子宮内膜症治療には東洋医学で体質改善が有効
子宮内膜症治療には東洋医学で体質改善が有効
「子宮内膜症」は多くの女性に見られる子宮の病気です。時代とともに女性のライフスタイルが変化して、結婚年齢、出産年齢ともに高齢化し、子どもを産んでも、1人か2人、あるいは一生子どもをもたない女性も少なくないのが近年の状況です。 妊娠、出産で月経が中断されることがほとんどない現代女性は、生涯に経験する月経は400回ともいわれます。つまり月経回数が多ければ、それだけ子宮内膜症にかかるリスクも高くなるわけです。 子宮内膜症は不妊の原因になることもあるので、妊娠を考えている人は、症状を早い段階でキャッチして、治療することが大切です。
では、ここからは東洋医学的にみた子宮内膜症についてお話ししましょう。子宮内膜症を持つ女性の心身はよく似ており、瘀血(微小循環障害・局所の組織増殖や変性)、気滞(ストレスからくる心身のバランスの乱れ)、水毒(病理的な原因によって生じた体液の偏在、痰、飲、湿などという)などの、心身の失調と異常が多くみられます。 西洋医学では手術や薬物治療で治療を行こないますが、治療後2年以内に再発する方が約9割もいます。なぜそのような結果になるかといえば、月経血の逆流などによって生着した子宮内膜細胞をうまく処理できない要因が、もともと持っている体質的(免疫系―内分泌系―脳・神経系の様々なネットワークの乱れ)なことだから、改善が容易ではないのです。 しかし東洋医学はこのような体質改善が得意な分野ですから、子宮内膜症における漢方医療の役割はいろいろあるのです。
まず、子宮内膜症そのものを改善するため。次に現代医療の薬物療法(タナゾール療法やGnRHアナログ療法)に伴う副作用を軽減し、治療に耐え得る体力をつけ、治療を完了するため。さらに、現代医療の薬物療法の効果を高め、再発率を低下させるため。最後に現代医療の薬物療法後の妊娠率を高めるため。 治療は活血化剤、理気剤、利水剤と免疫賦活作用のあるものなどを組み合わせて行います。時間と気持ちに余裕のある人は、ぜひ、生薬を煎じる漢方薬を試みてください。自分のために自分でコトコト生薬を煎じる時間や香りは、総合的に心身にプラスになります。
さらに日々の生活でできるセルフケアもあります。 1.衣服は、身体を締め付けすぎないように。 2.冷房・暖房の空調下にいるときは少し工夫を。暖房で乾燥し過ぎると、粘膜が荒れるので加湿器が必要。冷房には、ひざかけ、靴下、スカーフなどで、冷気を避ける。健康に良い室温は25~28度。
3.飲食は身体を温めるものと冷やすものを意識して。ただし、冷房や冷蔵庫の普及した現在は、夏でも食事は身体を温めるものの方が良い。体を冷やす作用のある果物や生野菜は旬のものを少しだけに。
4.五色食を意識して食べる。五色食とは、赤(肉・魚・野菜)・白(穀物・いも頬・野菜・豆腐・魚・乳製品・果物)・黄(野菜・大豆製品・みそ・柑橘系果物・チーズなど)・緑(野菜)・黒(海草・きのこ・ゴマ・こんにやく・プルーンなど)。
5.日用品・下着・寝具などは、抗菌・防虫・防ダニ加工(有害化学物質)のないものが心身によい。
6.運動は有酸素運動を。20~30分のウォーキングがおすすめ。 7.入浴は手軽なセルフケア。38~40度くらいのぬるめのお湯の湯船に、おへそから心臓までの間の水位で、じんわり汗がでるまで10~20分ほどリラックスして浸かる。
安達漢方薬局 安達一生 先生安達漢方薬局の漢方療法で不妊治療を取り組まれる方の多くは、産婦人科の治療を数年行っても妊娠、または出産に恵まれなかったご夫婦です。
その方々が平成20年は1年間で63組妊娠に恵まれました。最高年齢は49歳です。妊娠率は約30%になります。 平成21年が67組、22年が76組、23年が81組、24年が93組のご夫婦が妊娠に恵まれました。その後も多くの方が妊娠・出産されています。かわいい赤ちゃんと一緒に報告に来られる方もあり、私どもが一番この仕事をしていてよかったと感じるひと時です。
不妊治療は、大半のケースにおいて漢方の力が頼りになるものです。ほどほどでいいですが、妊娠に対する正しい知識と理解を持って、希望の扉を開きましょう。 ・漢方療法推進会会員 ・不妊漢方カウンセラー ・漢方療法推進会中部支部ようしん会会員 ・日本フラボノイド研究会会員 ・日本中医薬研究会会員
<外部サイト>店舗で相談してみる→ 安達漢方薬局 http://www.adachi-kanpo.co.jp/
子宮内膜症治療には東洋医学で体質改善が有効
「子宮内膜症」は多くの女性に見られる子宮の病気です。時代とともに女性のライフスタイルが変化して、結婚年齢、出産年齢ともに高齢化し、子どもを産んでも、1人か2人、あるいは一生子どもをもたない女性も少なくないのが近年の状況です。 妊娠、出産で月経が中断されることがほとんどない現代女性は、生涯に経験する月経は400回ともいわれます。つまり月経回数が多ければ、それだけ子宮内膜症にかかるリスクも高くなるわけです。 子宮内膜症は不妊の原因になることもあるので、妊娠を考えている人は、症状を早い段階でキャッチして、治療することが大切です。
では、ここからは東洋医学的にみた子宮内膜症についてお話ししましょう。子宮内膜症を持つ女性の心身はよく似ており、瘀血(微小循環障害・局所の組織増殖や変性)、気滞(ストレスからくる心身のバランスの乱れ)、水毒(病理的な原因によって生じた体液の偏在、痰、飲、湿などという)などの、心身の失調と異常が多くみられます。 西洋医学では手術や薬物治療で治療を行こないますが、治療後2年以内に再発する方が約9割もいます。なぜそのような結果になるかといえば、月経血の逆流などによって生着した子宮内膜細胞をうまく処理できない要因が、もともと持っている体質的(免疫系―内分泌系―脳・神経系の様々なネットワークの乱れ)なことだから、改善が容易ではないのです。 しかし東洋医学はこのような体質改善が得意な分野ですから、子宮内膜症における漢方医療の役割はいろいろあるのです。
まず、子宮内膜症そのものを改善するため。次に現代医療の薬物療法(タナゾール療法やGnRHアナログ療法)に伴う副作用を軽減し、治療に耐え得る体力をつけ、治療を完了するため。さらに、現代医療の薬物療法の効果を高め、再発率を低下させるため。最後に現代医療の薬物療法後の妊娠率を高めるため。 治療は活血化剤、理気剤、利水剤と免疫賦活作用のあるものなどを組み合わせて行います。時間と気持ちに余裕のある人は、ぜひ、生薬を煎じる漢方薬を試みてください。自分のために自分でコトコト生薬を煎じる時間や香りは、総合的に心身にプラスになります。
さらに日々の生活でできるセルフケアもあります。 1.衣服は、身体を締め付けすぎないように。 2.冷房・暖房の空調下にいるときは少し工夫を。暖房で乾燥し過ぎると、粘膜が荒れるので加湿器が必要。冷房には、ひざかけ、靴下、スカーフなどで、冷気を避ける。健康に良い室温は25~28度。
3.飲食は身体を温めるものと冷やすものを意識して。ただし、冷房や冷蔵庫の普及した現在は、夏でも食事は身体を温めるものの方が良い。体を冷やす作用のある果物や生野菜は旬のものを少しだけに。
4.五色食を意識して食べる。五色食とは、赤(肉・魚・野菜)・白(穀物・いも頬・野菜・豆腐・魚・乳製品・果物)・黄(野菜・大豆製品・みそ・柑橘系果物・チーズなど)・緑(野菜)・黒(海草・きのこ・ゴマ・こんにやく・プルーンなど)。
5.日用品・下着・寝具などは、抗菌・防虫・防ダニ加工(有害化学物質)のないものが心身によい。
6.運動は有酸素運動を。20~30分のウォーキングがおすすめ。 7.入浴は手軽なセルフケア。38~40度くらいのぬるめのお湯の湯船に、おへそから心臓までの間の水位で、じんわり汗がでるまで10~20分ほどリラックスして浸かる。
安達漢方薬局 安達一生 先生安達漢方薬局の漢方療法で不妊治療を取り組まれる方の多くは、産婦人科の治療を数年行っても妊娠、または出産に恵まれなかったご夫婦です。
その方々が平成20年は1年間で63組妊娠に恵まれました。最高年齢は49歳です。妊娠率は約30%になります。 平成21年が67組、22年が76組、23年が81組、24年が93組のご夫婦が妊娠に恵まれました。その後も多くの方が妊娠・出産されています。かわいい赤ちゃんと一緒に報告に来られる方もあり、私どもが一番この仕事をしていてよかったと感じるひと時です。
不妊治療は、大半のケースにおいて漢方の力が頼りになるものです。ほどほどでいいですが、妊娠に対する正しい知識と理解を持って、希望の扉を開きましょう。 ・漢方療法推進会会員 ・不妊漢方カウンセラー ・漢方療法推進会中部支部ようしん会会員 ・日本フラボノイド研究会会員 ・日本中医薬研究会会員
<外部サイト>店舗で相談してみる→ 安達漢方薬局 http://www.adachi-kanpo.co.jp/
2017.3.1
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