漢方薬の一陽館薬局 ジネコ取材済
奈良県橿原市八木町1-11-7
不妊治療
漢方薬の一陽館薬局
奈良県橿原市八木町1-11-7
◎一陽館薬局では、不妊状態の改善に加え、不妊予防・流産防止に力を入れて研究を深め、取り組んでいます。その妊娠が良好に経過し、元気に出産されてこそ本当の願いが叶うと考えているのです。
土曜も診療漢方・鍼灸働きながら通いやすいインターネット予約完全予約制キッズルーム有駅近駐車場完備漢方外来
診療科
不妊治療
基本診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10:00~18:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
休診日
日曜・月曜・祝日
住所・連絡先
奈良県橿原市八木町1-11-7
TEL: 0744-25-8851
診療科
・漢方薬による個別体質改善 ・不妊カウンセラーによるカウンセリング ・不妊治療に併用する漢方処方
不妊の原因
不妊治療を併用される割合が多くなるにつれ、治療に伴う検査で原因が見つかることもありますが、冷え性など治療と直接関係しない日常の体調にも原因があると考えている方も見受けられます。
妊娠成功時の年齢
40才代の相談件数の増加に伴い、40才代の妊娠数が30%に達しています。漢方相談を希望される方は、20代でも体外受精、顕微授精などを行っているケースもあれば40歳代でも自然妊娠を望まれるケースもあり、個々人の考え方や夫婦関係などによりそれぞれです。 また、最近では、不妊予防の目的で早期に月経改善を希望される女性も増加しており、より個々に応じた適切なカウンセリングも求められています。
漢方治療の効果
漢方のみで優先的に一定期間、妊娠に向けての体づくりに取り組むことができれば、自力の妊娠力自体を高めることも可能になってきます。その結果、不妊治療を受けずに、自然妊娠に至られるケースも少なくありません。
不妊治療との併用効果
一陽館薬局では、病院で不妊治療を受けておられる方にも、漢方治療を併用されることをおすすめしております。不妊治療に漢方を併用することは、基本的に主治医の先生の考えに従うべきですが、漢方はあくまで「体調を整えるもの」ですから、不妊治療に併用すれば不妊治療自体の成果を高めることが期待できます。
かしたに陽子 薬剤師プロフィール
かしたに陽子 薬剤師略歴
不妊症・月経不調など女性特有の心身のトラブルについて相談が多く寄せられます。
輝く女性の笑顔のために一陽館薬局だからできること、女性だからこそ分かり合えることがあります。
おひとりお一人お悩みの症状も生まれ持った体質も生活環境も異なるわけですから漢方相談は個別相談が基本であり、その相談自体からオーダーメイドであることは当然のことであるという考えに立ってしっかりとお客さまに寄り添い、サポートしています。
店主:かしたに 陽子
一陽館薬局 代表 管理薬剤師
漢方薬生薬認定薬剤師
不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー
漢方と私たちとの取り組み
漢方とは、数千年という長い時間をかけて積みあげてきた経験医学です。私たちは、その人類の長い歴史の中で生き続けた漢方薬と現代社会における健康問題を日々研究し、漢方を通じて皆様の健康への道しるべとなるべく研鑽を重ねております。
毎日店頭でのお客さまからの健康に関するご相談に親身になって対応し、本来備わっている自然治癒力を引き出すことにより、漢方を通じてより多くの方々が心身ともに健康になるためのお手伝いをさせていただきたいと思っております。
漢方で本質を整えることのメリット
ご夫婦どちらにも不妊検査では明らかな原因が見つからない場合でも、カラダに備わっ ている「妊娠力=生殖力」が低下していると、何年も「タイミング療法」や、さらに「人工授精」「体外受精」などを試してもなかなか授からないことがあります。
こういった状態にある方を" 授かるカラダ" へと体質改善させるのが、『一陽館薬局』 の子宝漢方なのです。
このクリニックに関連する監修記事、取材内容、ユーザー様からの質問と回答など、ジネコが企画した様々なコンテンツの一覧です。
記事一覧
-
漢方薬で身体を立て直すことで卵子が元気になりホルモンの分泌も十分になる
漢方薬で身体を立て直すことで卵子が元気になりホルモンの分泌も十分になる 東洋医学的に卵巣の働きが悪いというのは、卵胞の発育やホルモン分泌の役割を担う、「腎」の力の不足が考えられます。 「腎」とは水分代謝の臓器である腎臓だけではなく、内分泌つまりホルモン分泌や生殖活動を行う役割もあると東洋医学では考えます。 「腎」の力のことを「腎精」というのですが、「精」とは体力や生命力や力強さを意味します。つまり、「腎精」の充実は、若々しい身体の維持、つまり卵巣機能の衰退を遅れさせたり、卵子の状態も安定し、ホルモン分泌も十分になるのです。 漢方薬の材料として用いる生薬には、それぞれアプローチする身体の部位があります。その中で「腎」にアプローチする生薬を中心に配合をしたものが「補腎薬」です。「補腎」とは冒頭に説明した「腎精」を養うことです。ですから、妊活の場合の「補腎薬」は、生殖機能の働きをよくしたり、ホルモンの分泌を盛んにすることができます。 西洋医学の不妊治療ではホルモン量が足りない場合、不足分を補充しますが、東洋医学では本来備わっている卵巣機能を活発にすることで、必要なホルモン量が分泌できる状態にもっていくことをめざします。 そのためには「補腎薬」も必要ですが、併せて生活養生も欠かせません。アンバランスな食事、ストレス、睡眠不足や不規則な生活などは要注意です。 当薬局にいらっしゃる方には、食事に気を遣われている方も多いのですが、食材の特性とその方の体質が合っていないケースもみられます。たとえば冷え性の方が、便秘解消のためにお腹を冷やす性質をも持ったヨーグルトやプルーンなどを毎日摂って冷えを助長しているなどです。 また、仕事のストレスで体調を崩したり、日常生活やご主人に対する不満から気分がすぐれない方も見受けられます。加えて十分な睡眠は妊活に限らず、美容・老化・免疫などはもちろん、体力を回復させるためにも不可欠です。シンデレラタイムといわれるPM10時~AM2時はしっかりと眠って「腎」を養ってください。 漢方薬の役割は、本来備わっている機能を最大限に発揮できるように、体調を整えて元気になる、消耗が大きい体力を補う、機能の働きを妨げる要因を排除することにあります。 「漢方薬で卵子の質が良くなる」というのは、漢方薬が直接卵子の状態を良くするというよりも、加齢を含めたさまざまな負荷により、良質の卵子をつくることができなくなっていた身体を漢方薬で立て直すことにより、結果として卵子の質が良くなるということだと私は考えています。 また最近気になるのは、夫婦関係がいまひとつ妊娠に向かっていない状況についてのご相談が増えていることです。理屈で割り切れないお互いの調和が取れれば充実感が得られ、心と身体のバランスも良くなり、それが結果としてホルモン分泌を良くするのではないかと思うのです。 疲れとストレスを抱えながら忙しく妊活し過ぎている方には、ぜひとも大切な命が宿るご自分の身体を大切にしていただきたいのです。そして赤ちゃんを授かる余裕と温かい気持ちでお過ごしいただきたいと願っています。 ご自身が疲れているのに卵だけは元気ということはないのです。心身が元気であってこそ卵も元気になるのです。 漢方薬の一陽館薬局 かしたに 陽子 先生女性のための漢方相談専門薬局として、相談スタッフ7名は全員女性。 不妊症・月経不調など女性特有の心身のトラブルについて相談が多く寄せられます。 輝く女性の笑顔のために一陽館薬局だからできること、女性だからこそ分かり合えることがあります。 おひとりお一人お悩みの症状も生まれ持った体質も生活環境も異なるわけですから漢方相談は個別相談が基本であり、その相談自体からオーダーメイドであることは当然のことであるという考えに立ってしっかりとお客さまに寄り添い、サポートしています。 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 漢方薬の一陽館薬局 http://www.ichiyokan.jp 漢方薬で身体を立て直すことで卵子が元気になりホルモンの分泌も十分になる 東洋医学的に卵巣の働きが悪いというのは、卵胞の発育やホルモン分泌の役割を担う、「腎」の力の不足が考えられます。 「腎」とは水分代謝の臓器である腎臓だけではなく、内分泌つまりホルモン分泌や生殖活動を行う役割もあると東洋医学では考えます。 「腎」の力のことを「腎精」というのですが、「精」とは体力や生命力や力強さを意味します。つまり、「腎精」の充実は、若々しい身体の維持、つまり卵巣機能の衰退を遅れさせたり、卵子の状態も安定し、ホルモン分泌も十分になるのです。 漢方薬の材料として用いる生薬には、それぞれアプローチする身体の部位があります。その中で「腎」にアプローチする生薬を中心に配合をしたものが「補腎薬」です。「補腎」とは冒頭に説明した「腎精」を養うことです。ですから、妊活の場合の「補腎薬」は、生殖機能の働きをよくしたり、ホルモンの分泌を盛んにすることができます。 西洋医学の不妊治療ではホルモン量が足りない場合、不足分を補充しますが、東洋医学では本来備わっている卵巣機能を活発にすることで、必要なホルモン量が分泌できる状態にもっていくことをめざします。 そのためには「補腎薬」も必要ですが、併せて生活養生も欠かせません。アンバランスな食事、ストレス、睡眠不足や不規則な生活などは要注意です。 当薬局にいらっしゃる方には、食事に気を遣われている方も多いのですが、食材の特性とその方の体質が合っていないケースもみられます。たとえば冷え性の方が、便秘解消のためにお腹を冷やす性質をも持ったヨーグルトやプルーンなどを毎日摂って冷えを助長しているなどです。 また、仕事のストレスで体調を崩したり、日常生活やご主人に対する不満から気分がすぐれない方も見受けられます。加えて十分な睡眠は妊活に限らず、美容・老化・免疫などはもちろん、体力を回復させるためにも不可欠です。シンデレラタイムといわれるPM10時~AM2時はしっかりと眠って「腎」を養ってください。 漢方薬の役割は、本来備わっている機能を最大限に発揮できるように、体調を整えて元気になる、消耗が大きい体力を補う、機能の働きを妨げる要因を排除することにあります。 「漢方薬で卵子の質が良くなる」というのは、漢方薬が直接卵子の状態を良くするというよりも、加齢を含めたさまざまな負荷により、良質の卵子をつくることができなくなっていた身体を漢方薬で立て直すことにより、結果として卵子の質が良くなるということだと私は考えています。 また最近気になるのは、夫婦関係がいまひとつ妊娠に向かっていない状況についてのご相談が増えていることです。理屈で割り切れないお互いの調和が取れれば充実感が得られ、心と身体のバランスも良くなり、それが結果としてホルモン分泌を良くするのではないかと思うのです。 疲れとストレスを抱えながら忙しく妊活し過ぎている方には、ぜひとも大切な命が宿るご自分の身体を大切にしていただきたいのです。そして赤ちゃんを授かる余裕と温かい気持ちでお過ごしいただきたいと願っています。 ご自身が疲れているのに卵だけは元気ということはないのです。心身が元気であってこそ卵も元気になるのです。 漢方薬の一陽館薬局 かしたに 陽子 先生女性のための漢方相談専門薬局として、相談スタッフ7名は全員女性。 不妊症・月経不調など女性特有の心身のトラブルについて相談が多く寄せられます。 輝く女性の笑顔のために一陽館薬局だからできること、女性だからこそ分かり合えることがあります。 おひとりお一人お悩みの症状も生まれ持った体質も生活環境も異なるわけですから漢方相談は個別相談が基本であり、その相談自体からオーダーメイドであることは当然のことであるという考えに立ってしっかりとお客さまに寄り添い、サポートしています。 <外部サイト>店舗で相談してみる→ 漢方薬の一陽館薬局 http://www.ichiyokan.jp
2016.12.16
コラム 不妊治療
-
子宮内膜が厚くなりません。
はなこさん(43歳)体質は冬になると足先は冷えますが酷い冷え性ではありません。 体温は昔から綺麗な二層になっています。(36.2〜36.8度) 今年に入ってから子宮内膜が厚くなりません。生理10日目に7ミリになるのですが移植日でも厚くならず7ミリ程度です。 鍼灸を始めて6ヶ月経ちますが効果があるかどうかはわかりません。漢方にも興味がありますが、生理不順の人で体温が二層でない人や冷え性の人が効果があるというイメージですが、私のような状態でも効果はあるのでしょうか? かしたに陽子 先生 (漢方薬の一陽館薬局) 女性のための漢方相談専門薬局として、相談スタッフ7名は全員女性。 不妊症・月経不調など女性特有の心身のトラブルについて相談が多く寄せられます。 輝く女性の笑顔のために一陽館薬局だからできること、女性だからこそ分かり合えることがあります。 おひとりお一人お悩みの症状も生まれ持った体質も生活環境も異なるわけですから漢方相談は個別相談が基本であり、その相談自体からオーダーメイドであることは当然のことであるという考えに立ってしっかりとお客さまに寄り添い、サポートしています。 店主:かしたに 陽子 一陽館薬局 代表 管理薬剤師 漢方薬生薬認定薬剤師 不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー ≫ 漢方薬の一陽館薬局はなこ様は、まだ漢方をお試しになられたことがないのでしたら、ぜひお試しいただきたいと思いますね。 まず、漢方の適応範囲ですが、生理不順や冷え性があり基礎体温が不安定な場合などにも効果的ですが、特長としては、例えばピルや冬場のカイロのように直接的にホルモン量を加減したり温めたりするような作用ではなく、あくまでも、卵巣を元気にしたりや子宮内膜等の血行を良くしたりする作用によって、低下していた機能が改善されホルモンバランスがちょうどいい状態になって、結果として生理不順や基礎体温の不調も改善されたり、冷えやすい状態があれば血流・代謝・自律神経などの機能調整により不具合が改善されるということです。 ですから、基礎体温に問題がなくても、月経前のちょっとした不調や加齢による症状や疲労感など体からのサインに漢方薬で対応していけば、身体機能の過不足が調整され妊娠力の向上が期待できます。 それと、ぜひ漢方薬をおすすめしたい理由として、不妊治療の成果を高めるという視点からです。昨年までに対して子宮内膜が厚くなりにくい状態であるということは、せっかく良い受精卵を移植されても効率よく着床することが難しい状況であると考えらえます。理由として、加齢の影響以外にも不妊治療で使用される様々な薬によっても、体に熱がこもりやすく、潤いが不足しやすい傾向に傾いているためと考えられます。たとえば、お肌の乾燥やのどの渇きなどは漢方では「陰虚」、寝汗は「気虚」のサインであり、バランスを本来の状態に回復することで身体機能としての妊娠力を補い、より着床しやすいように子宮環境をサポートすることが期待できます。 つまり、不妊治療に体の状態を調整する漢方を併用されると、不妊治療自体の効率アップにつながると考えられます。 また、不妊治療の休憩期間中に漢方薬のみで体づくりに取り組まれてもよいと思います。 漢方薬にもたくさんの種類がありますので、信頼して相談できる薬局などで、ご自身の状況に合ったものを服用されるようおすすめします。
2015.10.30
専門医Q&A 漢方・鍼灸
-
漢方で改善出来るでしょうか。
凛子さん(38歳)以前漢方で体質改善をしながら自然妊娠しましたが残念ながら継続出来ませんでした。 現在採卵に向けてホルモン治療していますので体調などが通常と異なりますがそのような場合も漢方で改善出来るでしょうか。 <気になる症状> 息ぎれをしやすい,冷え性である 生理前になると乳房や下腹部が張る,イライラをため込みやすい,眠れないことが多い 寒がりである,特におなかや下半身が冷える かしたに陽子 先生 (漢方薬の一陽館薬局) 女性のための漢方相談専門薬局として、相談スタッフ7名は全員女性。 不妊症・月経不調など女性特有の心身のトラブルについて相談が多く寄せられます。 輝く女性の笑顔のために一陽館薬局だからできること、女性だからこそ分かり合えることがあります。 おひとりお一人お悩みの症状も生まれ持った体質も生活環境も異なるわけですから漢方相談は個別相談が基本であり、その相談自体からオーダーメイドであることは当然のことであるという考えに立ってしっかりとお客さまに寄り添い、サポートしています。 店主:かしたに 陽子 一陽館薬局 代表 管理薬剤師 漢方薬生薬認定薬剤師 不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー ≫ 漢方薬の一陽館薬局体外受精の増加に伴い、ホルモン治療に漢方薬を併用したいというご相談も多くなっています。ホルモン治療をされている方が漢方薬を併用された場合のメリットは、いくつか挙げられます。 まずは、体質改善という点です。凛子様のように身体が冷えやすい体質の方は、血行不良が起こりやすく、子宮もそのひとつです。漢方では子宮の血行不良があると子宮内膜形成に必要な栄養が届きにくく、良好な子宮内膜ができにくくなると考えています。 つまり、「身体の冷え」と「血行不良」と「子宮内膜の状態」は関連ある現象としてとらえて改善しています。 漢方薬は、体の働きが良くなることで体質や体の調子を整えようとするものですので不妊治療を妨げる心配はありませんし、むしろ併用によって身体の側から治療成果を高めるというメリットも期待できるといえます。 そして、妊娠を希望されるかたにとって最も大切なことは、妊娠し出産までしっかりと育ちを支える体づくりであると思います。凛子様の場合には、息ぎれや寒がりといったご自身の体調を維持するエネルギーが不足しやすい傾向や、生理前など女性ホルモンの推移によって体調が変動するなど、体力補強やホルモンバランスの安定なども漢方のメリットといえます。 漢方は、長年の体質や今のお体の状態によって、その方に必要なものをお選びしますので、まずはご相談いただくことが大切です。
2015.10.6
専門医Q&A 漢方・鍼灸
-
生理前になると眠れなくなります。
ぼたんあこさん(41歳)生理前になると眠れなくなります。気持ちもピリピリして朝方まで起きてます。それで、生活リズムが崩れるので基礎体温も測れないし、仕事も出来ません。夫との喧嘩も増えてストレスがたまり、生理も乱れて悪循環です。泣きそうです。生理を整える薬を飲むと排卵しなくなるし・・・何年も悩んでます。助けてください。 かしたに陽子 先生 (漢方薬の一陽館薬局) 女性のための漢方相談専門薬局として、相談スタッフ7名は全員女性。 不妊症・月経不調など女性特有の心身のトラブルについて相談が多く寄せられます。 輝く女性の笑顔のために一陽館薬局だからできること、女性だからこそ分かり合えることがあります。 おひとりお一人お悩みの症状も生まれ持った体質も生活環境も異なるわけですから漢方相談は個別相談が基本であり、その相談自体からオーダーメイドであることは当然のことであるという考えに立ってしっかりとお客さまに寄り添い、サポートしています。 店主:かしたに 陽子 一陽館薬局 代表 管理薬剤師 漢方薬生薬認定薬剤師 不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー ≫ 漢方薬の一陽館薬局ぼたんあこ様のように、生理前になると緊張して心身ともに過敏になってしまうという状態は、妊娠を期待している多くの方が経験されることかもしれませんね。こういう時にはよく「気分転換を」とか「ストレス解消を」とか言われることがありますが、妊活中の女性にとってはそう簡単なことではありませんよね。 複雑になってしまった心と体の状態を、それぞれに分けて対処されてはいかがでしょうか。 まず、心については、毎月のように期待と落胆を繰り返すうちに、感情のコントロールがうまくいかなくなって更に情緒不安定を引き起こすといった状況が続く中、精一杯頑張っておられるご様子がよくわかります。 不安やイライラは抑えようとすればするほど、ストレスとなって存在が大きくなっていくと思います。 本当は最も身近な存在であるご主人と理解し合いたいのに、つい喧嘩になってしまうもどかしさもよくわかります。でも、もしかしたらご主人も奥様と同じように歯がゆい気持ちでいらっしゃるのかもしれませんよね。 自分で感情のコントロールがうまくできないときは、落ち着いて深呼吸したり、ひとりでリラックスできる場所や時間を持ったり、または信頼できる第三者に素直な気持ちを打ち明けてみるのも、ひとつの方法かと思います。 深く考えても今すぐに結論が出ないことについては、訴求し過ぎないよう意識してみると心の整理もつきやすくなるのではないでしょうか。 次に、体の状態ですが、慢性的なストレスが原因と考えられる不調は、症状に応じて薬を服用してもなかなかスッキリと解消しないものです。これは身体活動の原動力となるエネルギー効率が低下しているためです。 症状や部位に対してそれぞれに改善を考えるよりも、まずはカラダ全体を元気づけたり、めぐりを良くする漢方やストレッチなどが効果的ではないかと思います。 女性はホルモンバランスの影響からも体調が大きく変動しやすいので、その周期性を理解して、高温期や生理前は生活面でも頑張りすぎないようにして休養をしっかりとっていただくのもよいと思います。 ご夫婦の心身の健康状態が良くなれば、個々人の妊娠力も確実に向上します。そのうえで必要な治療や体質改善に取り組めば妊活の効率も高まるのではないでしょうか。 妊娠はいつ実現するか、どれくらい頑張ればいいのか、に対する答えは誰にもわからないことかもしれませんが、その期間をイライラしながら待っているだけでなく、何かご自身が無理なくできることから解決策を見つけていかれると気分的にも少しは楽かもしれません。ご主人との関係性、仕事のこと、病院や不妊治療のこと、生理や体調のこと、など多くのことをバランス良く過ごすのは本当に難しいことかと思いますが、ご自身の気持ちを抑圧し過ぎず、自分らしさを大切にしていただければ、きっと突破口は見えてくると思います。
2015.9.17
専門医Q&A 漢方・鍼灸
-
基礎体温を上げたがホルモン値と基礎体温は関連があるの?
相談者 ゆうち さん(42歳) 【不妊の原因:卵が採れない(少ない)】 ○少し動くだけで汗が出る ○月経が乱れやすい ○眠れないことが多い ○肩こりや頭痛が慢性的にある ○のどが乾きやすい ○寝不足の日が多い ○下痢をしやすい 多くの情報に振り回されることなく自分自身の体調に向き合うことが大切 ゆうちさんが目指してこられた、基礎体温が整っていることや食事内容、冷えにより血行不良をおこさないことなどは、体づくりのポイントであるといえます。また、基礎体温はホルモン活動の目安として、活用できるものともいえます。 ただ、注意しなければならないのは、これらの条件は目安であり、正しいとか間違いという答えが明確なものではないという点です。「妊娠メカニズム」が最先端医療でも解明しきれないのは、まだまだ個人差やパートナーとの関係性により左右される要素が含まれているからだと思います。ですから、多くの情報に振り回されることなく自分自身の体調に向き合うことも大切です。 「体にいいこと」を始める前に「悪い状態」を解消することが先決 ゆうちさんの場合、前向きな努力を支える根本である「日常の体調」そのものに不安定さが見受けられます。例えば、睡眠の不足は、漢方的には「腎精」という卵の成熟やホルモン活動をつかさどる「生殖の力」の不足につながることが懸念されます。また、下痢など胃腸機能の不調は、食事や薬や栄養などの消化不十分につながります。慢性的な肩こり・頭痛などの原因としては血行不良や疲労、ストレスなど体全体におよぶものもあります。 「体にいいこと」を始める前に、まずは「悪い状態」を解消することです。そうすれば「いいこと」の効果がより得られると思います。 もしも、努力のわりに成果が上がりにくい状況であるなら、今一度普段の体調から妊娠を受け入れる準備を整えられることをおすすめします。良好な体調が続けば体質改善にもつながりますし、効率よく内臓機能が働くことも期待できます。 妊産婦向けに使用されてきた処方がたくさんあるので自分に合った漢方薬を また、卵が採れないという状況だからこそ採卵の方法も医師としっかり相談して、最適な選択をすることも大切だと思います。採れない状態のまま同じことを繰り返しているだけでは、むしろ非効率となる場合もあるからです。 漢方薬などで体の状態を整えられるのも選択肢のひとつです。古来から漢方薬は妊産婦向けに使用されてきた処方がたくさんありますので、不妊治療の有無に関わらず服用可能なものが提案できます。漢方薬は経験が基本的概念になっていますので、しっかりと相談の上、自分に合ったものを服用されることが大切です。 かしたに 陽子先生 一陽館薬局代表。薬剤師。日本不妊カウンセリング学会認定・不妊カウンセラー。女性のための漢方相談の専門薬局として2004年一陽館薬局を開局。とくに、不妊に悩む女性たちの理解者として、妊娠力を高めるための漢方相談に加え、治療スケジュールの相談、カウンセリングを行っている。豊富な経験に裏付けられたノウハウが好評。 ■ あわせて読みたい ■ 排卵検査薬と基礎体温、どちらのほうが信頼性が高いのでしょうか? 基礎体温が安定せず化学流産は6回目。黄体機能が弱いせい? 基礎体温を測るのがストレスになってきました 凍結胚移植を予定。移植日がD28以降でもよいのでしょうか? 3回目の胚移植に失敗。まだ凍結胚がありますが転院を迷っています 胚はどのタイミングで移植するのが望ましいのでしょうか? 長すぎる低温期に悩んでいます。このまま閉経してしまうのでしょうか? 人工周期で移植予定。排卵日の予測と実際の体温が少しズレているけど大丈夫? 漢方薬の一陽館薬局 女性のための健康生活マガジン JINEKO 相談者 ゆうち さん(42歳) 【不妊の原因:卵が採れない(少ない)】 ○少し動くだけで汗が出る ○月経が乱れやすい ○眠れないことが多い ○肩こりや頭痛が慢性的にある ○のどが乾きやすい ○寝不足の日が多い ○下痢をしやすい 多くの情報に振り回されることなく自分自身の体調に向き合うことが大切 ゆうちさんが目指してこられた、基礎体温が整っていることや食事内容、冷えにより血行不良をおこさないことなどは、体づくりのポイントであるといえます。また、基礎体温はホルモン活動の目安として、活用できるものともいえます。 ただ、注意しなければならないのは、これらの条件は目安であり、正しいとか間違いという答えが明確なものではないという点です。「妊娠メカニズム」が最先端医療でも解明しきれないのは、まだまだ個人差やパートナーとの関係性により左右される要素が含まれているからだと思います。ですから、多くの情報に振り回されることなく自分自身の体調に向き合うことも大切です。 「体にいいこと」を始める前に「悪い状態」を解消することが先決 ゆうちさんの場合、前向きな努力を支える根本である「日常の体調」そのものに不安定さが見受けられます。例えば、睡眠の不足は、漢方的には「腎精」という卵の成熟やホルモン活動をつかさどる「生殖の力」の不足につながることが懸念されます。また、下痢など胃腸機能の不調は、食事や薬や栄養などの消化不十分につながります。慢性的な肩こり・頭痛などの原因としては血行不良や疲労、ストレスなど体全体におよぶものもあります。 「体にいいこと」を始める前に、まずは「悪い状態」を解消することです。そうすれば「いいこと」の効果がより得られると思います。 もしも、努力のわりに成果が上がりにくい状況であるなら、今一度普段の体調から妊娠を受け入れる準備を整えられることをおすすめします。良好な体調が続けば体質改善にもつながりますし、効率よく内臓機能が働くことも期待できます。 妊産婦向けに使用されてきた処方がたくさんあるので自分に合った漢方薬を また、卵が採れないという状況だからこそ採卵の方法も医師としっかり相談して、最適な選択をすることも大切だと思います。採れない状態のまま同じことを繰り返しているだけでは、むしろ非効率となる場合もあるからです。 漢方薬などで体の状態を整えられるのも選択肢のひとつです。古来から漢方薬は妊産婦向けに使用されてきた処方がたくさんありますので、不妊治療の有無に関わらず服用可能なものが提案できます。漢方薬は経験が基本的概念になっていますので、しっかりと相談の上、自分に合ったものを服用されることが大切です。 かしたに 陽子先生 一陽館薬局代表。薬剤師。日本不妊カウンセリング学会認定・不妊カウンセラー。女性のための漢方相談の専門薬局として2004年一陽館薬局を開局。とくに、不妊に悩む女性たちの理解者として、妊娠力を高めるための漢方相談に加え、治療スケジュールの相談、カウンセリングを行っている。豊富な経験に裏付けられたノウハウが好評。 ■ あわせて読みたい ■ 排卵検査薬と基礎体温、どちらのほうが信頼性が高いのでしょうか? 基礎体温が安定せず化学流産は6回目。黄体機能が弱いせい? 基礎体温を測るのがストレスになってきました 凍結胚移植を予定。移植日がD28以降でもよいのでしょうか? 3回目の胚移植に失敗。まだ凍結胚がありますが転院を迷っています 胚はどのタイミングで移植するのが望ましいのでしょうか? 長すぎる低温期に悩んでいます。このまま閉経してしまうのでしょうか? 人工周期で移植予定。排卵日の予測と実際の体温が少しズレているけど大丈夫? 漢方薬の一陽館薬局 女性のための健康生活マガジン JINEKO
2015.1.23
コラム 漢方・鍼灸
-
高年齢ですが、着床しやすくなる方法はありますか?
JINEKO事務局さん(13歳)アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。 【ひまわりさん(43歳)】 高年齢で受精卵の問題だとは思いますが、漢方や鍼灸によって着床しやすくなる方法はありますか? 主な症状 ・高プロラクチン血症である ・卵や子宮内膜の条件が良くても着床しにくい ・肌は脂性で吹き出物がでやすい ・寝不足の日が多い ・めまいや立ちくらみをおこしやすい ・足腰のだるさや冷えを感じる ・稽留流産したことがある かしたに陽子 先生 (漢方薬の一陽館薬局) 女性のための漢方相談専門薬局として、相談スタッフ7名は全員女性。 不妊症・月経不調など女性特有の心身のトラブルについて相談が多く寄せられます。 輝く女性の笑顔のために一陽館薬局だからできること、女性だからこそ分かり合えることがあります。 おひとりお一人お悩みの症状も生まれ持った体質も生活環境も異なるわけですから漢方相談は個別相談が基本であり、その相談自体からオーダーメイドであることは当然のことであるという考えに立ってしっかりとお客さまに寄り添い、サポートしています。 店主:かしたに 陽子 一陽館薬局 代表 管理薬剤師 漢方薬生薬認定薬剤師 不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー ≫ 漢方薬の一陽館薬局不妊治療は高度な治療により、受精卵までは実現できる可能性が高まりましたが、「なかなか着床しない」という方からの相談が、不妊治療件数の増加に伴ってますます増えていると実感しています。 受精卵が着床し妊娠が成立するには、「卵子の状態」「ホルモンバランス」「着床力」という3つの要素が大切です。 まず、ホルモンバランスが関係すると考えられるのが基礎体温のリズムです。周期が不安定であったり、高温期や排卵に不安な状態なのは、周期をつかさどる腎精(生殖のもととなる体力)の不足が考えられます。 周期的なホルモンバランスの変化によって食欲や情緒に変調をきたすのは、ホルモン活動の過不足をコントロールする体の力の余裕がなくなっているからです。 また、月経血の状態として量の減少や粘りがあるのは、受精卵のベッドである子宮内膜や卵子の栄養となる血の「めぐり」や「質」という血液のバランスが悪くなっているからです。ただ、ここでいう血液バランスとは、病院の血液検査とは異なる、漢方の概念による「瘀血(おけつ)」という状態をしめしています。 一陽館薬局では、妊娠成立に必要な条件として、「卵子の状態」、「ホルモンのはたらき」、「着床を支える力」の3つを主体に漢方薬で体作りを進めています。 漢方の概念で説明が可能な症状については、体質に合った漢方薬を服用して、一定期間体作りに取り組むことで、妊娠しやすい状態に体を整えることができるのです。 加えて治療と同じくらい大切なのが生活改善です。 ひまわりさんの場合、生活面を見直すことにより状況が好転する可能性があると思います。 お肌が脂性で吹き出物が多いのは、体の中の潤いが不足し、熱がこもりデトックスができないことの表れだと思います。 また、睡眠が慢性的に不足した状態は体力の衰退を加速させることにもつながり、足腰の弱りやだるさもおこりやすくなります。このような状態がさらに睡眠効率の低下を招くという悪循環になることも考えられます。 専門の漢方薬局で生活改善指導を受けながら、漢方薬で妊娠を迎える準備をしましょう。
2013.12.19
専門医Q&A 漢方・鍼灸
-
まったく排卵がない多嚢胞性卵巣症候群ですが、改善できる良い漢方はありますか?
相談者 えれくとろさん(27歳)■ 重度の多嚢胞性症候群(PCOS)で、まったく排卵がない状態です。現在クロミッドの治療をしているのですが、自ら体質改善をしなければと思っています。PCOSにも効果のある漢方はあるのでしょうか?あいまいな質問で申し訳ないですが、よろしくお願いします。 カウンセリングが効き目に反映されるのが漢方。適切な漢方薬と養生が体質改善につながります。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の改善、その先の妊娠をふまえた漢方相談は、私のところでも大変多いのです。クロミッドなどを服薬しても反応が低く、なかなか改善が見られなくて悩んでいる方も多いですね。また、薬を飲んでいればなんとか反応しているけど、薬による刺激がなければ月経不順に戻ってしまう、という声もよく耳にします。 自力で成熟卵胞ができ、スムーズに排卵をするために「体の力」を高める 一言でPCOSといっても、月経周期に大きな乱れがない方もいれば、年に数回しか月経がこない方もいます。PCOSの場合は、基礎体温で低温期が長く続き、不定期に排卵しそうな動向があるのに排卵にいたらず、排卵日が予測しづらい状況がみられます。初潮以来の月経不順を薬でコントロールしてこられた、えれくとろんさんが思っているように、自力で成熟卵胞ができて、人工的な(排卵誘発剤など)刺激がなくてもスムーズに排卵できるには「体の力」を高めることが重要になります。 PCOSは卵胞の成熟に関わるホルモンの働きや卵が育つ卵巣内環境、そして、排卵に関わるホルモンバランスや血流などの連携がうまくいかないことが原因とふまえて、漢方薬で対処していくのが良いのではないでしょうか。 十分な睡眠、疲労やストレスをためこまない、規則正しい生活リズムを心がける 具体的には、卵胞の成熟やホルモン活動に関わる「腎精」を養う「補腎薬」、血流を整え排卵を取り巻く環境を改善するための「駆瘀血薬」を中心に、状況に合わせた漢方薬を継続的に服用していくことで、順調に排卵を迎え、月経周期が安定する体質改善を目指していきます。日常生活では「睡眠を十分にとる」、「疲労やストレスをためこまない」、「規則正しい生活リズム」を心がけます。また、食事では甘いものや炭水化物を摂りすぎないことや冷たいもの、生ものなど体を冷やすものは控えることが大切になります。生活習慣やストレスは本人や家族が思っている以上に根深く、一人で解決しようと思うほど逆効果。子宝の先生やパートナーと二人三脚で一緒に乗り切ってほしいですね。 かしたに 陽子先生 漢方の一陽館薬局店主。漢方薬生薬認定薬剤師。学会認定不妊カウンセラー。経験と実績に基づいた不妊・子宝相談は、治療方針から体質改善まで、一人ひとりの状況に合わせた相談で定評がある。全国各地からお客様が相談にいらっしゃるのも特徴。漢方相談は予約制。 相談者 えれくとろさん(27歳)■ 重度の多嚢胞性症候群(PCOS)で、まったく排卵がない状態です。現在クロミッドの治療をしているのですが、自ら体質改善をしなければと思っています。PCOSにも効果のある漢方はあるのでしょうか?あいまいな質問で申し訳ないですが、よろしくお願いします。 カウンセリングが効き目に反映されるのが漢方。適切な漢方薬と養生が体質改善につながります。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の改善、その先の妊娠をふまえた漢方相談は、私のところでも大変多いのです。クロミッドなどを服薬しても反応が低く、なかなか改善が見られなくて悩んでいる方も多いですね。また、薬を飲んでいればなんとか反応しているけど、薬による刺激がなければ月経不順に戻ってしまう、という声もよく耳にします。 自力で成熟卵胞ができ、スムーズに排卵をするために「体の力」を高める 一言でPCOSといっても、月経周期に大きな乱れがない方もいれば、年に数回しか月経がこない方もいます。PCOSの場合は、基礎体温で低温期が長く続き、不定期に排卵しそうな動向があるのに排卵にいたらず、排卵日が予測しづらい状況がみられます。初潮以来の月経不順を薬でコントロールしてこられた、えれくとろんさんが思っているように、自力で成熟卵胞ができて、人工的な(排卵誘発剤など)刺激がなくてもスムーズに排卵できるには「体の力」を高めることが重要になります。 PCOSは卵胞の成熟に関わるホルモンの働きや卵が育つ卵巣内環境、そして、排卵に関わるホルモンバランスや血流などの連携がうまくいかないことが原因とふまえて、漢方薬で対処していくのが良いのではないでしょうか。 十分な睡眠、疲労やストレスをためこまない、規則正しい生活リズムを心がける 具体的には、卵胞の成熟やホルモン活動に関わる「腎精」を養う「補腎薬」、血流を整え排卵を取り巻く環境を改善するための「駆瘀血薬」を中心に、状況に合わせた漢方薬を継続的に服用していくことで、順調に排卵を迎え、月経周期が安定する体質改善を目指していきます。日常生活では「睡眠を十分にとる」、「疲労やストレスをためこまない」、「規則正しい生活リズム」を心がけます。また、食事では甘いものや炭水化物を摂りすぎないことや冷たいもの、生ものなど体を冷やすものは控えることが大切になります。生活習慣やストレスは本人や家族が思っている以上に根深く、一人で解決しようと思うほど逆効果。子宝の先生やパートナーと二人三脚で一緒に乗り切ってほしいですね。 かしたに 陽子先生 漢方の一陽館薬局店主。漢方薬生薬認定薬剤師。学会認定不妊カウンセラー。経験と実績に基づいた不妊・子宝相談は、治療方針から体質改善まで、一人ひとりの状況に合わせた相談で定評がある。全国各地からお客様が相談にいらっしゃるのも特徴。漢方相談は予約制。
2013.6.25
コラム 不妊治療
-
多嚢胞性卵巣症候群に良い漢方はありますか?
えれくとろんさん(27歳)まったく排卵のない、重度の多嚢胞性症候群(PCOS)です。 現在クロミッドの治療をしているのですが、自分でも何か改善しなければと思っています。 PCOSにも効果のある漢方はあるのでしょうか? 曖昧な質問で申し訳ないですが、よろしくお願いします。 かしたに陽子 先生 (漢方薬の一陽館薬局) 女性のための漢方相談専門薬局として、相談スタッフ7名は全員女性。 不妊症・月経不調など女性特有の心身のトラブルについて相談が多く寄せられます。 輝く女性の笑顔のために一陽館薬局だからできること、女性だからこそ分かり合えることがあります。 おひとりお一人お悩みの症状も生まれ持った体質も生活環境も異なるわけですから漢方相談は個別相談が基本であり、その相談自体からオーダーメイドであることは当然のことであるという考えに立ってしっかりとお客さまに寄り添い、サポートしています。 店主:かしたに 陽子 一陽館薬局 代表 管理薬剤師 漢方薬生薬認定薬剤師 不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー ≫ 漢方薬の一陽館薬局多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の改善、その先の妊娠をふまえた漢方相談は、私のところでも大変多いのです。 クロミッドなどを服薬しても反応が低く、なかなか改善が見られなくて悩んでいる方も多いですね。 また、薬を飲んでいればなんとか反応しているけど、薬による刺激がなければ月経不順戻ってしまう、という声もよく耳にします。 一言でPCOSといっても、月経周期に大きな乱れがない方もいれば、年に数回しか月経がこない方もいます。 PCOSの場合は、基礎体温で低温期が長く続き、不定期に排卵しそうな動向があるのに排卵にいたらず、排卵日が予測しづらい状況がみられます。 初潮以来の月経不順を薬でコントロールしてこられた、えれくとろんさんが思っているように、自力で成熟卵胞ができて、人工的な(排卵誘発剤など)刺激がなくてもスムーズに排卵するには「体の力」を高めることが重要になります。 PCOSは卵胞の成熟に関わるホルモンの働きや卵が育つ卵巣内環境、そして、排卵に関わるホルモンバランスや血流などの連携がうまくいかないことが原因とふまえて、漢方薬で対処していくのが良いのではないでしょうか。 具体的には、卵胞の成熟やホルモン活動に関わる「腎精」を養う「補腎薬」、血流を整え排卵を取り巻く環境を改善するための「駆瘀血薬」を中心に、状況に合わせた漢方薬を継続的に服用していくことで、順調に排卵を迎え、月経周期が安定する体質改善を目指していきます。 日常生活では「睡眠を十分にとる」、「疲労やストレスをためこまない」、「規則正しい生活リズム」を心がけます。 また、食事では甘いものや炭水化物を摂りすぎないことや冷たいもの、生ものなど体を冷やすものは控えることが大切になります。 生活習慣やストレスは本人や家族が思っている以上に根深く、一人で解決しようと思うほど逆効果。子宝の先生やパートナーと二人三脚で一緒に乗り切ってほしいですね。
2012.10.4
専門医Q&A 漢方・鍼灸
-
無排卵で生理不順です
りささん(28歳)結婚して1年、そろそろ子どもがほしいとおもっております。 漢方で、なおしたいのですが、 温経湯と とうきしゃくやくさん どちらが効果あるでしょうか?? かしたに陽子 先生 (漢方薬の一陽館薬局) 女性のための漢方相談専門薬局として、相談スタッフ7名は全員女性。 不妊症・月経不調など女性特有の心身のトラブルについて相談が多く寄せられます。 輝く女性の笑顔のために一陽館薬局だからできること、女性だからこそ分かり合えることがあります。 おひとりお一人お悩みの症状も生まれ持った体質も生活環境も異なるわけですから漢方相談は個別相談が基本であり、その相談自体からオーダーメイドであることは当然のことであるという考えに立ってしっかりとお客さまに寄り添い、サポートしています。 店主:かしたに 陽子 一陽館薬局 代表 管理薬剤師 漢方薬生薬認定薬剤師 不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー ≫ 漢方薬の一陽館薬局 排卵や月経には、いくつものホルモンや体の働きが関与しているため、まずは、無排卵・月経不順の原因や妊娠を妨げる原因がないかを検査等で調べてみられてはいかがでしょうか。 婦人科系の病気もなく、原因が特定されない場合は、漢方薬などで体調を整えられるのも効果的かと思います。温経湯も当帰芍薬散も排卵や月経に関係する症状には、効果的ですが、使い方を間違ったり、体質に合わないものを服用したりすると期待した効果が得られない場合もあるので、服用の際は体質や状態に応じて選ばれることをおすすめいたします。 ちなみに、日本薬局方では、それぞれの効能効果として、以下のように示されていますので、ご参考になさってください。 温経湯 体力中等度以下で、手足がほてり、唇がかわくものの次の諸症:月経不順、月経困難、こしけ、更年期障害、不眠、神経症、湿疹、皮膚炎、足腰の冷え、しもやけ、手あれ 当帰芍薬散 体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症: 月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り
2010.9.16
専門医Q&A 漢方・鍼灸
-
二人目がほしいと思っていますが・・
フュージョンさん(32歳)二人目がほしいと思っていますがなかなかできません。 それに加えて低温期がしっかり下がりません。 医者などには通っていませんが漢方など飲んでみたほうがいいのか迷っています。 近くの漢方扱い店もわかりません。 かしたに陽子 先生 (漢方薬の一陽館薬局) 女性のための漢方相談専門薬局として、相談スタッフ7名は全員女性。 不妊症・月経不調など女性特有の心身のトラブルについて相談が多く寄せられます。 輝く女性の笑顔のために一陽館薬局だからできること、女性だからこそ分かり合えることがあります。 おひとりお一人お悩みの症状も生まれ持った体質も生活環境も異なるわけですから漢方相談は個別相談が基本であり、その相談自体からオーダーメイドであることは当然のことであるという考えに立ってしっかりとお客さまに寄り添い、サポートしています。 店主:かしたに 陽子 一陽館薬局 代表 管理薬剤師 漢方薬生薬認定薬剤師 不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー ≫ 漢方薬の一陽館薬局フュージョンさんのように2人目がなかなか妊娠できない、というご相談は多く寄せられます。 漢方では、「体質」や「現在の体調」から、その方の「妊娠しやすい体づくり」に必要な漢方薬を服用していただきます。つまり、おひとりお一人「体質」も「体調」も異なりますので、当然、必要な漢方薬も違います。 「どうして妊娠しにくいのか?」を考えるポイントを挙げますのでご自身でチェックしてみてくださいね。 1. 婦人科的な不妊原因がないか 2. 第一子妊娠の際も妊娠しにくかったかどうか 3. 妊娠中に、流産や妊娠中毒症などのトラブルはなかったか 4. 出産後に、出産前と比べて疲れやすくなったり体の抵抗力が低下するなど「不調や不足」の傾向が見られないか 5. 上記以外に、第一子妊娠時とは異なる体調や環境の変化などはないか これらの情報と基礎体温表をもとに、漢方相談専門の薬局へご相談されると具体的なアドバイスをしてくださると思います。 一般的には、第一子妊娠~出産にトラブルなく、婦人科的に明らかな不妊原因がない場合は第一子出産により消耗された妊娠力が復活できず、第二子の分が不足した状態と考えられます。 しっかりお体の力を養われることが、次の妊娠への近道でしょう。。
2010.9.16
専門医Q&A 漢方・鍼灸