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不育症について。
「来週から仕事にも復帰するので通院するとしても時間的に厳しくなります。一度の流産でも中期での流産の場合、不育症と思ったほうがいいのでしょうか?」
2012.4.6
専門医Q&A 女性の健康
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おりものが多いことが気になります
あくびさん(34歳)高プロラクチン血症と診断されたことはないですが、以前に2回受けた検査では29と21という高めの数値が出ています。 担当の不妊治療の先生は、きちんと排卵している場合はプロラクチニの数値を気にしない方だったので薬を飲んだりはしていません。 高温期への移行に時間がかかることや排卵期以外のおりものが多いのを漢方や鍼灸で改善したいと思っております。 野口藤子 先生 (漢方のサツマ薬局) 不妊専門カウンセラー 子宝が授かるために、西洋・東洋の垣根を越え、「妊娠」そして「元気な赤ちゃんを授る」ことを最終目的として一緒に頑張っていきたいと思います。 西洋医学の不妊治療で精神的、身体的にもおつかれになったご夫婦も大勢いらっしゃいます。 ぜひ、ご相談下さい。 「不妊」の問題は、友達に相談する事はできるでしょうか? なかなか相談しにくい・・・という方が多いのではないでしょうか。 また、相談しても正しい不妊の知識で教えてくれる友人というのは、なかなかいないというのが現状です。 噂やインターネット上の知識に惑わされて、かえって不安になる事もあります。 漢方などは、体質によって効いたり効かなかったりします。 当店では、漢方アドバイザーや漢方カウンセラーが対応いたします。 まずは、自分のご不安を整理するために、カウンセラーにご相談されてみてはいかがですか? 自分自身でも意識していない生活習慣で、不妊になっている方もいます。 良かれと思ってやっていた事が原因だったりする事もあります。 お客様の顔色や髪、舌(舌診)、などを直接見させていただいたうえ、血流計で測定もいたしますので、ぜひ直接ご来店いただく事をお薦めします。 そしてお客様にあった漢方薬や健康食品をご提案させていただきます。 もちろん、病院で不妊治療をされている方でもご安心してご相談下さい。 病院の治療を否定するような事はございませんし、たくさんの方が病院と併用されていらっしゃいます。 お客様お一人に対し約1時間ほどお時間をお取りしております。 人に話す事によって、頭や心の中が整理される事もあります。 ゆっくり相談されて、心の荷物を下ろしてみてはいかがでしょう。 ※お一人様にしっかり時間を費やすため、予約制となっております。 ・日本統合医療学会会員 ・補完医療協会会員 薬剤師 野口藤子 漢方アドバイザー小室敏美 漢方アドバイザー 新井誠子 ≫ 漢方のサツマ薬局体温の上下変動が激しい、月経が止まりづらい、めまいや立ちくらみをおこしやすい、肌が乾燥しやすいなどから体の血液量が少ない「血虚」になっているようです。 また、体温の上下変動が激しい、のぼせやほてりがあることから、自律神経が乱れ、気のめぐりがスムーズではない「気虚」にもなっているようです。 さらに冷えと血液不足とストレスから「瘀血」となり、腹腔内トラブルが生じやすくなっています。あくびさんが気になっている、排卵日以外のおりものが多いのは「脾」「腎」の冷えが強いか細菌感染の可能性があると思います。 西洋医学と東洋医学である漢方を統合して、「先天の気」が弱い方は「後天の気」を強くしていくことで、妊娠しやすい、妊娠が維持できる母体づくりをしていきます。 検査でどのような結果が出ても、子宝を授かるためには、男性50%、女性50%と、両方の力が必要だと、治療を続けていていつも感じています。 不妊治療にほとんどの方がストレスを感じます。そんなときほど、夫婦で手をつないで寝ましょう。夫婦愛を感じることは気のめぐりを良くしますし、ホルモン分泌もしやすくなりますよ。 まずは日常生活の改善をしましょう。早寝、早起きをして、規則正しい毎日を過ごします。血液やホルモンは夜につくられるので、早寝はとても大切です。 刺激物、嗜好食は血に良くないといわれ、むくみが出やすくなります。和食(できれば玄米)中心にしましょう。和食はカロリーオーバーが防げるし、血の減量となるミネラル分が補給しやすいのです。さらに血の減量となる、動物性たんぱく質、植物性たんぱく質を、どちらもバランスよく摂取します。納豆など大豆の発酵食品は消化吸収が良いのでおすすめです。 「三陰交」という足の内側のくるぶしから指4本くらい上にあるツボや「血海」という膝のお皿の内側から指3本くらい上にあるツボにお灸したり、カイロなどで温めると、血液のめぐりが良くなります。
2012.4.5
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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卵子ができやすく、着床しやすい体を目指したい
いきょさん(30歳)足腰にだるさを感じて足が冷えてなかなか寝付けませんが、普段は靴下は履かないようにしています。 月経前はイライラして怒りっぽくなります。 また、気分が落ち込みやすくもなります。 これから体外受精をひかえているので、漢方で卵子ができやすく着床しやすい体を目指したいと思っています。 竹内 聡 先生 (漢方の本陣薬局) 薬剤師 国際中医専門員A級レベル 不妊カウンセラー 日本薬局協励会、日本薬局専門同志会、生態防御研究会などで自然医学を学び、日本中医薬研究会で中医学を中国中医師のもとで9年近く学んだ後、 2004年7月、中国政府認定国際中医専門員A級レベル資格取得。 同時に不妊カウンセラー学会にて、不妊婦人病の西洋医学知識を学び、2007年6月「NPO法人不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー」の資格を取得。 日本中医薬研究会不妊専門部会に所属し、不妊周期調節法の大家夏桂成老中医に師事。年1回中国南京中医薬大学付属病院で研修、日本、中国で不妊周期調節法の剣山を重ねている。 ≫ 漢方の本陣薬局何より心配なのが、実年齢よりも卵巣の年齢が老化しているかもしれないことです。妊娠力と深くかかわっているのが西洋医学でいうところの「卵巣力」です。周期が短い、体外受精での採卵数が少ない、性欲が無い、初潮年齢が遅いことなどは、卵巣力が弱いことを表す指標となり、卵巣の老化が進んでいる可能性もあります。 卵巣力を東洋医学では腎精と考えます。腎精が弱い原因はさまざま。生まれつき腎精が弱い場合もありますし、腎精が充実するために必要な肝、心、脾、肺の状態が悪くて弱くなる場合もあります。 下痢しやすく月経量が少ないことから、脾が弱く、気血の不足が考えられます。 月経前の精神的な不調は、肝の気の流れがとどこおっているためで、口の渇きもそれが原因かもしれません。気の流れの悪さ、冷えなどは、血の流れを悪くする原因となり月経痛につながります。以上すべてのことが腎精を弱くし、卵巣年齢を老化させます。 足の裏は腎や子宮の大切なツボがあり、なるべく冷やさないようにすることが大切です。 普段靴下を履かないそうですが、日中はやはり靴下を履いたほうがいいでしょう。また、ストレス解消も大切です。毎日少しでもいいので、リラックスできる時間を取るように心がけましょう。 卵巣力を取り戻すには、少し時間がかかります。体外受精前に最低3周期、体を整える期間を作りましょう。 周期が短く、月経周期にともなう症状が目立つため、月経周期に分けて漢方薬を服用する「周期調節法」で体調を整えることをおすすめします。 周期調節法によって体調を整え、腎精を高める漢方薬を服用すれば、女性本来の卵巣の働きを取り戻すきっかけとなり、結果として妊娠する力が強くなると思います。 稽留流産とはいえ、一度妊娠してますのでお子様を授かる可能性は十分あります。ご自分の力を信じ、お近くの周期調節法に詳しい漢方相談薬局でアドバイスを受けてみましょう。
2012.4.5
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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不妊治療をしながら服用できる症状を改善する漢方薬はありますか
zunaさん(36歳)すでに鍼治療は行っていますが、不妊治療にストレスを感じ落ち込みやすく、月経前にはイライラしたりもします。 冷え、下痢、月経不順を改善したいと思っています。 不妊治療をしながら服用できる漢方薬はありますか? あれば教えて頂きたいです。 矢野間明美 先生 (春日部第一薬局) 薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師・自然薬師 国立健康栄養研究所 栄養情報担当者(NR) 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー 開局後約30年間、沢山のお客様から喜びのお声を頂いております。 自然療法を基本とし、一人一人の体質に合わせた、妊娠しやすい食養生や生活養生もご指導しています。 お客様との触れ合いを大切にしていますので、治療以外のお話やお悩みも、お話しくださいね。私達と一緒に、希望を持って前向きに始めましょう。 2人目希望・男性不妊のご相談も多数お受けしています。 ≫ 春日部第一薬局冷えにはいくつかのタイプがありますが、妊娠に関係があるのは体のエネルギーである気と血の流れがとどこおって、末端までめぐらないことです。 それを漢方医学では、体を温めるエネルギー源「腎陽」の力が低下していると考えます。 寒さや冷えに弱くなっている状態を「腎陽虚」といい、低体温、低温期が長い、下痢、むくみ、疲れやすい、足腰がだるいといった症状をともなうことが多くなり、妊娠しても子宮内膜が温かさを保てず、流産しやすくなったりもします。 zunaさんはこの状態以外にPCOSということから、卵胞が育ちにくいため、無排卵を引きおこすこともあり、その結果、黄体機能不全から高温期の状態が不安定になるのだと思います。 また、今までに排卵誘発剤の使用や不妊治療にストレスを感じていることから自律神経が不安定になり、月経前の神経症状がおこると考えられます。 これは気のめぐりが悪くなる状態で、めまい、立ちくらみ、のぼせやほてり、月経周期が不安定になり、月経痛があったりなかったりとさまざまな症状を引きおこします。 具体的には、まず高温期に腎陽の働きを高めて、子宮を温め子宮内膜を柔らかくさせる漢方薬や気血を補う漢方薬を。また、PMS(月経前症候群)の症状がありますので、肝うつに良い漢方薬などを併用し、低温期には卵胞の発育を助け、血を補う漢方薬を使って全身のバランスを整えていくと良いでしょう。 日常生活で気をつけて欲しいことは次の7つです。 1)白砂糖を使った洋菓子・チョコレートなどはやめる 2)生野菜・刺身はなるべく少量にする 3)主食はごはん(玄米が良い)を中心にし、パンは週1回くらいに 4)よく噛んで、過食はしない 5)コーヒー、冷たいジュースは飲まない 6)シャワーだけはやめ、ゆっくり湯船に浸かる 7)リラックスタイムをつくる(音楽・アロマ・耳の温灸など) zunaさんの症状が早く改善されることを願っています。
2012.4.5
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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月経周期に関わる苦痛に解決方法はありますか
チャンネルさん(0歳)良く頭痛になります。 仕事でパソコン作業をしているし、車の運転を長時間することもあります。 それが原因と思っていたのですが、頭痛が始まると翌日月経になり排卵日頃にも頭痛になります。 現在、子どもが1人いるのですが、出産前はこんなことは無かったような気がします。 こういう方は他にもいますか? (気になる症状) ・生理前日や排卵日頃におこる頭痛 ・二人目不妊 2人目の妊娠を希望しているので、漢方で改善したいのです。 鈴木康弘 先生 (くすり天龍堂) 営業時間内で、お客様のご都合のよい時間帯にご来店ください。私の顔を見たら、「ご相談なんですが・・・」とおっしゃるだけで結構です。あとは私が対応いたします。 特に予約制はとっておりませんので、ご来店順にご相談へと入ります。子宝相談の場合には、あれば基礎体温表、婦人科での検査結果を持参ください。 当店の目標は、お母さんとなるお客様の体質を高める事です。日頃の不快な症状が消えていくことが良い兆候といえます。 *当店のHP「子宝相談」をよくご覧になってからご来店ください ≫ くすり天龍堂 産後の肥立ちが悪く「気血」の回復が十分でないことが頭痛の原因と考えられます。 排卵期と月経前に頭痛をおこすとのこと。育児をしながらの頭痛は大変ですね。 頭痛は体内からの信号です。 当店でも頭痛をともなう子宝相談はよくあるケースです。懐妊された方々の大半は、頭痛が消失して陽性反応が出ています。このことから不妊症と月経周期に絡んだ頭痛は別問題ではないと考えます。 頭痛の発症は第一子を出産されてからとのこと。産後の肥立ちはどうでしたか。 中国では一般に産後は100日間無理をせず養成をします。女性は出産で大きく体力が奪われます。この100日間を使って子宮のリセットを行うわけです。このときの漢方薬は「気血」を補う生薬や、やさしく血流促進する「駆?血剤(おけつざい)」などを配合して回復を助けます。 現代の女性は、早く元のスタイルに戻りたいと産後すぐにダイエットをする方が少なくありません。 体が丈夫であればいいのですが、弱い部分がある方は子宮のリセットができません。これは第二子不妊の大きな原因にもなるのです。 頭痛の原因としてパソコンや車の運転も挙げられます。 もしも、こめかみを含めた側頭部が痛むのなら目の疲れが関係していいます。漢方では目の疲れは「肝」の疲れと考えます。 その頭痛が排卵期や月経前に発症するのであれば、さらに気血の流れに問題があることも考えなければいけません。第一子出産前に頭痛は無かったことから、産後の肥立ちが悪く「気血」が十分に回復できなかった。そこに仕事や運転で目を酷使したことで「肝」を疲れさせたと考えられます。 以上が考えられる原因です。生活養生では、鉄分・カルシウムをはじめとするバランスの良い食事、睡眠は早めの就寝を心がけてください。神経を使いすぎることも「血」の消耗を促進します。心穏やかな生活も心がけましょう。 漢方薬の専門家に相談すると、一人ひとりの症状に合わせた処方をしますから、副作用や回り道が回避
2012.4.5
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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不妊治療に耐えられる体になりたいです
きなこさんさん(37歳)鍼灸師より腎虚と診断されています。 自然妊娠できたらいうことないのですが、不妊治療の医師から卵巣老化を指摘されていますし卵管の狭窄もあるので、体外受精が第一と考えています。 子宮や卵巣の状態を良くしたいのはもちろんですが、まずは薬や注射に耐えられる体に漢方でなりたいなと思っています。 アドバイスをお願いします。 (気になる症状) ・不妊治療にストレスを感じている 福田優基 先生 (福田漢方薬局) 〜女性の笑顔のために〜 漢方薬の不妊治療では、病院の検査で見つからない歪み、病気に向かっている「未病」の状態を重視し、全体の調和を大切にします。 たとえば「冷えすぎた身体は温め」「火照った身体は冷ます」お一人お一人の体調をお聞きして、体質を検討し、処方を調整します。 漢方薬を服用するうちに、 「冷えていた身体が溶けるように温かくなってきた」 「これまでの動けなくなるような生理痛がなくなった」 と体質の変化を感じる方もおられます。 こうして、からだの土台をしっかりと整えて、患者様と共に願いを叶えれたら。 笑顔で『生まれました!』と報告してもらうこと。 それを楽しみに、がんばっています。 ≫ 福田漢方薬局 体外受精を予定している方には「卵巣機能を良くする、治療を継続できる体力をつける」を重視した処方をします。 まず腎の陽気を補充します。腎は生殖機能に関係しているので、漢方の不妊治療では重視するのです。なかでも腎の陽気が不足する腎陽虚は、体を温めるエネルギー、生命エネルギー(腎の陽気)が不足していると考えられます。 陽気はガスコンロのガスに例えられます。ガスが少なくなってくると、火の勢いがなくなりなかなか鍋が沸騰しないのと同じです。腎陽虚は病気とは違って、徐々に進行するため「いつから冷え始めましたか?」と尋ねると「昔から」と答える方がほとんどです。腎の陽気は補充もゆっくりなので、補腎薬を加減するなど、気長に改善していきます。 腎陽虚の方は体が疲れやすい、やる気が出ない、食欲がないという気虚や脾の陽虚(エネルギー不足)をおこしている場合が多々あります。脾は飲食物の消化と同時に「エネルギーの吸収や生産」にも関係するので、治療を継続できる体力をつくるためと処方効果を十分に発揮させるという双方の意味を持ちます。 不妊治療が長期にわたると、ストレスを感じることが多くなります。とくに体外受精などは、毎日受診し通院期間も長期にわたります。強いストレスはホルモンバランスを失調させ、不妊治療の効果が上がらない一因となります。 漢方ではストレスによって「気の流れが停滞する」と考えます。停滞した気は行き場を無くして「胸の張り」「腹部の張りを伴う月経痛」を引き起こし、表に出ると「げっぷ」「オナラ」「ため息」が頻発します。首がこったり、月経前のイライラがひどくなるのも気が滞るためです。これらを改善する処方は疎肝薬といわれ、加味逍遥散(かみしょうようさん)や香蘇散(こうそさん)などの処方があります。 ホルモン剤による副作用や体調不良で治療を断念する方もいます。西洋薬と漢方薬を併用し、体調を整えることで、良い卵子が採れたり、治療を最後まで続けることができた例もあります。
2012.4.5
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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冷え性を解消し、妊娠しやすい体質に改善したいのですが・・・
まーるさん(33歳)月経周期が不安定で早まったり遅れたりします。 また、いつ排卵したかわかりにくいせいか、不妊治療をしていたときに排卵が悪いと先生に言われて人工授精をしました。 しかし、妊娠はしませんでした。 冷え性を治したくて、ウォーキングや食生活に気をつけています。 体質改善に良い漢方や鍼灸があれば教えて下さい。 真鍋立夫 先生 (シマヤ真鍋漢方薬局) 「薬剤師・鍼灸師」真鍋 立夫 (社)日本漢方交流会前理事長 (社)香川県鍼灸師会前会長 古典鍼灸「経絡治療学会」理事・香川県支部長 日本伝統鍼灸学会評議員 日本バイ・デジタルO-Ring学会認定鍼灸師 不妊症の治療においては、現代医学的に考えて問題の見つかるタイプの物で、例えば卵巣機能不全や、卵管の閉塞、卵巣のう腫であったり、子宮筋腫があったり、等の方がいらっしゃいますが、それらの原因と思われるものに対処しても、不妊症が改善しなかったり、あるいは現代医学的にはこれといった原因の見当たらない方が実は大変大勢いらっしゃいます。 漢方医学的には、月経の状態は無論のことですが、現代医学ではあまり不妊の原因として問題視されない、冷え症、軟便または便秘、夜間の排尿、慢性的な起床時の腰痛や食事の好みの偏りなどをむしろ重視いたします。 ≫ シマヤ真鍋漢方薬局 風邪を引きやすくて、手足が冷えやすく、時々めまいや立ちくらみがあるという人は基本的に「血虚・陽虚体質」と考えます。 「血虚」とは簡単にいうと血が足りない人のことですが、それは血をつくる働きをしている「脾」が弱く、うまく機能していないのです。 水分の摂り過ぎで体の水分処理が不十分になる病態を「水毒」といいます。めまいや立ちくらみには水毒症の代表的な症状です。 「脾」は水分の過剰を嫌い、過剰になると働きが停滞し冷えていきます。そうなると体を活発に動かす源の「陽気」が不足し疲れやすくなります。 「脾」を守るには水分を摂りすぎないこと。「脾」が弱ると水分代謝を調整する「腎」も影響を受けて、代謝失調をおこします。これが風邪をひきやすい体質にするのです。 体温より低い温度の飲料物、生野菜、果物、刺身などの生ものや白砂糖の入った甘い物などの過食は控えます。これらは体を冷やす本になり「脾」や「腎」を弱めます。 呼吸も大切です。鼻呼吸ではなく口呼吸だと、外界の冷たい空気の影響が大きくなり、体が冷える原因になります。 「肝」には、血を使って体を動かしたり、体をめぐる「気」によどみが生じないように循環させる働きがあります。 「肝」の働きを保つためには、たくさんの血が必要ですが、その血をつくって提供しているのが「脾」なのです。 「肝」の働きが悪くなると、イライラしやすくなります。「肝」の働きが悪くなくても、いつもイライラしていたら「肝」に異常が生じてきます。 高温期の途中で陥落が見られたり、月経中に体温が上がったり下がったりするのは、ホルモンの働きが良くないから。漢方薬で五臓の働きのバランスをとれば解決します。 鍼灸療法も同じで、経絡を補瀉(ほしゃ)して五臓の調整をします。どの経絡をどう補瀉して何の臓の変調を治すかという診断と治療計画が重傷ですから、脈診や腹診から的確な治療を行える鍼灸師にかかることが肝要です。
2012.4.5
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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過敏性腸の漢方薬は不妊治療中でも服用できるのでしょうか
Kinaさん(44歳)高齢不妊治療中です。 過敏性腸の持病があり、漢方薬の小建中湯と平胃散を1年近く服用しております。 体に合っていたらしく、効果があるのでこのまま服用を続けたいと思っております。 不妊治療または結果を出せて妊娠した場合、そのまま服用を続けても良いのでしょうか。 松村直哉 先生 (まごころ漢方薬店) 2年前、私達、夫婦も不妊で悩んでいました。 当初は検査だけをするつもりで私達も不妊治療のクリニックに通っていました。しかし、身体を自然のものではなく、科学的に捉えた治療や妊娠率を至上目標とし、その後の流産率が高くなると思われるような治療に疑問を感じ、私は、私達夫婦が達成したような漢方治療を基本とした自然妊娠ができるお手伝いをしたいと思いました。 これが、私の『まごころ漢方』を始めたきっかけです。 今までの治療で、御身体のバランスが崩れていませんか? 不妊はホルモンだけの問題ではありません。子供を育てる母体の健康が一番重要なのです。不妊はプレッシャーやストレスを感じて治療するものではありません。 漢方治療は、妊娠だけを目的とした治療ではなく、自然妊娠しやすい御身体に体質から整えていくものです。ですから治療の過程で、一見、関係なさそうな症状などもよくなっていき、身体の調子もよくなってくるのです。 かわいい赤ちゃんを授かる事を指折り数えて、楽しく取り組みましょう。よろしければ、ぜひ、あなたのお手伝いをさせていただきたいと思います。 ≫ まごころ漢方薬店漢方では、妊娠中に気をつけないといけない生薬が、いくつかありますが、小建中湯と平胃散であれば、飲まれていても問題ないと思います。 妊娠中に飲む事をあまりおすすめできない生薬には、桂枝、大黄、麻黄、附子などがあります。 小建中湯には、桂枝が含まれていますが、この処方に使用する場合の桂枝は、血流を積極的によくするための役割のものではないので大丈夫だと思います。(漢方薬は同じ生薬でも組み合わされる生薬で役割が変わったりします。) 平胃散には、こういった注意しないといけない生薬はありません。
2012.4.5
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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過敏性腸の漢方薬は不妊治療中でも服用できるのでしょうか
Kinaさん(44歳)高齢不妊治療中です。 過敏性腸の持病があり、漢方薬の小建中湯と平胃散を1年近く服用しております。 体に合っていたらしく、効果があるのでこのまま服用を続けたいと思っております。 不妊治療または結果を出せて妊娠した場合、そのまま服用を続けても良いのでしょうか。 深谷幹子 先生 (深谷薬局養心堂) 湖北民族学院客員教授 妊娠授乳サポート薬剤師 妊娠しやすい体作りを全力でサポート 子宝に向って一緒に歩んでいきましょう。 女性特有の悩みについての相談にも乗っています。女性同士、わかりあえる事も多いかと思います。 ちょっとした事でも気になったら、気軽にメール又は電話でご相談下さい。 相談する気になった事で、もう大きな一歩を踏み出しています(^-^)/ ≫ 深谷薬局養心堂 妊娠したら体調と体質を専門家にもう一度相談して、漢方薬の点検をしましょう。 小建中湯や平胃散といった漢方を飲まれて調子が良いということは、脾虚、食滞(胃が弱く食べた物がなかなか消化できない為、お腹に残りやすい)の体質ではないかと考えられます。 小建中湯は、胃腸が弱い、疲れやすい、風邪をひきやすい、さらに子供の体質改善にも使われる漢方です。私自身子供の頃、ずっと飲んでいた馴染み深い漢方薬です。小建中湯には、体の中を温めながら元気にする「温中補虚」やひきつるような腹痛を緩和する「和裏緩急」の働きがあります。 一方、平胃散には胃腸の働きや水はけを良くする「燥湿運脾」や「行気和胃」の働きがあります。 妊娠前に服用して調子の良い漢方はそのまま継続できる場合が多いですが、漢方に詳しい先生に妊娠後の状態を報告し、続けて服用できるか相談しましょう。 漢方薬は病名ではなく、体質で選びます。とくに妊娠中は普段と違い、体も敏感になっています。 妊娠されたら、体調と体質を漢方に詳しい先生にもう一度相談して、漢方薬を点検しましょう。 Kinaさんが毎日の生活で気をつけたいことを挙げておきます。 1)チョコレート、ケーキなどの甘いものは避けて 2)刺身や生野菜などの生ものを食べすぎないように 3)冷たい食べ物、飲み物は避けて 4)脂っぽい食事はほどほどに 5)良く噛んでゆっくり食べることも大切 6)食べ物が停滞しやすいので、食べすぎには注意を 7)ストレスは簡単に避けられるものではありませんが、受け流す、割り切る、発散する等の工夫や、好きな香り、スポーツ、お風呂など、自分の心地よい時間をつくる心がけを 卵巣や卵、子宮も自分の体の一部分です。体長が良いことは卵の状態が良いことにつながります。この調子で体を整えて素敵なお母さんになれますように。
2012.4.5
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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2人目治療再開のタイミング
「なにから治療をしていけば良いのか悩んでいますが、断乳は治療再開の絶対条件ですか?(授乳時間が短いのでどうなのでしょうか)」
2012.3.31
専門医Q&A 女性の健康
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2人目治療再開のタイミング
たつまきんさん(36歳)ピックアップ障害のためIVFで娘を授かり、春で2歳になります。そろそろ2人目・・・と考えていますが、まだ寝る前だけ授乳しています。共働きなので娘のストレスも考えると、断乳に踏み切れずにいます。 凍結胚は、残っていないため採卵からになりますが、やはり断乳しなければいけないのでしょうか。 また、産後の生理再開は6ヶ月目と早い?のですが、生理痛が産後徐々にひどくなり、ここ半年くらい排便痛なども伴い、激痛なので生理の時期は鎮痛剤を定期的に飲んでいます。内膜症かも、と思いMRIまで検査しましたが、特に異常は見つからず、痛みを取るにはホルモン剤治療と言われました。 ちなみに自分なりに何度かタイミングをとっています。 なにから治療をしていけば良いのか悩んでいますが、断乳は治療再開の絶対条件ですか?(授乳時間が短いのでどうなのでしょうか) また、断乳から採卵まで、どのくらい期間が必要ですか? 操 良 先生 (操レディスホスピタル) 大学で約8年間不妊専門外来を担当し、平成4年に岐阜県下初の体外受精の成功以来、500症例以上の体外受精・顕微授精に携わり、子宮筋腫・子宮内膜症の新薬の臨床治験の担当として多くの症例を手がける。 そこで女性ホルモンに関する研究成果が認められ、平成9年度に岐阜県医学研究奨励賞を、平成11年度の日本内分泌学会では産婦人科としてただ一人、研究奨励賞を受賞。平成26年 操レディスホスピタル 院長に就任。現在もなお高度不妊治療施設間の交流に尽力し、研究・治療の向上を図る。 昭和63年 岐阜大学医学部 卒業 昭和63年~平成13年 岐阜大学附属病院 産婦人科講師 体外受精を担当 不妊・内分泌外来を担当 平成13年 操レディスホスピタル 副院長に就任 平成26年 操レディスホスピタル 院長に就任 ≫ 操レディスホスピタル授乳中は乳汁分泌ホルモンであるプロラクチンが分泌され、乳汁の分泌を助ける作用ばかりではなく、排卵を抑制することにより月経が始まらないようにしています。 このため、立て続けに妊娠がおこらず、出産後の子宮や卵巣をはじめ、母体を十分に休ませ、授乳期に母親が育児に専念できるような仕組みになっています。 授乳中でも毎月生理がくる人もありますが、有効な排卵が起こっているかどうかはわかりませんし、授乳が今回のように産前と比較して産後の月経の変化に関わっていることも考えられます。 また授乳により子宮が収縮し流産につながる可能性があります。 断乳後血中プロラクチン値が正常値となりエコーで排卵が元通りに回復したことを確認できた時点が、治療再開の時期としては最良です。 生理痛に関してはエコー、MRIで異常がないからといって子宮筋腫はともかく腹腔鏡を施行しない限り子宮内膜症を完全に否定はできません。 ホルモン療法中は妊娠が不可能なので、早めに断乳して不妊治療を優先した方が良いかもしれません。
2012.3.31
専門医Q&A 女性の健康
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2人目治療再開のタイミング
「なにから治療をしていけば良いのか悩んでいますが、断乳は治療再開の絶対条件ですか?(授乳時間が短いのでどうなのでしょうか)また、断乳から採卵まで、どのくらい期間が必要ですか?」
2012.3.31
専門医Q&A 女性の健康
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異常なお腹の出が不妊原因なのでしょうか?
ぐりずりんごさん(31歳)現在の私は身長151センチ、体重42キロでBMI18.4とやせ形であるはずなのですが、お腹の出がひどく腹囲は78センチもあります。子供の頃からこのような体型なので今まであまり気にしてなかったのですが、不妊治療を始めてから私のこのお腹に原因があるのではないかと不安です。ラパロなどはしたことありませんが通常の内診では異常を指摘されたことはなく、会社の定期検診(内科的検診含む)もすべて正常、便秘でもなくお腹が痛い、張るなどの不快な症状もありません。不妊治療を始める前・後で変化があったわけでもありません。不妊につながる病気はもちろん、婦人科に関わらず何か病気が隠れてる可能性はあるのでしょうか?通っている不妊クリニックで聞いてみようかと思ったこともあるのですがただ太ってるだけだよと言われたらと思うと恥ずかしくて聞けずにこちらで質問させていただきましたのでよろしくお願いいたします。 操 良 先生 (操レディスホスピタル) 大学で約8年間不妊専門外来を担当し、平成4年に岐阜県下初の体外受精の成功以来、500症例以上の体外受精・顕微授精に携わり、子宮筋腫・子宮内膜症の新薬の臨床治験の担当として多くの症例を手がける。 そこで女性ホルモンに関する研究成果が認められ、平成9年度に岐阜県医学研究奨励賞を、平成11年度の日本内分泌学会では産婦人科としてただ一人、研究奨励賞を受賞。平成26年 操レディスホスピタル 院長に就任。現在もなお高度不妊治療施設間の交流に尽力し、研究・治療の向上を図る。 昭和63年 岐阜大学医学部 卒業 昭和63年~平成13年 岐阜大学附属病院 産婦人科講師 体外受精を担当 不妊・内分泌外来を担当 平成13年 操レディスホスピタル 副院長に就任 平成26年 操レディスホスピタル 院長に就任 ≫ 操レディスホスピタルBMIの基準値は18.5~24.9なので18.4ということは基準値をちょっと切るくらいの状況ですね。幼少から体型が変わらず、便秘もなく身体の異常も感じず、定期検診で問題を指摘されず、不妊治療をしていることより子宮や卵巣のチェックは頻繁にされているわけですから、なにか現時点で異常があるというわけではなさそうに感じます。 また、不妊治療中に流産はしたものの妊娠に至っているわけで、不妊治療前後にも体型の変化がないことを考えると不妊の原因となっているとは考えにくいと思われます。 ただ婦人科以外に何か病気の可能性があるかどうかとなると会社の定期検診だけでは否定できないため、器質的な病変の有無を調べるためにエコーやCTなどのチェックが必要です。 不安で気に病むなら一度内科を受診して精密検査をして何も無いことを確認すれば、ストレスから解放され不妊治療もさらにいい方向へ進むかもしれません。
2012.3.29
専門医Q&A 女性の健康
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異常なお腹の出が不妊原因なのでしょうか?
「不妊治療を始める前・後で変化があったわけでもありません。不妊につながる病気はもちろん、婦人科に関わらず何か病気が隠れてる可能性はあるのでしょうか?」
2012.3.29
専門医Q&A 女性の健康
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フーナーテストの結果
「フーナーテストを3回ほど受けて、生存率90%/運動率70%が1回、生存率60%/運動率40%が2回、という結果でした。」
2012.3.29
専門医Q&A 女性の健康
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フーナーテストの結果
mikinkoさん(31歳)こんにちは。 昨年の10月に一通り検査をし、高プロラクチンが判明してテルロン、クロミッド、注射をしながらタイミング指導を受けています。 主人が精液検査に抵抗があるらしくまだ受けていません。 フーナーテストを3回ほど受けて、生存率90%/運動率70%が1回、生存率60%/運動率40%が2回、という結果でした。 通っているクリニックのドクターからはフーナーテストの結果について何も言われてません。 (結果は注射の時などにカルテが見えたので知りました…) この結果をどのように受け止めたらいいのでしょうか? 操 良 先生 (操レディスホスピタル) 大学で約8年間不妊専門外来を担当し、平成4年に岐阜県下初の体外受精の成功以来、500症例以上の体外受精・顕微授精に携わり、子宮筋腫・子宮内膜症の新薬の臨床治験の担当として多くの症例を手がける。 そこで女性ホルモンに関する研究成果が認められ、平成9年度に岐阜県医学研究奨励賞を、平成11年度の日本内分泌学会では産婦人科としてただ一人、研究奨励賞を受賞。平成26年 操レディスホスピタル 院長に就任。現在もなお高度不妊治療施設間の交流に尽力し、研究・治療の向上を図る。 昭和63年 岐阜大学医学部 卒業 昭和63年~平成13年 岐阜大学附属病院 産婦人科講師 体外受精を担当 不妊・内分泌外来を担当 平成13年 操レディスホスピタル 副院長に就任 平成26年 操レディスホスピタル 院長に就任 ≫ 操レディスホスピタルフーナーテストは統一された判断基準がないのが現状です。 ちなみにWHOマニュアルでは性交後9~24時間後に子宮頸管粘液を採取し、顕微鏡下で1個でも高速運動精子が存在すれば頸管因子による不妊原因は存在しないとされています。 結果が生存率と運動性と分けて記載があることに着目すれば、正確に判断できないものの運動性良好な精子が3回の検査とも存在していると考えられます。 もしフーナーテストを3回受けて異常があれば、おそらく主治医の先生より頸管因子を指摘され、抗精子抗体の検査や人工授精ないしは体外受精へのステップアップなどの話があると思いますので、フーナーテストは問題ないだろうと推測されます。 精液検査を受けていないとのことですが、男性側の協力が得られない場合はフーナーテストで代用することもありますし、逆にフーナーテストの結果によっては精液検査の必要がないケースもあります。 このフーナーテストの結果からすると、少なくとも重症の乏精子症は存在せず、精子無力症も存在しないと考えられます。
2012.3.29
専門医Q&A 女性の健康
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フーナーテストの結果
「通っているクリニックのドクターからはフーナーテストの結果について何も言われてません。(結果は注射の時などにカルテが見えたので知りました…)」
2012.3.29
専門医Q&A 女性の健康
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クロミッドについて
「卵胞が小さめなのでしょうか?あと長期服用が良くないとありましたがどの位の事を言うのでしょうか?精液検査も時間が経っての結果はホントに大丈夫でしょうか?」
2012.3.28
専門医Q&A 女性の健康
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クロミッドについて
かげりんごさん(33歳)こんにちは。はじめて投稿させて頂きます。 2010年10月から子作りを始めて妊娠に至らないので、2011年7月に不妊専門の病院で不妊治療をデビューしました。 そちらの病院ではタイミング療法で初診時にのクラミジア検査と卵胞チェックをして子宮もきれいだしほかっておけばできそうだけどねぇと言われたくらいで、その周期の排卵ができてるかの確認だけして、次の予約の指示もなく、それ以降自発的に排卵近くを見計らって行ってもなんのアドバイスもなく毎回卵胞チェックのみという感じで、意を決して始めた不妊治療にものすごく不信があり、自分でも排卵検査薬で排卵日が特定できるようになったので、タイミングととるだけなら、お金の無駄かと思い2012年2月までに4回卵胞チェックとしたのと、2011年11月に自ら申し込んで卵管造影を受けて異常はありませんでした。精液検査もそちらの病院ではなかなかタイミングが合わずできなかったので、今後の事も考えてやっと、他の病院に行き始めました。 紹介状を書いてもらったので初診時にまだ検査していない黄体機能検査をして、結果異常なし。 精液検査も採取から1時間後に持って行ったのにかかわらず3時間15分たっての検査でまた、ここでも不信感を抱いてしまいましたが フレッシュな状態でない数字なので特に問題はないと言われました。 今日LH-RH TRHテストを受けたので結果はまだ出ていませんがクロミッドを処方されました。 前の病院が悪すぎたのですが、今回は検査をどんどんしてもらえてうれしい半面、いきなり一周期目であまり説明もなく誘発剤のクロミッド処方に戸惑っています。 ちなみに最近の4周期は28日周期で落ち着いていて今周期は29日でした。 ネットで調べると自発排卵があってもクロミッドは処方されているようなので飲んだほうがいいかもですが、何故飲むのか聞かなかったのでこちらで経緯とともに投稿&質問させて頂きました。 卵胞が小さめなのでしょうか? あと長期服用が良くないとありましたがどの位の事を言うのでしょうか? 精液検査も時間が経っての結果はホントに大丈夫でしょうか? もし問題ないなら人工授精の手段はとらず体外に行ったほうが良いのでしょうか? いろんな先生方の意見が聞いてみたく長々投稿させて頂きました。ご意見宜しくお願いします。 蔵本武志 先生 (蔵本ウイメンズクリニック) 我が国では夫婦の10~15%が「不妊症」であると言われています。不妊であるため不安になったり、周囲からプレッシャーを受けるなど、言葉では表現できない悩みもあると思います。現在では、不妊治療の分野も飛躍的な進歩を遂げ、以前ではあきらめざるを得なかった症状でも赤ちゃんを授かることの出来る時代になっています。 当院は、21世紀における理想の生殖医療を目指し、さらなるレベルアップを図るため、2003年10月に生殖医療センタービルを建設しました。ご夫婦のお気持ちや考えを尊重しながら、患者様お一人お一人に適切な治療を心と体のケアという側面から段階的に行っています。私をはじめとしたスタッフ一同が最高の医療を駆使して治療にあたります。気持ちをリラックスさせて、ご一緒にがんばりましょう。 昭和27年4月29日生まれ。 山口県柳井市出身。 日本産科婦人科学会専門医、日本不妊学会評議員、日本受精着床学会評議員、日本不妊カウンセリング学会監事、アメリカ、ヨーロッパ生殖医学会(ASRM、 ESHRE)会員、博多区医師会理事、JISART理事、福岡生殖医学懇話会 代表世話人、日本生殖医学会生殖医療専門医、福岡県医師会母体保護法指定医師、九州大学特任講師 ≫ 蔵本ウイメンズクリニッククロミッド(クロミフェン)は、視床下部という脳に働いてホルモンを分泌させ、卵胞の発育を促す排卵誘発剤です。 前の病院では、卵胞の大きさが15~16mmで、排卵を促すLHが上昇していたようですが、卵胞が少し小さいのではないかと思います。 クロミッドを服用すると、排卵するときの卵胞径は25mm近くとなり、排卵誘発のコントロールがしやすくなりますが、子宮には少しネガティブに働き、頚管粘液が減少して、膣内に射精した精子が子宮腔内に上りにくくなったり、繰り返しクロミッドを服用していると、子宮内膜が薄くなり、逆に着床しにくくなる場合があります。 クロミッドは5周期くらい服用したら、しばらく休薬した方が良いでしょう。 また、1日投与量を半錠とする方法もあります。 採精して3時間後の精子運動率が48%程度で精子数も十分ありますので、それ程心配はないかと思います。 タイミング法で妊娠せず、卵管の通りに問題がなければ、4回程度は人工授精されたら良いと思います。 人工授精で妊娠される方は、大体4回までで妊娠される方が多いからです。 それでも妊娠しない時に、体外受精を考慮されたら如何でしょうか。
2012.3.28
専門医Q&A 女性の健康
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クロミッドについて
「前の病院が悪すぎたのですが、今回は検査をどんどんしてもらえてうれしい半面、いきなり一周期目であまり説明もなく誘発剤のクロミッド処方に戸惑っています。」
2012.3.28
専門医Q&A 女性の健康