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出産後の骨盤の痛み…どうしたらいいの?

コラム 妊娠・出産

出産後の骨盤の痛み…どうしたらいいの?

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2016.6.16

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出産後の骨盤の痛み…どうしたらいいの?


出産後からお尻の奥や腰が痛むと話している友人がいます。
妊娠を経て、大変な痛みと疲労を伴う出産を終え、慣れない赤ちゃんのお世話で大変なお母さん。そのうえ、さらにお尻の奥や腰まで痛い、となると、つらさも倍増ですよね。

今回は、この出産後のお尻の痛みについて、医師に話を聞きました。


痛くなる原因やメカニズムを教えてください


痛くなる原因は、やはり出産に伴う女性の身体の急激な変化にあります。

1.骨盤の広がり
妊娠中は、3000グラムもある非常に大きな赤ちゃんの体を娩出するために、リラキシンというホルモンが分泌されて骨盤が開きやすくなります。骨盤を構成している骨のうち特に、恥骨、恥骨結合と呼ばれる部分が、大きく広がることになります。

2.影響を受ける靭帯(じんたい)
骨盤が開くと、当然その周りにある腱や筋肉なども影響を受けて広がることになります。特に影響を受けやすいと考えられているのは、恥骨結合の部分についている靭帯や仙腸関節をキープする靭帯です。

お尻や腰の痛みは、主に骨盤と靭帯の痛みです。
これらの骨盤や腱の変化は出産を終えてもすぐには元に戻りません。さらに、赤ちゃんを抱いたり、重いものを持つ機会が増え、骨盤や腰に負担がかかり、悪化してしまう場合もあります。

また、妊娠中は赤ちゃん本体の重さや体重増加によって腰の骨である腰椎そのものにかなりの負担がかかっています。そのために痛みが出ている場合もあります。


骨盤ベルトで補助・矯正をする期間


こういった出産後の腰の痛み(特に腰骨の痛み)に対処するためには、早期に骨盤のゆがみや緩みを矯正することが重要です。
骨盤矯正ベルトなどを使える時期になったら、早めに使用するとよいでしょう。
また、一般的には骨盤ベルトは産後2か月くらいまでを目途に使用をやめるよう言われることが多いです。
痛みがある場合は、腰を固定したほうが楽であることからやむを得ず使用する場合もあるかもしれません。しかし、本来つくべき筋肉がつきにくくなる側面もあります。可能であれば推奨されている時期に外したほうがいいです。


悪化させないために活用できるグッズ


普段の生活でも、お尻の骨の痛みや腰痛を悪化させないための気遣いは必要です。

1.腰痛クッションの使用
赤ちゃんのお世話をしているとどうしても座った姿勢が多くなります。硬い椅子に長時間座りつづけることを避けましょう。座るときは腰をサポートしてくれる専用クッション(いろんな形状のものがあります)を腰の下に置くなど、症状を悪化させないために工夫をするといいですね。

2.授乳クッションの使用
授乳の時に、前かがみのような姿勢を長い間とり続けることも、腰に強い負担になります。(最初はうまくできずに前かがみになりがちです。)時々は姿勢を変えるように心がけ、自分の用いやすい授乳クッション(腿の上にのせ、赤ちゃんを抱いた腕を支えるクッション)を使うなど、できるだけ楽な姿勢を保つように気をつけることも大切です。


【医師からのアドバイス】


腰痛は出産後も長びく方もいます。
産後は骨盤の引き締めを意識して生活して早めに解消するようにしたいですね。

(監修:Doctors Me 医師)




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