白金高輪海老根ウィメンズクリニック ジネコ取材済
東京都港区高輪1-2-17 高輪梶ビル5F
婦人科 / 不妊治療
白金高輪海老根ウィメンズクリニック
東京都港区高輪1-2-17 高輪梶ビル5F
海老根ウィメンズクリニックは、産婦人科医はもちろん小児科医や乳腺外科医、泌尿器科医にいたるまで、妊婦健診からがん検診、産後ケアや育児相談、不妊相談まで幅広く行っております。医師やスタッフはすべて女性は、それぞれの分野で専門的に治療を行ってきたエキスパートばかりです
10時前可19時以降可土曜も診療日曜祝日も診療女性医師が診察漢方・鍼灸ジネコ推奨サプリ取り扱い働きながら通いやすいインターネット予約キッズルーム有すべて見る
診療科
婦人科
不妊治療
基本診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8:30~13:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
13:00~19:00 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ● |
●:木・土曜午後 14:00~17:00
休診日
日曜・祝日午後
住所・連絡先
東京都港区高輪1-2-17 高輪梶ビル5F
TEL: 03-5789-2590
FAX: 03-5789-2591
診療科
乳腺外科 小児科 泌尿器科 内科
海老根真由美 院長プロフィール
白金高輪海老根ウィメンズクリニックの院長の海老根真由美です。
2013年に白金高輪駅近くのビルの5階に、産婦人科、婦人科、助産師の外来を中心としたウィメンズクリニックを開院させていただきました。
早いもので、開院してもうすぐ5年が経とうとしております。大変ありがたいことに、これまでに1万5千人と多くの方々に来ていただきました。週末にいろいろな受診内容の診療をしてほしいとのご要望が多かったため、クリニックの診療科目を徐々に増やし、今は、産婦人科、婦人科、小児科、乳腺外科、泌尿器科、内科のそれぞれ専門性のある医師に勤務していただいております。
総合受付と産婦人科、婦人科をビルの7階、乳腺外科と内科、泌尿器科を6階、小児科と助産師外来、乳房マッサージを5階でそれぞれ行っております。
これからも、多くの皆様に信頼していただける、活気あるクリニックとなるように努めていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。
海老根真由美 院長略歴
埼玉医科大学産婦人科非常勤講師
埼玉医科短期大学非常勤講師 国士舘大学スポーツ学科非常勤講師
周産期メンタルヘルス研究会理事
土曜日、日曜日、祝日も診療を行っております
年末を除く毎日、診療を行っております。 産婦人科、婦人科は平日(木曜日を除く)8:30~19:00までが診療時間です。 乳腺外科は土曜日、小児科は日曜日診療を行っております。 土曜、日曜の専門医がいない場合、院長が内科、小児科、乳腺外科を担当します。 マンモグラフィや超音波検査も行えます。 風邪や予防接種、その他、週末にご心配な症状があれば、ご予約ください。 専門医の診察が必要な場合は、ご紹介させていただきます。 また、日曜、祝日の調剤薬局がお休みのことが多いため、院内処方を行っております。
ファミリークリニックを目指しております
ウィメンズクリニックの名前から、男性の患者さんを受け入れてもらえないのでは? という質問を受けるようになりました。小児科は、男の子女の子問わず診療するのは 当然ですし、男性のインフルエンザや風疹の予防接種、一般内科を受診していただけ るようになっております。ファミリー皆さんで、妊婦健診に来ていただき、動画を見 て喜んでいただける様子は、医師として何にも代えがたい喜びでもあります。また、 お子さんが風邪を引いた場合、ファミリーみんなで、同じ症状を起こしてしまうこと は、当然です。一緒にご受診ください。
24時間インターネット予約が可能です。
当クリニックは、24時間、インターネット予約が可能です。診療科が多いため、わか りにくい場合は、お電話でご予約ください。同時に複数の科を受診する場合は、それ ぞれの診療科目の予約が必要です。
港区区民検診を行っております
当クリニックは、港区医師会に所属しております。港区区民の方は、子宮がん検診、 乳がん検診、マンモグラフィの無料券をお持ちいただきますと、無料で受診可能です 。週末も検査が可能ですので、ご予約お待ちしております。 子宮がん検診は、毎年1月まで行えます。 乳がん検診、マンモグラフィは毎年2月まで行えます。 子宮がん検診、マンモグラフィの結果は、受診後3週間以降にご予約をお願いしてお ります。
遠隔診療を行っております
当クリニックでは、遠隔診療を開始しました。診療内容は、自費、保険に関わらず、 来院していただくのと同じ内容の診察と処方ができます(検査は来院していただく必 要がございます)。受診のご都合がつかない時に、便利にご利用いただけます。 ※ 予約時に別途3240円(税込み)が必要となります。
すべての科目を女性医師が担当しております
女性にとって、少しでも受診しやすい環境を提供するため、すべての科目を専門性の ある女性医師が行ってきました。しかしながら、小児科医である昭和大学病院長板橋 教授をはじめ、専門性の高い男性医師に診療の協力してもらえることは、良質の医療 提供を安定的に維持するためには、必須であると考えております。 女性医師を強くご希望の方は、あらかじめ受付スタッフにお申し出ください。
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健康管理★頑張りすぎずに健康管理 、女性の活躍とかかりつけ医
精一杯真面目にやっているから 疲れていることに気づけない 職場でも家庭でもフレキシブルに働く女性は、一見、颯爽としてパワフルに見え日々充実しているようですが、じつは心も身体もかなり疲れきっている。 診察室ではそんな姿が垣間見えます。 彼女たちは、自分や周囲の期待にこたえるため、真面目に一生懸命、それも無意識に頑張っているからなのです。 今の働く女性の多くは、十分な休息をとれないまま必死に走り続けている状態です。 仕事の面白さややりがい、プレッシャーをかかえながら頑張り、つい身体のことを後回しにしがちです。 また、特に40代以降の女性は、幼少期に「良妻賢母」の教育を受けてきた世代なので、何事も一人で頑張ってしまいがちです。 体調が悪くてもつい無理して仕事をこなしてしまったり、不調を我慢しなくてはと育てられてきた世代だからです。 疲れの原因は何にせよ、ちょっとの不調が積み重なると、身体はいつしか悲鳴を上げてしまいます。 心にも余裕がなくなり、気づいた時には、先の見えない暗闇を歩いているようなつらい精神状態に陥ってしまいます。自分を知って、心と身体の健康をコントロールするには人は、精神と身体両方のバランスがうまくいかないと健康ではいられません。 だからこそ、自分で心身をコントロールする力を身につけるために、自分を知ることが大切です。 これからの女性に必要なのは、ヘルスチェックを含めて自分を知ること、そしてその結果を通じて心身の自己管理がきちんとできるかどうかということです。 体の声を聞いて、小さな不調を無視せず気づいてあげる。 不調を感じたら周囲に遠慮しすぎず、しっかり休息をとり、気分転換もする。 不調をおして頑張りすぎないことで、大きな不調を避けられます。また、決定的な病気になった時に病院に行くだけではなく、不調を感じたタイミングでかかりつけの医師に相談できる関係があるといいでしょう。 日々を充実させ、人生を楽しく過ごすためには、医師の力を借りて自分の状態を知り、自分で良い方向に向けていくアクションが必要です。 自治体のがん検診を受けるのも、今の自分の体を知る方法の一つでしょう。 今、女性は社会で働くのがごく普通の時代です。忙しく働きながら、プライベートでも重要なことを決断し、ベストな道を選択していくわけですが、常に大きなエネルギーが要り、決して楽な道ではありません。 だからこそ、日頃から自分のことをよく知って、専門家を含めて、自分の心身について第3者の意見を仰げる人間関係を築いておくことが大切です。大切なのは、「医師を活用する」 という遠慮のない気持ちそこで、活用して欲しいのが女性のためのクリニックです。 産婦人科は女性の生涯の健康にかかわる分野です。 健康にまつわる常識が目まぐるしく変化する時代、忙しく働く女性が健やかに過ごすには、かかりつけのクリニックを持ち、医師を上手に活用するのが秘訣でしょう。 そして「先生にすべてお任せ」という依存した気持ちではなく、自分の状況に応じて、必要なアドバイスを医師に求めてみては。 医師を活用しながら冷静に自分の生活を見直し、柔軟性をもって自分の人生を組みたててはどうでしょう。 これからは、女性が真にいきいきと活躍するためにかかりつけの女性クリニックをもって、自分の心身をコントロールするという時代なのかもしれません。 海老根真由美(白金高輪海老根ウィメンズクリニック) 埼玉医科大学医学部卒。埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターで講師および病棟医長として、緊急性の高い母体救急を専門とし、助産師や臨床心理士と共に妊娠中から産後のメンタルケアに携わり、平成25年白金高輪海老根ウィメンズクリニック開業。自身の仕事、結婚、妊娠、出産、子育ての経験を生かし、一人ひとりの女性のライフスタイルに合った医療を提供。周産期カウンセリングや産前・産後の母親学級・両親学級にも力を入れる。管理栄養士を4名抱え、充実した栄養指導も実施。現在、順天堂大学付属順天堂医院産婦人科教室の非常勤講師として産後メンタルケアの専門外来も行っている。 ≫ 白金高輪海老根ウィメンズクリニック
2018.2.7
インタビュー 女性の健康
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妊娠中はどう摂ればいい? 栄養の話
妊娠中はどう摂ればいい? 栄養の話 2017/7/18 海老根 真由美 先生(白金高輪海老根ウィメンズクリニック) 妊娠中は、胎児を無事に育てることと、母体の身体をきちんと育てることの両面から食生活を気にしなければなりません。母子ともにより健やかなお産のため、妊娠中に気をつけるべき食生活、摂るべき栄養について、管理栄養士からの指導に力を入れている白金高輪海老根ウィメンズクリニックの海老根真由美先生に話をお聞きしました。 妊娠した時点で妊婦である(=母になる)という自覚を持つことが大切 大人は食べたいものだけ食べていても生きていけます。しかし、お腹に赤ちゃんがいる妊婦さんはそれでは栄養は足りません。妊娠した時から一人の人間を育てていくんだという自覚を持ってほしいのです。その自覚があるかないかで食生活も全然違ってきます。「つわりで仕事のクオリティが落ちてしまう、どうしよう?」「職場の人に妊娠したことを言うべきかどうかで悩んでいる」といった具合に、仕事場での責任のとり方を先に考え、母として赤ちゃんを育てるという意識がすぐには働かない妊婦さんがあまりに多いのが気になります。 妊婦の仕事は赤ちゃんのためにリラックスタイムを設けて、食べて休むことです。働いている女性は休むことは難しいかもしれません。それでも、できるだけ休息をとり、自分のためというより、赤ちゃんを育てるために食べなければ、という意識で妊娠中は過ごすようにしてください。 妊娠中は和食中心にしてバランス良く食べる 妊娠中の食生活で大事なのはさまざまなものをバランス良く食べること。日本人のDNAに合った日本人の昔ながらの食事である、ご飯、具だくさんの味噌汁と納豆といった、和食をおすすめします。 妊婦さんに摂っていただきたい栄養素として葉酸、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、カルシウムなどが挙げられます。和食にはこれらが豊富に含まれています。 葉酸はやはり大事です。葉酸は赤ちゃんの成長を促す大事な栄養素。また、神経障害や流産のリスクが減るとも言われています。妊婦に必要な量の葉酸を摂るにはホウレンソウなら1日に1束くらいは食べなければいけません。昔は、ホウレンソウのお浸しなどが毎食添えられていたので問題はなかったのですが、現代の食生活でそれはなかなか難しいですよね。なので、足りない分はサプリで補っていただいても大丈夫です。 赤ちゃんの筋肉を作るためには、たんぱく質も必要です。肉や魚もほどよく食べてください。魚は旬の、いろんな種類のものを食べましょう。マグロや金目鯛などには水銀が含まれているからと気にする人がいますが、そんなに大量に食べなければ問題ありません。お肉も豚肉、鶏肉のほか、牛肉もほどよく食べる方が健康的です。 油抜きダイエットをする人がいますが、油は細胞の重要な構成成分ですし、成長する胎児に必要なホルモンを産生するものなので摂取してください。もちろん、過度に摂るのは控えてほしいですが。 ビタミンはビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンCなどをまんべんなく摂ってほしいのですが、これもふつうに野菜を中心とした和食を摂っていれば、補えていると思います。心配なら、総合ビタミン剤で補完するのも手です。 1日5食、分けて栄養を摂る 食生活がずいぶん欧米化していますが、本来、日本人に合った食事はお米を主食とした和食。カルシウムも乳製品ではなく、小魚から摂る、発酵食品ならチーズではなく味噌汁から摂るといった具合に、食材そのものを日本の食生活に準じたものに変えていくのは大切なことだと思います。便秘予防にも大変役立ちます。 ただ、和食の唯一の欠点は塩分が多いこと。そこだけは気をつけないと妊娠高血圧症候群になってしまう恐れがあります。お漬け物などの過剰な摂取は控えましょう。 自分の遺伝子に合った食べ物をどれだけ食べられるかが重要という大学の先生がいます。確かにそのとおりかもしれません。食生活を改めるうえで、自分の家系で一番元気なお年寄りの食生活を聞いて、参考にするのも良いと思います。 妊娠中は、食べたものが胃に停滞する時間が長くなり、一度にたくさん食べられなくなります。ですから、ちょこちょこと1日に5食くらいのイメージで食べていただくのがいいでしょう。その場合、間食感覚でチョコなどの甘い物を食べていると妊娠糖尿病になる恐れがあります。それよりはゆっくりと血糖値が上昇する具の入ったおにぎりを食べていただく方が、赤ちゃんのためには良いですね。 実は、妊娠糖尿病の妊婦さんがとても多いのです。食生活を聞いてみると、やはり甘いものをたくさん食べていることが原因。「野菜もきちんと摂ってます」と言うので、どのように摂取しているかを聞くと、紙パックの野菜ジュースだったりします。「毎朝、スムージーを飲んでいます」という人もバナナなど果物中心のスムージー。野菜よりフルーツが多い飲み物を摂取する習慣をもつことにより、妊娠糖尿病になってしまうのも当然です。 海老根先生より まとめ 妊婦の時期には、社会の一員という意識と、子どもを育てていく母親になったんだという実感をもつことが重要です。自分が食べたいものより、赤ちゃんに食べさせてあげたいと思う安全で栄養価のある食品を選んで食べて、毎日楽しく過ごしましょう。それが何より子育てに必要な食生活につながっていくと思います。 お話を伺った先生のご紹介 海老根真由美(白金高輪海老根ウィメンズクリニック) 埼玉医科大学医学部卒。埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターで講師および病棟医長として、緊急性の高い母体救急を専門とし、助産師や臨床心理士と共に妊娠中から産後のメンタルケアに携わり、平成25年白金高輪海老根ウィメンズクリニック開業。自身の仕事、結婚、妊娠、出産、子育ての経験を生かし、一人ひとりの女性のライフスタイルに合った医療を提供。周産期カウンセリングや産前・産後の母親学級・両親学級にも力を入れる。管理栄養士を4名抱え、充実した栄養指導も実施。現在、順天堂大学付属順天堂医院産婦人科教室の非常勤講師として産後メンタルケアの専門外来も行っている。 ≫ 白金高輪海老根ウィメンズクリニック 妊娠中はどう摂ればいい? 栄養の話 2017/7/18 海老根 真由美 先生(白金高輪海老根ウィメンズクリニック) 妊娠中は、胎児を無事に育てることと、母体の身体をきちんと育てることの両面から食生活を気にしなければなりません。母子ともにより健やかなお産のため、妊娠中に気をつけるべき食生活、摂るべき栄養について、管理栄養士からの指導に力を入れている白金高輪海老根ウィメンズクリニックの海老根真由美先生に話をお聞きしました。 妊娠した時点で妊婦である(=母になる)という自覚を持つことが大切 大人は食べたいものだけ食べていても生きていけます。しかし、お腹に赤ちゃんがいる妊婦さんはそれでは栄養は足りません。妊娠した時から一人の人間を育てていくんだという自覚を持ってほしいのです。その自覚があるかないかで食生活も全然違ってきます。「つわりで仕事のクオリティが落ちてしまう、どうしよう?」「職場の人に妊娠したことを言うべきかどうかで悩んでいる」といった具合に、仕事場での責任のとり方を先に考え、母として赤ちゃんを育てるという意識がすぐには働かない妊婦さんがあまりに多いのが気になります。 妊婦の仕事は赤ちゃんのためにリラックスタイムを設けて、食べて休むことです。働いている女性は休むことは難しいかもしれません。それでも、できるだけ休息をとり、自分のためというより、赤ちゃんを育てるために食べなければ、という意識で妊娠中は過ごすようにしてください。 妊娠中は和食中心にしてバランス良く食べる 妊娠中の食生活で大事なのはさまざまなものをバランス良く食べること。日本人のDNAに合った日本人の昔ながらの食事である、ご飯、具だくさんの味噌汁と納豆といった、和食をおすすめします。 妊婦さんに摂っていただきたい栄養素として葉酸、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、カルシウムなどが挙げられます。和食にはこれらが豊富に含まれています。 葉酸はやはり大事です。葉酸は赤ちゃんの成長を促す大事な栄養素。また、神経障害や流産のリスクが減るとも言われています。妊婦に必要な量の葉酸を摂るにはホウレンソウなら1日に1束くらいは食べなければいけません。昔は、ホウレンソウのお浸しなどが毎食添えられていたので問題はなかったのですが、現代の食生活でそれはなかなか難しいですよね。なので、足りない分はサプリで補っていただいても大丈夫です。 赤ちゃんの筋肉を作るためには、たんぱく質も必要です。肉や魚もほどよく食べてください。魚は旬の、いろんな種類のものを食べましょう。マグロや金目鯛などには水銀が含まれているからと気にする人がいますが、そんなに大量に食べなければ問題ありません。お肉も豚肉、鶏肉のほか、牛肉もほどよく食べる方が健康的です。 油抜きダイエットをする人がいますが、油は細胞の重要な構成成分ですし、成長する胎児に必要なホルモンを産生するものなので摂取してください。もちろん、過度に摂るのは控えてほしいですが。 ビタミンはビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンCなどをまんべんなく摂ってほしいのですが、これもふつうに野菜を中心とした和食を摂っていれば、補えていると思います。心配なら、総合ビタミン剤で補完するのも手です。 1日5食、分けて栄養を摂る 食生活がずいぶん欧米化していますが、本来、日本人に合った食事はお米を主食とした和食。カルシウムも乳製品ではなく、小魚から摂る、発酵食品ならチーズではなく味噌汁から摂るといった具合に、食材そのものを日本の食生活に準じたものに変えていくのは大切なことだと思います。便秘予防にも大変役立ちます。 ただ、和食の唯一の欠点は塩分が多いこと。そこだけは気をつけないと妊娠高血圧症候群になってしまう恐れがあります。お漬け物などの過剰な摂取は控えましょう。 自分の遺伝子に合った食べ物をどれだけ食べられるかが重要という大学の先生がいます。確かにそのとおりかもしれません。食生活を改めるうえで、自分の家系で一番元気なお年寄りの食生活を聞いて、参考にするのも良いと思います。 妊娠中は、食べたものが胃に停滞する時間が長くなり、一度にたくさん食べられなくなります。ですから、ちょこちょこと1日に5食くらいのイメージで食べていただくのがいいでしょう。その場合、間食感覚でチョコなどの甘い物を食べていると妊娠糖尿病になる恐れがあります。それよりはゆっくりと血糖値が上昇する具の入ったおにぎりを食べていただく方が、赤ちゃんのためには良いですね。 実は、妊娠糖尿病の妊婦さんがとても多いのです。食生活を聞いてみると、やはり甘いものをたくさん食べていることが原因。「野菜もきちんと摂ってます」と言うので、どのように摂取しているかを聞くと、紙パックの野菜ジュースだったりします。「毎朝、スムージーを飲んでいます」という人もバナナなど果物中心のスムージー。野菜よりフルーツが多い飲み物を摂取する習慣をもつことにより、妊娠糖尿病になってしまうのも当然です。 海老根先生より まとめ 妊婦の時期には、社会の一員という意識と、子どもを育てていく母親になったんだという実感をもつことが重要です。自分が食べたいものより、赤ちゃんに食べさせてあげたいと思う安全で栄養価のある食品を選んで食べて、毎日楽しく過ごしましょう。それが何より子育てに必要な食生活につながっていくと思います。 お話を伺った先生のご紹介 海老根真由美(白金高輪海老根ウィメンズクリニック) 埼玉医科大学医学部卒。埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターで講師および病棟医長として、緊急性の高い母体救急を専門とし、助産師や臨床心理士と共に妊娠中から産後のメンタルケアに携わり、平成25年白金高輪海老根ウィメンズクリニック開業。自身の仕事、結婚、妊娠、出産、子育ての経験を生かし、一人ひとりの女性のライフスタイルに合った医療を提供。周産期カウンセリングや産前・産後の母親学級・両親学級にも力を入れる。管理栄養士を4名抱え、充実した栄養指導も実施。現在、順天堂大学付属順天堂医院産婦人科教室の非常勤講師として産後メンタルケアの専門外来も行っている。 ≫ 白金高輪海老根ウィメンズクリニック
2017.7.18
インタビュー 妊娠・出産