クスリのミネサキ ジネコ取材済
鹿児島県鹿屋市寿5-26-2
不妊治療
クスリのミネサキ
鹿児島県鹿屋市寿5-26-2
土曜も診療日曜祝日も診療漢方・鍼灸ジネコ推奨サプリ取り扱い働きながら通いやすい駐車場完備漢方外来
診療科
不妊治療
基本診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:30~19:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● |
休診日
年中無休(1月1日・2日は休業)
住所・連絡先
鹿児島県鹿屋市寿5-26-2
TEL: 0994-43-7817
ご相談内容
月経不順・月経痛、不妊症、更年期障害など、あらゆる女性のお悩みに対応させていただいています。クリニックに通院されている方も、されていない方も、ご相談できます。 妊活相談に関しては、中医学の不妊症メソッドを基盤に、お客さまの妊活状況や体質を伺いながら、お客さまに適した漢方薬をおすすめいたします。気軽に始められる方法から本格的な周期調節法まで、ご希望・ご予算に応じて漢方薬をお選びしております。パートナーのご相談、妊娠力アップのためのお食事やライフスタイルについても、楽しくご相談しています。プライバシーを気にされないよう、仕切りカウンターでお話いたします。
峯崎リヨ子 薬剤師プロフィール
峯崎リヨ子 薬剤師略歴
現在、日本では10組に1組のカップルが「不妊」に悩んでいるといわれる時代。「赤ちゃんがほしい」「どうして妊娠できないのだろう?」と悩んでおられる方がとても多いです。
そのことで、精神的ストレスになったり、自信を失いそうになっていませんか?今、ここで自分を見つめ直し、妊娠しない原因をあらゆる観点から検討し、悩みの解決に向かいましょう。
ご自分の心と身体に自信を持ってください。一人で悩まず、ご相談下さい。一緒に悩み解決のため頑張りましょう。
薬剤師:峯崎リヨ子プロフィール
日本不妊カウンセリング学会会員 認定不妊カウンセラー
日本食品保健指導士
周期調節法を本格的に勉強、実践し効果を上げているエキスパート集団「日本中医薬研究会会員」に所属。不妊症、皮膚病、腫瘍免疫、女性の身体のトラブルなどを専門に相談を受けている。
書籍「最新 東洋医学の名医134人」で紹介される。
このクリニックに関連する監修記事、取材内容、ユーザー様からの質問と回答など、ジネコが企画した様々なコンテンツの一覧です。
記事一覧
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男性不妊と言われショックですが改善法はあるのでしょうか?
相談者 えり さん(34歳) 婦人科検診の時にアドバイスされ、軽い気持ちでしたフーナーの結果が良くなかったため、主人が精液検査を受けました。運動率17%、奇形率97%という結果でした。医師からは、3か月様子を見てだめなら顕微をすすめますと言われています。いきなりの結果に、正直ショックで何も考えられません。夫婦仲は良いと思うのですが、1年近くセックスレスでした。今は子どもがほしいので昨年の12月くらいから排卵日前後で月に1、2回行為があるくらいです。禁欲期間やストレスが精子には影響すると聞いたのですが、今回の結果も関係しているのでしょうか。日常生活の見直しやサプリなどで改善できますか? 漢方薬で「腎精」を充実させると男性ホルモンの分泌が増え妊娠力があがる 「妊娠するため」の男性側の条件は①正常な性機能を持つこと、②に元気な精子があることです。えりさんのご主人はどちらも弱い点が見えます。たしかに今回の受けられた精子検査のデータでは、自然妊娠が難しい数値なので担当医師が言われる「3か月様子を見て……」も正論です。 長すぎる禁欲期間は精子の運動率が低下しDNAの損傷率も上げてしまう しかし、男性不妊検査の中で一番重要視される精液検査は1回の検査では判断できません。体調や生活習慣、疲労度、ストレス度などに大きく左右されます。正確な情報を得るためには少し間を置いて数回行うべきです。禁欲期間が長すぎると精子の運動率を低下させます。さらに長すぎる禁欲期間はDNA損傷率も上がるとのこと。つまり受精能力が低下するわけです。「妊娠力」をあげるには、週1~2回の夫婦生活が必要ですね。えりさんのご主人のデータがないのでよくわかりませんが、セックスレスになった原因が、仕事の疲れ、ストレス、生活習慣や食生活の乱れなどで、男性ホルモンが低下したのであれば、漢方薬や、機能性サプリメント、生活習慣の改善で充分に回復することができます。 男性不妊専門の漢方薬局でよく相談してステップアップ治療などを判断する 漢方ではホルモン分泌、生殖機能を「腎」ととらえ、腎の働きを支えるものを「腎精」と言います。「腎精」が充実していることは、男性ホルモンが充実していて、妊娠力があるということです。漢方では「補腎精」という薬を使って男子力をあげていきます。これは一般的な精力剤、強壮剤ではなく、精子発生のメカニズムである視床下部→脳下垂体→精巣という「性腺軸」を整えるという考えの漢方薬です。「補腎精薬」には、「食用蟻」製剤、「魚鰾」製剤、「鹿茸」製剤など、動物性の生薬が入ったものが効果的。「腎精」が不足する状態を「腎虚」と考えます。精子の運動率、数の減少、奇形率など漢方では「腎虚」と言いますが、「腎虚」を引きおこす原因は「肝(ストレス)」、「脾(胃腸)」、「心(悩み)」との関係も深いのです。精子を元気にするためには腎の力を強める「補腎」と同時に自分の弱点をチェックし「肝」「脾」「心」も整えながら、体質を改善することがとても重要です。男性不妊専門の漢方薬局でよく相談してください。その結果でステップアップ治療などを判断しましょう。 峯崎 リヨ子先生 薬剤師。日本不妊カウンセリング学会会員、認定不妊カウンセラー。認定日本食品保健指導士。日本中医薬研究会の不妊講座で周期調節法を学び「南京中医薬大学病院」「広州中医薬大学病院」などで研修。不妊症をはじめ、さまざまな相談を受けている。「最新東洋医学の名医134人(有楽出版社)」で紹介される。 相談者 えり さん(34歳) 婦人科検診の時にアドバイスされ、軽い気持ちでしたフーナーの結果が良くなかったため、主人が精液検査を受けました。運動率17%、奇形率97%という結果でした。医師からは、3か月様子を見てだめなら顕微をすすめますと言われています。いきなりの結果に、正直ショックで何も考えられません。夫婦仲は良いと思うのですが、1年近くセックスレスでした。今は子どもがほしいので昨年の12月くらいから排卵日前後で月に1、2回行為があるくらいです。禁欲期間やストレスが精子には影響すると聞いたのですが、今回の結果も関係しているのでしょうか。日常生活の見直しやサプリなどで改善できますか? 漢方薬で「腎精」を充実させると男性ホルモンの分泌が増え妊娠力があがる 「妊娠するため」の男性側の条件は①正常な性機能を持つこと、②に元気な精子があることです。えりさんのご主人はどちらも弱い点が見えます。たしかに今回の受けられた精子検査のデータでは、自然妊娠が難しい数値なので担当医師が言われる「3か月様子を見て……」も正論です。 長すぎる禁欲期間は精子の運動率が低下しDNAの損傷率も上げてしまう しかし、男性不妊検査の中で一番重要視される精液検査は1回の検査では判断できません。体調や生活習慣、疲労度、ストレス度などに大きく左右されます。正確な情報を得るためには少し間を置いて数回行うべきです。禁欲期間が長すぎると精子の運動率を低下させます。さらに長すぎる禁欲期間はDNA損傷率も上がるとのこと。つまり受精能力が低下するわけです。「妊娠力」をあげるには、週1~2回の夫婦生活が必要ですね。えりさんのご主人のデータがないのでよくわかりませんが、セックスレスになった原因が、仕事の疲れ、ストレス、生活習慣や食生活の乱れなどで、男性ホルモンが低下したのであれば、漢方薬や、機能性サプリメント、生活習慣の改善で充分に回復することができます。 男性不妊専門の漢方薬局でよく相談してステップアップ治療などを判断する 漢方ではホルモン分泌、生殖機能を「腎」ととらえ、腎の働きを支えるものを「腎精」と言います。「腎精」が充実していることは、男性ホルモンが充実していて、妊娠力があるということです。漢方では「補腎精」という薬を使って男子力をあげていきます。これは一般的な精力剤、強壮剤ではなく、精子発生のメカニズムである視床下部→脳下垂体→精巣という「性腺軸」を整えるという考えの漢方薬です。「補腎精薬」には、「食用蟻」製剤、「魚鰾」製剤、「鹿茸」製剤など、動物性の生薬が入ったものが効果的。「腎精」が不足する状態を「腎虚」と考えます。精子の運動率、数の減少、奇形率など漢方では「腎虚」と言いますが、「腎虚」を引きおこす原因は「肝(ストレス)」、「脾(胃腸)」、「心(悩み)」との関係も深いのです。精子を元気にするためには腎の力を強める「補腎」と同時に自分の弱点をチェックし「肝」「脾」「心」も整えながら、体質を改善することがとても重要です。男性不妊専門の漢方薬局でよく相談してください。その結果でステップアップ治療などを判断しましょう。 峯崎 リヨ子先生 薬剤師。日本不妊カウンセリング学会会員、認定不妊カウンセラー。認定日本食品保健指導士。日本中医薬研究会の不妊講座で周期調節法を学び「南京中医薬大学病院」「広州中医薬大学病院」などで研修。不妊症をはじめ、さまざまな相談を受けている。「最新東洋医学の名医134人(有楽出版社)」で紹介される。
2015.4.24
コラム 不妊治療
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健康診断は問題なく健康体だけど現在、改善しつつある過食嘔吐歴7年は不妊の原因になるの?
相談者 はまこ さん(33歳) 【不妊の原因:不明・多嚢胞性卵巣症候群・高プロラクチン・多嚢胞】 ○冷え性である ○月経前になると乳房や下腹部が張る ○気分によって食欲にムラがある ○肩こりや頭痛が慢性的にある ○寒がりである ○手足がいつも冷たい ○太りやすい ○体が重く、いつもだるい ○むくみやすい ○痰が出やすい ○いつも眠い 妊娠に過食嘔吐は不利になるので治療や漢方薬で改善して妊娠力を強くする 過食嘔吐は心理的な原因で、食べものを大量に食べたあと自己誘発性嘔吐する、下剤を使って排出するなどをくり返す病気で、摂食障害のひとつです。体重が減少するほかに、女性ホルモンのバランスが乱れ、その結果として無月経がおこることがあります。無月経期間が長く続くと子宮、卵巣に影響を与え、不妊の原因となります。 また、妊娠しても過食嘔吐の習慣は栄養欠損となり、胎児に影響を与え、流産や不育症になることもあります。 漢方薬で体質改善しホルモンのバランスや卵胞の発育、生殖機能をつかさどる「腎」機能を上げる 妊娠に関係する性腺刺激ホルモンを分泌放出するのは視床下部で、摂食行動をつかさどる本態行動の中枢でもあり、さらに、悲しみや怒り、不安、ストレスなど情動行動の中枢でもあります。 つまり摂食障害やストレスはホルモン中枢である視床下部に悪影響を与え、妊娠には不利になります。はまこさんの不妊の原因も過食嘔吐が引きおこすホルモンバランスの不調と深く関係するのです。 はまこさんは今日まで大変努力され、過食嘔吐が改善されていい方向へ向かっていますので、さらに漢方薬で体質改善することをおすすめします。 中医学ではホルモンのバランスや卵胞の発育、生殖機能をつかさどるのは「腎」の力と考えます。冷え性、寒がり、手足がいつも冷たい体質は「腎陽虚」です。「鹿茸製剤」「胎盤製剤」などで温め、「腎」機能を上げる漢方薬が必要です。「補腎陽」で妊娠力とともに免疫力も生命力も強くなります。 「気分変調症」の状態が回復すると諸症状は改善され、ホルモンも安定して妊娠しやすい体になる 気分によって食欲にムラがある、慢性的肩こり、頭痛、倦怠感、いつも眠いなどの「気分変調症」がみられます。 これらは中医学では「肝鬱」といいます。慢性的肩こり頭痛は「肝鬱によるお血」、倦怠感や眠いは「肝鬱による気虚」と考えます。月経前の乳房と下腹部の張りは「肝鬱気滞」といい、プロラクチンと関係します。浮腫みやすい、痰が出やすいは「痰湿」と考え、「肝鬱」により代謝機能が悪く「湿」が溜まり、多嚢胞や多嚢胞卵巣症候群と関係します。「理気薬」「疏肝薬」「解鬱薬」などの漢方薬を利用しながら「肝鬱」を改善して、しばらくは心理療法のサポートも必要です。「肝鬱」の状態が回復すると諸症状は改善され、ホルモンも安定して妊娠しやすい体になると思います。 峯崎 リヨ子先生 薬剤師。日本不妊カウンセリング学会会員、認定不妊カウンセラー。認定日本食品保健指導士。日本中医薬研究会の不妊講座で周期調節法を学び「南京中医薬大学病院」「広州中医薬大学病院」などで研修。不妊症をはじめ、さまざまな相談を受けている。「最新東洋医学の名医134 人(有楽出版社)」で紹介される。 相談者 はまこ さん(33歳) 【不妊の原因:不明・多嚢胞性卵巣症候群・高プロラクチン・多嚢胞】 ○冷え性である ○月経前になると乳房や下腹部が張る ○気分によって食欲にムラがある ○肩こりや頭痛が慢性的にある ○寒がりである ○手足がいつも冷たい ○太りやすい ○体が重く、いつもだるい ○むくみやすい ○痰が出やすい ○いつも眠い 妊娠に過食嘔吐は不利になるので治療や漢方薬で改善して妊娠力を強くする 過食嘔吐は心理的な原因で、食べものを大量に食べたあと自己誘発性嘔吐する、下剤を使って排出するなどをくり返す病気で、摂食障害のひとつです。体重が減少するほかに、女性ホルモンのバランスが乱れ、その結果として無月経がおこることがあります。無月経期間が長く続くと子宮、卵巣に影響を与え、不妊の原因となります。 また、妊娠しても過食嘔吐の習慣は栄養欠損となり、胎児に影響を与え、流産や不育症になることもあります。 漢方薬で体質改善しホルモンのバランスや卵胞の発育、生殖機能をつかさどる「腎」機能を上げる 妊娠に関係する性腺刺激ホルモンを分泌放出するのは視床下部で、摂食行動をつかさどる本態行動の中枢でもあり、さらに、悲しみや怒り、不安、ストレスなど情動行動の中枢でもあります。 つまり摂食障害やストレスはホルモン中枢である視床下部に悪影響を与え、妊娠には不利になります。はまこさんの不妊の原因も過食嘔吐が引きおこすホルモンバランスの不調と深く関係するのです。 はまこさんは今日まで大変努力され、過食嘔吐が改善されていい方向へ向かっていますので、さらに漢方薬で体質改善することをおすすめします。 中医学ではホルモンのバランスや卵胞の発育、生殖機能をつかさどるのは「腎」の力と考えます。冷え性、寒がり、手足がいつも冷たい体質は「腎陽虚」です。「鹿茸製剤」「胎盤製剤」などで温め、「腎」機能を上げる漢方薬が必要です。「補腎陽」で妊娠力とともに免疫力も生命力も強くなります。 「気分変調症」の状態が回復すると諸症状は改善され、ホルモンも安定して妊娠しやすい体になる 気分によって食欲にムラがある、慢性的肩こり、頭痛、倦怠感、いつも眠いなどの「気分変調症」がみられます。 これらは中医学では「肝鬱」といいます。慢性的肩こり頭痛は「肝鬱によるお血」、倦怠感や眠いは「肝鬱による気虚」と考えます。月経前の乳房と下腹部の張りは「肝鬱気滞」といい、プロラクチンと関係します。浮腫みやすい、痰が出やすいは「痰湿」と考え、「肝鬱」により代謝機能が悪く「湿」が溜まり、多嚢胞や多嚢胞卵巣症候群と関係します。「理気薬」「疏肝薬」「解鬱薬」などの漢方薬を利用しながら「肝鬱」を改善して、しばらくは心理療法のサポートも必要です。「肝鬱」の状態が回復すると諸症状は改善され、ホルモンも安定して妊娠しやすい体になると思います。 峯崎 リヨ子先生 薬剤師。日本不妊カウンセリング学会会員、認定不妊カウンセラー。認定日本食品保健指導士。日本中医薬研究会の不妊講座で周期調節法を学び「南京中医薬大学病院」「広州中医薬大学病院」などで研修。不妊症をはじめ、さまざまな相談を受けている。「最新東洋医学の名医134 人(有楽出版社)」で紹介される。
2015.1.15
コラム 妊活
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男性不妊の改善
JINEKO事務局さん(14歳)アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。 【えりさん(34歳)】 フーナーの結果が良くなかったため、主人が精液検査を受けました。 運動率17%、奇形率97%という結果でした。 医師からは、3か月様子を見てだめなら顕微を勧めますと言われています。 まだタイミング指導などを受けたこともないまま、いきなりこのような結果が出て、正直ショックで何も考えられません。 夫婦仲は良いと思うのですが、1年近くセックスレスで昨年の12月くらいから排卵日前後で月に1、2回行為があるくらいです。 子どもがほしいと思い、昨年の12月くらいから行為を持つようになったという感じです。 (フーナーを受けたのは、婦人科検診の時にアドバイスされてなので、割と軽い気持ちでした) 禁欲期間やストレスで精子には影響があると聞いたのですが、今回の結果は禁欲期間なども関係しているのでしょうか。 日常生活の改善やサプリなどで改善される余地があるのでしょうか。 峯崎リヨ子 先生 (クスリのミネサキ) 私たちと一緒に悩みを解決しましょう 現在、日本では10組に1組のカップルが「不妊」に悩んでいるといわれる時代。「赤ちゃんがほしい」「どうして妊娠できないのだろう?」と悩んでおられる方がとても多いです。 そのことで、精神的ストレスになったり、自信を失いそうになっていませんか?今、ここで自分を見つめ直し、妊娠しない原因をあらゆる観点から検討し、悩みの解決に向かいましょう。 ご自分の心と身体に自信を持ってください。一人で悩まず、ご相談下さい。一緒に悩み解決のため頑張りましょう。 薬剤師:峯崎リヨ子プロフィール 日本不妊カウンセリング学会会員 認定不妊カウンセラー 日本食品保健指導士 周期調節法を本格的に勉強、実践し効果を上げているエキスパート集団「日本中医薬研究会会員」に所属。不妊症、皮膚病、腫瘍免疫、女性の身体のトラブルなどを専門に相談を受けている。 書籍「最新 東洋医学の名医134人」で紹介される。 ≫ クスリのミネサキ「妊娠するため」の男性側の条件は①正常な性機能を持つこと、②に元気な精子があることです。えりさんのご主人はどちらも弱い点が見えます。 たしかに今回の受けられた精子検査のデータでは、自然妊娠が難しい数値なので担当医師が言われる「3か月様子を見て……」も正論です。 しかし、男性不妊検査の中で一番重要視される精液検査は1回の検査では判断できません。 体調や生活習慣、疲労度、ストレス度などに大きく左右されます。正確な情報を得るためには少し間を置いて数回行うべきです。 禁欲期間が長すぎると精子の運動率を低下させます。 さらに長すぎる禁欲期間はDNA損傷率も上がるとのこと。つまり受精能力が低下するわけです。 「妊娠力」をあげるには、週1~2回の夫婦生活が必要ですね。 えりさんのご主人のデータがないので良くわかりませんが、セックスレスになった原因が、仕事の疲れ、ストレス、生活習慣や食生活の乱れなどから、男性ホルモンが低下したのであれば、漢方薬や、機能性サプリメント、生活習慣の改善で充分に回復することができます。 漢方ではホルモン分泌、生殖機能を「腎」ととらえ、腎の働きを支えるものを「腎精」と言います。 「腎精」が充実していることは、男性ホルモンが充実していて、妊娠力があるということです。 漢方では「補腎精」という薬を使って男子力をあげていきます。 これは一般的な精力剤、強壮剤ではなく、精子発生のメカニズムである視床下部→脳下垂体→精巣という「性腺軸」を整えるという考えの漢方薬です。 「補腎精薬」には、「食用蟻」製剤、「魚鰾(ぎょひょう)」製剤、「鹿茸」製剤など、動物性の生薬が入ったものが効果的。 「腎精」が不足する状態を「腎虚」と考えます。精子の運動率、数の減少、奇形率など漢方では「腎虚」と言いますが、「腎虚」を引きおこす原因は「肝(ストレス)」、「脾(胃腸)」、「心(悩み)」との関係も深いのです。精子を元気にするためには腎の力を強める「補腎」と同時に自分の弱点をチェックし「肝」「脾」「心」も整えながら、体質を改善することがとても重要です。 男性不妊専門の漢方薬局でよく相談してください。その結果でステップアップ治療などを判断しましょう。
2014.1.21
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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月経前困難症と月経前にひどくなるアレルギー症状を改善したいのですが
相談者 マピコさん(40歳)■ 足の冷え、月経前の情緒不安定やむくみなど、月経前困難症を改善したいと思っています。また、月経前にアレルギー症状(じん麻疹、鼻炎)がひどくなるのは、何か因果関係があるのでしょうか? 西洋医学のホルモン療法と中医学の漢方薬の効果を最大限に活かせる「周期調節法」を マピコさんの気になる症状で、一番先に目に入ったのが「不妊治療にストレスを感じている」でした。 PMSや月経前のアレルギー改善が「妊娠しやすい体質」につながる 月経前の不定愁訴、つまり月経前症候群(PMS)の症状である、イライラ、怒りっぽい、落ち込みやすいという情緒不安定、また、過食気味、食欲不振、月経前のむくみ、足の冷えなど、ストレスからでている心身の不調。これらをご自身も改善したいと思うのはもっともなことです。中医学ではPMSを「気滞」「肝鬱気滞」と考え、対処します。ストレスから「気」の流れが悪くなって「気滞」または「気滞瘀血」となり、それが「肝熱」や「鬱熱」を生じてイライラ、怒りっぽい、落ち込みやすいという症状がおこるのです。また、「気滞」で流れが悪くなると、足の冷えやむくみが生じます。この症状の改善には「疏肝理気」「理気活血」の漢方薬で「気の流れ」を良くします。また、月経前にアレルギー症状(じん麻疹、鼻炎)もひどくなるようですが、これは月経前のホルモンが不安定になることで免疫も不安定となり、アレルギーがひどくなるのです。この原因を中医学では「肝鬱」と「腎虚」と考えます。ですので「疏肝」と「補腎」の漢方薬で症状改善し免疫を安定させます。PMSや月経前のアレルギー改善が、自律神経系、ホルモン系、免疫系を安定させ「妊娠しやすい体質」につながるのです。とはいっても「妊娠力」を上げるには自身の弱点を知り、その体質改善をしなければなりません。 周期調節法なら身体全体の機能を整えながら、妊娠しやすい体質に改善できる マピコさんには、中医学の漢方による「周期調節法」をおすすめします。この方法は、西洋医学のホルモン変化に合わせて中医学の漢方薬効果を最大限に活かし「妊娠しやすい体質」に近づけます。周期調節法のメリットは、身体全体の機能を整えながら、「質の良い卵」「着床しやすいふかふかの子宮内膜」をつくり、妊娠しやすい体質に改善できることです。マピコさんに合った周期調節法で体質改善し「妊娠力」を高めたら、西洋医学の治療が、より効率よくいくと思います。 峯崎 リヨ子先生 薬剤師。日本不妊カウンセリング学会会員、認定不妊カウンセラー。認定日本食品保健指導士。日本中医薬研究会の不妊講座で周期調節法を学び「南京中医薬大学病院」「広州中医薬大学病院」などで研修。不妊症をはじめ、さまざまな相談を受けている。「最新東洋医学の名医134人(有楽出版社)」で紹介される。 相談者 マピコさん(40歳)■ 足の冷え、月経前の情緒不安定やむくみなど、月経前困難症を改善したいと思っています。また、月経前にアレルギー症状(じん麻疹、鼻炎)がひどくなるのは、何か因果関係があるのでしょうか? 西洋医学のホルモン療法と中医学の漢方薬の効果を最大限に活かせる「周期調節法」を マピコさんの気になる症状で、一番先に目に入ったのが「不妊治療にストレスを感じている」でした。 PMSや月経前のアレルギー改善が「妊娠しやすい体質」につながる 月経前の不定愁訴、つまり月経前症候群(PMS)の症状である、イライラ、怒りっぽい、落ち込みやすいという情緒不安定、また、過食気味、食欲不振、月経前のむくみ、足の冷えなど、ストレスからでている心身の不調。これらをご自身も改善したいと思うのはもっともなことです。中医学ではPMSを「気滞」「肝鬱気滞」と考え、対処します。ストレスから「気」の流れが悪くなって「気滞」または「気滞瘀血」となり、それが「肝熱」や「鬱熱」を生じてイライラ、怒りっぽい、落ち込みやすいという症状がおこるのです。また、「気滞」で流れが悪くなると、足の冷えやむくみが生じます。この症状の改善には「疏肝理気」「理気活血」の漢方薬で「気の流れ」を良くします。また、月経前にアレルギー症状(じん麻疹、鼻炎)もひどくなるようですが、これは月経前のホルモンが不安定になることで免疫も不安定となり、アレルギーがひどくなるのです。この原因を中医学では「肝鬱」と「腎虚」と考えます。ですので「疏肝」と「補腎」の漢方薬で症状改善し免疫を安定させます。PMSや月経前のアレルギー改善が、自律神経系、ホルモン系、免疫系を安定させ「妊娠しやすい体質」につながるのです。とはいっても「妊娠力」を上げるには自身の弱点を知り、その体質改善をしなければなりません。 周期調節法なら身体全体の機能を整えながら、妊娠しやすい体質に改善できる マピコさんには、中医学の漢方による「周期調節法」をおすすめします。この方法は、西洋医学のホルモン変化に合わせて中医学の漢方薬効果を最大限に活かし「妊娠しやすい体質」に近づけます。周期調節法のメリットは、身体全体の機能を整えながら、「質の良い卵」「着床しやすいふかふかの子宮内膜」をつくり、妊娠しやすい体質に改善できることです。マピコさんに合った周期調節法で体質改善し「妊娠力」を高めたら、西洋医学の治療が、より効率よくいくと思います。 峯崎 リヨ子先生 薬剤師。日本不妊カウンセリング学会会員、認定不妊カウンセラー。認定日本食品保健指導士。日本中医薬研究会の不妊講座で周期調節法を学び「南京中医薬大学病院」「広州中医薬大学病院」などで研修。不妊症をはじめ、さまざまな相談を受けている。「最新東洋医学の名医134人(有楽出版社)」で紹介される。
2013.6.25
コラム 不妊治療
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漢方薬の併用について
みっちさん(32歳)はじめまして。 妊娠希望で貧血気味・冷え性なので 3か月前から当帰芍薬散を飲んでいるのですが、友人に婦宝当帰こうをおすすめされたのですが、この2つは併用して飲んでも大丈夫でしょうか? 峯崎リヨ子 先生 (クスリのミネサキ) 私たちと一緒に悩みを解決しましょう 現在、日本では10組に1組のカップルが「不妊」に悩んでいるといわれる時代。「赤ちゃんがほしい」「どうして妊娠できないのだろう?」と悩んでおられる方がとても多いです。 そのことで、精神的ストレスになったり、自信を失いそうになっていませんか?今、ここで自分を見つめ直し、妊娠しない原因をあらゆる観点から検討し、悩みの解決に向かいましょう。 ご自分の心と身体に自信を持ってください。一人で悩まず、ご相談下さい。一緒に悩み解決のため頑張りましょう。 薬剤師:峯崎リヨ子プロフィール 日本不妊カウンセリング学会会員 認定不妊カウンセラー 日本食品保健指導士 周期調節法を本格的に勉強、実践し効果を上げているエキスパート集団「日本中医薬研究会会員」に所属。不妊症、皮膚病、腫瘍免疫、女性の身体のトラブルなどを専門に相談を受けている。 書籍「最新 東洋医学の名医134人」で紹介される。 ≫ クスリのミネサキみっちさんご相談有難うございます。 妊娠するためいろいろご努力なさっておられるようですね。「妊娠する身体つくり」のために、アドバイスさせていただきます。 「婦宝当帰膠」は中国名「当帰養血膏」と言いまして、「当帰」を70%含む高濃度の製剤です。 「当帰」は血液を補い身体を温め体力をつけ、子宮や卵巣の働きをよくする生薬で「女性の宝」として重宝されてきました。 「婦宝当帰膠」には当帰の他にも、気血を補う生薬が多数配合され、女性特有の諸症状、貧血、冷え症、めまい、そして生理にともなう諸症状、更年期障害などの改善に効果があります。 元気の「気」と血液の「血」を大いに補い、「ホルモン分泌を良くし生理を整える」作用に優れている薬です。 一方「当帰芍薬散」は元来「婦人の妊娠時の腹痛(切迫流産)」のために作られた処方ですが、生薬の構成が「補血・利水」の効能となっており、その効能を利用していろいろ応用されています。 {血虚,、脾虚湿盛}と言いまして消化機能が弱い、浮腫みやすい、軟便ぎみ、冷え症、貧血気味の体質の方の内分泌系や、自律神経系の失調を治すために使われます。 胃腸の代謝を良くすることで 浮腫みや水湿を改善し、血を補い増やして、血流を良くすることで貧血、冷え症、めまい 生理不順、頭痛、などを改善する漢方薬です。 「当帰芍薬散」を服用されても貧血、冷え症、婦人科疾患が改善されない時には「婦宝当帰膠」と併用されても構いません。 「婦宝当帰膠」と八ツ目製薬の「当帰養血精」はほとんど同じ処方です。どちらでも良いかと思います。 ただ、「当帰芍薬散」に「婦宝当帰膠」または「当帰養血精」を一緒に服用されることは「補血」を強化して「血不足」による諸症状を改善するという目的には良いのですが、「妊娠する力」を上げるためには補血だけでは不十分です。 みっちさんの気になる症状をチェック致しますと基礎体温から予測してホルモン不調が感じられます。 排卵障害、黄体機能不全などがあります。 また子宮筋腫・卵巣嚢腫・子宮ポリープなど中医学では「瘀血(おけつ)」「痰湿」と言いましてホルモン不調による血流障害、代謝障害と考えます。 そして生理前症候群PMSも激しいです(自律神経不安定)。こういう事を改善すると妊娠力がぐんと上がります。 「婦宝当帰膠」「当帰養血精」は「補血調経」です。それにプラスしてホルモンの状態を整えて排卵障害、黄体機能不全を改善する「補腎薬」や「瘀血」「痰湿」を改善する漢方薬や、PMS症候群を改善して自律神経を安定させる漢方薬などを生理周期に合わせて服用されますと体調もどんどん改善され「妊娠する力」がついてきます。 「当帰芍薬散」は出来たら妊娠されてから流産防止に服用されたら良い処方です。 漢方薬に詳しい専門家、周期調節法を勉強している専門家にご相談してみてください。
2013.1.26
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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アレルギー症状を改善したいです。
マピコさん(40歳)足の冷え、月経前の情緒不安定やむくみなど、月経前困難症を改善したいと思っています。 また、月経前にアレルギー症状(蕁麻疹、鼻炎)がひどくなるのは、何か因果関係があるのでしょうか? アドバイスをお願いします。 峯崎リヨ子 先生 (クスリのミネサキ) 私たちと一緒に悩みを解決しましょう 現在、日本では10組に1組のカップルが「不妊」に悩んでいるといわれる時代。「赤ちゃんがほしい」「どうして妊娠できないのだろう?」と悩んでおられる方がとても多いです。 そのことで、精神的ストレスになったり、自信を失いそうになっていませんか?今、ここで自分を見つめ直し、妊娠しない原因をあらゆる観点から検討し、悩みの解決に向かいましょう。 ご自分の心と身体に自信を持ってください。一人で悩まず、ご相談下さい。一緒に悩み解決のため頑張りましょう。 薬剤師:峯崎リヨ子プロフィール 日本不妊カウンセリング学会会員 認定不妊カウンセラー 日本食品保健指導士 周期調節法を本格的に勉強、実践し効果を上げているエキスパート集団「日本中医薬研究会会員」に所属。不妊症、皮膚病、腫瘍免疫、女性の身体のトラブルなどを専門に相談を受けている。 書籍「最新 東洋医学の名医134人」で紹介される。 ≫ クスリのミネサキマピコさんの気になる症状で、一番先に目に入ったのが「不妊治療にストレスを感じている」でした。 月経前の不定愁訴、つまり月経前症候群(PMS)の症状である、イライラ、怒りっぽい、落ち込みやすいという情緒不安定、また、過食気味、食欲不振、月経前のむくみ、足の冷えなど、ストレスからでている心身の不調。 これらをご自身も改善したいと思うのはもっともなことです。 中医学ではPMSを「気滞」「肝鬱気滞」と考え、対処します。 ストレスから「気」の流れが悪くなって「気滞」または「気滞瘀血」となり、それが「肝 熱」や「鬱熱」を生じてイライラ、怒りっぽい、落ち込みやすいという症状が起こるのです。 また、「気滞」で流れが悪くなると、足の冷えやむくみが生じます。 この症状の改善には「疏肝理気」「理気活血」の漢方薬で「気の流れ」を良くします。 また、月経前にアレルギー症状( 蕁麻疹、鼻炎) もひどくなるようですが、これは月経前のホルモンが不安定になることで免疫も不安定となり、アレルギーがひどくなるのです。 この原因を中医学では「肝鬱」と「腎虚」と考えます。 ですので「疏肝」と「補腎」の漢方薬で症状改善し免疫を安定させます。 PMSや月経前のアレルギー改善が、自律神経系、ホルモン系、免疫系を安定させ「妊娠しやすい体質」につながるのです。とはいっても「妊娠力」を上げるには自身の弱点を知り、その体質改善をしなければなりません。 マピコさんには、中医学の漢方による「周期調節法」をおすすめします。 この方法は、西洋医学のホルモン変化に合わせて中医学の漢方薬効果を最大限に活かし「妊娠しやすい体質」に近づけます。 周期調節法のメリットは、身体全体の機能を整えながら、「質の良い卵」「着床しやすい ふかふかの子宮内膜」をつくり、妊娠しやすい体質に改善できることです。 マピコさんに合った周期調節法で体質改善し「妊娠力」を高めたら、西洋医学の治療が、 より効率よくいくと思います。
2012.11.14
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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基礎体温について
mariさん(35歳)いつも勉強させていただいております。 今周期から妊娠率を上げるべく、漢方薬を飲み始めました。血流を良くし冷えを改善するものや便秘改善や不眠症に効くものなど5種類がブレンドされたものです。 症状は大分改善されたような気がするのですが、高温期がいつもより0.1~0.2度ほど低いのです。(というか安定しない状態。) 高温期が安定しないと本末転倒なのですが、これはなぜでしょうか?飲むのは止めた方が良いでしょうか? 峯崎リヨ子 先生 (クスリのミネサキ) 私たちと一緒に悩みを解決しましょう 現在、日本では10組に1組のカップルが「不妊」に悩んでいるといわれる時代。「赤ちゃんがほしい」「どうして妊娠できないのだろう?」と悩んでおられる方がとても多いです。 そのことで、精神的ストレスになったり、自信を失いそうになっていませんか?今、ここで自分を見つめ直し、妊娠しない原因をあらゆる観点から検討し、悩みの解決に向かいましょう。 ご自分の心と身体に自信を持ってください。一人で悩まず、ご相談下さい。一緒に悩み解決のため頑張りましょう。 薬剤師:峯崎リヨ子プロフィール 日本不妊カウンセリング学会会員 認定不妊カウンセラー 日本食品保健指導士 周期調節法を本格的に勉強、実践し効果を上げているエキスパート集団「日本中医薬研究会会員」に所属。不妊症、皮膚病、腫瘍免疫、女性の身体のトラブルなどを専門に相談を受けている。 書籍「最新 東洋医学の名医134人」で紹介される。 ≫ クスリのミネサキMariさんは、冷えや、便秘、不眠 などの症状が漢方薬を服用されることで、体調が大分改善されまして良かったですね。 ただ、高温期の温度が不安定になったとご心配されておられますが低温期の温度はどうでしょうか? 基礎体温を測るという事は 身体のホルモンバランスが整っているかをチェックするためです。 大切な事は 低温期だけとか、高温期だけを見るのではなく全体的ホルモンバランスを見ることです。 今回高温期がいつもより0.1~0.2℃ほど低く安定しない状態になりましたが、すぐさま黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が少ない黄体機能不全かなぁと心配されなくても良いと思います。 高温期の黄体ホルモン分泌は 低温期の卵胞ホルモン分泌と関連しています。 つまり高温期の不安定さは 低温期にも関係しているということです。 低温期の状況を考えてみてください。そしてまた、食事や、睡眠、ストレス、薬、病気なども温度の不安定さにつながります。 5種類のブレンドされた漢方薬を服用されて、体調が良くなられたのであれば気になさらず、しばらくお続けになり様子をみられたらいかがでしょうか。 妊娠しやすい身体つくりに一番大切なことは、自覚症状の改善です。 体調が良くなるとおのずとホルモンバランスも安定しまして、 基礎体温も整います。
2012.7.23
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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八味地黄丸と基礎体温
りんごさん(35歳)抗精子抗体のため、今月末初めての体外受精をします。 先々月採卵を行い、体外・顕微合わせて8個の凍結胚盤胞ができ、今月末移植予定です。 できることは全てやりたいと思い、採卵時期から週一回鍼灸に通っており 不妊治療に実績のあると言われる八味地黄丸を進められ服用しています。 ですが、今まで二層になって安定していた基礎体温が、今月は高温期になっても上がらず 漢方薬が体に合っていないのではと心配しています。 今月生理後に移植をする予定ですが、このまま続けてよいものでしょうか。 アドバイス頂ければ幸いです。 よろしくお願いいたします。 峯崎リヨ子 先生 (クスリのミネサキ) 私たちと一緒に悩みを解決しましょう 現在、日本では10組に1組のカップルが「不妊」に悩んでいるといわれる時代。「赤ちゃんがほしい」「どうして妊娠できないのだろう?」と悩んでおられる方がとても多いです。 そのことで、精神的ストレスになったり、自信を失いそうになっていませんか?今、ここで自分を見つめ直し、妊娠しない原因をあらゆる観点から検討し、悩みの解決に向かいましょう。 ご自分の心と身体に自信を持ってください。一人で悩まず、ご相談下さい。一緒に悩み解決のため頑張りましょう。 薬剤師:峯崎リヨ子プロフィール 日本不妊カウンセリング学会会員 認定不妊カウンセラー 日本食品保健指導士 周期調節法を本格的に勉強、実践し効果を上げているエキスパート集団「日本中医薬研究会会員」に所属。不妊症、皮膚病、腫瘍免疫、女性の身体のトラブルなどを専門に相談を受けている。 書籍「最新 東洋医学の名医134人」で紹介される。 ≫ クスリのミネサキ色々のサプリメントも服用され、鍼灸にも通われて、りんごさんが赤ちゃんが欲しい気持ちが良く伝わり、心から応援したいと思います。 先々月、採卵の状態も良く、8個胚盤胞までいき順調と思います。 次は移植に向けてホルモン状態を安定させなければならないです。 現在 基礎体温が高温期の頃なのに、温度が上がらないのは「八味地黄丸」のせいかなぁとご心配しておられるのですね。 今温度が上がらないのは、まだ排卵されていない可能性がありますね。 先々月 8個以上の採卵をされたので、卵巣に負担がかかっている可能性があります。 個人差はありますが、採卵後2~3か月はホルモンの状態が不安定になりやすいです。 ですので 「八味地黄丸」のせいだとは一概に言えないと思います。 さて、「八味地黄丸」が抗精子抗体の不妊に対して、どういう根拠(弁証論治)で勧められたのか 私には良くわかりません。 抗精子抗体による不妊症に私は八味地黄丸は使用したことがないからです。 ただ、八味地黄丸は「補腎薬」として使えないわけでもありません。 移植はホルモンの状態が整って、心身とも体調の良い時に行うべきですが、担当の医者も移植前、検査でホルモン数値を確認したり、りんごさんの体調を看たりして、ベストな移植日を決めます。 ですので自己判断をなさらず担当医やコーディネータの方と良く話し合って決めてください。 そして、移植後は「八味地黄丸」を服用することは慎重であらねばなりません。 移植後の服用に際しましては 必ず担当医にご相談されることをお勧めいたします。
2012.7.5
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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トラネキサム酸で生理が来ない?
よりこさん(46歳)46歳主婦です。しみ治療のため皮膚科でトラネキサム酸とシナール、ハイチオールを8月末より1日3回飲んでいました。9月9日に生理が来て普段より少し長く続きました。その後今日(10月18日)まで生理が来ません。妊娠の心配があり基礎体温を測ってみましたが、10月15,16,17と36度4分と低温です。念のため妊娠検査薬も使い(10月14日)陰性でした。妊娠の可能性はないものと一安心したものの、生理がないため不安です。 ネットで調べるとトラネキサム酸で生理が乱れている人がいるとのことで10月10日より服用は中止しました。生理不順はなくこんなに遅れたことは妊娠したとき以外にありません。更年期?閉経?ということもあり、病院に行くほどでもないかと・・・ですが、いままできちんときていた生理が来ないのは不安になり投稿させていただきました。どなたかアドバイスよろしくお願いします。 峯崎リヨ子 先生 (クスリのミネサキ) 私たちと一緒に悩みを解決しましょう 現在、日本では10組に1組のカップルが「不妊」に悩んでいるといわれる時代。「赤ちゃんがほしい」「どうして妊娠できないのだろう?」と悩んでおられる方がとても多いです。 そのことで、精神的ストレスになったり、自信を失いそうになっていませんか?今、ここで自分を見つめ直し、妊娠しない原因をあらゆる観点から検討し、悩みの解決に向かいましょう。 ご自分の心と身体に自信を持ってください。一人で悩まず、ご相談下さい。一緒に悩み解決のため頑張りましょう。 薬剤師:峯崎リヨ子プロフィール 日本不妊カウンセリング学会会員 認定不妊カウンセラー 日本食品保健指導士 周期調節法を本格的に勉強、実践し効果を上げているエキスパート集団「日本中医薬研究会会員」に所属。不妊症、皮膚病、腫瘍免疫、女性の身体のトラブルなどを専門に相談を受けている。 書籍「最新 東洋医学の名医134人」で紹介される。 ≫ クスリのミネサキ今まで順調だった生理が急に遅れてしまうと あれこれ考えてしまいやはり不安になってしまいますよね。 女性が自分の体調をチェックできる手段の一つが「生理」です。 よりこさんのようにいつもと違う生理周期の変化にすぐ気づて、 その原因を調べよう、検査しようという態度は、 今後の健康な生活を維持するためにとても大切なことと思います。 生理のメカニズムは、 卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)という、 卵巣から分泌される女性ホルモンで周期的リズムを作り、 生理という現象が起きています。 つまり生理は女性ホルモンのもとで生じているのです。 ご相談の「トラネキサム酸」は、女性ホルモンに影響を与えるという成分ではありません。 ですので生理周期には影響を与えないと思います。 確かに「トラネキサム酸」は止血効果がありますので、 生理の血量が少しばかり減少する可能性はあるかもしれませんが、 生理不順や無月経と「トナネキサム酸」との関連性はないと思います。 「生理が遅れる」という事が考えられるのは、 妊娠や器質的病変を除いては、一般的に 過労・ストレス・間違ったダイエット・夜更かし・などによる自律神経の乱れで、 女性ホルモン不調になり生理不順となったりします。 また、更年期の卵巣機能低下によるにホルモン分泌低下でも、生理周期が乱れてきます。 よりこさんが今「生理が遅れている」ということで、 思い当たるような原因がなければ、 年齢的に更年期の生理不順の始まりと考えてもいいでしょう。 更年期と言われる年齢は45歳ぐらいから55歳ぐらいとされてます。 生理の周期が短くなったり、遅くなったり、生理回数が減少したり、 今まで周期的にあった生理が徐々に不規則になったりして、 最終的には閉経となります。 生理不順とともに、ホルモンのアンバランスによるいろいろの症状が出てきます。 それが更年期障害と言われます。もしこのような不定愁訴の症状があらわれてきたら、 その時は漢方薬が大きな力となって症状緩和に役立ちます。 また、中医学では「しみ」「多発性筋腫」を「瘀血(おけつ)」と考えます。 ですので「瘀血体質」と考え、 「活血化瘀剤」の漢方薬を利用されることで、 より快適な状態になられると思います。
2010.10.18
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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自律神経失調症で困っています
カトリーヌさん(35歳)症状はめまい、目の疲れ、偏頭痛、肩凝り、動悸、低血圧、不安感が主な症状です。すっきりと一日を過ごせる日が年々減って来ています。めまいは2~3ヶ月に一度回転性のものがおこり、あとは車酔いみたいな状態が続きます。 特にめまいのあとに上記の症状が次々現れます。 耳鼻科では良性発作頭位めまいと言われ、頻度も多いので自律神経では?といわれました。同時に心療内科でも診てもらい、メイラックス、アデホスコーワをもらい飲んでいます。 自律神経失調症を改善するには薬を飲む以外に自分でなにをやると効果的なのでしょうか?毎日、自分でもなんともならないつらさに堪えられなくなって来ています。 峯崎リヨ子 先生 (クスリのミネサキ) 私たちと一緒に悩みを解決しましょう 現在、日本では10組に1組のカップルが「不妊」に悩んでいるといわれる時代。「赤ちゃんがほしい」「どうして妊娠できないのだろう?」と悩んでおられる方がとても多いです。 そのことで、精神的ストレスになったり、自信を失いそうになっていませんか?今、ここで自分を見つめ直し、妊娠しない原因をあらゆる観点から検討し、悩みの解決に向かいましょう。 ご自分の心と身体に自信を持ってください。一人で悩まず、ご相談下さい。一緒に悩み解決のため頑張りましょう。 薬剤師:峯崎リヨ子プロフィール 日本不妊カウンセリング学会会員 認定不妊カウンセラー 日本食品保健指導士 周期調節法を本格的に勉強、実践し効果を上げているエキスパート集団「日本中医薬研究会会員」に所属。不妊症、皮膚病、腫瘍免疫、女性の身体のトラブルなどを専門に相談を受けている。 書籍「最新 東洋医学の名医134人」で紹介される。 ≫ クスリのミネサキカトリーヌさん、まためまいが起こるのでは・・という不安と、それに伴っていろいろの体調不良が起こることで憂鬱な毎日ですね。 ■ めまいには * 脳の病気(脳梗塞、脳腫瘍・・等)でおこるもの、 * 耳の病気(良性発作性頭位めまい、メニエル病・・等)でおこるもの * 全身の病気(低血圧、貧血、自律神経失調・・・等・)でおこるもの * 首の病気(頸性めまい、むち打ち・・等)でおこるもの * 薬剤性・心因性(クスリの副作用、ストレス、疲れ・・等)でおこるもの カトリーヌさんは、めまいの他偏頭痛、肩こり、動悸などいろいろの症状を伴ってますので 確かに自律神経のバランスが取れていない状態ですね。 ■ どうして自律神経失調症になってしまうのでしょうか? 自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。朝起きてから日中は「交感神経」が優位になって 身体は活動的に働きます。夜から寝ている間は今度は「副交感神経」が優位になって身体を休めてリセット調整するわけです。 ところがストレスが多かったり、睡眠不足が続いたり、ホルモンの働きが乱れたりしたら交感神経と副交感神経が戸惑ってしまってバランスを崩してしまうわけですね。だからいろんな不定愁訴が出てくるのですよ。 ■ もう悩まない!! 自律神経失調を改善して心も体もリフレッシュ!! カトリーヌさんは自律神経失調症を改善する方法を見つけたいと考えられましたね。そうです!!自律神経の安定は自分自身で体調をコントロール出来るようになることが大切です。その為にはいろいろの事をとり入れて 無理せずご自分に合う方法で少しずつから始めてみてくださいね。 =生活習慣の改善= 1. まずは睡眠の質を良くすること。睡眠時間もしっかりとること。 そのためには熟睡できる環境も大切でしょう。またアロマなどやハーブを利用されてもいいでしょう。夜しっかり寝ることは「副交感神経」を整えます。そうすることで朝の「交感神経」の立ち上がりも良くなって朝の目覚めよくなり今日も元気でいこうという気持ちになりますよ。 就眠時間、起床時間、食事の時間、買い物の時間などある程度決めて生活リズムを整えることも大切ですね。 2. テレビ体操とか、軽い散歩とかで身体を動かしてみませんか? 身体を動かすことで血流が良くなり身体全体の代謝が改善され気持ちもリラックス。そのことは不安感も薄れてきます。最初は無理せず少しからですね。自信が出てきたら少しづつ時間を延ばせばいいでしょう。 3. 食生活から自律神経を調整が出来ますよ。 自律神経失調の時には「肝の高ぶり」で頭痛、めまい、肩こり、目の疲れなどが起こりやすいです。また「肝鬱」と言いまして落ち込んだり憂鬱になる事もありますね。自律神経失調は五臓の中の「肝」と関係があるんです。 その「肝」の働きをスムーズにするのにはまずは食事の中に薬膳を。 薬 薬食同源・・・五味(酸・苦・甘・辛・鹹)の中の「酸味」は肝」の調整に役立つなんです。ですのでお料理に「酸っぱいもの」取り入れてみましょう。 酢、レモン、ゆず、梅干し、りんご、サクランボ、スモモなど香りとまろやかな酸味は身体をスーッとリフレッシュしてくれますよ。胃腸が弱い時には酸味をまろやかにする穏やかな甘味を加えましょう。甘みとしてはかぼちゃ、レンコン、鶏肉、山芋など不安感や、動悸があるときには「心」を助ける苦味を加えてみてください。苦味としては らっきょう、ニガウリ、ゴボウなどです。 4. お風呂でリラックス 交感神経が張り詰めている時、お風呂タイムはいいですよね。お風呂の中にアロマを利用したり、柑橘系の皮など浮かべて香りのよいバスタイムは気持ちを安定させる効果があります。また、「半身浴」でもいいでしょう。 5. 自律神経を調整するための「腹式呼吸法」がありますね。 まず、リラックスした気持ちでゆったりと腰かけます。口から少しずつ息を吐きます。ゆっくりゆっくりお腹へこませながら吐きだしましょう。そしたら今度はまた、ゆっくりゆっくり少しづつ息を吸います。今度はお腹を膨らませながら沢山吸います。1日数回、無理せず、無心の気持ちで呼吸に集中して行えばより効果的です。 6. 自律神経失調症になりやすいタイプは真面目で几帳面の方が多いと言われてます。でもそれって本当は良い性格ですね。それを利用して「記録ノート」をつけてみるのもいいでしょう。 たとえばこんな時めまいが起こったとか。こうしたら気分が良くなったとか。辛いこと、憂鬱な事、少し嬉しかったことなど。書くことで自分を見つめなおし 解決策を自分で見つけやすくなりますね。 7. 自分のやりたい事、趣味を見つける事・・・・ と良く言われるパターンですが、実際は実行するのは難しいです。あせらず、いつかそういう気持ちになったらいうぐらいにとどめましょう。 8. 自律神経失調症を乗り切るためには 自分の力もですが、どうしても辛い時には専門の先生に相談しましょう。一般の方に相談すると「あれがいい」「こうしたらいいよ」など情報が氾濫して却って混乱してしまいます。自律神経失調症の治療に詳しいドクターや薬局や薬店の先生なりにサポートしてもらうのもいいですよ。 思いつくまま書きました。ご参考になさってくださいね。
2010.9.16
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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体外受精とPMS治療。
やこさん(35歳)今年に入り子宮外妊娠で流産をし、体外受精に夏から切り替える事にしました。 もともとPMSがひどく、流産後に悪化しています。PMS の治療で体外受精と平行してできるものはありますか?体外受精で通院しながらでも飲める漢方や薬がありましたらアドバイスお願いします! 峯崎リヨ子 先生 (クスリのミネサキ) 私たちと一緒に悩みを解決しましょう 現在、日本では10組に1組のカップルが「不妊」に悩んでいるといわれる時代。「赤ちゃんがほしい」「どうして妊娠できないのだろう?」と悩んでおられる方がとても多いです。 そのことで、精神的ストレスになったり、自信を失いそうになっていませんか?今、ここで自分を見つめ直し、妊娠しない原因をあらゆる観点から検討し、悩みの解決に向かいましょう。 ご自分の心と身体に自信を持ってください。一人で悩まず、ご相談下さい。一緒に悩み解決のため頑張りましょう。 薬剤師:峯崎リヨ子プロフィール 日本不妊カウンセリング学会会員 認定不妊カウンセラー 日本食品保健指導士 周期調節法を本格的に勉強、実践し効果を上げているエキスパート集団「日本中医薬研究会会員」に所属。不妊症、皮膚病、腫瘍免疫、女性の身体のトラブルなどを専門に相談を受けている。 書籍「最新 東洋医学の名医134人」で紹介される。 ≫ クスリのミネサキやこさん、子宮外妊娠はとても残念で辛いことでしたね。当社にも子宮外妊娠で卵管切除、その後体外受精2回目で妊娠された36歳の方がいらっしゃいますよ。その方もPMSが顕著でした。 不妊治療自体とてもストレスです。ましてや流産は精神的に大きなダメージを受けますのでPMSも酷くなったのでしょう。 PMS(月経前症候群)は生理1週間、訳もなくイライラしたり、怒りっぽくなったり落ち込んだりと、精神的に不安定になりますし、頭痛、めまい、むくみ、便秘など体の不調も起こりやすいですが、生理が始まると消える場合が多いです。酷い人は生理中まで続きます。 PMSは排卵後の黄体ホルモン(プロゲステロン)と排卵前の卵胞ホルモン(エストロゲン)のバランスの問題とか、黄体ホルモンの急激な分泌低下で自律神経が不安定になるとか、脳内神経伝達物質セロトニンが生理前急に低下するからとかいろいろ考えられてます。 PMSは妊娠を望む場合リスクになりますね。完熟卵胞の発育や排卵に悪影響を与えやすし、また子宮内膜を厚くするのにもブレーキをかけてしまいます。 やこさんの場合体外受精を成功させるのには、よい卵胞を採卵できる事とふかふかの厚い子宮内膜が必要です。そのためPMSをなるだけ軽くしておいた方がいいです。 というのは排卵が起こる機序は間脳の視床下部のゴナトトロビン放出ホルモン(Gn-RH)→脳下垂体の卵胞刺激ホルモン(FSH)→卵巣→卵胞発育というようなホルモンの流れがあります。 PMSその症状は視床下部に影響を与え一連ののホルモンの流れのバランスがうまくいかなかったり、また逆にプロラクチン(乳汁ホルモン)が高くなったりします。そうなると卵胞発育や内膜に悪影響を及ぼすのです。 また気づかぬうちに、プロラクチンが高いままだったらPMSの症状が強く出る場合もあります。 流産後ひどくなったのでしたら プロラクチンも関係しているのかもしれませんのでプロラクチンの検査もなさってみてください。 もし高プロラクチンの時にはプロラクチンを下げる薬剤や漢方薬を飲むことでPMSが軽くなることも多いですよ。 ★PMSを楽にするには漢方薬が得意分野ですよ。 中国医学ではPMSを「気滞」ととらえます。つまり「気」の巡りが悪く気持ちが詰まった状態と考えるのです。漢方薬治療としては「理気剤」と言いまして「気」を発散し「気」の巡りを良くする漢方薬を使います。「加味逍遥散」「逍遥丸」「開気丸」「半夏厚朴湯」などがあります。 また、PMSが起こるのは「血」不足や「血」の巡りも悪いという根本の原因もあります。ですので併せて「補血」「活血」といって「身体の栄養」を補い、「血液の流れもよくする漢方薬もお勧めです 「婦宝当帰膠」「当帰芍薬散」「冠元顆粒」「芎帰調飲第一加減」 などがあります。 これらの漢方薬は不妊治療(体外受精)をするうえで、身体を丈夫にし、気持ちを緊張させずにリラックスさせ、安定したホルモン分泌にする。その結果PMSも解消され 良い卵胞と子宮内膜を作るサポート漢方薬です。 病院の治療との併用はより良い結果を生むための手助けをします。安心してご利用なさってください。 PMS改善には漢方薬がとても効果がありますよ。 ご自分の体質、症状に合わせて服用ください。 ・ ★余談として食べ物でもPMSを軽くしましょう。 香の良い野菜を利用しましょう。気持ちがリラックスします。 紫蘇、生姜、セロリ、パセリなど カルシュウムの多いものはイライラなど解消しますよ。 小魚、チーズ、海藻・・など。 イソフラボンの多い食品は女性ホルモンの分泌をよくします。 納豆、トーフ、豆乳など ★そのほかPMS対策として アロマオイル、ハーブティー、気功 、 体操 散歩 などなどご参考までに。
2010.9.16
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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漢方・周期療法について教えて下さい
たいむさん(29歳)今回も撃沈しました・・(涙) 漢方の効果の評判を聞いて、試してみたいと思っています。 それで質問なのですが、漢方薬は、婦人科の主治医に処方してもらえばいいのですか? 漢方を扱っているお店が近くにあるのですが、そちらへ直接行けばいいのでしょうか? それとも、主治医に処方箋を書いてもらって、お店に行くのですか? 峯崎リヨ子 先生 (クスリのミネサキ) 私たちと一緒に悩みを解決しましょう 現在、日本では10組に1組のカップルが「不妊」に悩んでいるといわれる時代。「赤ちゃんがほしい」「どうして妊娠できないのだろう?」と悩んでおられる方がとても多いです。 そのことで、精神的ストレスになったり、自信を失いそうになっていませんか?今、ここで自分を見つめ直し、妊娠しない原因をあらゆる観点から検討し、悩みの解決に向かいましょう。 ご自分の心と身体に自信を持ってください。一人で悩まず、ご相談下さい。一緒に悩み解決のため頑張りましょう。 薬剤師:峯崎リヨ子プロフィール 日本不妊カウンセリング学会会員 認定不妊カウンセラー 日本食品保健指導士 周期調節法を本格的に勉強、実践し効果を上げているエキスパート集団「日本中医薬研究会会員」に所属。不妊症、皮膚病、腫瘍免疫、女性の身体のトラブルなどを専門に相談を受けている。 書籍「最新 東洋医学の名医134人」で紹介される。 ≫ クスリのミネサキ撃沈はやはり落ち込んでしまいそうでしたね。でもそれがバネになり修復される事を信じましょう。そういう時に役立つのが「漢方・周期調節法」です。 従来の同じ漢方薬をずっと服用していくのではなく、月経のリズムを作っている4つの周期(月経期・卵胞期・排卵期・黄体期)に合わせ基礎体温表の変化を見ながら周期ごとに漢方薬を変えて服用していくというやり方なんです。 一つひとつの周期の役割がきちんとなり、乱れていた月経や排卵が整いホルモンのバランスが正常になるので妊娠しやすい身体に近づくのですよ。 月経期: 不要になった子宮内膜を全部すっきり排出する時期なんです。 受精卵が着床しやすいよう綺麗に大掃除する時期です。 漢方薬は「活血薬」「理気薬」で気血のめぐりを良くして余分なものを出し切ります。 ※代表的なもの「冠元顆粒」「血府逐瘀丸」 卵胞期: この時期は卵胞ホルモンの分泌が高まり子宮内膜も増殖。卵胞が成熟する時期です。妊娠にはとっても大事な時期です。漢方薬は「補腎精」「補血薬」でホルモン分泌をささえ、良い卵胞、良い子宮内膜を作る手助けをします。 ※代表的なもの「杞菊地黄丸」「参茸補血丸」「婦宝当帰膠」 排卵期: 卵巣内の成熟卵胞から卵子が飛び出し卵管へと移動。 卵子が飛び出した後の卵胞は黄体ホルモンを作り、低温期から一気に高温期へチェンジ。このように排卵をスムーズにするために気血活動を活発にさせなければなりません。 漢方薬は「補腎薬」「活血薬」「補気血薬」で排卵を順調にします。 ※代表的のもの「冠元顆粒」「温経湯」など 黄体期: 受精卵を着床・養育するために内膜をふかふかのベッドにする時期です。 妊娠を継続させるため子宮内膜は厚みと温かさと柔らかさがなければなりません。漢方薬は「補気血薬」「補腎陽薬」で子宮内膜が厚く柔らかい状態にします。 ※体表的なもの「参茸補血丸」「参馬補腎丸」 西洋医学の妊娠のメカニズムと中国漢方医学の理論を組み合わせたこの「周期調節法」は自分のホルモン分泌を整えるので良い卵胞、良い子宮内膜をる作るようになるのです。 病院の不妊治療とも併用しても大丈夫です。周期調節法で漢方薬を服用することはむしろ病院の治療を支え治療効果を上げるようになります。 撃沈なんてへこまないで!!まずは自分の本来の妊娠する力を周期調節法で引き出してみましょうよ。 周期調節法は中国では大学病院でも日常に行われている治療法です。 しかし日本では不妊治療は西洋医学中心ですので、婦人科の主治医の先生で漢方・周期調節法を取り入れておられるドクターは数少ないと思います。 ですので主治医の先生が処方なさるケースはあまりないと思います。 漢方を取り扱っている店がすべて周期調節法での不妊のアドバイスを行っているわけではありません。周期調節法という理論を学び啓蒙している薬局・薬店でご相談ください
2010.9.16
専門医Q&A 漢方・鍼灸