東峯婦人クリニック ジネコ取材済
東京都江東区木場5-3-10
婦人科 / 不妊治療 / 産科
東峯婦人クリニック
東京都江東区木場5-3-10
絶大な信用と実績のある専門の医師をはじめ、スタッフ一同が家族のように接してくれる温かみが感じられます。
来院された方ひとりひとりの身体と向き合い、その方に合ったより良い治療ができるよう心がけています。 出産はもちろん、不妊・中絶・更年期などのトラブルは精神的な不安をともなうためデリケートな治療が必要とされます。 丁寧なアドバイスと確かな技術で女性の生涯をサポートするトータルケア医院を目指しています。
10時前可土曜も診療女性医師が診察漢方・鍼灸働きながら通いやすいインターネット予約完全予約制駅近フリーマガジン配布英語対応すべて見る
診療科
婦人科
不妊治療
産科
基本診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:00〜11:30 | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ||
13:30〜17:00 | ● | ● | ○ | ● | ● |
〇:産科 ●:婦人科 △:不妊外来 ※土曜日午後は~15:30まで 月・水・金曜日の午後は卵胞チェックの時間を特別に設けておりますので、ご予約ください。
休診日
日曜・祝日
住所・連絡先
東京都江東区木場5-3-10
TEL: 03-3630-0322
診療科
産後ケアセンター併設
松峯 寿美 院長プロフィール
来院された方ひとりひとりの身体と向き合い、その方に合ったより良い治療ができるよう心がけています。
出産はもちろん、不妊・中絶・更年期などのトラブルは精神的な不安をともなうためデリケートな治療が必要とされます。丁寧なアドバイスと確かな技術で女性の生涯をサポートするトータルケア医院を目指しています。
産後ケアについては、マタニティーブルーや産後うつ、育児放棄や乳幼児虐待などが起きない・起こさせないを合い言葉に、近隣の医療機関、母子センター、助産院とも協力して、母児のさまざまなトラブルに対処をする施設、東峯サライを併設しております。
松峯 寿美 院長略歴
・医学博士
・日本産婦人科学会専門医
・日本医師会会員
・思春期学会理事
・東京女子医大非常勤講師
・母体保護法指定医
「全ての分娩を安心・安全に遂行し, 感動を共有する」がモットー
1.安心できるスタッフが24時間、いつでも対応します。 ※無痛分娩をご希望の方はご相談下さい。
2.リスク評価をしっかり行い、リスクが高いと判断した場合には、連携している周産期センターに紹介します。
3.産後ケアに積極的に取り組みます。
提携先: 東京都立墨東病院 聖路加国際病院 昭和大学江東豊洲病院 東京女子医科大学病院 東京女子医科大学八千代医療センター 東京女子医科大学東医療センター 賛育会病院 愛育病院
産後ケア施設 完備
”育児に疲れたらちょっと休みに来られる場所。 ここで休憩したらまた元気にお家に帰って行ける、そんな場所。 地域に根ざした心のオアシス「東峯サライ」” そんな思いを込めて・・・ 当院すぐそばに 産後ケアに特化した施設をご用意。 産前から産後・子育ての期間まで、お母さんと赤ちゃんの心とからだを両面からトータルサポート致します。
更年期:女性の生涯をサポート
我が子が大きく育つのを目を細めている間に自分自身はいつのまにか更年期に突入。 ホルモンのバランスが崩れると老い先がみえて更年期うつ状態に陥りやすいのです。 こんなときも東峯婦人クリニックへ気軽にお出かけください。子宮ガン検診をしながら、どのホルモンがどんなに狂ってきたかを血液検査で判定し最良の治療をご提案します。 検査の結果によっては更年期障害と同時に生活習慣病が発見されることもあります。 相談する人もない女性ならではの性生活の悩みにも応えます。そしてこの方面にも美容婦人科として守備範囲をひろげました。
【著書紹介】
2018年発刊 出版社: 高橋書店
50歳からの婦人科 こころとからだのセルフケア
50歳を境に、女性ホルモンのバランスが大きく変化し、さまざまな不調を感じやすくなります。
大切なのは、正しく知る、前向きにつき合うこと。50歳からはもちろん40代の方も知って欲しいことばかり。
悩んでいるのはあなただけではありません! 一生、若々しく、いきいきと過ごせるよう、わたしのからだのセルフコンディショニングをはじめませんか?
このクリニックに関連する監修記事、取材内容、ユーザー様からの質問と回答など、ジネコが企画した様々なコンテンツの一覧です。
記事一覧
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風しん症候群は防げる?赤ちゃんを守ろう!
生まれてくる赤ちゃんを先天性風しん症候群から守るためには、すべての人が風しん予防の大切さを知ることが重要です。
2019.2.1
インタビュー 子育て・教育
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赤ちゃんが泣きやまない! 新生児のママ必見!
新生児の育児は授乳で睡眠不足になるうえ、気持ちが落ち込みがちなママが多いようです。松峯寿美先生にお話を伺いました。
2018.12.22
インタビュー 子育て・教育
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赤ちゃんの肌はデリケート? 産後ケアのプロに効くお手入れのポイントその2
赤ちゃんの肌はデリケート? 産後ケアのプロに効くお手入れのポイント 2017/10/27 松峯 寿美 先生(東峯婦人クリニック院長/産前産後ケアセンター 東峯サライセンター長) 尿や便のアンモニアに反応して起こる「おむつかぶれ」 病気ではないけれどママにとって気になるのが赤ちゃんの「おむつかぶれ」ではないでしょうか。おむつかぶれは、尿や便の中に含まれるアンモニアが皮膚に接触して反応する、接触皮膚炎の1つなんですね。 赤ちゃんは、生まれたすぐ後は尿や便の量が少ないからかぶれることはほとんどないのですが、大きくなってくるとそれに伴い、尿や便が増えてきます。しかし新生児の頃と同じようなペースでおむつ替えをしていると、いつの間にかおむつにいっぱいに尿や便が溜まり、皮膚に接触する時間が長くなってしまいます。 かぶれを防ぐ一番の方法はおむつを頻繁に替えてあげること。うんちが少しゆるい時は特にまめに替えましょう。替える時はうんちを皮膚に残さないように、清浄綿でしっかり拭き取るようにしてください。 頻繁に替えてもかぶれが改善しない場合は、おむつの見直しを。ギャザーがきつかったり、サイズが合わないこともあるので、おむつ本体もチェックしてみましょう。 外部からの刺激や引っ掻き傷には注意すること 赤ちゃんのお肌で気をつけたいことの一つは接触による外部からの刺激です。 たとえば衣服。お肌に直接触れる肌着などは必ず柔らかい綿を使用しましょう。硬いものが当たるとこすれて、その部分が赤くなることがあります。綿素材でも硬いものがあるので、ママが触って柔らかいと思う天然素材の肌着を選んでください。 また、時々、柔軟剤が原因とみられる皮膚炎を起こした赤ちゃんを診察することがあります。柔軟剤は洗濯後も成分が残ることがあるので、タオル等、直接肌に触れるものに関して使うのはおすすめしません。タオルは柔軟剤を使わなくても、天日干しや乾燥機で十分ふっくら干し上がります。 また、赤ちゃんのお肌には傷を作らないことも大切。小さいものでも傷ができると表皮のバリアがなくなってしまうので、そこから兄弟の“水いぼ”や“飛び火”などの菌が入り、感染してしまうことも。特に室内で犬や猫などのペットを飼っている人は、赤ちゃんが引っ掻き傷を作らないように注意してください。 コラム) 肌を外刺激から保護するスキンケア商品で おむつかぶれやよだれ・食べこぼしのかぶれの接触予防を ●今回ファムズベビーという商品をご案内しましたが、感想をお聞かせください。 おむつやよだれによるかぶれに悩んでいるママは、肌を保護する作用があるスキンケア商品を利用してもいいかもしれません。 その点ファムズベビーは、外刺激からのバリア機能が魅力の一つです。 尿や便、よだれをきれいに拭いた後に塗ってあげれば、次の刺激を軽減できます。 さらに、外刺激を断ち切ることで、かぶれにくくなり、また、かぶれがあってもひどくなる前に、本来赤ちゃんの持つ治癒力が発揮されるので、結果回復に向かいます。 肌が常に健康な状態に保たれていれば、赤ちゃんも快適に過ごせるでしょう。 ●それ以外にも、使っていて「いいな」と思うところはありますか? ファムズベビーは赤ちゃんだけじゃなく、大人ももちろん外刺激からの保護として使ってみると良いのでは。 肌悩みの多い、更年期世代にも特におすすめですよ。 この世代は、女性ホルモンが徐々に少なくなり、その影響で皮膚がとても乾燥します。 それは、顔とか体だけじゃなくて、手の甲、手のひらなんかで、一番よくわかります 特に今まで使って何ともなかった洗剤とか、化粧品に負けやすくなるのですが、それはホルモン減少により、自分の防御力が弱くなってくるからです。 そんな方は、このファムズベビーの泡フォームを手にとって、朝ひと塗りしてみては。 この商品は、皮膚呼吸を妨げず、外刺激から長時間バリアしてくれます。 またバリア機能が長続きしているかどうかの実感が、お風呂に入るとわかります。 湯舟の中で、朝にファムズベビーを塗った手は、水をはじいているのがわかります。 自分のナチュラルな皮脂膜と同じような効果をしてくれているんだなとわかると思います。 ママ世代もなにかと手仕事が多く、季節によっても手が荒れがちです。1プッシュで、いっぱい泡が出るので、赤ちゃんのおむつかぶれの予防と一緒に、まずは自分の手に付けてケアを、そして残ったフォームをうすく塗るというのを習慣にしたらいいですね。 優れた特徴*皮膚呼吸を妨げない *水を長時間はじく お話を伺った方のご紹介 松峯寿美先生(東峯婦人クリニック院長/産前産後ケアセンター 東峯サライセンター長) 東京女子医科大学、同大学院卒業。東京女子医科大学・大学病院での勤務時代に多くの女性が不妊治療を望んでいることを知り、自らはたらきかけて不妊外来を創設する。 1980年、江東区木場に東峯婦人クリニックを開業、今年37年目を迎える。開業当時は不妊症外来のみだったが、患者さんのニーズにこたえるため産科を併設し、現在は帝王切開での分娩も対応が可能である。 その後、2015年は産前産後ケアセンター・東峯サライを設。開業にあたってはフィンランド、韓国、台湾などの産後ケアと呼ばれる施設の視察を行い、日本の風土にあった産後ケア施設設立を心がけた。 つねに患者さんの立場での医療行為を考え、フロンティア精神にあふれる。 医学博士、日本産婦人科学会専門医。 ≫ 東峯サライ 赤ちゃんの肌はデリケート? 産後ケアのプロに効くお手入れのポイント 2017/10/27 松峯 寿美 先生(東峯婦人クリニック院長/産前産後ケアセンター 東峯サライセンター長) 尿や便のアンモニアに反応して起こる「おむつかぶれ」 病気ではないけれどママにとって気になるのが赤ちゃんの「おむつかぶれ」ではないでしょうか。おむつかぶれは、尿や便の中に含まれるアンモニアが皮膚に接触して反応する、接触皮膚炎の1つなんですね。 赤ちゃんは、生まれたすぐ後は尿や便の量が少ないからかぶれることはほとんどないのですが、大きくなってくるとそれに伴い、尿や便が増えてきます。しかし新生児の頃と同じようなペースでおむつ替えをしていると、いつの間にかおむつにいっぱいに尿や便が溜まり、皮膚に接触する時間が長くなってしまいます。 かぶれを防ぐ一番の方法はおむつを頻繁に替えてあげること。うんちが少しゆるい時は特にまめに替えましょう。替える時はうんちを皮膚に残さないように、清浄綿でしっかり拭き取るようにしてください。 頻繁に替えてもかぶれが改善しない場合は、おむつの見直しを。ギャザーがきつかったり、サイズが合わないこともあるので、おむつ本体もチェックしてみましょう。 外部からの刺激や引っ掻き傷には注意すること 赤ちゃんのお肌で気をつけたいことの一つは接触による外部からの刺激です。 たとえば衣服。お肌に直接触れる肌着などは必ず柔らかい綿を使用しましょう。硬いものが当たるとこすれて、その部分が赤くなることがあります。綿素材でも硬いものがあるので、ママが触って柔らかいと思う天然素材の肌着を選んでください。 また、時々、柔軟剤が原因とみられる皮膚炎を起こした赤ちゃんを診察することがあります。柔軟剤は洗濯後も成分が残ることがあるので、タオル等、直接肌に触れるものに関して使うのはおすすめしません。タオルは柔軟剤を使わなくても、天日干しや乾燥機で十分ふっくら干し上がります。 また、赤ちゃんのお肌には傷を作らないことも大切。小さいものでも傷ができると表皮のバリアがなくなってしまうので、そこから兄弟の“水いぼ”や“飛び火”などの菌が入り、感染してしまうことも。特に室内で犬や猫などのペットを飼っている人は、赤ちゃんが引っ掻き傷を作らないように注意してください。 コラム) 肌を外刺激から保護するスキンケア商品で おむつかぶれやよだれ・食べこぼしのかぶれの接触予防を ●今回ファムズベビーという商品をご案内しましたが、感想をお聞かせください。 おむつやよだれによるかぶれに悩んでいるママは、肌を保護する作用があるスキンケア商品を利用してもいいかもしれません。 その点ファムズベビーは、外刺激からのバリア機能が魅力の一つです。 尿や便、よだれをきれいに拭いた後に塗ってあげれば、次の刺激を軽減できます。 さらに、外刺激を断ち切ることで、かぶれにくくなり、また、かぶれがあってもひどくなる前に、本来赤ちゃんの持つ治癒力が発揮されるので、結果回復に向かいます。 肌が常に健康な状態に保たれていれば、赤ちゃんも快適に過ごせるでしょう。 ●それ以外にも、使っていて「いいな」と思うところはありますか? ファムズベビーは赤ちゃんだけじゃなく、大人ももちろん外刺激からの保護として使ってみると良いのでは。 肌悩みの多い、更年期世代にも特におすすめですよ。 この世代は、女性ホルモンが徐々に少なくなり、その影響で皮膚がとても乾燥します。 それは、顔とか体だけじゃなくて、手の甲、手のひらなんかで、一番よくわかります 特に今まで使って何ともなかった洗剤とか、化粧品に負けやすくなるのですが、それはホルモン減少により、自分の防御力が弱くなってくるからです。 そんな方は、このファムズベビーの泡フォームを手にとって、朝ひと塗りしてみては。 この商品は、皮膚呼吸を妨げず、外刺激から長時間バリアしてくれます。 またバリア機能が長続きしているかどうかの実感が、お風呂に入るとわかります。 湯舟の中で、朝にファムズベビーを塗った手は、水をはじいているのがわかります。 自分のナチュラルな皮脂膜と同じような効果をしてくれているんだなとわかると思います。 ママ世代もなにかと手仕事が多く、季節によっても手が荒れがちです。1プッシュで、いっぱい泡が出るので、赤ちゃんのおむつかぶれの予防と一緒に、まずは自分の手に付けてケアを、そして残ったフォームをうすく塗るというのを習慣にしたらいいですね。 優れた特徴*皮膚呼吸を妨げない *水を長時間はじく お話を伺った方のご紹介 松峯寿美先生(東峯婦人クリニック院長/産前産後ケアセンター 東峯サライセンター長) 東京女子医科大学、同大学院卒業。東京女子医科大学・大学病院での勤務時代に多くの女性が不妊治療を望んでいることを知り、自らはたらきかけて不妊外来を創設する。 1980年、江東区木場に東峯婦人クリニックを開業、今年37年目を迎える。開業当時は不妊症外来のみだったが、患者さんのニーズにこたえるため産科を併設し、現在は帝王切開での分娩も対応が可能である。 その後、2015年は産前産後ケアセンター・東峯サライを設。開業にあたってはフィンランド、韓国、台湾などの産後ケアと呼ばれる施設の視察を行い、日本の風土にあった産後ケア施設設立を心がけた。 つねに患者さんの立場での医療行為を考え、フロンティア精神にあふれる。 医学博士、日本産婦人科学会専門医。 ≫ 東峯サライ
2017.12.6
コラム 子育て・教育
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赤ちゃんの肌はデリケート? 産後ケアのプロに効くお手入れのポイントその1
赤ちゃんの肌はデリケート? 産後ケアのプロに効くお手入れのポイント その1 2017/12/6 中島 静香 先生/佐藤 香織 先生 つるつるした赤ちゃんの肌は薄そうで「すごく敏感なのでは?」と思っているママやパパも多いのでは? 大人の肌とどう違うのか、また、どんなことに気をつけてケアをしたらいいのか、ウェルネス東峯の中島静香先生と産前産後ケアセンター「東峯サライ」の副センター長・佐藤香織先生にお話を伺いました。 生後1~2ヵ月頃の赤ちゃんに多い「脂漏性皮膚炎」とは? 赤ちゃんに起こる肌トラブルとして最も多いのは「脂漏性皮膚炎」だと思います。 皮膚の真皮層には皮脂腺という器官があり、ここから皮脂を分泌し、毛穴を通って皮膚表面を覆って保湿や保護する働きがあります。生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんのお腹にいた頃に受けた様々なホルモンの影響で皮脂腺の働きが活発になっているので、余分な皮脂が溜まりやすい状態になっているんですね。 特に皮脂腺が多い頭皮や眉毛には皮脂が多く分泌され、そのままにしておくと黄色いウロコ状に固まってきたり、かさぶたのような膜を張ることも。かゆみはほとんどありませんが、髪や眉毛にくっつくと毛が抜けてしまったりすることがあります。 毎日の入浴でしっかり洗ってあげることが大切 この脂漏性皮膚炎は生後1~2ヵ月くらいで発症することが多く、早い子だと生後2週間ほどで起こることもあります。なぜ起こるかというと、そのほとんどは洗浄不足。特に新米ママやパパは赤ちゃんをお風呂に入れる時、耳や目、口などに水が入るのが怖いと思って顔周りは軽く済ませることが多いようですね。 それでは頭皮や眉毛の余分な皮脂は取りきれないので、きちんと洗って上げることが大切です。赤ちゃんの皮膚構造は大人とまったく同じで、特別デリケートということはありません。洗浄用のガーゼにベビー用のシャンプーをつけて、ママやパパが自分の顔を洗う強さで、眉毛周りもくるくると洗い残しがないようにしっかり洗浄しましょう。 脂漏性皮膚炎は薬による治療は必要ありません。放っておくとアトピー性皮膚炎など、他の皮膚疾患に移行するということもなく、生後3~4ヵ月頃になると自然に落ちついてきます。ただ赤ちゃんにとっては不快で不潔な状態なので、毎日の入浴は欠かさず行っていただきたいと思います。 尿や便のアンモニアに反応して起こる「おむつかぶれ」 また、病気ではないけれどママにとって気になるのが「おむつかぶれ」ではないでしょうか。おむつかぶれは、尿や便の中に含まれるアンモニアが皮膚に接触して反応する、接触皮膚炎の1つなんですね。 生まれたすぐ後は尿や便の量が少ないからかぶれることはほとんどないのですが、もう少し大きくなってきて尿や便が増えてきたのに、新生児の頃と同じようなペースでおむつ替えをしていると、おむつにいっぱい溜まってきて皮膚に接触する時間が長くなってしまいます。 かぶれを防ぐ一番の方法はおむつを頻繁に替えてあげること。うんちが少しゆるい時は特にまめに替えましょう。替える時はうんちを皮膚に残さないように、清浄綿でしっかり拭き取るようにしてください。 頻繁に替えてもかぶれが改善しない場合は、おむつの見直しを。ギャザーがきつかったり、サイズが合わないこともあるので、おむつ本体もチェックしてみましょう。 過剰なケアはかえって皮膚のバリア機能を乱すことに 赤ちゃんの肌は基本的に健康な状態なので、過剰なケアは必要ありません。自分の皮脂で保湿しているので乾燥もそれほど気にすることはなく、季節性のものでも大人と同じ感覚でいいと思います。冬期、ママが「室内が乾燥しているな」と感じたら、加湿器を使う程度でいいのではないでしょうか。 表皮は5つの層でガードされているので、入浴後も水分は飛びません。乾燥するのではないかと心配して、何かを塗る必要はないでしょう。やりすぎるとかえって皮膚のバリア機能のバランスが崩れてしまい、塗らなければ乾燥してしまうお肌になってしまうこともあります。 外部からの刺激や引っ掻き傷には注意すること このように赤ちゃんにとってスキンケアはほとんど必要ないのですが、1つ気をつけたいのは接触による外部からの刺激です。 たとえば衣服。お肌に直接触れる肌着などは必ず柔らかい綿を使用しましょう。硬いものが当たるとこすれて、その部分が赤くなることがあります。綿素材でも硬いものがあるので、ママが触って柔らかいと思う天然素材の肌着を選んでください。 また、時々、柔軟剤が原因とみられる皮膚炎を起こした赤ちゃんを診察することがあります。柔軟剤は洗濯後も成分が残ることがあるので、タオル等、直接肌に触れるものに関して使うのはおすすめしません。タオルは柔軟剤を使わなくても、天日干しや乾燥機で十分ふっくら干し上がります。 また、赤ちゃんのお肌には傷を作らないことも大切。小さいものでも傷ができると表皮のバリアがなくなってしまうので、そこから兄弟の水いぼや飛び火などの菌が入り、感染してしまうことも。特に室内で犬や猫などのペットを飼っている人は、赤ちゃんが引っ掻き傷を作らないように注意してください。 生後6ヵ月くらいまでは前述した点に注意すれば深刻な皮膚トラブルは起こりませんが、6ヵ月を過ぎると母体の免疫がなくなってきて、乳児湿疹が出てくる場合があります。食品や動物、ハウスダストなどのアレルギーや両親の遺伝子が関連しているなど、原因はいろいろあると思います。 顔にぶつぶつが出たり、よだれで口の周りが真っ赤になってかゆそうにしていたら、自己流のケアをせず、すぐに皮膚科の診察を受けましょう。 コラム) 肌を外刺激から保護するスキンケア商品で おしっこやよだれの接触予防を赤ちゃんは余分なケアは必要ありませんが、おむつやよだれによるかぶれに悩んでいるママは、接触を防ぐために肌を外刺激から保護する作用があるスキンケア商品を利用してもいいかもしれません。接触皮膚炎を治すのではなく、起こらないように予防するという使い方ですね。尿や便、よだれをきれいに拭いた後に塗ってあげれば、次の接触を軽減できます。肌がつねに健康な状態に保たれていれば、赤ちゃんも快適に過ごせるでしょう。 お話を伺った方のご紹介 中島静香先生(医療法人 東寿会 ウェルネス東峯) 皮膚科医。患者さまのライフスタイルやご希望に合わせて納得いただける治療プランを提案。赤ちゃんからお母さんのお肌の悩みやトラブルに対応します。 ≫ ウェルネス東峯 お話を伺った方のご紹介 佐藤 香織先生(医療法人 東寿会 産前産後ケアセンター「東峯サライ」副センター長) 東邦大学医学部卒業。同大学第一小児科・循環器内科。医療法人社団 東壽会理事。内科認定医、循環器専門医。同センターでは、産後検診から沐浴ナビゲーションまで、きめ細やかなケアで新米ママも丁寧にサポート。 ≫ 東峯サライ 赤ちゃんの肌はデリケート? 産後ケアのプロに効くお手入れのポイント 2017/12/6 中島 静香 先生/佐藤 香織 先生 つるつるした赤ちゃんの肌は薄そうで「すごく敏感なのでは?」と思っているママやパパも多いのでは? 大人の肌とどう違うのか、また、どんなことに気をつけてケアをしたらいいのか、ウェルネス東峯の中島静香先生と産前産後ケアセンター「東峯サライ」の副センター長・佐藤香織先生にお話を伺いました。 生後1~2ヵ月頃の赤ちゃんに多い「脂漏性皮膚炎」とは? 赤ちゃんに起こる肌トラブルとして最も多いのは「脂漏性皮膚炎」だと思います。 皮膚の真皮層には皮脂腺という器官があり、ここから皮脂を分泌し、毛穴を通って皮膚表面を覆って保湿や保護する働きがあります。生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんのお腹にいた頃に受けた様々なホルモンの影響で皮脂腺の働きが活発になっているので、余分な皮脂が溜まりやすい状態になっているんですね。 特に皮脂腺が多い頭皮や眉毛には皮脂が多く分泌され、そのままにしておくと黄色いウロコ状に固まってきたり、かさぶたのような膜を張ることも。かゆみはほとんどありませんが、髪や眉毛にくっつくと毛が抜けてしまったりすることがあります。 毎日の入浴でしっかり洗ってあげることが大切 この脂漏性皮膚炎は生後1~2ヵ月くらいで発症することが多く、早い子だと生後2週間ほどで起こることもあります。なぜ起こるかというと、そのほとんどは洗浄不足。特に新米ママやパパは赤ちゃんをお風呂に入れる時、耳や目、口などに水が入るのが怖いと思って顔周りは軽く済ませることが多いようですね。 それでは頭皮や眉毛の余分な皮脂は取りきれないので、きちんと洗って上げることが大切です。赤ちゃんの皮膚構造は大人とまったく同じで、特別デリケートということはありません。洗浄用のガーゼにベビー用のシャンプーをつけて、ママやパパが自分の顔を洗う強さで、眉毛周りもくるくると洗い残しがないようにしっかり洗浄しましょう。 脂漏性皮膚炎は薬による治療は必要ありません。放っておくとアトピー性皮膚炎など、他の皮膚疾患に移行するということもなく、生後3~4ヵ月頃になると自然に落ちついてきます。ただ赤ちゃんにとっては不快で不潔な状態なので、毎日の入浴は欠かさず行っていただきたいと思います。 尿や便のアンモニアに反応して起こる「おむつかぶれ」 また、病気ではないけれどママにとって気になるのが「おむつかぶれ」ではないでしょうか。おむつかぶれは、尿や便の中に含まれるアンモニアが皮膚に接触して反応する、接触皮膚炎の1つなんですね。 生まれたすぐ後は尿や便の量が少ないからかぶれることはほとんどないのですが、もう少し大きくなってきて尿や便が増えてきたのに、新生児の頃と同じようなペースでおむつ替えをしていると、おむつにいっぱい溜まってきて皮膚に接触する時間が長くなってしまいます。 かぶれを防ぐ一番の方法はおむつを頻繁に替えてあげること。うんちが少しゆるい時は特にまめに替えましょう。替える時はうんちを皮膚に残さないように、清浄綿でしっかり拭き取るようにしてください。 頻繁に替えてもかぶれが改善しない場合は、おむつの見直しを。ギャザーがきつかったり、サイズが合わないこともあるので、おむつ本体もチェックしてみましょう。 過剰なケアはかえって皮膚のバリア機能を乱すことに 赤ちゃんの肌は基本的に健康な状態なので、過剰なケアは必要ありません。自分の皮脂で保湿しているので乾燥もそれほど気にすることはなく、季節性のものでも大人と同じ感覚でいいと思います。冬期、ママが「室内が乾燥しているな」と感じたら、加湿器を使う程度でいいのではないでしょうか。 表皮は5つの層でガードされているので、入浴後も水分は飛びません。乾燥するのではないかと心配して、何かを塗る必要はないでしょう。やりすぎるとかえって皮膚のバリア機能のバランスが崩れてしまい、塗らなければ乾燥してしまうお肌になってしまうこともあります。 外部からの刺激や引っ掻き傷には注意すること このように赤ちゃんにとってスキンケアはほとんど必要ないのですが、1つ気をつけたいのは接触による外部からの刺激です。 たとえば衣服。お肌に直接触れる肌着などは必ず柔らかい綿を使用しましょう。硬いものが当たるとこすれて、その部分が赤くなることがあります。綿素材でも硬いものがあるので、ママが触って柔らかいと思う天然素材の肌着を選んでください。 また、時々、柔軟剤が原因とみられる皮膚炎を起こした赤ちゃんを診察することがあります。柔軟剤は洗濯後も成分が残ることがあるので、タオル等、直接肌に触れるものに関して使うのはおすすめしません。タオルは柔軟剤を使わなくても、天日干しや乾燥機で十分ふっくら干し上がります。 また、赤ちゃんのお肌には傷を作らないことも大切。小さいものでも傷ができると表皮のバリアがなくなってしまうので、そこから兄弟の水いぼや飛び火などの菌が入り、感染してしまうことも。特に室内で犬や猫などのペットを飼っている人は、赤ちゃんが引っ掻き傷を作らないように注意してください。 生後6ヵ月くらいまでは前述した点に注意すれば深刻な皮膚トラブルは起こりませんが、6ヵ月を過ぎると母体の免疫がなくなってきて、乳児湿疹が出てくる場合があります。食品や動物、ハウスダストなどのアレルギーや両親の遺伝子が関連しているなど、原因はいろいろあると思います。 顔にぶつぶつが出たり、よだれで口の周りが真っ赤になってかゆそうにしていたら、自己流のケアをせず、すぐに皮膚科の診察を受けましょう。 コラム) 肌を外刺激から保護するスキンケア商品で おしっこやよだれの接触予防を赤ちゃんは余分なケアは必要ありませんが、おむつやよだれによるかぶれに悩んでいるママは、接触を防ぐために肌を外刺激から保護する作用があるスキンケア商品を利用してもいいかもしれません。接触皮膚炎を治すのではなく、起こらないように予防するという使い方ですね。尿や便、よだれをきれいに拭いた後に塗ってあげれば、次の接触を軽減できます。肌がつねに健康な状態に保たれていれば、赤ちゃんも快適に過ごせるでしょう。 お話を伺った方のご紹介 中島静香先生(医療法人 東寿会 ウェルネス東峯) 皮膚科医。患者さまのライフスタイルやご希望に合わせて納得いただける治療プランを提案。赤ちゃんからお母さんのお肌の悩みやトラブルに対応します。 ≫ ウェルネス東峯 お話を伺った方のご紹介 佐藤 香織先生(医療法人 東寿会 産前産後ケアセンター「東峯サライ」副センター長) 東邦大学医学部卒業。同大学第一小児科・循環器内科。医療法人社団 東壽会理事。内科認定医、循環器専門医。同センターでは、産後検診から沐浴ナビゲーションまで、きめ細やかなケアで新米ママも丁寧にサポート。 ≫ 東峯サライ
2017.12.6
コラム 子育て・教育
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病院主導の産後ケアは、高齢出産する女性の強い味方
妊娠・お産という大仕事を終えて、初めて育児を始める女性は不安がいっぱい。そんなとき、心強い味方になってくれるのが産後ケアです。東峯婦人クリニック院長/産前産後ケアセンター 東峯サライセンター長の松峯寿美先生にお聞きしました。
2017.10.27
インタビュー 妊娠・出産