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コラム   >   子育ての広場   >   その他   >   幸せになる脳はスキンシップで育つ! ~後編~

幸せになる脳はスキンシップで育つ! ~後編~

幸せになる脳はスキンシップで育つ!
~後編~

皮膚と脳の関係に詳しい桜美林大学の山口創先生に、スキンシップの大切さをお聞きしご紹介するコラム。前編では肌と肌が触れ合うことで“オキシトシン”というホルモンが脳から分泌され、心が穏やかになり人の気持ちがわかるようになることや、赤ちゃんの時にたくさん触れ合うことで、 オキシトシンが分泌しやすい脳が作られるというお話をお伺いしてきました。
後編では、成長に合わせた子どもとの触れ合い方について、引き続き老舗抱っこひもメーカー・ラッキー工業社長の樋口博之氏とともにお聞きしていきます。

山口創先生 プロフィール
桜美林大学リベラルアーツ学群 教授。早稲田大学大学院 人間科学科研究科 博士課程修了。専攻は臨床心理学・身体心理学。早稲田大学人間総合研究センター助手、聖徳大学人文学部専任講師を経て現職。博士(人間科学)。臨床発達心理士。『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』『脳と体にいいことずくめのベビーマッサージ (PHPビジュアル実用BOOKS)』など著書多数。

 

●1歳半を過ぎたら、子どもの求めに応じたスキンシップを

樋口氏:赤ちゃんの時はたくさん抱っこをしてあげるとよいということでしたが、子どもが大きくなってきたら、触れ合い方は変えていったほうがいいのでしょうか。

山口先生:1歳半を過ぎるころから、子どもは外の世界に興味を持ち始めます。親から少し離れて冒険をしようとします。この頃のスキンシップは子どもの興味や動きを妨げないよう、求めてきた時に抱っこしてあげるようにするといいですね。
しばらく抱きしめてあげると、子どもはそれで安心感を得て満足し、また一人で探索行動に出かけることができます。そして人の気持ちの理解できるようになります。求めてくるときには、何歳になっても抱きしめてあげてください。

樋口氏:リクエストがない限りは自由にさせてあげたほうがいいということですね。
肌と肌が触れ合うことで自分が安心感を得られるだけでなく、人にも優しくなれるなら、幼稚園や保育園で「触れ合いタイム」とかを作ったらいいですね。

山口先生:スウェーデンでは手で相手の手や背中にやさしく触れる“タクティールケア”というマッサージを保育園全体でやっているんですよ。スウェーデンではオキシトシンも全員が知っているくらい有名な物質なんです。
私もこれから日本でもこうした取り組みをしていこうと思っています。

●思春期も大人になっても、触れ合うことは大切

樋口氏:海外では子どもが大きくなって、大人になってもハグしていますが、日本ではそういう習慣がないし、成長とともに触れるのも難しくなっていきます。女性同士は中学生や高校生でも手をつないだりしていますが、男性はできないですしね。

山口先生:思春期の頃になると、反抗的になる子もいて、なかなか親にスキンシップを求めてこなくなります。特に男の子だと自分から触れてくることもなくなります。ちょっとしたきっかけや手段があればいいですよね。
例えば、勉強を頑張っている子どもの頭をマッサージしてあげる、部活で頑張った子の手足をマッサージしてあげる、などです。「疲れたからお願い」と自分の肩を子どもにもんでもらうのもいいですね。
インドでは大人になるまでお母さんが息子の頭をアーユルベーダでマッサージしてあげるそうです。だからすごく親子の関係もいいし、インド人は頭脳も明晰ですよね。

樋口氏:大きくなってからも、触れ合うことで心を通い合わせることができるということなんですね。 素晴らしいですね。

山口先生:成長に合わせて触れ合い方を変え、ずっとスキンシップを続けていけるといいですね。

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