御苑アンジェリカクリニック ジネコ取材済
東京都新宿区内藤町1-5 KI御苑内藤町ビル 1階
婦人科 / 不妊治療
御苑アンジェリカクリニック
東京都新宿区内藤町1-5 KI御苑内藤町ビル 1階
冷え性などの不定愁訴にお困りの方、できるだけ自然な形での妊娠を望まれる方、
御苑アンジェリカクリニックにご相談ください。
内科・産婦人科の一般診療に加え、漢方や鍼灸を用いた細やかなサポートで、
からだ本来の力を引き出すお手伝いをいたします。
土曜も診療日曜祝日も診療女性医師が診察漢方・鍼灸働きながら通いやすいインターネット予約完全予約制駅近英語対応一般婦人科すべて見る
診療科
婦人科
不妊治療
基本診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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11:30~13:30 | ○ | ○ | ○ | ● | ● | |||
15:00~19:00 | ○ | ○ | ○ |
※完全予約制 ※※お支払いは現金のみとなります。クレジットカード等は使用できません。
休診日
火曜・金曜・祝日
住所・連絡先
東京都新宿区内藤町1-5 KI御苑内藤町ビル 1階
TEL: 03-6380-5565
FAX: 03-3358-3246
クリニック紹介
このたび、新宿・内藤町に「御苑アンジェリカクリニック」を開院しました。新宿御苑大木戸門より徒歩3分の閑静なロケーションにございます。女性医師による内科・産婦人科の一般診療に加え、漢方や鍼灸を用いた細やかなサポートを得意としています。当院の前身となる慶愛大木クリニックは約30年間にわたり不妊治療を専門に行ってきました。今後とも地域の皆様のホームドクターとして、また不妊でお困りの患者様のお役に立てるよう、スタッフ一丸となって尽力してまいります。 何卒よろしくお願い申し上げます。
神藤 慧玲 院長プロフィール
“アンジェリカ”とは、女性のための生薬として有名な“当帰(トウキ)”の西洋名です。
当クリニックの前身である「慶愛クリニック」「慶愛大木クリニック」における30年の不妊診療の中で、男女年齢を問わず「病気」とは診断されなくとも健康や体調に何らかの悩みを抱えていらっしゃることを目の当たりにしてまいりました。
「子どもを授かる」ということは生命の本質であり、重要ではありますが、一方で、高額な治療をして金銭的にも身体的にも負担を強いられたものの、最終的に妊娠に至らないケースも残念ながら数パーセント存在するのが現実です。
そのような患者様の中には、東洋医学で瘀血(おけつ)と呼ばれる血行障害や、冷えの症状が強くでている患者さまも少なくありません。
こういった症状は、西洋医学よりも東洋医学が得意としている分野になりますが、これらの症状を治療していく過程で、ごく自然な形で妊娠される方も数多くいらっしゃいます。
当クリニックでは、最先端の外科的な治療は行っておりませんが、漢方や鍼灸治療、生活指導といった東洋医学的なアプローチも併用して用いることで、患者さまの本来あるべき健康な人生を支えることを第一の目的としております。
御苑アンジェリカクリニックでは、東洋医学の「未病」の概念のもと、不妊で悩んでいる方はもちろん、そうでない方も健やかに年を重ね、日々の生活を生き生きと過ごせるよう、生活習慣病など一般的な内科診療に加え、漢方や鍼灸治療といった、西洋・東洋両医学からのアプローチで診療を行います。
また、アンチエイジング専門医の資格を持つ医師が様々な年代の健康の悩みを持つ女性に対し、美しく年を重ねる「ウェルエイジング」の思想をもって診療にあたっております。
神藤 慧玲 院長略歴
千葉県内・東京都内大学病院・東京山手メディカルセンター
慶愛クリニック・慶愛大木クリニック
北里研究所東洋医学研究所漢方外来陪席を経て
御苑アンジェリカクリニックを開院
日本麻酔科学会 指導医
日本東洋医学会 会員
日本ペインクリニック学会 会員
日本抗加齢医学会(アンチエイジング学会) 専門医
妊活外来(不妊症・不育症)
タイミング療法
排卵日を超音波検査や排卵日チェッカーなどで予測して、夫婦生活のタイミングを指導する療法です。不妊の原因に合わせてお薬を併用する場合もあります。また、性交障害やセックスレスなどで夫婦生活が難しい場合は、採取した精液をシリンジ(針のない注射器)で膣へ自己注入するシリンジ法をおすすめしています(ご希望の際は診察時にお伝えください)。
人工授精(AIH)
人工授精は、事前に採取しておいた精子を、カテーテルを使って子宮の奥へ直接挿入する方法です。タイミング療法でなかなか妊娠しない場合に次のステップとして、また男性不妊の場合や夫婦生活ができない等の理由で行うこともあります。採取した精液をそのまま入れるのではなく、遠心分離をかけて洗浄・濃縮して雑菌などを除き、良好な精子だけを挿入します。
人工授精を行うときに、当日精液を持参(または院内で採取)していただく方法とは別に、事前に採取した精液を洗浄・濃縮した状態で凍結保存しておく方法があります。この方法は、精子の数が少ない場合に複数回分をまとめて挿入できる、また多忙などの理由で排卵日に夫婦生活ができないときに解凍して人工授精することができる、などの利点があります。
漢方・冷え外来
冷え性
「冷え性」は西洋医学ではそのような病名はありません。しかし、漢方や中医学の考え方では体に何らかの異変が起こっていると考えます。 冷えは不妊・痛み・運動障害・様々な生活上の問題を引き起こします。漢方が最も得意とする分野です。
不定愁訴
西洋医学的な診断のつかない症状や状態をさして、一般的に不定愁訴と呼んでいます。 「血液検査では異常がないので。」 「CT検査をしても問題はありませんでした。」 といったような場合は「不定愁訴」とされます。 西洋医学において治療の難しい不定愁訴も、東洋医学が得意とする分野のひとつでもあります。 漢方医学での診断に際しては、他覚症状(いわゆる診察や検査)に加えて、自覚症状(自分がどう感じているか、どんなことが気になっているか)も同じように重視します。 そして、それを「症状あり」として治療対象とします。 何か自分が気になってしまうことや、漠然と「調子が悪いなぁ」と感じている場合にもお気軽にご相談ください。 また、いわゆる不定愁訴の特徴としては、運動(散歩などのごく軽い運動も含みます)や、生活習慣の改善なども効果的であることが多いため、生活全般に関するアドバイスも行わせていただきます。
一般婦人科
ピルの処方
当院では、低用量ピル・避妊ピルの処方を行っております。低用量ピルは避妊の目的以外にも、生理痛の緩和や月経過多や不正出血などの治療にも使われます。生理痛や子宮内膜症の方は、保険診療が適応となります。 緊急避妊ピル(モーニングアフターピル)は避妊に失敗した際に、性交後72時間以内に内服することで望まない妊娠を防ぐお薬です。
性感染症検査
性感染症(性病)は症状が出ていなくても、感染している場合があります。不妊の原因になったり、パートナーにうつしてしまうこともあります。不安に感じたら、なるべく早く検査を受けることをおすすめいたします。お気軽にご相談ください。 梅毒/ヘルペス/HIV/クラミジア/淋病/トリコモナス/B型肝炎ほか
思春期外来
思春期は、医学的にはホルモンのバランスが変化し、性腺を中心に変化が認められる時期です。 女性の場合には、月経が始まるころに倦怠感・頭痛・めまい・など体調変化をともなうこともあります。 思春期外来というと、一般的には精神科やメンタルクリニックにおける心の診療が主になりますが、当院では東洋医学的立場から、ホルモン変化によりひずみが生じた体のバランスを整えることにより症状の緩和を目指します。
このクリニックに関連する監修記事、取材内容、ユーザー様からの質問と回答など、ジネコが企画した様々なコンテンツの一覧です。
記事一覧
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太ってると妊娠しにくい?
肥満と妊娠には、どんな関係があるのでしょうか。御苑アンジェリカクリニックの神藤慧玲先生にお話を伺いました。
2018.9.28
専門医Q&A 不妊治療
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排卵障害の疑いがあります。
ピルを服用し生理は毎周期きているが、卵胞が育たず排卵障害の疑いがありステップアップするべきかどうか、御苑アンジェリカクリニックの神藤慧玲先生にアドバイスを伺いました。
2018.5.19
専門医Q&A 不妊治療
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PCOSの手術をしないままの不妊治療に不安が
相談者:あきさん(34歳) 生理不順で、生理が半年~1年に1度ぐらいしかありません。婦人科を受診したところ、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と診断されました。 現在はカウフマン療法を3ヶ月行い、クロミッドⓇで排卵を促して様子を見ようとの治療方針ですが、この方法が最良なのでしょうか? PCOSを手術で治してからの方が良いのではないかと思いますが、通院中のクリニックは手術に対応していないので、別の病院を探す必要があります。PCOSの手術をしてくれる良い病院選びの方法もおしえてください。 PCOSがあっても、カウフマン療法がベストな治療の選択肢ですか。 残念ながら、不妊治療においては、すべての患者さんに当てはまる“ベストな治療法”というのは存在しません。この方法で妊娠しなければ別の方法で、またはステップアップしてと、不妊の原因を探りながら、また治療年数やご年齢を考慮しながら、段階的に治療を選択していく必要があります。 しかし、ご相談者のあきさんのように、生理不順の傾向が強かったり、無月経の場合は、カウフマン療法はファーストチョイスとしてスタンダードです。カウフマン療法で乱れてしまったホルモンの分泌バランスを整え、生理周期を整えることが初期段階です。 PCOSの治療も希望されています。手術の必要性は? PCOSでも妊娠の可能性がないわけではありません。実際、クロミッドⓇも服用されていますし、それで排卵しなければまた違った排卵誘発剤を試すこともあります。 手術をご希望のようですが、その場合、まずはご自身が手術の適応であるかどうかを確認する必要があります。腹腔鏡下卵巣多孔手術は、クロミフェンやFSH製剤による排卵誘発に反応がない場合に適応されます。 腹腔鏡下とはいえ、全身麻酔ですし、手術は手術ですからそれなりにダメージもあります。手術のリスクとしては、手術侵襲によって癒着を引き起こす可能性があること。また、PCOSは病気というより体質に近いものなので、効果の予測が難しく、手術をしても再発する場合も多々あります。もちろんメリットもあり、術後に排卵誘発剤の効き目が高まる、自然排卵が起こる、多胎妊娠およびOHSS(卵巣過剰刺激症候群)を予防できるといったことも挙げられますが、これらは不妊の原因がPCOSのみである場合に限られます。 神藤先生からあきさんへ、アドバイスをお願いします。 まず、どうしても手術をお望みの場合の病院選びについてですが、一概には言えませんが、腹腔鏡下手術例の多い総合病院や大学病院の婦人科医を検索してはいかがでしょうか。 ただ、あきさんのデータの中に、「身長156㎝、体重67㎏」とあったのが気になります。PCOSはインスリン抵抗性を伴うことが多いので、やや肥満気味であることもPCOSになりやすい体質に関係している可能性があります。 まだ不妊治療を始めたばかりですし、現在の治療法で様子を見るという方針は正しいと思います。この先の治療については、34歳というご年齢を考慮すると、体外受精などのステップアップもご検討されてはいかがでしょうか。PCOSを手術で治すというのは、排卵を整えるというファーストステップに過ぎません。この先、受精や着床に問題が生じることもあります。手術でご自身の体にダメージを与えることなく、無理なダイエットも避けられるといった点でも、「早くママになりたい」という希望を叶えてくれるのは、ステップアップではないかと考えます。 神藤先生より まとめ PCOSの治療は手術だけではありません。また、手術をしても根治するわけではなく、再発する可能性も低くありません。肥満を解消するといったこともPCOSの予防につながるとされますが、PCOSによる排卵障害だけが不妊の原因とは考えにくいので、総合的な判断が必要。できるだけ早い妊娠を希望するのであれば、ステップアップも検討を。 [無料]気軽にご相談ください お話を伺った先生のご紹介 神藤 慧玲(しんとう えり)先生(御苑アンジェリカクリニック) 千葉大学医学部卒業。千葉県内および東京都内大学病院、東京山手メディカルセンター、慶愛クリニック、慶愛大木クリニック、北里研究所東洋医学研究所漢方外来陪席を経て、2017年1月御苑アンジェリカクリニックを開院。クリニックではアンチエイジング治療などにも精力的に取り組み、あらゆる年代の女性をサポートしている。 ≫ 御苑アンジェリカクリニック PCOSの手術をしないままの不妊治療に不安が 2017/12/14 神藤 慧玲 先生(御苑アンジェリカクリニック) 相談者:あきさん(34歳) 生理不順で、生理が半年~1年に1度ぐらいしかありません。婦人科を受診したところ、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と診断されました。 現在はカウフマン療法を3ヶ月行い、クロミッドⓇで排卵を促して様子を見ようとの治療方針ですが、この方法が最良なのでしょうか? PCOSを手術で治してからの方が良いのではないかと思いますが、通院中のクリニックは手術に対応していないので、別の病院を探す必要があります。PCOSの手術をしてくれる良い病院選びの方法もおしえてください。 PCOSがあっても、カウフマン療法がベストな治療の選択肢ですか。 残念ながら、不妊治療においては、すべての患者さんに当てはまる“ベストな治療法”というのは存在しません。この方法で妊娠しなければ別の方法で、またはステップアップしてと、不妊の原因を探りながら、また治療年数やご年齢を考慮しながら、段階的に治療を選択していく必要があります。 しかし、ご相談者のあきさんのように、生理不順の傾向が強かったり、無月経の場合は、カウフマン療法はファーストチョイスとしてスタンダードです。カウフマン療法で乱れてしまったホルモンの分泌バランスを整え、生理周期を整えることが初期段階です。 PCOSの治療も希望されています。手術の必要性は? PCOSでも妊娠の可能性がないわけではありません。実際、クロミッドⓇも服用されていますし、それで排卵しなければまた違った排卵誘発剤を試すこともあります。 手術をご希望のようですが、その場合、まずはご自身が手術の適応であるかどうかを確認する必要があります。腹腔鏡下卵巣多孔手術は、クロミフェンやFSH製剤による排卵誘発に反応がない場合に適応されます。 腹腔鏡下とはいえ、全身麻酔ですし、手術は手術ですからそれなりにダメージもあります。手術のリスクとしては、手術侵襲によって癒着を引き起こす可能性があること。また、PCOSは病気というより体質に近いものなので、効果の予測が難しく、手術をしても再発する場合も多々あります。もちろんメリットもあり、術後に排卵誘発剤の効き目が高まる、自然排卵が起こる、多胎妊娠およびOHSS(卵巣過剰刺激症候群)を予防できるといったことも挙げられますが、これらは不妊の原因がPCOSのみである場合に限られます。 神藤先生からあきさんへ、アドバイスをお願いします。 まず、どうしても手術をお望みの場合の病院選びについてですが、一概には言えませんが、腹腔鏡下手術例の多い総合病院や大学病院の婦人科医を検索してはいかがでしょうか。 ただ、あきさんのデータの中に、「身長156㎝、体重67㎏」とあったのが気になります。PCOSはインスリン抵抗性を伴うことが多いので、やや肥満気味であることもPCOSになりやすい体質に関係している可能性があります。 まだ不妊治療を始めたばかりですし、現在の治療法で様子を見るという方針は正しいと思います。この先の治療については、34歳というご年齢を考慮すると、体外受精などのステップアップもご検討されてはいかがでしょうか。PCOSを手術で治すというのは、排卵を整えるというファーストステップに過ぎません。この先、受精や着床に問題が生じることもあります。手術でご自身の体にダメージを与えることなく、無理なダイエットも避けられるといった点でも、「早くママになりたい」という希望を叶えてくれるのは、ステップアップではないかと考えます。 神藤先生より まとめ PCOSの治療は手術だけではありません。また、手術をしても根治するわけではなく、再発する可能性も低くありません。肥満を解消するといったこともPCOSの予防につながるとされますが、PCOSによる排卵障害だけが不妊の原因とは考えにくいので、総合的な判断が必要。できるだけ早い妊娠を希望するのであれば、ステップアップも検討を。 [無料]気軽にご相談ください お話を伺った先生のご紹介 神藤 慧玲(しんとう えり)先生(御苑アンジェリカクリニック) 千葉大学医学部卒業。千葉県内および東京都内大学病院、東京山手メディカルセンター、慶愛クリニック、慶愛大木クリニック、北里研究所東洋医学研究所漢方外来陪席を経て、2017年1月御苑アンジェリカクリニックを開院。クリニックではアンチエイジング治療などにも精力的に取り組み、あらゆる年代の女性をサポートしている。 ≫ 御苑アンジェリカクリニック
2017.12.14
専門医Q&A 不妊治療
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西洋医学・東洋医学、両方で アプローチする「妊娠しやすい身体づくり」
西洋医学・東洋医学、両方でアプローチする「妊娠しやすい身体づくり」 2017/8/25 神藤 慧玲 先生(御苑アンジェリカクリニック) 西洋、東洋医学、両面から見た「妊娠しにくい身体」 まず、西洋医学の面から、あらゆるライフスタイル、ファクターをお持ちの女性を調べたデータで、妊娠を妨げる要因と考えられているのは、「喫煙・肥満・痩せ・不十分な運動・アルコール過剰摂取・カフェイン過剰摂取・心理ストレス」です。これらの要因は、タイミング法から体外受精まですべての段階で言えることです。 一方、東洋医学の面からみると、人間の身体は陰、陽、中庸に分類されます。妊娠にふさわしい状態は中庸~陽であり、身体が陰に傾いていると妊娠しにくいと言えます。陰証の特徴には冷えや疲れやすさなどがありますが、時には月経不順や月経困難症、排卵障害などの原因ともなります。また、不妊症の方は精神的なストレスから、漢方で大事にしている「気血」が不調になることもあります。このような方には東洋医学的なアプローチをおすすめしています。 両方の良い面を取り入れて「妊娠しやすい身体」へ 当院の治療は、西洋医学と東洋医学の2本立てで妊娠しやすい身体づくりを目指していきます。まずはひと通りのホルモンチェックなどを受けていただいたうえで、西洋医学の観点から、たとえば排卵を促すなどの必要な治療をしていきます。 東洋医学の観点からは陰証であれば陽気を増やすように、気血が不足していればこれを補うなど、それぞれの体質に合った漢方薬を処方します。また当院では、質のいい卵を育てる、スムーズな排卵を促す、着床を助ける、という目的別の生薬(煎じ薬)も処方しており、これらは月経周期に合わせて使用します。 健康の基本は「食事、睡眠、排便」です。おいしく食事が摂れる、すっきり排便がある、ぐっすり眠ることができる、この3拍子がそろうことが大切です。さらに、疲れやすい、イライラしやすい、肩こり・腰痛といった不快な症状を減らすことは、ホルモンバランスの改善にもつながります。 東洋医学を取り入れるメリットとは 東洋医学を併用することで、身体の土台を調えることができると考えています。例えば、倦怠感や冷え、風邪をひきやすいといった不定愁訴は現代医学的にはあまり問題視されませんが、東洋医学では重要な所見です。これらを改善し、バランスのとれた状態(中庸)へ導くことで、その方本来の力が発揮できるようになります。 前身のクリニックでは、体外受精などの高度生殖医療も行っていました。そのなかで、西洋医学的には特に問題がみられないのに、なかなか妊娠に至らない例をたくさん見てきました。東洋医学的な視点を加えることで、そのような患者さんをサポートできるのではとの思いから、クリニックを新設しました。子どもを授かるという目的は同じでも、西洋医学と東洋医学ではアプローチが違うので、併用することで相乗効果が期待できるのです。 当院では、漢方薬の処方だけではなく、鍼灸治療にも力を入れています。妊娠したいと願う方だけではなく、思春期・結婚前から妊娠に適した身体づくりをしたい方や、更年期の悩みをもつ方への治療も行っています。 お話を伺った先生のご紹介 神藤 慧玲(しんとう えり)先生(御苑アンジェリカクリニック) 千葉大学医学部卒業。千葉県内および東京都内大学病院、東京山手メディカルセンター、慶愛クリニック、慶愛大木クリニック、北里研究所東洋医学研究所漢方外来陪席を経て、2017年1月御苑アンジェリカクリニックを開院。クリニックではアンチエイジング治療などにも精力的に取り組み、あらゆる年代の女性をサポートしている。 ≫ 御苑アンジェリカクリニック 西洋医学・東洋医学、両方でアプローチする「妊娠しやすい身体づくり」 2017/8/25 神藤 慧玲 先生(御苑アンジェリカクリニック) 西洋、東洋医学、両面から見た「妊娠しにくい身体」 まず、西洋医学の面から、あらゆるライフスタイル、ファクターをお持ちの女性を調べたデータで、妊娠を妨げる要因と考えられているのは、「喫煙・肥満・痩せ・不十分な運動・アルコール過剰摂取・カフェイン過剰摂取・心理ストレス」です。これらの要因は、タイミング法から体外受精まですべての段階で言えることです。 一方、東洋医学の面からみると、人間の身体は陰、陽、中庸に分類されます。妊娠にふさわしい状態は中庸~陽であり、身体が陰に傾いていると妊娠しにくいと言えます。陰証の特徴には冷えや疲れやすさなどがありますが、時には月経不順や月経困難症、排卵障害などの原因ともなります。また、不妊症の方は精神的なストレスから、漢方で大事にしている「気血」が不調になることもあります。このような方には東洋医学的なアプローチをおすすめしています。 両方の良い面を取り入れて「妊娠しやすい身体」へ 当院の治療は、西洋医学と東洋医学の2本立てで妊娠しやすい身体づくりを目指していきます。まずはひと通りのホルモンチェックなどを受けていただいたうえで、西洋医学の観点から、たとえば排卵を促すなどの必要な治療をしていきます。 東洋医学の観点からは陰証であれば陽気を増やすように、気血が不足していればこれを補うなど、それぞれの体質に合った漢方薬を処方します。また当院では、質のいい卵を育てる、スムーズな排卵を促す、着床を助ける、という目的別の生薬(煎じ薬)も処方しており、これらは月経周期に合わせて使用します。 健康の基本は「食事、睡眠、排便」です。おいしく食事が摂れる、すっきり排便がある、ぐっすり眠ることができる、この3拍子がそろうことが大切です。さらに、疲れやすい、イライラしやすい、肩こり・腰痛といった不快な症状を減らすことは、ホルモンバランスの改善にもつながります。 東洋医学を取り入れるメリットとは 東洋医学を併用することで、身体の土台を調えることができると考えています。例えば、倦怠感や冷え、風邪をひきやすいといった不定愁訴は現代医学的にはあまり問題視されませんが、東洋医学では重要な所見です。これらを改善し、バランスのとれた状態(中庸)へ導くことで、その方本来の力が発揮できるようになります。 前身のクリニックでは、体外受精などの高度生殖医療も行っていました。そのなかで、西洋医学的には特に問題がみられないのに、なかなか妊娠に至らない例をたくさん見てきました。東洋医学的な視点を加えることで、そのような患者さんをサポートできるのではとの思いから、クリニックを新設しました。子どもを授かるという目的は同じでも、西洋医学と東洋医学ではアプローチが違うので、併用することで相乗効果が期待できるのです。 当院では、漢方薬の処方だけではなく、鍼灸治療にも力を入れています。妊娠したいと願う方だけではなく、思春期・結婚前から妊娠に適した身体づくりをしたい方や、更年期の悩みをもつ方への治療も行っています。 お話を伺った先生のご紹介 神藤 慧玲(しんとう えり)先生(御苑アンジェリカクリニック) 千葉大学医学部卒業。千葉県内および東京都内大学病院、東京山手メディカルセンター、慶愛クリニック、慶愛大木クリニック、北里研究所東洋医学研究所漢方外来陪席を経て、2017年1月御苑アンジェリカクリニックを開院。クリニックではアンチエイジング治療などにも精力的に取り組み、あらゆる年代の女性をサポートしている。 ≫ 御苑アンジェリカクリニック
2017.8.25
インタビュー 女性の健康