不妊治療といってもその治療方法はいろいろ。
ここでは不妊治療のひとつ、人工授精について解説します。
まずは人工授精の確率について秋山レディースクリニックの秋山先生に解説いただきました。
秋山レディースクリニック 秋山 芳晃先生
東京慈恵会医科大学卒業。東京慈恵会医科大学附属病院、国
立大蔵病院に勤務後、父親が営んでいた産科医院を継ぎ、不妊症・不育症診療に特に力を入れたクリニックとして新たに開業。
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年齢によって妊娠率は変わる
排卵誘発剤を使用して人工授精をすると妊娠率が上がるといわれていますが、多胎妊娠のリスクもあります。
当院では、年齢が若い方であれば最初の3~4回は自然周期でトライして、それで結果が出ない場合は、残りの2~3回は排卵誘発剤を使って行うという形をとることが多いですね。
何回くらいトライすればいいかということですが、人工授精で妊娠した方の80%が4~6回目までに妊娠するといわれているので、20代~30代半ばの方であれば、その回数が人工授精を続けていくかどうかの目安となります。
年齢が高い方、30代後半~40歳以上の方は、2回くらいでうまくいかなければ、時間を有効に、より効率的な治療を行うために、体外受精へのステップアップをおすすめしています。
妊娠率
30代前半まで・・・約15~20%
20% 30代後半・・・約15%
40歳~・・・約5%
45歳・・・約1%
出典:jineko 2013 冬号