こまざわレディースクリニック ジネコ取材済
東京都世田谷区駒沢1‐19‐8アーバネスト駒沢2F
婦人科 / 不妊治療
こまざわレディースクリニック
東京都世田谷区駒沢1‐19‐8アーバネスト駒沢2F
診療科
婦人科
不妊治療
基本診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:00~12:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
15:00~19:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ● |
●:土曜午後15:00~18:00 ※受付は18:45まで
休診日
金曜・日曜・祝日
住所・連絡先
東京都世田谷区駒沢1‐19‐8アーバネスト駒沢2F
TEL: 03-6805-2881
妊婦健診
最近では産婦人科医師の減少により、東京都内においても分娩の予約を確保する事が困難な状況が発生しています。当院では施設規模の都合上、分娩は取り扱っておりませんが、妊娠後期に近隣の分娩施設へ移られるまでの健診や、帰省分娩を望まれる方の帰省までの健診は積極的に承っております。また、異常時には大学病院や近隣の病院と連携をとる事で、迅速に対応いたします。
妊娠初期に、大学病院などの分娩施設での分娩予約を取るお手伝いをいたします。分娩施設の混雑は激しく、妊娠週数が進んだ場合には分娩予約を取る事が困難な場合があります。「妊娠の可能性があるかも」と思われた場合は、早めの来院をお勧めいたします。
子宮筋腫
子宮筋腫は産婦人科領域で最も頻繁に認められる病気の一つであり、子宮を形成する平滑筋という筋組織から発生した良性の腫瘍です。30歳台から徐々に頻度が高くなり、40歳台になると30~40%の女性に認められるといわれています。子宮筋腫の細胞は女性ホルモンの影響で増えていく性質があるため、卵巣からの女性ホルモン分泌が止まる閉経後は自然に小さくなっていきます。
子宮筋腫の代表的な症状は以下のようなものがあります。
過多月経:生理の出血量が多くなり、貧血を起こします。
圧迫症状:筋腫が大きくなると周囲の臓器を圧迫し、便秘や排尿異常を起こします。
その他に不妊の原因となったり、感染を起こすと痛みに悩まされる事もあります。
子宮筋腫は、できた場所や数や大きさにより症状の現れ方が様々なため、画一的な治療ではなく、患者さん一人一人の状況に合わせて治療法を考える必要があります。最近は手術やホルモン療法だけでなく子宮動脈塞栓術や集束超音波治療など新しい治療法が工夫されており、治療選択の幅が広がっています。当院では治療法の選択について、患者さん個々の考え方や社会的状況に応じて細かく御相談に応じています。お気軽にお尋ねください。
子宮内膜症
子宮内膜症は「子宮内膜あるいはそれと類似する組織が子宮内腔以外の部位に発生し増殖する疾患」と定義されています。病名を聞いても、その説明(定義)を聞いても、 “どんなことが起きているのかイメージしづらい”という印象を持たれる方が多いと思います。子宮内膜は文字通り子宮の内側を覆うように存在し、ホルモンの働きにより様々に変化します。本来は子宮の内側にしか存在しないはずなのですが、なぜか子宮の内側以外の場所で内膜組織が出現して増えてしまう病気です。原因については様々な仮説がありますが、確定的なことは解っていません。
子宮内膜症の頻度は高く、妊娠・出産が可能な年齢の女性のうち5~10%にのぼると言われています。骨盤内の臓器(腹膜・卵巣や子宮など)にできることが大半で、強い痛み・臓器の癒着や不妊などの症状が出ます。特徴的なのは月経痛で年齢と伴に強くなる傾向があります。病巣の範囲が広くなると月経時以外でも下腹痛・腰痛・性交痛や排便痛を起こします。
治療は、痛みや不妊に代表される症状の軽減・消失を目標として、薬物療法や手術など様々な方法が行われますが、患者さんひとりひとりの社会的な背景を充分に考慮した上で治療法を選択する事が大切です。
月経痛(生理痛)
月経痛で悩む人はたいへん多く、痛みが強いときには仕事や勉強が何も手につかなくなる程つらいものです。月経痛が強い場合には、子宮内膜症などの病気が隠れていることもあります。また、「女性が仕事や学校を休まなければならない原因の第1位が月経痛であり、月経時の痛みを確実に減少させることができれば、大きな社会的意義がある。」という疫学的な研究発表もあります。
「たかが生理痛だから…」と我慢しないでください。痛みを和らげる方法は鎮痛剤だけではありません。ピルや漢方など多くの対策があります。もちろん痛みを強くしている病気が無いことを確認することも大切です。 「されど生理痛。」なのです。
不妊症
生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、性生活を行っているにもかかわらず妊娠に至らない場合に不妊症と診断します。“一定期間”については諸説ありますが、2年というのが一般的です。全夫婦の約10%が不妊症であると言われています。不妊の原因は単一ではなく複数の因子が関係している事が多いため、系統的な検査を行い原因をを見つけ出す事が大切です。
一方で一般的な検査では原因が特定できない(現在の診断技術では原因を見つける事が難しい)場合もあります。系統的な検査では、基礎体温・内分泌検査・子宮内膜検査・性交後検査・細菌学的検査・卵管疎通性検査・精液検査(男性)などがあり、弱い部分が見つかった場合には、それをサポートする治療を行います。一般的な治療で妊娠に至らない場合は、人工授精・体外受精/胚移植や顕微授精などに進みます。 当院では人工授精までの治療が可能です。体外受精/胚移植や顕微授精を必要とする場合は専門施設をご紹介しています。
不妊治療には保険適応となる部分と自費診療となる部分があります。詳しくは受診時にご相談ください。
柴田 哲夫 院長プロフィール
駒沢大学駅近くに「こまざわレディースクリニック」を開院させて頂く運びとなりました。
これまでの経験を活かし、地域医療に貢献したいと思います。
わかりやすい説明、納得のいく医療をおこなうよう心掛け、皆様のお役に立てるよう努めて参りますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
柴田 哲夫 院長略歴
平成6年3月 昭和大学医学部大学院卒業
平成6年4月 昭和大学産科婦人科 助手
平成7年2月 牧田総合病院産婦人科 医長
平成9年7月 昭和大学産科婦人科 助手
平成12年10月 大和徳洲会病院産婦人科 部長
平成15年7月 昭和大学産科婦人科 助手
平成16年4月 昭和大学産科婦人科 専任講師
平成19年10月 せんぽ東京高輪病院婦人科 部長
平成21年4月 こまざわレディースクリニック開設
子宮がん検診
子宮がんの死亡数は減少傾向にあります。女性の癌死亡の原因では1970年の第2位から2007年には第8位となりました。この死亡数の改善には子宮がん検診の普及により、早期がんで見つかる確率が増えた事が貢献していると思われます。 定期的にがん検診を行う事をお勧めいたします。当院では一般的な検診だけでなく、検診にて異常を指摘された場合の精密検査にも対応しています。
最近では子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)が注目されています。HPVの感染は正常女性の20~30%に認められるとの報告があり、若年女性において特に高い感染率が認められるようになってきました。一方HPVには多くの種類があり子宮頸がんの発生に関係が大きいもの(高リスクHPV)と少ないもの(低リスクHPV)に分かれます。(HPVには構造が微妙に違う型が100種類近くあり、そのうちの15種類が子宮頚がんの原因になります。)高リスクHPVを認めた場合には、より密度の高いフォローアップが望まれます。当院ではHPVのリスクを判別する検査に対応しています。
HPVに対するワクチンの開発も進んでいます。海外においてはすでにHPVワクチンの投与が行われ,高い予防効果が認められることが実証済みです。当院でもHPVワクチン(子宮頸癌予防ワクチン)の接種を行っています。
尿失禁
尿漏れの症状は、中高年女性の3~4人に1人とたくさんの人に認められる症状です。女性では出産や加齢により骨盤内の筋肉が弱くなったり、尿道が短いという解剖学的な理由により尿失禁になることが多いと言われています。
尿失禁にはさまざまなタイプがあります。症状のタイプを見極めて適切な治療をおこなうことが大切です。「なんとなく恥ずかしい」あるいは「年だから仕方が無い」とあきらめないでください。
ブライダルチェック(保険適応具合)
結婚前に婦人科的に子宮・卵巣やSTD(性行為感染症)のチェックを行う検診です。 内診の無いコースと内診のあるコースの2種類を行っています。
内診の無いコース: 基礎体温指導・採血(梅毒・B型肝炎・C型肝炎・HIV・風疹)・ 超音波検査(経腹)
内診のあるコース: 基礎体温指導・採血(梅毒・B型肝炎・C型肝炎・HIV・風疹)・ 超音波検査(経膣)・クラミジア/淋病検査
(超音波検査は経膣的に行った方が精度が高く詳細な検診が行えます。)
更年期障害
月経が終わる前後の5年間を「更年期」と呼びます。女性ホルモンの分泌低下が身体にさまざまな影響を与えてきます。加えてこの時期は、社会的には働き盛りで家庭や職場で精神的なストレスが増える時期と重なっており、精神的にも負担が大きくなります。
ホットフラッシュと呼ばれる顔のほてりや汗を主体に様々な症状が現れます。更年期は誰にも訪れる身体の変化です。一人で悩まないで気軽に相談にいらしてください。
このクリニックに関連する監修記事、取材内容、ユーザー様からの質問と回答など、ジネコが企画した様々なコンテンツの一覧です。
記事一覧
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経血量が多い!過多月経の原因は?
生理の出血量が異常に多い過多月経。貧血など、日常に支障をきたすことがあります。慢性的に過多月経の方はこの異常に慣れてしまっている場合があり、治療の機会を逃してしまうことも。こまざわレディースクリニック・柴田哲生院長に解説していただきます。
2018.11.4
インタビュー 女性の健康
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HPVワクチンで防げる、咽頭乳頭腫とは?
HPVワクチンで防げる、咽頭乳頭腫とは? 2017/12/15 柴田 哲生 先生(こまざわレディースクリニック) ワクチン接種で、赤ちゃんへの感染を防ごう!HPVワクチンは咽頭乳頭腫も予防できる HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは、子宮頸がんや尖圭(せんけい)コンジローマなどを引き起こすHPV感染症を予防することで知られていますが、詳しく調べるうちに「咽頭乳頭腫(いんとうにゅうとうしゅ)」という病気も予防することがわかってきました。HPVは、咽頭乳頭腫の引き金にもなっていたのです。婦人科系の疾患ではなく、耳鼻咽喉科系の疾患ですので、知らない婦人科医も少なくないかもしれません。 咽頭乳頭腫ができる原因とは? どんな症状? 咽頭乳頭腫は大人になってからも発生するケースはありますが、多くの場合、赤ちゃんが出産時に感染します。母親の産道を通り抜ける際にHPVウイルスがあると、それが赤ちゃんののど、声帯粘膜に付着することで引き起こされると考えられています。 ウイルスの影響で乳頭腫が発生すると声帯の振動が妨げられ、まず声枯れが起きます。腫瘍が声帯全体におよぶと、まったく声が出なくなることもあります。さらに腫瘍が増殖すると気道も圧迫されて狭くなり、呼吸困難や喘鳴(ぜんめい)といった喘息に似た症状が出ることもあります。酸素不足でチアノーゼになることもあるので、小さな子どもは特に注意が必要です。現状では確立した治療法はなく、腫瘍の切除手術で対処するしかありません。しかし、切除しても再発の可能性は極めて高く、根治は困難とされています。本来は良性の腫瘍ですが、まれにがん化することもあります。 HPVワクチンを接種して、母子感染を防ぎましょう 母親がHPVウイルスを持っていたら、必ず赤ちゃんに感染するというわけではありませんが、HPV感染症はHPVワクチンの接種さえしていれば防ぐことができる感染症です。ご自身の子宮頸がん予防や尖圭コンジローマ予防だけでなく、いつか生まれてくる赤ちゃんのためにも、HPVワクチンの接種を積極的に考えてほしいと思っています。 残念ながら、すでにHPVウイルスに感染している方には、ワクチンの効力はありません。そのため、セクシュアル・デビュー前の思春期の女子へのワクチン投与がすすめられてきましたが、副作用を恐れるケースが増えて、接種がひかえられてしまいました。しかし、その副作用もHPVワクチンと因果関係があるとは証明されていないのが現状です。 もしこれから妊娠を希望される方が、現時点でHPVウイルスに感染していないのであれば、今からでもワクチンは接種した方がいいと私は思います。子どもへの感染症、病気のリスクを下げることができるのですから、ぜひかかりつけ医にご相談ください。 お話を伺った先生のご紹介 柴田 哲生(こまざわレディースクリニック) 昭和大学医学部、医学部大学院卒業。牧田総合病院産婦人科医長、大和徳洲会病院産婦人科部長、昭和大学産科婦人科専任講師、せんぽ東京高輪病院婦人科部長を経て、平成21年、こまざわレディースクリニックを開設。日本産科婦人科学会専門医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医。プライベートでは、愛猫にメロメロ。また、ビリヤードなど趣味も多彩。 ≫ こまざわレディースクリニック HPVワクチンで防げる、咽頭乳頭腫とは? 2017/12/15 柴田 哲生 先生(こまざわレディースクリニック) ワクチン接種で、赤ちゃんへの感染を防ごう!HPVワクチンは咽頭乳頭腫も予防できる HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは、子宮頸がんや尖圭(せんけい)コンジローマなどを引き起こすHPV感染症を予防することで知られていますが、詳しく調べるうちに「咽頭乳頭腫(いんとうにゅうとうしゅ)」という病気も予防することがわかってきました。HPVは、咽頭乳頭腫の引き金にもなっていたのです。婦人科系の疾患ではなく、耳鼻咽喉科系の疾患ですので、知らない婦人科医も少なくないかもしれません。 咽頭乳頭腫ができる原因とは? どんな症状? 咽頭乳頭腫は大人になってからも発生するケースはありますが、多くの場合、赤ちゃんが出産時に感染します。母親の産道を通り抜ける際にHPVウイルスがあると、それが赤ちゃんののど、声帯粘膜に付着することで引き起こされると考えられています。 ウイルスの影響で乳頭腫が発生すると声帯の振動が妨げられ、まず声枯れが起きます。腫瘍が声帯全体におよぶと、まったく声が出なくなることもあります。さらに腫瘍が増殖すると気道も圧迫されて狭くなり、呼吸困難や喘鳴(ぜんめい)といった喘息に似た症状が出ることもあります。酸素不足でチアノーゼになることもあるので、小さな子どもは特に注意が必要です。現状では確立した治療法はなく、腫瘍の切除手術で対処するしかありません。しかし、切除しても再発の可能性は極めて高く、根治は困難とされています。本来は良性の腫瘍ですが、まれにがん化することもあります。 HPVワクチンを接種して、母子感染を防ぎましょう 母親がHPVウイルスを持っていたら、必ず赤ちゃんに感染するというわけではありませんが、HPV感染症はHPVワクチンの接種さえしていれば防ぐことができる感染症です。ご自身の子宮頸がん予防や尖圭コンジローマ予防だけでなく、いつか生まれてくる赤ちゃんのためにも、HPVワクチンの接種を積極的に考えてほしいと思っています。 残念ながら、すでにHPVウイルスに感染している方には、ワクチンの効力はありません。そのため、セクシュアル・デビュー前の思春期の女子へのワクチン投与がすすめられてきましたが、副作用を恐れるケースが増えて、接種がひかえられてしまいました。しかし、その副作用もHPVワクチンと因果関係があるとは証明されていないのが現状です。 もしこれから妊娠を希望される方が、現時点でHPVウイルスに感染していないのであれば、今からでもワクチンは接種した方がいいと私は思います。子どもへの感染症、病気のリスクを下げることができるのですから、ぜひかかりつけ医にご相談ください。 お話を伺った先生のご紹介 柴田 哲生(こまざわレディースクリニック) 昭和大学医学部、医学部大学院卒業。牧田総合病院産婦人科医長、大和徳洲会病院産婦人科部長、昭和大学産科婦人科専任講師、せんぽ東京高輪病院婦人科部長を経て、平成21年、こまざわレディースクリニックを開設。日本産科婦人科学会専門医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医。プライベートでは、愛猫にメロメロ。また、ビリヤードなど趣味も多彩。 ≫ こまざわレディースクリニック
2017.12.15
インタビュー 妊娠・出産