漢方の本陣薬局 ジネコ取材済
漢方の本陣薬局
滋賀県長浜市木之本町木之本1577 望月ビル1F
■自分の妊娠力を信じ、女性としての自信を取り戻して下さい!
女性なら誰もが持っているはずの「妊娠する力」。妊娠は簡単そうに見えて実はさまざまなハードルをすべてのり越えてやっとゴールできる感動的な瞬間です。ちょっとした体調不良で、一つでもハードルが乗り越えられなかったら、ゴールにたどり着けません。
周期調節法は体の不調を取り除き、女性本来の力を取り戻し、障害物を乗り越える力をつけてくれます。心と体のバランスを整えますから、副作用の心配もなく、病院治療と併用することが出来、病院治療による副作用を和らげることも、病院治療の効果を高めることも可能です。
たくさんの不妊で悩む女性とお付き合いするうち、不妊の悩みは女性にとって何よりつらい、悲しい悩みだと思うようになりました。ゴールの見えない治療を続けながら、心も体も傷ついていく女性たち。そんな女性のために、こんな自然な方法もあるんだよと是非知っていただきたいのです。周期調節法に出会うと、ほとんどの方が心も体も元気になっていかれます。
さあ!一緒に忘れかけていた妊娠する力を取り戻しに行きましょう!
■漢方相談
当店は江戸時代に創業し、會祖父(第22代竹内五左衛門)は日本薬剤師第一号である伝統を受け継ぐ、歴史ある漢方薬専門の相談薬局です。
婦人病・子宝漢方相談に関しては、国際中医専門員、 不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラーの女性薬剤師・ 竹内聡が専門で周期調節法にて相談させていただいております 。
ご相談は充分な問診と説明が必要なため、完全予約制をとらせていただいております。特に初回は相談内容にもよりますが、1時間~2時間かかることもあります。
このためご相談は予約制にさせていただいております。
ご来店の前に必ずお電話でご予約くださいませ。
診療科
基本診療時間
休診日
日・祝・お盆・年末年始
住所・連絡先
滋賀県長浜市木之本町木之本1577 望月ビル1F
TEL: 0749-82-3438
FAX: 0749-82-3440
竹内 聡 薬剤師プロフィール
竹内 聡 薬剤師略歴
国際中医専門員A級レベル
不妊カウンセラー
日本薬局協励会、日本薬局専門同志会、生態防御研究会などで自然医学を学び、日本中医薬研究会で中医学を中国中医師のもとで9年近く学んだ後、
2004年7月、中国政府認定国際中医専門員A級レベル資格取得。
同時に不妊カウンセラー学会にて、不妊婦人病の西洋医学知識を学び、2007年6月「NPO法人不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー」の資格を取得。
日本中医薬研究会不妊専門部会に所属し、不妊周期調節法の大家夏桂成老中医に師事。年1回中国南京中医薬大学付属病院で研修、日本、中国で不妊周期調節法の剣山を重ねている。
このクリニックに関連する監修記事、取材内容、ユーザー様からの質問と回答など、ジネコが企画した様々なコンテンツの一覧です。
記事一覧
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胃が弱い人には漢方は合わないの?冷えを感じるのにのぼせやほてりにも困っています
相談者 チキチキ さん(41歳) 胃が弱いのと当帰芍薬散で逆流性食道炎を発症したので、なるべく漢方の服用は避けて鍼灸のみ行っていますが、イマイチ効果を感じられません。通っている鍼灸院は体外受精の移植後の鍼灸はやらない方針です。はたしてそれでいいのかも不安です。○ 低温期の体温が高め○ 月経前イライラし、落ち込みやすい○ 低温期と高温期の差が小さい(0.3度未満)○ 足腰のだるさや冷えを感じる○ 卵が小さい○ 排卵誘発剤を使用してもたくさん卵ができない○ のぼせやほてりがある 漢方薬は心と体に優しい薬だが慎重さも必要必ず漢方薬の専門家の指導を受けながら服用して 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は婦人病に使用される代表的な漢方薬で、むくみがちで、顔色が悪く、疲れやすい体質の方によく処方されます。ただし、構成生薬中に胃にもたれる成分があるので、胃腸が弱い方には慎重に使う漢方薬でもあります。当帰芍薬散によって胃腸障害がおこり、漢方、漢方薬のイメージが悪くなったのはとても残念です。 胃腸が弱い方は胃腸の症状を良くしてから周期調節法で不妊体質を改善していく 胃腸の弱い方の漢方薬の選定はとても慎重に行います。漢方薬を選定してから、必ず2週間ほどで様子をうかがい、必要であれば漢方薬の服用方法を調節します。よく胃腸が弱い方の子宝相談を受けますが、先ずは 漢方薬で胃腸症状の改善のために「健脾補気」の健脾散(参苓白朮散)、健胃顆粒(香砂六君子)などの漢方薬でサポートしながら、通常の「周期調節法」をスタートするとあまり胃腸障害による苦情はなく、体調が良くなる方がほとんどです。そして自覚症状がほとんどなくなるころに子宝に恵まれることも多いようです。チキチキさんの場合、冷えを感じる半面、のぼせやほてりがあり、低温期の体温が高いなど双反する症状が見られます。本来は冷え症のようですが、さまざまな治療などによって体に熱がこもっているかもしれません。体の余分な熱を取り除き、本来の冷えを改善していくという少し複雑な漢方薬の選定が必要です。二至丹、参馬補腎丸、双料参茸丸などの胃腸に優しくて「補腎」効果のある漢方薬、必要に応じて「気血」の流れを良くする芎帰調血飲第一加減などのような漢方薬、体の余分な熱を取り除く働きの漢方薬を、専門家のアドバイスのもと服用するといいでしょう。 体質にあった漢方薬を正しく服用すれば良い状態で良い卵ができる可能性が増す 先にでてきた「周期調節法」とは、女性の月経周期に合わせて漢方薬を服用する方法で、子宝を望む方に最適です。もちろん、チキチキさんにもおすすめします。他にも気になる症状がありますが、多くは漢方薬の 服用で改善可能な症状です。漢方薬は本来、心と体に優しいお薬です。体質にあった漢方薬の服用で、今より良い状態になり、良い卵ができる可能性も増すと思います。また体外受精の移植後も妊娠中も安心して服用していただけます。残された時間も少なくなってますので、漢方薬の専門家のアドバイスを受けながら体調を整えることが近道だと思います。 竹内 聡先生 2003年以降、毎年不妊周期調節法の大家南京中医薬大学付属病院老中医「夏桂成」のもとで研修を受け、実績を重ねる。2004年中国政府認定A級国際中医専門員の資格取得。2007年NPO法人日本カウンセリング学会より不妊カウンセラーと認定。「出会えてよかった」と言っていただける、心のこもった子宝相談を目指している。 相談者 チキチキ さん(41歳) 胃が弱いのと当帰芍薬散で逆流性食道炎を発症したので、なるべく漢方の服用は避けて鍼灸のみ行っていますが、イマイチ効果を感じられません。通っている鍼灸院は体外受精の移植後の鍼灸はやらない方針です。はたしてそれでいいのかも不安です。○ 低温期の体温が高め○ 月経前イライラし、落ち込みやすい○ 低温期と高温期の差が小さい(0.3度未満)○ 足腰のだるさや冷えを感じる○ 卵が小さい○ 排卵誘発剤を使用してもたくさん卵ができない○ のぼせやほてりがある 漢方薬は心と体に優しい薬だが慎重さも必要必ず漢方薬の専門家の指導を受けながら服用して 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は婦人病に使用される代表的な漢方薬で、むくみがちで、顔色が悪く、疲れやすい体質の方によく処方されます。ただし、構成生薬中に胃にもたれる成分があるので、胃腸が弱い方には慎重に使う漢方薬でもあります。当帰芍薬散によって胃腸障害がおこり、漢方、漢方薬のイメージが悪くなったのはとても残念です。 胃腸が弱い方は胃腸の症状を良くしてから周期調節法で不妊体質を改善していく 胃腸の弱い方の漢方薬の選定はとても慎重に行います。漢方薬を選定してから、必ず2週間ほどで様子をうかがい、必要であれば漢方薬の服用方法を調節します。よく胃腸が弱い方の子宝相談を受けますが、先ずは 漢方薬で胃腸症状の改善のために「健脾補気」の健脾散(参苓白朮散)、健胃顆粒(香砂六君子)などの漢方薬でサポートしながら、通常の「周期調節法」をスタートするとあまり胃腸障害による苦情はなく、体調が良くなる方がほとんどです。そして自覚症状がほとんどなくなるころに子宝に恵まれることも多いようです。チキチキさんの場合、冷えを感じる半面、のぼせやほてりがあり、低温期の体温が高いなど双反する症状が見られます。本来は冷え症のようですが、さまざまな治療などによって体に熱がこもっているかもしれません。体の余分な熱を取り除き、本来の冷えを改善していくという少し複雑な漢方薬の選定が必要です。二至丹、参馬補腎丸、双料参茸丸などの胃腸に優しくて「補腎」効果のある漢方薬、必要に応じて「気血」の流れを良くする芎帰調血飲第一加減などのような漢方薬、体の余分な熱を取り除く働きの漢方薬を、専門家のアドバイスのもと服用するといいでしょう。 体質にあった漢方薬を正しく服用すれば良い状態で良い卵ができる可能性が増す 先にでてきた「周期調節法」とは、女性の月経周期に合わせて漢方薬を服用する方法で、子宝を望む方に最適です。もちろん、チキチキさんにもおすすめします。他にも気になる症状がありますが、多くは漢方薬の 服用で改善可能な症状です。漢方薬は本来、心と体に優しいお薬です。体質にあった漢方薬の服用で、今より良い状態になり、良い卵ができる可能性も増すと思います。また体外受精の移植後も妊娠中も安心して服用していただけます。残された時間も少なくなってますので、漢方薬の専門家のアドバイスを受けながら体調を整えることが近道だと思います。 竹内 聡先生 2003年以降、毎年不妊周期調節法の大家南京中医薬大学付属病院老中医「夏桂成」のもとで研修を受け、実績を重ねる。2004年中国政府認定A級国際中医専門員の資格取得。2007年NPO法人日本カウンセリング学会より不妊カウンセラーと認定。「出会えてよかった」と言っていただける、心のこもった子宝相談を目指している。
2015.4.15
コラム 不妊治療
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プロラクチン値25と高めで白いカスが乳頭に付着して心配。妊娠に望ましい値はいくつなの?
相談者 ファソ さん(36歳) 【不妊の原因:高齢・卵管閉塞・多嚢胞性卵巣症候群】 ○なんだか疲れやすい ○胃腸が弱い ○朝、起きることができない ○冷え性である ○月経が乱れやすい ○ため息をよくつく ○イライラをため込みやすい ○眠れないことが多い ○気分によって食欲にムラがある ○顔にシミやクマが出やすい ○肩こりや頭痛が慢性的にある ○便が黒ずんでいることがある ○のどが乾きやすい ○のぼせやほてりがある ○手足がいつも冷たい ○とくにおなかや下半身が冷える ○冷たい飲み物・料理は苦手 ○肌は脂性で吹き出ものが出やすい ○むくみやすい 乳頭に付着するのは通常ではないので周期調節法などで改善を考えたほうがいい プロラクチン(PRL)値は検査方法によって規定値が変わります。スパックーSPRLでは通常15ngml以上、アーキテクトPRLでは30ng/ml以上であれば高プロラクチン血症と診断されます。 基礎体温の状況や周期のばらつきの程度によっては妊娠に影響する PRLが多少高くても、月経周期が正常で、体温の変動があまりなく、高温期への移行が3日以内にスムーズに上昇していれば、妊娠に大きく影響しないこともあります。ファソさんは月経周期に乱れがあり多嚢胞性卵巣症候群とのことですが、実は高PRL血症と多嚢胞性卵巣症候群は関係があり、基礎体温の状況や周期のばらつきの程度によっては、妊娠に影響があるといえるでしょう。白いカスが乳頭に付着するというのも通常ではないので、乳汁が分泌しなくても改善を考えたほうがいいかもしれません。 漢方薬によって精神状態や睡眠の状態を整えることにより結果として改善につながることもある 高PRLは睡眠の状態や精神状態によって大きく変動します。睡眠が悪く精神的に不安定であれば数値が高くなる傾向にあり、逆にそれらが安定するとある程度改善がみられるようです。 漢方薬によって精神状態や睡眠の状態を整えることにより、結果として改善につながることもあります。また炒り麦芽などミネラルが豊富な健康食品もおすすめです。 月経周期に合わせて漢方薬を飲み分ける周期調節法は、周期によって変動する「高PRL血症」に最適な方法です。ため息をよくつく、イライラをため込みやすい、気分によって食欲にムラがあるなどの症状は、気の流れが悪い状態であり「高PRL血症」を悪化させる原因に。 「帰脾湯(きひとう)」や「加味帰脾湯(かみきひとう)」など、「気血」を補いながら「気」の流れを整える漢方薬で気持ちを安定させ、睡眠を良くするといいでしょう。また、冷え性で胃腸が弱く、肩こり頭痛が慢性的にあり、シミやクマが出やすいのは胃腸の働きを整えながら血行を良くして温める「芎帰調血飲第一加減(きゅきちょうけついんだいいちかげん)」、「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」などを服用しながら、「炒麦芽(いりばくが)」などを周期調節法に従って服用することもおすすめです。 ただ、妊娠しやすい体になるために改善するべき点や、高齢であることなど注意点がいくつかあるようですから、出来るだけ周期調節法に詳しい先生にアドバイスを受けながら、漢方薬を服用されることをお勧めします。 竹内 聡先生 2003年以降、毎年不妊周期調節法の大家南京中医薬大学付属病院老中医「夏桂成」のもとで研修を受け、実績を重ねる。2004年中国政府認定A級国際中医専門員の資格取得。2007年NPO法人日本カウンセリング学会より不妊カウンセラーと認定。「出会えてよかった」と言っていただける、心のこもった子宝相談を目指している。 相談者 ファソ さん(36歳) 【不妊の原因:高齢・卵管閉塞・多嚢胞性卵巣症候群】 ○なんだか疲れやすい ○胃腸が弱い ○朝、起きることができない ○冷え性である ○月経が乱れやすい ○ため息をよくつく ○イライラをため込みやすい ○眠れないことが多い ○気分によって食欲にムラがある ○顔にシミやクマが出やすい ○肩こりや頭痛が慢性的にある ○便が黒ずんでいることがある ○のどが乾きやすい ○のぼせやほてりがある ○手足がいつも冷たい ○とくにおなかや下半身が冷える ○冷たい飲み物・料理は苦手 ○肌は脂性で吹き出ものが出やすい ○むくみやすい 乳頭に付着するのは通常ではないので周期調節法などで改善を考えたほうがいい プロラクチン(PRL)値は検査方法によって規定値が変わります。スパックーSPRLでは通常15ngml以上、アーキテクトPRLでは30ng/ml以上であれば高プロラクチン血症と診断されます。 基礎体温の状況や周期のばらつきの程度によっては妊娠に影響する PRLが多少高くても、月経周期が正常で、体温の変動があまりなく、高温期への移行が3日以内にスムーズに上昇していれば、妊娠に大きく影響しないこともあります。ファソさんは月経周期に乱れがあり多嚢胞性卵巣症候群とのことですが、実は高PRL血症と多嚢胞性卵巣症候群は関係があり、基礎体温の状況や周期のばらつきの程度によっては、妊娠に影響があるといえるでしょう。白いカスが乳頭に付着するというのも通常ではないので、乳汁が分泌しなくても改善を考えたほうがいいかもしれません。 漢方薬によって精神状態や睡眠の状態を整えることにより結果として改善につながることもある 高PRLは睡眠の状態や精神状態によって大きく変動します。睡眠が悪く精神的に不安定であれば数値が高くなる傾向にあり、逆にそれらが安定するとある程度改善がみられるようです。 漢方薬によって精神状態や睡眠の状態を整えることにより、結果として改善につながることもあります。また炒り麦芽などミネラルが豊富な健康食品もおすすめです。 月経周期に合わせて漢方薬を飲み分ける周期調節法は、周期によって変動する「高PRL血症」に最適な方法です。ため息をよくつく、イライラをため込みやすい、気分によって食欲にムラがあるなどの症状は、気の流れが悪い状態であり「高PRL血症」を悪化させる原因に。 「帰脾湯(きひとう)」や「加味帰脾湯(かみきひとう)」など、「気血」を補いながら「気」の流れを整える漢方薬で気持ちを安定させ、睡眠を良くするといいでしょう。また、冷え性で胃腸が弱く、肩こり頭痛が慢性的にあり、シミやクマが出やすいのは胃腸の働きを整えながら血行を良くして温める「芎帰調血飲第一加減(きゅきちょうけついんだいいちかげん)」、「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」などを服用しながら、「炒麦芽(いりばくが)」などを周期調節法に従って服用することもおすすめです。 ただ、妊娠しやすい体になるために改善するべき点や、高齢であることなど注意点がいくつかあるようですから、出来るだけ周期調節法に詳しい先生にアドバイスを受けながら、漢方薬を服用されることをお勧めします。 竹内 聡先生 2003年以降、毎年不妊周期調節法の大家南京中医薬大学付属病院老中医「夏桂成」のもとで研修を受け、実績を重ねる。2004年中国政府認定A級国際中医専門員の資格取得。2007年NPO法人日本カウンセリング学会より不妊カウンセラーと認定。「出会えてよかった」と言っていただける、心のこもった子宝相談を目指している。
2015.1.28
コラム 妊活
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胃が弱い人には漢方は合わないものでしょうか。
JINEKO事務局さん(13歳)アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。 【チキチキさん(41歳)】 胃が弱いのと当帰芍薬散で逆流性食道炎を発症したのでできれば漢方は使いたくないので鍼灸のみ行っているイマイチ効果が感じられません。 移植後は鍼灸はやらない方針のところなんですが、それでいいのかも不安です。 また、冷えを感じるのにのぼせとほてりにも困ってます。 主な症状 ・低温期の温度が高め ・月経前イライラし、落ち込みやすい ・低温期と高温期の差が小さい(0.3度未満) ・足腰のだるさや冷えを感じる ・卵が小さい ・排卵誘発剤を使用してもたくさん卵ができない ・のぼせやほてりがある 竹内 聡 先生 (漢方の本陣薬局) 薬剤師 国際中医専門員A級レベル 不妊カウンセラー 日本薬局協励会、日本薬局専門同志会、生態防御研究会などで自然医学を学び、日本中医薬研究会で中医学を中国中医師のもとで9年近く学んだ後、 2004年7月、中国政府認定国際中医専門員A級レベル資格取得。 同時に不妊カウンセラー学会にて、不妊婦人病の西洋医学知識を学び、2007年6月「NPO法人不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー」の資格を取得。 日本中医薬研究会不妊専門部会に所属し、不妊周期調節法の大家夏桂成老中医に師事。年1回中国南京中医薬大学付属病院で研修、日本、中国で不妊周期調節法の剣山を重ねている。 ≫ 漢方の本陣薬局帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は婦人病に使用される代表的な漢方薬で、むくみがちで、顔色が悪く、疲れやすい体質の方によく処方されます。 ただし、構成生薬中に胃にもたれる成分があるので、胃腸が弱い方には慎重に使う漢方薬でもあります。当帰芍薬散によって胃腸障害がおこり、漢方薬のイメージが悪くなったのはとても残念です。 胃腸の弱い方の漢方薬の選定はとても慎重に行います。 漢方薬を選定してから、必ず2週間ほどで様子をうかがい、必要であれば漢方薬の服用方法を調節します。 よく胃腸が弱い方の子宝相談を受けますが、先ずは漢方薬で胃腸症状の改善のために「健脾補気」の健脾散(参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん))、健胃顆粒(香砂六君子(こうしゃりっくんしとう))などの漢方薬でサポートしながら、通常の「周期調節法」をスタートするとあまり胃腸障害による苦情はなく、体調が良くなる方がほとんどです。 そして自覚症状がほとんどなくなるころに子宝に恵まれることも多いようです。 チキチキさんの場合、冷えを感じる半面、のぼせやほてりがあり、低温期の体温が高いなど双反する症状が見られます。 本来は冷え症のようですが、さまざまな治療などによって体に熱がこもっているかもしれません。 体の余分な熱を取り除き、本来の冷えを改善していくという少し複雑な漢方薬の選定が必要です。 二至丹(にしたん)、参馬補腎丸(じんばほじんがん)、双料参茸丸(そうりょうさんじょうがん)などの胃腸に優しくて「補腎」効果のある漢方薬、必要に応じて「気血」の流れを良くする芎帰調血飲第一加減(きゅきちょうけついんだいいちかげん)などのような漢方薬、体の余分な熱を取り除く働きの漢方薬を専門家のアドバイスのもと服用するといいでしょう。 先にでてきた「周期調節法」とは、女性の月経周期に合わせて漢方薬を服用する方法で、子宝を望む方に最適です。 もちろん、チキチキさんにもおすすめします。他にも気になる症状がありますが、多くは漢方薬の服用で改善可能な症状です。 漢方薬は本来、心と体に優しいお薬です。体質にあった漢方薬の服用で、今より良い状態になり、良い卵ができる可能性も増すと思います。 また体外受精の移植後も妊娠中も安心して服用していただけます。残された時間も少なくなってますので、漢方薬の専門家のアドバイスを受けながら体調を整えることが近道だと思います。
2013.12.20
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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プロゲステロンが標準より低く、黄体機能不全といわれました。効果的な漢方薬は?
相談者 よこたんさん(34歳)■ 現在人工授精をしています。黄体期初期のプロゲステロンが5.2㎎/ml と標準より低く黄体機能不全と診断されました。現在は排卵後にHCG注射とルトラールで治療しています。漢方薬に興味があり、服用することで少しでも黄体機能不全を改善できたらと思っています。私の体質に合った良い漢方薬があれば教えて欲しいのです……。 黄体機能不全卵質の悪さがポイント。良い卵ができるように低温期も補助する プロゲステロンは高温期に、排卵後の卵胞からでてくるホルモンで、不足の状態を黄体機能不全といい、西洋医学では、高温期を中心に治療します。一方、東洋医学では、卵の質が悪いとホルモンの分泌も悪くなることにポイントをおきます。ですから良い卵ができるように低温期も補助することを考えます。 腎陽と気血を補う漢方薬で腎と血の不足を改善し、妊娠しやすくする また排卵の状態が悪いと、黄体になるのに時間がかかり黄体初期のホルモン値が上がらないので、排卵を助ける漢方薬も大切になります。低温期から高温期の移行に時間がかかる原因は、ストレスや気血の不足などです。それが卵の質、排卵の状態などにも影響して、黄体機能不全になる可能性が高いのです。生命を生み出す源の腎の力が弱いと良い卵ができず、加えて気血の不足があると、体温も低くなり、妊娠しにくくなると考えます。このような場合には腎陽と気血を補う漢方薬がおすすめ。腎陽を補なって体を温める漢方薬には、参茸補血丸や双料参茸丸、参馬補腎丸などがあります。また、腎は陰(水)の働きと陽(火)の働きがあり、卵の成長にはどちらも大切です。この陰と陽のバランスがとれるよう、月経周期に合わせて、杞菊地黄丸など腎陰を補う漢方薬が必要になる場合もあります。いずれにしろ周期調節法で漢方を服用することをおすすめします。加えて血を補う、婦宝当帰膠もおすすめです。 治療が長引くと体に負担がかかるため、一度休んで体調を整えるのも一案 病院の治療と漢方薬は安心して併用できます。ホルモン治療を長く続けていると、腎に負担がかかり、腎虚になる傾向があるので、腎を補う漢方薬はとても大切です。治療が長期化すると副作用の影響も大きくなるので、体の負担を考えて体調が整うまで、治療をお休みするのも1つの方法です。日常生活で行える養生法で大切なポイントは、冷たい物の飲食を避け、体を冷やさないような服装を心がけることです。また、十分な睡眠時間をとるように心がけ、ストレスを緩和するような時間を少しでもつくるようにしましょう。 竹内 聡 先生 2003年以降毎年1回、不妊周期調節法の大家南京中医薬大学付属病院老中医「夏桂成」のもとで研修を受け、実績を重ねる。2004年中国政府認定A 級国際中医専門員の資格取得。2007年NPO法人日本カウンセリング学会より不妊カウンセラーに認定される。 ■ あわせて読みたい ■ 女性ホルモンと妊娠ープロゲステロンー プロゲステロンの値が低くても妊娠は可能でしょうか? プロゲステロン服用終了後、生理後も高温期継続。私の体、大丈夫でしょうか? 漢方の本陣薬局 女性のための健康生活マガジン JINEKO 相談者 よこたんさん(34歳)■ 現在人工授精をしています。黄体期初期のプロゲステロンが5.2㎎/ml と標準より低く黄体機能不全と診断されました。現在は排卵後にHCG注射とルトラールで治療しています。漢方薬に興味があり、服用することで少しでも黄体機能不全を改善できたらと思っています。私の体質に合った良い漢方薬があれば教えて欲しいのです……。 黄体機能不全卵質の悪さがポイント。良い卵ができるように低温期も補助する プロゲステロンは高温期に、排卵後の卵胞からでてくるホルモンで、不足の状態を黄体機能不全といい、西洋医学では、高温期を中心に治療します。一方、東洋医学では、卵の質が悪いとホルモンの分泌も悪くなることにポイントをおきます。ですから良い卵ができるように低温期も補助することを考えます。 腎陽と気血を補う漢方薬で腎と血の不足を改善し、妊娠しやすくする また排卵の状態が悪いと、黄体になるのに時間がかかり黄体初期のホルモン値が上がらないので、排卵を助ける漢方薬も大切になります。低温期から高温期の移行に時間がかかる原因は、ストレスや気血の不足などです。それが卵の質、排卵の状態などにも影響して、黄体機能不全になる可能性が高いのです。生命を生み出す源の腎の力が弱いと良い卵ができず、加えて気血の不足があると、体温も低くなり、妊娠しにくくなると考えます。このような場合には腎陽と気血を補う漢方薬がおすすめ。腎陽を補なって体を温める漢方薬には、参茸補血丸や双料参茸丸、参馬補腎丸などがあります。また、腎は陰(水)の働きと陽(火)の働きがあり、卵の成長にはどちらも大切です。この陰と陽のバランスがとれるよう、月経周期に合わせて、杞菊地黄丸など腎陰を補う漢方薬が必要になる場合もあります。いずれにしろ周期調節法で漢方を服用することをおすすめします。加えて血を補う、婦宝当帰膠もおすすめです。 治療が長引くと体に負担がかかるため、一度休んで体調を整えるのも一案 病院の治療と漢方薬は安心して併用できます。ホルモン治療を長く続けていると、腎に負担がかかり、腎虚になる傾向があるので、腎を補う漢方薬はとても大切です。治療が長期化すると副作用の影響も大きくなるので、体の負担を考えて体調が整うまで、治療をお休みするのも1つの方法です。日常生活で行える養生法で大切なポイントは、冷たい物の飲食を避け、体を冷やさないような服装を心がけることです。また、十分な睡眠時間をとるように心がけ、ストレスを緩和するような時間を少しでもつくるようにしましょう。 竹内 聡 先生 2003年以降毎年1回、不妊周期調節法の大家南京中医薬大学付属病院老中医「夏桂成」のもとで研修を受け、実績を重ねる。2004年中国政府認定A 級国際中医専門員の資格取得。2007年NPO法人日本カウンセリング学会より不妊カウンセラーに認定される。 ■ あわせて読みたい ■ 女性ホルモンと妊娠ープロゲステロンー プロゲステロンの値が低くても妊娠は可能でしょうか? プロゲステロン服用終了後、生理後も高温期継続。私の体、大丈夫でしょうか? 漢方の本陣薬局 女性のための健康生活マガジン JINEKO
2013.6.25
コラム 不妊治療
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排卵時の下腹部痛と尿の関係
ひまりさん(34歳)妊娠希望して2年になります。 排卵時に今までにないことがおきたので不安で投稿させて頂きました。 夜中に尿意を感じたのでトイレいくとチョロチョロしか出ず、私としてはもっと出したいのにでない不思議な感覚で、尿はにごっていました。尿を出し終えたとき子宮がキュウっとするような痛さもありました。いつもなら尿意あるとき下腹部押すと痛い感覚ありますよね。それがないのに尿をしたい感覚があり。自分でも何が起きたのか不安になりました。今首側面のリンパが腫れてるので薬を処方されています。自律神経を緩和する薬です。リンパとの関係があるのか腎臓との関係があるのか考えるとしたらどんな病気?なのでしょうか…宜しくお願いします 竹内 聡 先生 (漢方の本陣薬局) 薬剤師 国際中医専門員A級レベル 不妊カウンセラー 日本薬局協励会、日本薬局専門同志会、生態防御研究会などで自然医学を学び、日本中医薬研究会で中医学を中国中医師のもとで9年近く学んだ後、 2004年7月、中国政府認定国際中医専門員A級レベル資格取得。 同時に不妊カウンセラー学会にて、不妊婦人病の西洋医学知識を学び、2007年6月「NPO法人不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー」の資格を取得。 日本中医薬研究会不妊専門部会に所属し、不妊周期調節法の大家夏桂成老中医に師事。年1回中国南京中医薬大学付属病院で研修、日本、中国で不妊周期調節法の剣山を重ねている。 ≫ 漢方の本陣薬局排卵時に今までに感じた事のない下腹痛があると子宝を願う方にとって大切なところに近いので、 不安でいっぱいになられている事でしょう。 直接お尋ねしたい事がいっぱいあるのですが、お答えできる範囲でお答えしたいと思います 今の症状から判断できることは膀胱炎の可能性です。 排卵時にはオリモノが増え、たとえオリモノシートを使用されていても、細菌が繁殖しやすい環境です。 又排卵期は、ホルモンの変換があり体調を崩される方が多く、 リンパも腫れているとのことですから、 体の免疫力は低下されているかもしれません。 そのような時に排卵時オリモノが増え、 何かのタイミングで尿道を介して細菌が尿道を介して感染し膀胱炎になったとしてもおかしくありません。 自律神経を緩和するお薬も、 色々な種類のものがあり副作用も薬によって変わってきます。 尿量に関して重篤な症状を示す事もありますが、薬によって違います。 ただこの薬が処方されている理由は、ストレスからリンパが腫れているとの判断のようですが、 子宝を願うのであれば、漢方薬による改善もぜひ考えてみてください。 漢方薬はストレスでバランスを崩した体を正常な状態に戻す有効な手段になります。 そして何より体にとても優しく副作用も専門家に相談されれば心配はありません。 できるだけ自然に、体に優しく…それが何よりと思います。
2013.3.8
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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病院と薬局の違い
ヒコさん(30歳)薬局でツムラの当帰芍薬散を見つけました。 病院で処方されるツムラの当帰芍薬散と違いはあるのでしょうか? よろしくお願いします。 竹内 聡 先生 (漢方の本陣薬局) 薬剤師 国際中医専門員A級レベル 不妊カウンセラー 日本薬局協励会、日本薬局専門同志会、生態防御研究会などで自然医学を学び、日本中医薬研究会で中医学を中国中医師のもとで9年近く学んだ後、 2004年7月、中国政府認定国際中医専門員A級レベル資格取得。 同時に不妊カウンセラー学会にて、不妊婦人病の西洋医学知識を学び、2007年6月「NPO法人不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー」の資格を取得。 日本中医薬研究会不妊専門部会に所属し、不妊周期調節法の大家夏桂成老中医に師事。年1回中国南京中医薬大学付属病院で研修、日本、中国で不妊周期調節法の剣山を重ねている。 ≫ 漢方の本陣薬局私が使う漢方薬は、処方名が同じでも製造メーカーが違えば、使われている生薬の品質が違う為、効果に差があると認識しており、漢方製造メーカーについてはこだわりを持っています。 ただ一つの処方について,製造元が同じである医療用と一般販売用の違いについては、上記とはまた違う話になります ツムラに関しては、会社のホームページに同様の質問があるので以下に添付いたします。参考にされたらいかがでしょうか? 以下転載 「健康保険でもらえる漢方薬と薬局で売っている漢方薬は 同じですか? 弊社の漢方薬(漢方エキス顆粒製剤)に含まれる生薬成分は一緒です。 健康保険適用の漢方薬(医療用漢方薬)が医師の診察に基づき選択されるのに対し、薬局で売っている漢方薬(OTC漢方薬)は、患者さま自身の自由な選択でどなたでも服用可能となっています。弊社では、この違いをふまえた上でOTC漢方エキス製剤の安全性をより高めることを考慮し、1日の服用量を調整しております。そのため、服用量が異なる場合がございます」 参考になれば幸いです ただ、製造メーカーによってそうとも限らない場合もあるようなので、直接製造元に確認されるか、販売されている薬局などにお尋ねになられるといいと思います。
2013.3.7
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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黄体機能不全に効果的な漢方は
よこたんさん(34歳)現在人工授精をしています。 黄体期初期のプロゲステロンが 5.2㎎/mlと標準より低く黄体機能不全と診断されました。 現在は排卵後HCG注射とルトラールで治療しています。 漢方に興味があり少しでも改善出来たらと思っているのですが何か良い物があれば教えて欲しいです。 竹内 聡 先生 (漢方の本陣薬局) 薬剤師 国際中医専門員A級レベル 不妊カウンセラー 日本薬局協励会、日本薬局専門同志会、生態防御研究会などで自然医学を学び、日本中医薬研究会で中医学を中国中医師のもとで9年近く学んだ後、 2004年7月、中国政府認定国際中医専門員A級レベル資格取得。 同時に不妊カウンセラー学会にて、不妊婦人病の西洋医学知識を学び、2007年6月「NPO法人不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー」の資格を取得。 日本中医薬研究会不妊専門部会に所属し、不妊周期調節法の大家夏桂成老中医に師事。年1回中国南京中医薬大学付属病院で研修、日本、中国で不妊周期調節法の剣山を重ねている。 ≫ 漢方の本陣薬局プロゲステロンは高温期に、排卵後の卵胞からでてくるホルモンで、不足の状態を黄体機能不全といい、西洋医学では、高温期を中心に治療します。 一方、東洋医学では、卵の質が悪いとホルモンの分泌も悪くなることにポイントをおきます。 ですから良い卵ができるように低温期も補助することを考えます。 また排卵の状態が悪いと、黄体になるのに時間がかかり黄体初期のホルモン値が上がらないので、排卵を助ける漢方薬も大切になります。 低温期から高温期の移行に時間がかかる原因は、ストレスや気血の不足などです。 それが卵の質、排卵の状態などにも影響して、黄体機能不全になる可能性が高いのです。 生命を生み出す源の腎の力が弱いと良い卵ができず、加えて気血の不足があると、体温も低くなり、妊娠しにくくなると考えます。 このような場合には腎陽と気血を補う漢方薬がおすすめ。 腎陽を補なって体を温める漢方薬には、参茸補血丸や双料参茸丸、参馬補腎丸などがあります。 また、腎は陰(水)の働きと陽(火)の働きがあり、卵の成長にはどちらも大切です。 この陰と陽のバランスがとれるよう、月経周期に合わせて、杞菊地黄丸など腎陰を補う漢方薬が必要になる場合もあります。 いずれにしろ周期調節法で漢方薬を服用することをおすすめします。 加えて血を補う、婦宝当帰膠もおすすめです。 病院の治療と漢方薬は安心して併用できます。 ホルモン治療を長く続けていると、腎に負担がかかり、腎虚になる傾向があるので、腎を補う漢方薬はとても大切です。 治療が長期化すると副作用の影響も大きくなるので、体の負担を考えて体調がととのうまで、治療をお休みするのも1つの方法です。 日常生活で行える養生法で大切なポイントは、冷たい物の飲食を避け、体を冷やさないような服装を心がけることです。 また、十分な睡眠時間をとるように心がけ、ストレスを緩和するような時間を少し でもつくるようにしましょう。
2012.9.28
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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子宮内膜症が改善する又は進行を遅くできる漢方はありますか?
なのはさん(30歳)過去に二回両卵巣子宮内膜症のチョコレート脳腫で手術しています。 二回目の手術から一年2か月経ち、体外受精をこれからしていきたいと考えています。 ただ今までは内診してもらっても排卵しているようですと言われることがほとんどでしたが、今月は排卵していないと言われSFHも高い数値がでてしまいました。 両卵巣2.9㎝ほどになり、内膜症の再発も心配で、進行する前に排卵が起こって採卵ができるようになることを願っていいます。 主人と私の子供を授けていただけるまでは、少しでも内膜症の進行を遅らせたいので、子宮内膜症と不妊(卵巣機能の改善)に効く漢方を教えていただけないでしょうか? 長文になってしまいましたが、どうかよろしくお願いいたします。 竹内 聡 先生 (漢方の本陣薬局) 薬剤師 国際中医専門員A級レベル 不妊カウンセラー 日本薬局協励会、日本薬局専門同志会、生態防御研究会などで自然医学を学び、日本中医薬研究会で中医学を中国中医師のもとで9年近く学んだ後、 2004年7月、中国政府認定国際中医専門員A級レベル資格取得。 同時に不妊カウンセラー学会にて、不妊婦人病の西洋医学知識を学び、2007年6月「NPO法人不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー」の資格を取得。 日本中医薬研究会不妊専門部会に所属し、不妊周期調節法の大家夏桂成老中医に師事。年1回中国南京中医薬大学付属病院で研修、日本、中国で不妊周期調節法の剣山を重ねている。 ≫ 漢方の本陣薬局なのはさん、こんにちは! 手術を2回も経験され、大変な思いをなさって来たのでしょうね・・ この病気は再発との戦いですから、不妊治療は時間制限を人より厳しく設けられた感じで、焦りや不安と闘っておられる方がほとんどです。 卵巣の大きさはウズラの卵大が通常の大きさです。なのはさんの大きさは、少し腫れている状態ですね。徐々に大きくなってきているのでしょうか?もう少し詳しい情報が頂けるといいですね。 FSHが高くなっており、前回までの周期が徐々に短くなってきているところを考えると、卵巣の働きが弱ってきているのではないかと思います。 年齢から考えると本当はまだまだそのような状態になるのは早いのですが、時に子宮内膜症の手術をされた方にそのような傾向が見られます。排卵誘発を伴う治療を繰り返していても同様の症状が見られます。 子宮内膜症で炎症が見られる場合、基礎体温が不安定で犬歯状の波動になっている方が多いのですが、まだそれほど炎症がひどくない場合、比較的基礎体温が落ち着いています。子宮内膜症の影響があまり出ていないようなら、参茸補血丸、杞菊地黄丸などの、腎を補う漢方薬を中心に、体質に合わせて服用され、卵巣機能の回復を助ける漢方薬を中心に服用されたほうがいいと思います。子宮内膜症は血液の流れが悪い、ストレスが多い、体の冷えなどが原因で悪化します。そのようなことを考慮し、なはさんの体に合った漢方薬を服用していただくことで、良好な状態に導くことが可能です。ただ様々な種類の漢方薬がありますから、ぜひ、漢方の専門薬局で相談してみられたらと思います。
2012.4.23
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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卵子ができやすく、着床しやすい体を目指したい
いきょさん(30歳)足腰にだるさを感じて足が冷えてなかなか寝付けませんが、普段は靴下は履かないようにしています。 月経前はイライラして怒りっぽくなります。 また、気分が落ち込みやすくもなります。 これから体外受精をひかえているので、漢方で卵子ができやすく着床しやすい体を目指したいと思っています。 竹内 聡 先生 (漢方の本陣薬局) 薬剤師 国際中医専門員A級レベル 不妊カウンセラー 日本薬局協励会、日本薬局専門同志会、生態防御研究会などで自然医学を学び、日本中医薬研究会で中医学を中国中医師のもとで9年近く学んだ後、 2004年7月、中国政府認定国際中医専門員A級レベル資格取得。 同時に不妊カウンセラー学会にて、不妊婦人病の西洋医学知識を学び、2007年6月「NPO法人不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー」の資格を取得。 日本中医薬研究会不妊専門部会に所属し、不妊周期調節法の大家夏桂成老中医に師事。年1回中国南京中医薬大学付属病院で研修、日本、中国で不妊周期調節法の剣山を重ねている。 ≫ 漢方の本陣薬局何より心配なのが、実年齢よりも卵巣の年齢が老化しているかもしれないことです。妊娠力と深くかかわっているのが西洋医学でいうところの「卵巣力」です。周期が短い、体外受精での採卵数が少ない、性欲が無い、初潮年齢が遅いことなどは、卵巣力が弱いことを表す指標となり、卵巣の老化が進んでいる可能性もあります。 卵巣力を東洋医学では腎精と考えます。腎精が弱い原因はさまざま。生まれつき腎精が弱い場合もありますし、腎精が充実するために必要な肝、心、脾、肺の状態が悪くて弱くなる場合もあります。 下痢しやすく月経量が少ないことから、脾が弱く、気血の不足が考えられます。 月経前の精神的な不調は、肝の気の流れがとどこおっているためで、口の渇きもそれが原因かもしれません。気の流れの悪さ、冷えなどは、血の流れを悪くする原因となり月経痛につながります。以上すべてのことが腎精を弱くし、卵巣年齢を老化させます。 足の裏は腎や子宮の大切なツボがあり、なるべく冷やさないようにすることが大切です。 普段靴下を履かないそうですが、日中はやはり靴下を履いたほうがいいでしょう。また、ストレス解消も大切です。毎日少しでもいいので、リラックスできる時間を取るように心がけましょう。 卵巣力を取り戻すには、少し時間がかかります。体外受精前に最低3周期、体を整える期間を作りましょう。 周期が短く、月経周期にともなう症状が目立つため、月経周期に分けて漢方薬を服用する「周期調節法」で体調を整えることをおすすめします。 周期調節法によって体調を整え、腎精を高める漢方薬を服用すれば、女性本来の卵巣の働きを取り戻すきっかけとなり、結果として妊娠する力が強くなると思います。 稽留流産とはいえ、一度妊娠してますのでお子様を授かる可能性は十分あります。ご自分の力を信じ、お近くの周期調節法に詳しい漢方相談薬局でアドバイスを受けてみましょう。
2012.4.5
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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漢方が合っている見分け方
どっちさん(0歳)不妊治療で漢方を病院から処方してもらっています。 最初は「ケイシブクリョウガン」を2週間飲んでみました。 食欲が少し減ってきて、背中がかゆくなったりするんです。 ・・しかし高温期がとてもキレイになりました。 もしかしたら、合ってないのかなと思ってその後「トウキシャクヤクサン」に変えてもらいました。 そして2週間が経ち、背中のかゆみや他の症状はなくなりましたが基礎体温の高温期がとても低いのです。 36.60ぐらいです。過去は36.80前後はありました。 ケイシブクリョウガンは比較的体力のある方が飲むといいますが、私は体力がそんなにあるとは思えないし、だからと言ってそんな体が弱いわけでもないのでどちらが体に合っているのかわかりません。 背中がかゆくなるって漢方自体があまり体に合っていないからなのでしょうか?そんな方はいらっしゃいますか? 漢方はケイシブクリョウガンを飲み始めたのが初体験でそれまでは全く飲んだ事がありませんでした。体がビックリしてるのでしょうか。 よろしくお願いします。 竹内 聡 先生 (漢方の本陣薬局) 薬剤師 国際中医専門員A級レベル 不妊カウンセラー 日本薬局協励会、日本薬局専門同志会、生態防御研究会などで自然医学を学び、日本中医薬研究会で中医学を中国中医師のもとで9年近く学んだ後、 2004年7月、中国政府認定国際中医専門員A級レベル資格取得。 同時に不妊カウンセラー学会にて、不妊婦人病の西洋医学知識を学び、2007年6月「NPO法人不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー」の資格を取得。 日本中医薬研究会不妊専門部会に所属し、不妊周期調節法の大家夏桂成老中医に師事。年1回中国南京中医薬大学付属病院で研修、日本、中国で不妊周期調節法の剣山を重ねている。 ≫ 漢方の本陣薬局どっちさん、こんにちは! 良くなるつもりで服用された漢方薬で、不快な症状が出ると不安になると思います。どっちさんの不安は当然ですね。 私は今までの経験で、漢方薬に副作用はないと思っております。もし服用された漢方薬で何らかの不快な症状がある場合、身体にあった漢方薬ではないのか、量の加減で反応がきつく出ている結果だと思いますが、確かにきちんと調整する必要があるでしょう。ただ、高温期がきれいになったとしたら、全くあっていないとも言えないですね。 漢方の選定は非常に高度な知識と経験が必要です。漢方薬の服用で副反応が出るとしたら、大変敏感な体質かもしれませんから、きちんとした漢方薬の知識を持った方に選定していただいた方がいいと思います。きっと合う漢方薬と服用量があると思います。 「桂枝茯苓丸」は血液の流れをよくし、どちらかというと体のお掃除に適した漢方薬です。子宮筋腫、子宮内膜症などの病気を持っている方、月経痛がひどい方、月経不順で不正出血や、無月経傾向があるときなどに服用されるような漢方薬で、肩こりや頭痛の時などにも、状況によって効果があります。 当帰芍薬散は、血液を補い胃腸の消化吸収をよくすることによって、体の余分な水分を追い出し新陳代謝を高める漢方薬ですが、冷え症で、むくみやすく、貧血傾向で、肌のつやがなかったり、疲れ気味であったり、身体の弱りが目立つときに服用する漢方薬です。胃腸の弱い方の漢方薬ですが、それ以上に胃腸が弱いとこの処方でも下痢される方がおられます。 当帰芍薬散を服用されている間の高温期が低かったとのこと。体温の周期は気候やストレスによっても変動いたします。 また、その時の周期の卵の質が悪ければ、高温期の体温が低くなることもあります。当帰芍薬散は体を温める働きもありますから、漢方薬のせいだけではないかもしれませんね。ご自分にあった漢方薬だと思えばしばらく続けてみて様子を見てみてください。あまり合わないように思われるなら、漢方の専門家にご相談されるといいと思います。 どっちさんに合った漢方にめぐり会い、どうか少しでも早く子宝に恵まれることを心よりお祈りいたしております
2012.3.26
専門医Q&A 漢方・鍼灸