木場公園クリニック ジネコ取材済
木場公園クリニック
東京都江東区木場2-17-13亀井ビル2F
不妊症は女性側だけではなくカップルの病気です 不妊症の原因は、女性側だけではありません。不妊症はカップルの病気、結婚している夫婦の約10%に見られる疾患です。 不妊症の原因は、女性のみ41%、男性のみ24%、 男女両方にあり24%、原因不明11%で、男女両方に不妊症の原因のあるご夫婦が約4組に1組あります。 しかし、女性不妊症の治療は産婦人科で、男性不妊症の治療は泌尿器科で行われており、不妊症の治療方針を決める時に、産婦人科医・泌尿器科医の方針が食い違うケースも多く見られます。 これからの不妊症の治療は女性不妊症・男性不妊症両方を診察できる生殖(リプロダクション)専門医が行う必要があると考えられます。
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診療科
不妊治療
基本診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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8:30~12:30 | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | △ | ○ | ○ |
14:00~19:00 | ○ | ○ | ● | △ | ○ |
●:水曜午後~19:30 △:予約制の体外受精周期の方AIHの方のみの受付となります。
休診日
土日祝午後
住所・連絡先
東京都江東区木場2-17-13亀井ビル2F
TEL: 03-5245-4122
FAX: 03-5245-4125
吉田淳 理事長プロフィール
皆さんこんにちは。理事長の吉田淳です。
私は女性・男性不妊症の両方を一人の医師が診察・治療できる施設として、1999年に木場公園クリニックをオープンしました。
従来の不妊治療は女性が産婦人科、男性が泌尿器科と、治療する科や医師が分かれています。
私は、不妊治療において産婦人科と泌尿器科の垣根をなくし、基礎知識を共有し、連携することが重要だと考えています。
この理念のもと、男女ともに不妊症の原因がある患者様が木場公園クリニックに多くいらしています。
不妊症はカップルの病気です。
不妊症の原因は、女性のみ41%、男性のみ24%、男女両方にあり24%、原因不明11%で、男女両方に不妊症の原因のあるご夫婦が約4組に1組あります。
夫婦でよく話し合ってどのような治療を選択するのかを決めることが重要です。
当院では患者様の体の状況にあった治療法を検査結果から分析し選択しています。
女性の実年齢と卵巣年齢がイコールではないため、それぞれの卵巣年齢に応じて適切な卵巣刺激(高刺激・低刺激・自然)をかけています。
私たちは、ご夫婦にとって何が最優先なのかを考えながら治療を進めること、
患者様と同じ目線に立つことを心がけています
吉田淳 理事長略歴
木場公園クリニック院長
産婦人科医・生殖医療専門医・臨床遺伝専門医・MBA
昭和36年1月24日 愛媛県松山市生まれ
趣味:トレールランニング・マラソン・トレーニング・卓球
このクリニックに関連する監修記事、取材内容、ユーザー様からの質問と回答など、ジネコが企画した様々なコンテンツの一覧です。
記事一覧
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不妊治療について
あみさん(37歳)男性不妊につき、顕微受精をし始めた者です。 カウフマン療法を生理一日目から行っていますが、いつもは5日くらいで終わる生理が、10日たっても終わりません。 二種類のピルを21日ずつ飲み、その後の生理がきたら、ホルモン注射を行い採卵となる予定ですが、ピル服用最中に出血が止まらないままでも、採卵できるのでしょうか? 吉田淳 先生 (木場公園クリニック) ≫ 木場公園クリニックピルを服用している最中に出血が止まらないということですね。ピルを飲んでいてうまくのらないときは、このような時もあります。 あみさんが服用されているピルが低用量ピルなのか、中用量ピルなのかわかりませんが、特に低用量ピルを使っていたら、あり得ることだと思います。ピルの効きがゆるかったということでしょう。強くは抑えなかったんですね。当院でもよくあることです。 ずっと飲んでいただいて、その後に実際に誘発が始まって出血が収まれば、採卵にはまったく問題はないと思います。もし気になるようでしたら、子宮内膜がどうなっているかをエコーで診ていただいてはどうでしょうか。
2014.9.23
専門医Q&A 女性の健康
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E2について
えたさん(36歳)はじめまして・・・ すいません。よくわかならいので詳しい方 いらっしゃいましたら教えてください 不妊治療に1年通い 年齢のことも考えIVFへ移行準備中です ちなみにAIHは4回しましたが撃沈(T。T) 1月7日高温期3日目より1日2回、点鼻薬スタート (このとき排卵確認すると言ってたのですが何もせず薬が処方されました) 薬のせいか??生理が遅れ1/22にきました 1/24日に、採血&自己注射1日2回がスタート 1/28日の診察にて E2が400超えとのことで(生理3日目で) 内診してみたところ(生理スタートより7日目で) 1っだけ卵胞が大きくなってしまい (24ミリ)中止となりました その日にHGCを打って帰宅 その3日目に排卵確認と また次の準備中です ロング法に対し1っだけ育つとは どういうことなんでしょうか? 他の血液検査は大丈夫なんだけど・・・ E2が高すぎると言われたのですが・・・ (周期によってことなるのであまり心配しないでと 言われたのですが・・・) これを下げることはできるのでしょうか??? 吉田淳 先生 (木場公園クリニック) ≫ 木場公園クリニック卵巣の機能が良かったからロング法を選択されたのでしょうか。情報が少ないようですが、生理の時に小さい卵の入っている袋の数がどれくらいあったのか、AMH(抗ミュラー管ホルモン)の値はどうだったのかなど、まずは、この方に合った方法をきちんと見極めて卵巣刺激を行っているのかどうかということが問題だと思います。 高温期3日目から点鼻薬を使い始めたということですが、これはおそらく、点鼻薬を使ったことにより卵巣の腫れが生じてしまったのでは? だから卵胞が1個だけ大きくなってしまったことが考えられます。もし本当に卵巣の機能が非常に良いのなら、ピルを14錠程度飲み、ピル終了日の2日前くらいから点鼻薬を使って卵子を採りにいくという方法もあったかと思います。 また、「24日に採血&自己注射1日2回がスタート」ということですが、この時に超音波検査はされていないのでしょうか。超音波で診ていれば、ある程度の大きさの卵胞を確認することができたのでは? 7日目に卵胞が24mmになっていたということは、その頃には16mm程度になっていたはずです。 採血の結果を4日後に伝えられるということについても少し疑問を感じますね。きちんと診断されているのでしょうか。その時点でE2値が400も超えているということはないと思いますが……。 投稿された内容を見る限りでは、注射をスタートする以前から卵巣の腫れがあった可能性が高いですね。もし腫れていれば、当院の場合だったらキャンセルになります。 はっきりとしたことはわかりませんが、卵巣刺激法の見極めをはじめ、基本的なことをしっかりされていないのでは。スプレキュアやナサニールなどGnRHの点鼻薬を使う場合、卵巣の腫れが起こる可能性があるということは医師も認識しているはず。そうであれば、注射を始める前に超音波で診ることは最低限必要なことだと思います。
2014.2.3
専門医Q&A 女性の健康
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成熟卵を多く採ることよりも、患者さんに合った卵巣刺激法を選ぶことが大切 ~体外受精の目安~
不妊治療は、医師の方針や患者さんの希望などで、さまざまな治療の選択肢があるのが特徴です。 そこで今回は、5人の先生に同じ質問をしてみました。 Question2体外受精の際、目安(理想、目標)としている成熟卵の数、子宮内膜の厚さ、受精率(顕微授精含む)、培養液の種類について、基本としている治療方針をお聞かせください。 成熟卵を多く採ることよりも、患者さんに合った卵巣刺激法を選ぶことが大切 ジネコ:体外受精の際、吉田先生が理想とする成熟卵の数は?吉田先生:患者さんによって違いがありますから、「何個が理想」と明言することはできません。一人ひとりの卵巣予備能力が違いますし、どういう卵巣刺激をするかによっても違ってきます。1個でも大丈夫な人はいますし、8個は欲しいと思う人もいますが、多ければ多いほどいいという問題でもないと思っています。たくさんの成熟卵を採ることがゴールではありませんから。当院は高刺激が主流と思われているようですが、実は半分は低刺激です。「高刺激で、とにかくたくさん採ろう」という方針ではありません。成熟卵をできるだけたくさん採ることだけを目的にせず、それぞれの患者さんに合った卵巣刺激をするということを最も重視しています。卵巣刺激に関しては「若い患者さんだからロング法」というように決めてかからないことが重要だと思います。AMHをはじめとしたさまざまな検査で卵巣年齢や予備能力を測り、反応をみながら、1回目で結果が出なければ、また違う方法で刺激してみるというように、患者さんにできるだけ負担をかけないかたちで、ベストな状態の成熟卵が採れるのが理想ではないでしょうか。ジネコ:子宮内膜の厚さ、顕微授精の受精率についてはいかがですか。吉田先生:子宮内膜の厚さは、目標としては8mm。6mm程度でも、十分にチャンスはあると思います。受精率については、当院は低いほうになるかもしれませんね。ただ、クリニックを比較するうえで顕微授精の受精率を指標にするのは、非常に難しいと思いますよ。体外受精で済むようなケースをわざわざ顕微授精させているようなところや、卵胞が14mm以上でないと採卵しないといったクリニックであれば、当然受精率はかなり高くなるでしょう。精子が極端に少ない難しいケースを多く扱う当院のようなクリニックの受精率は、どうしても低くならざるを得ません。ジネコ:培養液の種類についてはいかがですか?吉田先生:最低でも、2種類には分けています。複数の培養液を使うようになったのは当院が先駆けではないでしょうか。仮に8個の卵が採れれば、4個はA社の培養液、他4個はB社の培養液というように分けています。2種類の培養液を用いれば、手間も2倍かかりますが、リスク分散としては大いに役立つと思います。一度結果が出ていて、こちらの培養液のほうがよかったとわかっていれば、次回は1つに絞ることもありますが、同じA社の培養液であっても、作られた時期などによって多少バラつきがあるように感じます。製薬会社によって成分がすべてオープンにされていない以上、何がよかったのか、悪かったのか、さらにどれを用いるかを見極めるのは非常に難しいところでもありますね。 木場公園クリニック 吉田 淳先生愛媛大学医学部卒業。産婦人科・泌尿器科医。東京警察病院産婦人科、池下レディースチャイルドクリニック、東邦大学第一泌尿器科非常勤講師などを経て、1999年木場公園クリニックを開院。≫ 木場公園クリニック 【特集】 先生の治療方針聞かせてください! Question1:体外受精の胚移植 ≫ 着床率が高いのは一度凍結させた胚の自然周期での移植だと考えています ≫ 妊娠率を上げるために胚盤胞で凍結させた胚の移植を基本に考えています ≫ 胚盤胞まで育てた受精卵の移植で、さらにすべて凍結してシート法で戻す方法を基本としています ≫ 初回は初期胚移植で。なるべく手を入れず、シンプルにいったほうがいいと思います ≫ 良好な胚盤胞を得ることが妊娠率を上げるポイントだと考えています Question2:体外受精の目安 ≫ 目安はあくまで目安、問題にぶつかった場合に他院の先生方との連携も重要だと感じています ≫ 初回採卵での高い妊娠率を目標に、患者さんに適した刺激法を選択します ≫ 卵巣予備能力=抗ミュラー管ホルモン(AMH)を一番の目安としています ≫ リスクと妊娠率のバランスを考えると低刺激法で6~8個が理想的だと思います Question3:ステップアップについて ≫ 女性の年齢と卵巣予備能力、精子の状態、治療回数、不妊原因を総合的に加味して考えています ≫ 基本的なデータを参考にしつつもご夫婦そろって納得できるかが決め手になります ≫ 生活や個人によって基準はそれぞれ。時にはジャンプアップも提案します ≫ ステップアップ治療は一つの目安。治療のプランや内容を知ることで不安は解消。 ≫ まずは効果的な治療方法や妊娠率などの情報を提供。ご夫婦の意思を最優先して一緒に決めていきます 女性のための健康生活マガジン JINEKO 不妊治療は、医師の方針や患者さんの希望などで、さまざまな治療の選択肢があるのが特徴です。 そこで今回は、5人の先生に同じ質問をしてみました。 Question2体外受精の際、目安(理想、目標)としている成熟卵の数、子宮内膜の厚さ、受精率(顕微授精含む)、培養液の種類について、基本としている治療方針をお聞かせください。 成熟卵を多く採ることよりも、患者さんに合った卵巣刺激法を選ぶことが大切 ジネコ:体外受精の際、吉田先生が理想とする成熟卵の数は?吉田先生:患者さんによって違いがありますから、「何個が理想」と明言することはできません。一人ひとりの卵巣予備能力が違いますし、どういう卵巣刺激をするかによっても違ってきます。1個でも大丈夫な人はいますし、8個は欲しいと思う人もいますが、多ければ多いほどいいという問題でもないと思っています。たくさんの成熟卵を採ることがゴールではありませんから。当院は高刺激が主流と思われているようですが、実は半分は低刺激です。「高刺激で、とにかくたくさん採ろう」という方針ではありません。成熟卵をできるだけたくさん採ることだけを目的にせず、それぞれの患者さんに合った卵巣刺激をするということを最も重視しています。卵巣刺激に関しては「若い患者さんだからロング法」というように決めてかからないことが重要だと思います。AMHをはじめとしたさまざまな検査で卵巣年齢や予備能力を測り、反応をみながら、1回目で結果が出なければ、また違う方法で刺激してみるというように、患者さんにできるだけ負担をかけないかたちで、ベストな状態の成熟卵が採れるのが理想ではないでしょうか。ジネコ:子宮内膜の厚さ、顕微授精の受精率についてはいかがですか。吉田先生:子宮内膜の厚さは、目標としては8mm。6mm程度でも、十分にチャンスはあると思います。受精率については、当院は低いほうになるかもしれませんね。ただ、クリニックを比較するうえで顕微授精の受精率を指標にするのは、非常に難しいと思いますよ。体外受精で済むようなケースをわざわざ顕微授精させているようなところや、卵胞が14mm以上でないと採卵しないといったクリニックであれば、当然受精率はかなり高くなるでしょう。精子が極端に少ない難しいケースを多く扱う当院のようなクリニックの受精率は、どうしても低くならざるを得ません。ジネコ:培養液の種類についてはいかがですか?吉田先生:最低でも、2種類には分けています。複数の培養液を使うようになったのは当院が先駆けではないでしょうか。仮に8個の卵が採れれば、4個はA社の培養液、他4個はB社の培養液というように分けています。2種類の培養液を用いれば、手間も2倍かかりますが、リスク分散としては大いに役立つと思います。一度結果が出ていて、こちらの培養液のほうがよかったとわかっていれば、次回は1つに絞ることもありますが、同じA社の培養液であっても、作られた時期などによって多少バラつきがあるように感じます。製薬会社によって成分がすべてオープンにされていない以上、何がよかったのか、悪かったのか、さらにどれを用いるかを見極めるのは非常に難しいところでもありますね。 木場公園クリニック 吉田 淳先生愛媛大学医学部卒業。産婦人科・泌尿器科医。東京警察病院産婦人科、池下レディースチャイルドクリニック、東邦大学第一泌尿器科非常勤講師などを経て、1999年木場公園クリニックを開院。≫ 木場公園クリニック 【特集】 先生の治療方針聞かせてください! Question1:体外受精の胚移植 ≫ 着床率が高いのは一度凍結させた胚の自然周期での移植だと考えています ≫ 妊娠率を上げるために胚盤胞で凍結させた胚の移植を基本に考えています ≫ 胚盤胞まで育てた受精卵の移植で、さらにすべて凍結してシート法で戻す方法を基本としています ≫ 初回は初期胚移植で。なるべく手を入れず、シンプルにいったほうがいいと思います ≫ 良好な胚盤胞を得ることが妊娠率を上げるポイントだと考えています Question2:体外受精の目安 ≫ 目安はあくまで目安、問題にぶつかった場合に他院の先生方との連携も重要だと感じています ≫ 初回採卵での高い妊娠率を目標に、患者さんに適した刺激法を選択します ≫ 卵巣予備能力=抗ミュラー管ホルモン(AMH)を一番の目安としています ≫ リスクと妊娠率のバランスを考えると低刺激法で6~8個が理想的だと思います Question3:ステップアップについて ≫ 女性の年齢と卵巣予備能力、精子の状態、治療回数、不妊原因を総合的に加味して考えています ≫ 基本的なデータを参考にしつつもご夫婦そろって納得できるかが決め手になります ≫ 生活や個人によって基準はそれぞれ。時にはジャンプアップも提案します ≫ ステップアップ治療は一つの目安。治療のプランや内容を知ることで不安は解消。 ≫ まずは効果的な治療方法や妊娠率などの情報を提供。ご夫婦の意思を最優先して一緒に決めていきます 女性のための健康生活マガジン JINEKO
2010.11.25
コラム 不妊治療