母乳過多ですが起きてくれない
たまさん 母乳過多ですが起きてくれない
初めての赤ちゃんが1カ月になります。 産んですぐから母乳過多になり3時間でパンパンに張り、4時間も空けるとガチガチになって痛くて毎度乳腺炎になります。1か月の間に2回も乳腺炎になりすごく辛いです。 助産師さんには、2、3時間で起こして飲ませて!と言われ頑張っていますが、どれだけいろんな手を使って起こしても全く起きてくれないことが多く、起こすだけで1時間かかったりして、そうなると飲むのにも寝てしまうので時間がかかり授乳が終わって1時間以内に次の授乳がきてしまい、私は寝れず赤ちゃんはお腹空いてない状態なのでまた起きないという悪循環です。そういったストレス疲労で乳腺炎にもなっていると思います。 母乳が沢山作られなくて飲む時だけ張るようになれば寝ているときは寝かせてあげて私も痛くないのにな、と泣いてばかりの毎日です。
1か月でおっぱいは落ち着いて張ったり溢れたりしなくなるとよく言われましたが、
1か月になりますがまだ張ると痛むし乳腺炎の恐怖があります。 あまりに辛いので1度断乳を考えましたが、この時期の出過ぎのおっぱいの人が断乳すると、かなり痛みがあるしそれなら自然とおっぱいが自己調整され落ち着く方が早いと言われたため続けることにしました。 ですがなかなか落ち着かず、授乳が辛いです。 この先いつ赤ちゃんが欲しがるときに出てくるおっぱいになりますか? 起こして飲ませるようにと言われて起こしても、全く起きてくれない、飲んでくれないときはどうしたらいいですか? 絞ると逆に作られると言うので飲まないときはどうしたらいいですか?
深水康吉 先生(ふかみ乳腺クリニック)
初めての赤ちゃん、初めての授乳でご不安なことも多いですよね。 でも「初めて」なのだからこれらはすべて当たり前です。そもそも一人目の育児は、まだおっぱいが出る道(乳管)がうまく開いていないので、そこが通りにくく詰まりやすいのも当然なのです。1カ月前後の赤ちゃんの授乳期ならパンパンに張る量が出るのも納得です。 さて、お困りの乳腺炎には大きく分けて3種類あります。一つ目は「うっ滞性乳腺炎」といって質問者のように初めての授乳で、まだ乳管が未発達なおっぱいに起こる一番メジャーな病気です。乳房が腫れて熱を持ち、部分的に固くなります。そこから細菌感染が進むと二つ目の「急性化膿性乳腺炎」となります。そして三つ目は「慢性肉芽腫乳腺炎」という極めて珍しい症例ですが、これはほとんど授乳期には起こらないものです。 質問内容から「うっ滞性乳腺炎」を繰り返されているようですが、たくさん出るおっぱいをどうすればいいかは「流れを作ること」です。未発達な乳管の流れを作る一番の方法は「おっぱいマッサージ」です。おっぱいマッサージは助産師や産科の看護師など腕のいいと評判の方が地域ごとに活躍されています。検診時など遠慮なく医師に相談して、おっぱいマッサージに取り組んでください。ご存知かもしれませんが硬くなった乳房を力いっぱいほぐしますので痛みも伴います。 助産師から「起こして飲ませるように」と言われたことで、質問者さんが追い詰められているようにも感じます。しかし、赤ちゃんは寝るのが仕事。私なら、赤ちゃんが寝ている時やおっぱいが出る時にたくさん搾乳をして保存し、赤ちゃんが起きたら哺乳瓶でたっぷり飲ませましょうと指導します。赤ちゃんは哺乳力も弱くおっぱいを飲んでいる間に疲れて寝てしまうことも。哺乳瓶の吸い口のサイズも月齢に合ったものを使いましょう。 断乳でさらに乳房が痛むことを心配されていますが、例えば毎日500ml母乳が出ていた人が急に授乳を止めればそれは痛いに決まっています。薬などを使った人工的な断乳ではなく、徐々に授乳を減らして離乳食を増やす卒乳のほうが、痛みに恐怖を伴いがちな質問者さんには合っているのではないでしょうか。 うっ滞性乳腺炎の予防としては食事も大切です。ピーナツ類や甘いものを食べると乳管が詰まりやすいと言われていますので注意してみてください。 また、家族や先輩ママに相談することも大切です。「なんだ、そんな簡単なことだったのか」と言う気づきが得られる貴重な機会ですので遠慮せずに近くの先輩ママに聞いてみてください。 健康的な食事と十分な睡眠をとり、頑張りすぎずに貴重な授乳期を楽しんでください。
[無料]気軽にご相談ください
お話を伺った先生のご紹介
深水康吉先生(ふかみ乳腺クリニック)
福岡大学医学部卒。日本乳癌学会認定医。福岡大学病院勤務などを経て2017年「ふかみ乳腺クリニック」を開院。日本有数と言われる病院で手術だけではなく乳房再建術・放射線治療・抗がん剤治療・ホルモン治療・緩和ケアといった一貫した乳腺治療を学んだスペシャリスト。親しみやすく、オープンなクリニックを目指す。
≫ ふかみ乳腺クリニック
母乳過多ですが起きてくれない
2017/11/20 深水康吉 先生(ふかみ乳腺クリニック)
たまさん 母乳過多ですが起きてくれない
初めての赤ちゃんが1カ月になります。 産んですぐから母乳過多になり3時間でパンパンに張り、4時間も空けるとガチガチになって痛くて毎度乳腺炎になります。1か月の間に2回も乳腺炎になりすごく辛いです。 助産師さんには、2、3時間で起こして飲ませて!と言われ頑張っていますが、どれだけいろんな手を使って起こしても全く起きてくれないことが多く、起こすだけで1時間かかったりして、そうなると飲むのにも寝てしまうので時間がかかり授乳が終わって1時間以内に次の授乳がきてしまい、私は寝れず赤ちゃんはお腹空いてない状態なのでまた起きないという悪循環です。そういったストレス疲労で乳腺炎にもなっていると思います。 母乳が沢山作られなくて飲む時だけ張るようになれば寝ているときは寝かせてあげて私も痛くないのにな、と泣いてばかりの毎日です。
1か月でおっぱいは落ち着いて張ったり溢れたりしなくなるとよく言われましたが、
1か月になりますがまだ張ると痛むし乳腺炎の恐怖があります。 あまりに辛いので1度断乳を考えましたが、この時期の出過ぎのおっぱいの人が断乳すると、かなり痛みがあるしそれなら自然とおっぱいが自己調整され落ち着く方が早いと言われたため続けることにしました。 ですがなかなか落ち着かず、授乳が辛いです。 この先いつ赤ちゃんが欲しがるときに出てくるおっぱいになりますか? 起こして飲ませるようにと言われて起こしても、全く起きてくれない、飲んでくれないときはどうしたらいいですか? 絞ると逆に作られると言うので飲まないときはどうしたらいいですか?
深水康吉 先生(ふかみ乳腺クリニック)
初めての赤ちゃん、初めての授乳でご不安なことも多いですよね。 でも「初めて」なのだからこれらはすべて当たり前です。そもそも一人目の育児は、まだおっぱいが出る道(乳管)がうまく開いていないので、そこが通りにくく詰まりやすいのも当然なのです。1カ月前後の赤ちゃんの授乳期ならパンパンに張る量が出るのも納得です。 さて、お困りの乳腺炎には大きく分けて3種類あります。一つ目は「うっ滞性乳腺炎」といって質問者のように初めての授乳で、まだ乳管が未発達なおっぱいに起こる一番メジャーな病気です。乳房が腫れて熱を持ち、部分的に固くなります。そこから細菌感染が進むと二つ目の「急性化膿性乳腺炎」となります。そして三つ目は「慢性肉芽腫乳腺炎」という極めて珍しい症例ですが、これはほとんど授乳期には起こらないものです。 質問内容から「うっ滞性乳腺炎」を繰り返されているようですが、たくさん出るおっぱいをどうすればいいかは「流れを作ること」です。未発達な乳管の流れを作る一番の方法は「おっぱいマッサージ」です。おっぱいマッサージは助産師や産科の看護師など腕のいいと評判の方が地域ごとに活躍されています。検診時など遠慮なく医師に相談して、おっぱいマッサージに取り組んでください。ご存知かもしれませんが硬くなった乳房を力いっぱいほぐしますので痛みも伴います。 助産師から「起こして飲ませるように」と言われたことで、質問者さんが追い詰められているようにも感じます。しかし、赤ちゃんは寝るのが仕事。私なら、赤ちゃんが寝ている時やおっぱいが出る時にたくさん搾乳をして保存し、赤ちゃんが起きたら哺乳瓶でたっぷり飲ませましょうと指導します。赤ちゃんは哺乳力も弱くおっぱいを飲んでいる間に疲れて寝てしまうことも。哺乳瓶の吸い口のサイズも月齢に合ったものを使いましょう。 断乳でさらに乳房が痛むことを心配されていますが、例えば毎日500ml母乳が出ていた人が急に授乳を止めればそれは痛いに決まっています。薬などを使った人工的な断乳ではなく、徐々に授乳を減らして離乳食を増やす卒乳のほうが、痛みに恐怖を伴いがちな質問者さんには合っているのではないでしょうか。 うっ滞性乳腺炎の予防としては食事も大切です。ピーナツ類や甘いものを食べると乳管が詰まりやすいと言われていますので注意してみてください。 また、家族や先輩ママに相談することも大切です。「なんだ、そんな簡単なことだったのか」と言う気づきが得られる貴重な機会ですので遠慮せずに近くの先輩ママに聞いてみてください。 健康的な食事と十分な睡眠をとり、頑張りすぎずに貴重な授乳期を楽しんでください。
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お話を伺った先生のご紹介
深水康吉先生(ふかみ乳腺クリニック)
福岡大学医学部卒。日本乳癌学会認定医。福岡大学病院勤務などを経て2017年「ふかみ乳腺クリニック」を開院。日本有数と言われる病院で手術だけではなく乳房再建術・放射線治療・抗がん剤治療・ホルモン治療・緩和ケアといった一貫した乳腺治療を学んだスペシャリスト。親しみやすく、オープンなクリニックを目指す。
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2017.11.20
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