なかむら第二針療所 ジネコ取材済
京都府京都市中京区錦小路通西洞院西入蟷螂山町458
婦人科 / 不妊治療
なかむら第二針療所
京都府京都市中京区錦小路通西洞院西入蟷螂山町458
京都市中心部(四条烏丸徒歩8分)。交通至便。スーパーライザーなどの医療機器を全ベッドに備えて、すべての方に平等且つ最善の治療をお届けします。
診療科
婦人科
不妊治療
基本診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00 − 20:30 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● |
●:土曜のみ9:00 - 17:30 祇園祭期間ー7月15日、16日の受付は午後4時まで。17日は休診となります。
休診日
日曜休診、祝日不定休
住所・連絡先
京都府京都市中京区錦小路通西洞院西入蟷螂山町458
TEL: 075-212-9278
中村一徳 院長プロフィール
中村一徳 院長略歴
一般社団法人JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関)会長
香川県厚仁病院産婦人科鍼灸外来監修。
鍼灸学会や生殖関連の学会、その他、様々な団体から招請され、約50回の講演を行う。
<公職>
公益社団法人京都府鍼灸師会学術部長など理事職を十年間、公益社団法人日本鍼灸師会学術局委員、臨床研修会講師などを歴任。
公益社団法人全日本鍼灸学会、一般社団法人日本統合医療学会会員。
このクリニックに関連する監修記事、取材内容、ユーザー様からの質問と回答など、ジネコが企画した様々なコンテンツの一覧です。
記事一覧
-
鍼灸が不妊治療にもたらす可能性とは 注目の統合医療、最前線の現場から
近年、不妊治療の分野では自然治癒力を引き出す統合医療に注目が集まっています。 そこで、不妊治療×生殖鍼灸がもたらす可能性について、 HORACグランフロント大阪クリニックの森本先生と JISRAMの中村先生にお話しいただきました。生殖鍼灸とはどのようなものでしょうか。鍼灸は本治法と標治法に大きく分かれます。本治法は自然治癒力を引き出して病気の初期状態を治したり、健康を増進します。また、標治法は局所的な効果を狙った治療法です。 これまで鍼灸の効果を示すデータがなかったのですが、近年、動物実験と人体の臨床データに相関性があることがわかり、鍼灸の有効性に確信がもてるようになりました。 たとえば、動物実験で実証された方法(婦人科の特定の経穴に特定の刺激を加える)を臨床的に検証したところ、受精卵の胚盤胞到達率が鍼灸の開始後に年齢によって1.5〜4倍になりました。これは卵巣の血流量が増加し、卵子の栄養状態が改善したものと考えられます。 私たち医師は生殖生物学を基礎として卵子や精子の細胞を診ています。ところが、人間は60兆個の細胞が動くダイナミックな生命体であり、心もあります。木を見て、森を見ていなかったのですね。 局所的な治療に限界を感じた私は、30年前から心のケアを含めた統合医療をはじめました。その一つにミトコンドリアの臨床研究があります。私たちの体は、細胞内のミトコンドリアが深くかかわっています。そのため、統合医療で自然治癒力を引き出しながら不妊治療を行うと、困難な不妊症の方にも良い結果が出るようになりました。 鍼灸で卵子の分割が活性化するというのも、ミトコンドリアが影響しているのでしょうか? また、森本先生が以前から取り入れているレーザーや鍼灸の効果もお聞かせください。 まずミトコンドリアの活性化には3つのポイントがあります。1つはL-カルニチンなどのサプリメントの摂取。2つめは私が考案したミトコンウォークなどを取り入れた運動。3つめは鍼灸です。卵子の質が悪い方でも、この3つを実践するだけで自然妊娠することがあります。なかでも生殖鍼灸はパワフルなツールとして期待できます。 また、レーザーや鍼灸は局所に作用することもありますが、大きいのはリラックス効果でしょうね。患者様は「気持ちが前向きになる」というようなことをよく言われます。ミトコンドリアは活性酸素に弱いので、リラックスすることによって活性酸素の発生が抑えられているのではないでしょうか。 鍼灸の本治法には、体をリラックスさせて自然治癒力を引き出す効果がありますが、それに代えて星状神経節に低出力レーザーを照射すると、交感神経を即座に抑制して体をリラックスした状態に導きます。その結果、特に毛細血管も拡張しやすくなり、卵巣や子宮に対する鍼灸の効果が現れやすくなります。それぞれの治療の実績をお聞かせください。たとえば、40歳代でなかなか良い卵子が採れなかった方でも、鍼灸をはじめて5〜6カ月後に胚盤胞の到達率が飛躍的に上昇した方もいます。なかでも印象的な方が2人おられました。 1人目は鍼灸の開始前に16回採卵し、胚盤胞が0個でしたが、鍼灸を開始して半年で2個の胚盤胞が取れ、2つ共が赤ちゃんになりました。また2人目は鍼灸開始前に23回採卵、3個の胚盤胞がありましたが上手くいかず、鍼灸開始後の10回の採卵で7個の胚盤胞を得て、2回目の移植で無事にご懐妊、安定期を迎えられました。 当院は年齢の高い方が多いのですが、鍼灸を含む統合医療を受けられて、50代で妊娠・出産された方がいます。また、卵子の質が極端に悪かった方は、統合医療に熱心でミトコンドリア移植も行いましたが、あまり効果が出ませんでした。ところがその後、自然妊娠されたのです。重症の方でも驚くようなことが起こりますので、自然治癒力は最先端のテクノロジーよりも強いなあと感じます。 同じような例では、海外での卵子提供を予定していた46歳の方が、渡航前に鍼灸治療を受けられて3カ月後に自然妊娠、無事にご出産されました。鍼灸の効果という確証はありませんが、このような事例は多くありますね。生殖鍼灸が普及していくうえで課題はありますか?医師には内科医、外科医など専門性がありますが、鍼灸師にはそれがありません。全体を診るという観点からすれば、専門性をもつことは東洋医学の良さを失うことにつながるのですが、とはいえ患者様が鍼灸院を選ぶ時の目安になる、ある程度の専門的な知識や技術に対する認定制度が必要だと思います。ですが実現には課題もあります。 そこで、私たちはJISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関)という団体を立ち上げました。婦人科の座学や実技研修など厳しいカリキュラムにもとづいて、人間的にもすぐれた生殖鍼灸の専門家を育成し、患者様が安心して利用できる組織にしたいと思っています。 これから医師のなかでも鍼灸に対する理解が深まってくると思います。生殖鍼灸が不妊治療に有効であるという認識を患者様に広めていくのは私たちの役目ですが、JISRAMには患者様がどこで生殖鍼灸を受けられるのか、その情報提供をお願いしたいと思います。 私たちが安心して生殖鍼灸の先生を患者様に紹介できるようになり、さらに医師と鍼灸の先生がお互いに情報交換できるようになれば、日本は世界でもめずらしいネットワークをもった統合医療のフロンティアとして、さらに患者様のメリットになる活動ができるのではないでしょうか。 最後にメッセージをお願いします。JISRAMには、生殖鍼灸を集中的に学習している全国約50名の鍼灸師が所属しています。婦人科の知識は座学で身につけられますが、更に重要なのは、卵巣、子宮、免疫などに確かな効果を得られる技術の習得です。是非JISRAMのサイトをご覧下さい。また当団体会員に限らず、広範な知識と正しい技術を併せ持ち、真摯な人間性を兼ね備えた鍼灸師のもとで治療を受けていただきたいと思います。 特に年齢が高い方は時間が限られていますので、効率の良い治療を提供していきたいと思います。生殖技術は日々進化していますが、それだけで今の妊娠率を超えることは難しくなっています。しかし、統合医療による体質改善、自然治癒力の獲得に目を向けたとたんに道が開けることがあります。 質のいい医療と、質のいい鍼灸、さらに心のケア、運動、栄養を組み合わせた体質改善によって、妊娠される方もたくさんいらっしゃいます。これからもJISRAMの先生方と力を合わせ、悩まれている方を一人でも多くサポートしたいと思います。 先生から 自然治癒力を引き出しながら 不妊原因にアプローチする生殖鍼灸に期待 森本 義晴 先生(IVF JAPAN CEO) 「IVF大阪クリニック」「IVFなんばクリニック」「HORACグランフロント大阪クリニック」を運営。西洋医学に心理療法、運動療法、栄養療法を組み合わせた統合医療を実践し、卵子の質の改善を目的としたミトコンドリア研究に長年携わる。2016年からミトコンドリア移植法「オーグメント療法」の臨床研究をスタート。2017年から一般社団法人 JISRAMの顧問を務める。 中村 一徳 先生(一般社団法人 JISRAM/日本生殖鍼灸標準化機関 代表理事・会長 ) 「京都なかむら第二針療所」「滋賀草津栗東鍼灸院」総院長。統合医療や不妊治療など幅広い分野の専門家と鍼灸の臨床研究に取り組む。また各種学会などからの講演依頼は今までに約40回を数える。2017 年には、各地の医療施設からの推薦も受けた一般社団法人JISRAM を有志と設立。代表理事・会長に就任。生殖鍼灸の研究、専門家の育成と普及をめざす。出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.37 2018 Spring≫ 掲載記事一覧はこちら
2018.2.20
コラム 不妊治療
-
ほとんど来ない月経を治療しても改善のきざしがありません
JINEKO事務局さん(14歳)アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。 【きーたんさん(30歳)】 4年に1回ほどしかこない月経不順です。婦人科でピルやプロベラなどを服用している間だけ月経がきます。漢方も試しましたがダメでした。以前、プロベラと排卵誘発剤を併せて服用したのですが、卵は大きくなりませんでした。月経不順はホルモンバランスが悪いことが原因と言われ、注射などの治療を受けていますが、長年同じ治療で先に進みません。子どもが欲しいと最近強く思うようになっています。こんな状態では絶望的ですか? 中村一徳 先生 (なかむら第二針療所) 京都なかむら第二針療所・滋賀草津栗東鍼灸院総院長 一般社団法人JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関)会長 香川県厚仁病院産婦人科鍼灸外来監修。 鍼灸学会や生殖関連の学会、その他、様々な団体から招請され、約50回の講演を行う。 <公職> 公益社団法人京都府鍼灸師会学術部長など理事職を十年間、公益社団法人日本鍼灸師会学術局委員、臨床研修会講師などを歴任。 公益社団法人全日本鍼灸学会、一般社団法人日本統合医療学会会員。 ≫ なかむら第二針療所4年に一度しか自発的に月経がないのなら、月経不順というより無月経に近いと言えます。 それが初潮からなのか、ある時からなのかによって原因が異なります。 さらに4年に一度の自発性の月経がくる直前、どの程度高温期が存在するかによって、卵胞の成長や排卵の有無が変わります。 排卵誘発で卵胞が大きくならないのは、薬剤に対して卵巣の反応が低いからですが、それもたまたまそうなのか、例えば自発的な月経がきた時でも同じなのかなどによって原因が変わってきます。 さらに30才代になると早発閉経も視野に入れるため、卵巣内の卵子が極めて少ない状態が予想されます。 こうなると回復は困難な可能性が高いかも知れません。 原因もホルモン系統のどこで機能不全がおこっているかによって治療が変わります。 視床下部性、下垂体性、卵巣性、子宮性などいろいろありますから。 このようにさまざまな事柄が詳しくわからないまま妊娠の可能性を論じることは難しいので、鍼灸治療を受けた方で同様の経過をたどりながら自発的な月経が復活し、自然妊娠された2ケースをご紹介します。 最初のケースは西洋医学の治療を約6年間(無月経は約10年)受けましたが無月経から脱せず、鍼灸に来院された方です。 根気よく続けたら2年くらいで自発的に月経がくるように。鍼灸を終了してもリズムは崩れず、3年後に結婚され自然妊娠したと知らせが届きました。 もう1ケースはきーたんさん同様、薬剤で月経をおこしても、薬をやめたら月経が止まってしまう方です。 病院治療を何度か繰り返し行った後に鍼灸に来られたのです。 ちょうどカウフマン療法終了前だったので、月経のリズムが維持できればと、期待を込めて集中的に治療を行いました。結果、乱れながらも月経がくるようになり、1年ほどで自然妊娠されました。 このように回復可能な無月経なのかを見極めて鍼灸治療すれば、西洋医学で治癒し難いケースでも、完全に回 復することがあるのです。 とくに生殖器系の最高中枢である視床下部はストレスに弱いので、ストレスのない生活を心がけながら、体調の回復に鍼灸を利用されてみてはいかがでしょうか。
2014.3.18
専門医Q&A 漢方・鍼灸
-
パイオネックスについて詳しく教えてください
JINEKO事務局さん(14歳)アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。 【アリエスさん(41歳)】 不妊治療を初めて3年になります。 鍼灸で妊娠率があがることを知りましたが、2点お聞きしたいことがあります。 1点目は、パイオネックスをしてますが、効き目はどれくらいですか? 2点目は、凍結胚盤胞と凍結桑実期胚を戻した3日後と8日後に三陰交とおへそ周り4 か所、腰に4 か所パイオネックスをしましたが、結果は陰性でした。戻した後はお腹周りを鍼灸などで触らないほうがいいと聞き、今後も治療を続ける予定なので不安になっています。 主な症状 ・子宮内膜症、子宮線筋症 ・月経前に下腹部や側腹部をさわると硬い ・不眠で夢をよく見る ・卵や子宮内膜の条件が良くても着床しにくい 中村一徳 先生 (なかむら第二針療所) 京都なかむら第二針療所・滋賀草津栗東鍼灸院総院長 一般社団法人JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関)会長 香川県厚仁病院産婦人科鍼灸外来監修。 鍼灸学会や生殖関連の学会、その他、様々な団体から招請され、約50回の講演を行う。 <公職> 公益社団法人京都府鍼灸師会学術部長など理事職を十年間、公益社団法人日本鍼灸師会学術局委員、臨床研修会講師などを歴任。 公益社団法人全日本鍼灸学会、一般社団法人日本統合医療学会会員。 ≫ なかむら第二針療所パイオネクスを使用しても着床しなかったとの事ですが、それを使えば皆着床するかというと、もちろんそんな夢のような方法でないのはご理解頂けると思います。そこで、当院で、ある時期通院されていた5人の方の例をお話しします。これらの方は、同時期に複数個の胚盤胞を得られたのですが、最初の移植でご懐妊に至らなかった方々です。それらの方々にパイオネクスを併用した鍼灸治療を行ったところ、次の移植で4人がご懐妊となりました。パイオネクスは、ずっと貼付したままで、通院の際に新しいものと張り替え、妊娠安定まで継続しました。 上記の状況を簡単に説明します。同時期に取れた授精卵なら、通常は良好な胚から移植して行きますので、つまり先行移植よりも見た目同等以下の胚盤胞で、有意に着床率が向上したのです。 ここで、問題になるのは着床障害の主な原因が何かという事です。授精卵の染色体異常(実際に流産(化学も含む)や着床しない授精卵の何割かは染色体異常、年齢により確率は大きく異なる)は不可避な問題として、もうひとつ大きな問題に免疫系の異常があります。鍼灸は他の様々な疾患への効果から免疫寛容を起こす事が知られており、それが着床を助けると考えられますが、その際に的確に一定以上の鍼灸刺激を行わないと、おそらくそれは理論的には不可能であろうと考えられます。それは、西洋医学的な免疫療法を見れば良く分かります。パイオネクスの使用は、まさに他の疾患に対する免疫療法の観点から選穴をした上で使用しました。 つまり、上記に上げた5人の方々の例では、一定程度以上の鍼灸刺激にパイオネクスが加わる事により、更に効果が上がったのではないかと考えています。 また妊娠したら使えない経穴(ツボ)があるかという問題ですが、よく言われる三陰交は、妊娠後も、もはやまったく問題が無い経穴として定着しつつあります。腹部への鍼をしてもよいかどうかも、しては行けないやりかたがあるのであって、使ってはいけないツボがあるのではないのです。それは、当院だけで数百の妊娠例から計算された妊娠率、流産率を見れば明らかです。昔から言われている妊娠中の禁忌治療も、「一体妊娠はいつどの瞬間から始まっているのか(着床はいつなのか)」すらわからなかった時代の書物の記述ですから、頭から信用する事自体に疑問を持っています。そしてそれを大量のデータを分析すると根拠が無い場合もある事を、私たちの研究で明らかになっています。 このように現在、鍼灸の効果は東洋医学的一辺倒な理論から脱しつつ、明確な理論根拠を備えた手法へと変化し始めています。 西洋医学的な理論根拠に東洋医学的な思考の良い所を組み合わせ、そしてその結果は常に検証されながら、より効果的な方法へ発展しています。 是非とも、良質の鍼灸医療を受けられますように。 注・今回のご相談では、β-hCG値が未記載でしたが、それが分かるとより的確なお返事を差し上げられただろうと思います。
2014.2.14
専門医Q&A 漢方・鍼灸
-
妊娠できるのか不安です
イヴさんさん(33歳)自然に月経がこないため、結婚してすぐに不妊治療をスタートしましたが、排卵誘発剤を使用しても卵が育たなかったので体外授精専門の病院を紹介されました。 そこでも、エコーで卵が確認できず、妊娠は無理と言われました。 まだ、年齢的にもあきらめたくないので、3月から鍼灸院に通っていますが、足の冷え、便秘は治ってきているものの、お腹がまだ冷たく、基礎体温も常に低体温です。 月経が半年以上、来ていない状態なので、また婦人科に通った方がいいのか、今の治療を続けた方がいいのか迷っています。 中村一徳 先生 (なかむら第二針療所) 京都なかむら第二針療所・滋賀草津栗東鍼灸院総院長 一般社団法人JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関)会長 香川県厚仁病院産婦人科鍼灸外来監修。 鍼灸学会や生殖関連の学会、その他、様々な団体から招請され、約50回の講演を行う。 <公職> 公益社団法人京都府鍼灸師会学術部長など理事職を十年間、公益社団法人日本鍼灸師会学術局委員、臨床研修会講師などを歴任。 公益社団法人全日本鍼灸学会、一般社団法人日本統合医療学会会員。 ≫ なかむら第二針療所イヴさんこんにちは。 なかむら第二針療所(不妊鍼灸ネットワーク会員)の中村です。 イヴさんの状態は、いわゆる低反応性卵巣(poor responderと言われます)のようです。私が産婦人科の鍼灸外来を担当していた時に、今までクロミッドやhMGを大量に内服、注射されてもまったく卵巣が反応しなかった人が、2、3ヶ月でしっかりと卵胞が発育し、そして自然妊娠された方が何人もありました。 さらに年単位の無月経でカウフマン療法を何度も行い、無効だった方も鍼灸で回復され自然妊娠される方が何人もありました。 前者は3、4ヶ月。後者は数ヶ月から年単位で経過を見る必要もあります。 共通して言える事は、要はイヴさんが通院しておられるところがどれだけ多くの改善ノウハウを蓄積されているかによると思います。 3ヶ月というのはひとつの区切りだと思いますが、話されてみて納得がいくようでしたらもう3ヶ月くらい頑張ってみられてはいかがでしょうか。 もし早発閉経などでなければ、年齢的にもまだまだ改善の余地があると思います。 良い結果につながります事を祈念しております。
2013.11.8
専門医Q&A 漢方・鍼灸