オカムラ山一薬局立小路店 ジネコ取材済
オカムラ山一薬局立小路店
山口県山口市下竪小路108
最近では、子宝相談や婦人科系のご相談を多くお受けしており、ご夫婦にかわいい赤ちゃんが自然に授かるようお手伝いする機会が増えておりますが、現在治癒が難しいとされるアトピーなどの皮膚病相談をはじめ、アレルギーや関節痛、肩こり、高血圧、肝臓病、不眠、シェーグレン症候群などといった、さまざまな病気に対して随時ご相談をお受けしております。
ご相談をお受けする際は、現在抱えておられる症状などのお話をじっくりとお伺いし、中医学(中国医学)の知識を元に、その方に今最も適切な漢方薬や健康食品などを服用していただき、体に本来備わっている底力を引き出すことで、心の底から勇気と自信が湧き出て、健康を取り戻していただくよう努めております。
また2ヶ月に一度、高名な中医師(中国の漢方医師)劉伶先生に、漢方アドバイザーとして来局いただいており、ミニ講演会、薬膳料理実習などを実施しています。
店内は緑いっぱいで、中央にはケヤキの一枚板のテーブルを、相談コーナーには屋久杉の一枚板のテーブルをおいております。是非、自然からのパワーも一緒にお持ち帰りください。
すべてのご相談については、まずはお電話にてお気軽にお問い合わせの上ご予約ください。初回は特にじっくりお話をお伺いいたしますので、時間に余裕をもってお越しください。
診療科
基本診療時間
休診日
日曜・祝日
住所・連絡先
山口県山口市下竪小路108
TEL: 083-922-2632
FAX: 083-928-6671
岡村芳子 薬剤師プロフィール
岡村芳子 薬剤師略歴
福岡大学薬学部卒。
卒業後同大学研究室にて助手として勤務する。
結婚を機に地域密着の薬局に勤め、中医学に深い感銘をうける。
10年ほど前より不妊症の相談を専門的に受け始め、沢山のベビー誕生に喜びを共有させていただいています。
さらに研鑽を深めるため、南京中医薬大学付属病院の老中医、夏桂成先生もとで不妊症・周期療法を、広州中医薬大学第一付属病院の羅頌平先生のもとで免疫不妊、習慣性流産、男性不妊を、さらに山東中医薬大学、成都中医薬大学第二附属医院、陜西中医学院附属病院などの婦人科外来及び病棟にて研修させていただいき、それぞれ修了証書もいただきました。それらの沢山の経験、知識を日々の店頭における漢方相談に生かしています。
また、心の底に潜んでいる不安、不足、不満などを取り除くケアも大切に考えています。
一人で悩みを抱え込まないで、お気軽にご相談ください。
このクリニックに関連する監修記事、取材内容、ユーザー様からの質問と回答など、ジネコが企画した様々なコンテンツの一覧です。
記事一覧
-
糖尿病薬の 「メトホルミン塩酸」 を処方されました 不妊治療なのに どうして?
相談者 大豆のイソフラボン さん(22歳) 月経不順を学生時代から悩んでいました。婦人科医から多嚢胞性卵巣で排卵確認がとれず、不妊症と言われました。不妊の原因としてインスリン抵抗性があるとのこと。糖尿病用薬の「メトホルミン塩酸 」と漢方の「テイコク芍薬甘草」を処方されました。身長150cm 体重43kg なので平均的だと思っていたのですが、糖尿病になっているのでしょうか?この薬を飲み続けなければいけないのでしょうか?テイコク芍薬甘草とは多嚢胞性卵巣に効く漢方ですか?運動や食事制限など、日常生活で気を付けることはありますか?初めての診断で戸惑っていますが、旦那さんとの子どもが欲しいので不妊治療に励みたいと思います。 弁証に沿った漢方薬をじっくり服用することが元気な赤ちゃんを出産することにつながります 「メトホルミン塩酸」が処方されたからといって、糖尿病ということではありません。PCO(多嚢胞性卵巣)においてメトホルミン塩酸が治療に有効であることがわかっており、そのため処方されたのだと思います。 メトホルミン塩酸を服用しながら卵の状態を確認して服用を続けるか判断を メトホルミン塩酸は、どちらかといえば肥満タイプのPCOの方に効果が高く、あなたのようにBMIが低めの方には効果が低いかもしれません。薬を服用されながら超音波で卵の状態をチェックし、先生と相談しなが ら検討されることをおすすめします。基礎体温、血液検査の詳しい数値はわかりませんが、学生時代から月経不順があるということから、性腺軸という生殖をつかさどる機能がもともと低い体質だと思われます。その上、過去にダイエットや大きなストレスを抱えた経験などがあれば、さらに生殖能力を傷つけてホルモンバランスを崩し、PCOになったと考えられます。そして、PCOの方はテストステロン(男性ホルモンの一種)の値が高いので、それを抑制する目的で「テイコク芍薬甘草」が処方されたようですが、これだけでは不充分だと思われます。 PCOは生活習慣と密接に関係生活養生は欠かせない大切なこと 治療方針としては、卵巣内にたまった小さな卵胞をアポトーシスさせる事、あなたの生殖能力を高めてしっかりとした成熟卵胞を作りだすことです。しっかりとした成熟卵胞ができると、小さな卵胞はできなくなります。また、ストレスを強く感じる場合にはストレスを和らげ、血流が悪く生殖能力を生かしきれていない場合は血液の流れをよくする漢方薬が必要です。いずれにしても、じっくりとお話をうかがう必要があります。そして、弁証に沿った漢方薬をきちんと服用していただくことが、しっかりとした成熟卵胞を作り、自力の排卵をうながすことにつながり、それは、自然妊娠や元気な赤ちゃんを出産することにもつながります。また、PCOは生活習慣病とも言われていますので、生活養生も大切なことです。「早寝早起き」は基本です。適度な運動でよい汗をかくのは、体力作りとともにストレス解消にもなります。食事は和食でシンプルに。あなたはまだ若いのですから、あせることなくまずはきちんとした体作りをしましょう。元気な赤ちゃんに恵まれますように。 岡村 芳子先生 福岡大学薬学部卒。卒業後同大学研究室にて助手として勤務。結婚を機に地域密着の薬局で勤務し始め、中医学に深い感銘を受ける。10年ほど前より不妊症の相談を専門的に受け始め、沢山のベビー誕生の喜びを共有。中国・南京の夏桂成先生の元で、不妊症・周期療法についての研鑽を深める一方で、長期にわたり地方紙への執筆も続けている。 相談者 大豆のイソフラボン さん(22歳) 月経不順を学生時代から悩んでいました。婦人科医から多嚢胞性卵巣で排卵確認がとれず、不妊症と言われました。不妊の原因としてインスリン抵抗性があるとのこと。糖尿病用薬の「メトホルミン塩酸 」と漢方の「テイコク芍薬甘草」を処方されました。身長150cm 体重43kg なので平均的だと思っていたのですが、糖尿病になっているのでしょうか?この薬を飲み続けなければいけないのでしょうか?テイコク芍薬甘草とは多嚢胞性卵巣に効く漢方ですか?運動や食事制限など、日常生活で気を付けることはありますか?初めての診断で戸惑っていますが、旦那さんとの子どもが欲しいので不妊治療に励みたいと思います。 弁証に沿った漢方薬をじっくり服用することが元気な赤ちゃんを出産することにつながります 「メトホルミン塩酸」が処方されたからといって、糖尿病ということではありません。PCO(多嚢胞性卵巣)においてメトホルミン塩酸が治療に有効であることがわかっており、そのため処方されたのだと思います。 メトホルミン塩酸を服用しながら卵の状態を確認して服用を続けるか判断を メトホルミン塩酸は、どちらかといえば肥満タイプのPCOの方に効果が高く、あなたのようにBMIが低めの方には効果が低いかもしれません。薬を服用されながら超音波で卵の状態をチェックし、先生と相談しなが ら検討されることをおすすめします。基礎体温、血液検査の詳しい数値はわかりませんが、学生時代から月経不順があるということから、性腺軸という生殖をつかさどる機能がもともと低い体質だと思われます。その上、過去にダイエットや大きなストレスを抱えた経験などがあれば、さらに生殖能力を傷つけてホルモンバランスを崩し、PCOになったと考えられます。そして、PCOの方はテストステロン(男性ホルモンの一種)の値が高いので、それを抑制する目的で「テイコク芍薬甘草」が処方されたようですが、これだけでは不充分だと思われます。 PCOは生活習慣と密接に関係生活養生は欠かせない大切なこと 治療方針としては、卵巣内にたまった小さな卵胞をアポトーシスさせる事、あなたの生殖能力を高めてしっかりとした成熟卵胞を作りだすことです。しっかりとした成熟卵胞ができると、小さな卵胞はできなくなります。また、ストレスを強く感じる場合にはストレスを和らげ、血流が悪く生殖能力を生かしきれていない場合は血液の流れをよくする漢方薬が必要です。いずれにしても、じっくりとお話をうかがう必要があります。そして、弁証に沿った漢方薬をきちんと服用していただくことが、しっかりとした成熟卵胞を作り、自力の排卵をうながすことにつながり、それは、自然妊娠や元気な赤ちゃんを出産することにもつながります。また、PCOは生活習慣病とも言われていますので、生活養生も大切なことです。「早寝早起き」は基本です。適度な運動でよい汗をかくのは、体力作りとともにストレス解消にもなります。食事は和食でシンプルに。あなたはまだ若いのですから、あせることなくまずはきちんとした体作りをしましょう。元気な赤ちゃんに恵まれますように。 岡村 芳子先生 福岡大学薬学部卒。卒業後同大学研究室にて助手として勤務。結婚を機に地域密着の薬局で勤務し始め、中医学に深い感銘を受ける。10年ほど前より不妊症の相談を専門的に受け始め、沢山のベビー誕生の喜びを共有。中国・南京の夏桂成先生の元で、不妊症・周期療法についての研鑽を深める一方で、長期にわたり地方紙への執筆も続けている。
2015.4.23
コラム 不妊治療
-
多嚢胞性卵巣とインスリン抵抗性
JINEKO事務局さん(14歳)アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。 【大豆のイソフラボンさん(22歳)】 初めまして。 私は、生理不順があり学生時代から今まで、ずっと悩んでいました。 初めて、婦人科へ受診した時に多嚢胞性卵巣で排卵確認が取れず、不妊症と診断されました。原因としてインスリン抵抗性があるとのことで、 糖尿病用薬の《メトホルミン塩酸 》と《テイコク芍薬甘草》漢方を処方されましが、糖尿病用薬を処方されるということは、私は糖尿病になっているという事でしょうか? 身長150cm体重43kgなので平均値かなと思いましたが‥運動や食事制限も薬を飲みながら実施した方がいいですか?このメトホルミン塩酸は、ずっと飲み続けなければいけないですか‥? ※テイコク芍薬甘草とは多嚢胞性卵巣に効く漢方ですか? あと、今回、多嚢胞性卵巣と診断されましたが、なにか生活するうえで気を付けた方がいいこととかありますか? 長文で本当にすいません。初めて診断されたので、旦那さんとの子どもが欲しいと話をしていて不妊治療に励みたいとおもいます。 岡村芳子 先生 (オカムラ山一薬局立小路店) 岡村芳子(おかむら よしこ) 福岡大学薬学部卒。 卒業後同大学研究室にて助手として勤務する。 結婚を機に地域密着の薬局に勤め、中医学に深い感銘をうける。 10年ほど前より不妊症の相談を専門的に受け始め、沢山のベビー誕生に喜びを共有させていただいています。 さらに研鑽を深めるため、南京中医薬大学付属病院の老中医、夏桂成先生もとで不妊症・周期療法を、広州中医薬大学第一付属病院の羅頌平先生のもとで免疫不妊、習慣性流産、男性不妊を、さらに山東中医薬大学、成都中医薬大学第二附属医院、陜西中医学院附属病院などの婦人科外来及び病棟にて研修させていただいき、それぞれ修了証書もいただきました。それらの沢山の経験、知識を日々の店頭における漢方相談に生かしています。 また、心の底に潜んでいる不安、不足、不満などを取り除くケアも大切に考えています。 一人で悩みを抱え込まないで、お気軽にご相談ください。 ≫ オカムラ山一薬局立小路店「メトホルミン塩酸」が処方されたからといって、糖尿病ということではありません。PCO(多嚢胞性卵巣)においてメトホルミン塩酸が治療に有効であることがわかっており、そのため処方されたのだと思います。 メトホルミン塩酸は、どちらかといえば肥満タイプのPCOの方に効果が高く、あなたのようにBMIが低めの方には効果が低いかもしれません。薬を服用されながら超音波で卵の状態をチェックし、先生と相談しながら検討されますことをおすすめします。 基礎体温、血液検査の詳しい数値はわかりませんが、学生時代から月経不順があるということから、性腺軸という生殖をつかさどる機能がもともと低い体質だと思われます。その上、過去にダイエットや大きなストレスを抱えた経験などがあれば、さらに生殖能力を傷つけホルモンバランスを崩し、PCOになったと考えられます。 そして、PCOの方はテストステロン(男性ホルモンの一種)の値が高いので、それを抑制する目的で「テイコク芍薬甘草」が処方されたようですが、これだけでは不充分だと思われます。 治療方針としては、卵巣内にたまった小さな卵胞をアポトーシスさせる事、あなたの生殖能力を高めてしっかりした成熟卵胞を作りだすことです。しっかりとした成熟卵胞ができると、小さな卵胞はできなくなります。 また、ストレスを強く感じる場合にはストレスを和らげ、血流が悪く生殖能力を生かしきれていない場合は、血液の流れを良くするための漢方薬などが必要です。 いずれにしても、じっくりお話をうかがう必要があります。そして弁証に沿った漢方薬をきちんと服用していただくことが、しっかりした成熟卵胞を作り、自力の排卵をうながすことにつながり、それは自然妊娠や元気な赤ちゃんを出産することにもつながります。 また、PCOは生活習慣病とも言われていますので、生活養生も大切なことです。「早寝早起き」は基本です。 適度な運動でよい汗をかくのは体力作りとともに、ストレス解消にもなります。食事は和食中心でシンプルに。 あなたはまだ若いのですから、焦ることなくまずはきちんとした体作りをしましょう。元気な赤ちゃんに恵まれますように。
2014.1.21
専門医Q&A 漢方・鍼灸