女性専門治療院 さくら治療室 ジネコ取材済
岡山県倉敷市鶴形1-2-20
婦人科 / 不妊治療
女性専門治療院 さくら治療室
岡山県倉敷市鶴形1-2-20
県下でも数少ない、国家資格を有する、正規の治療院です。 院長はじめ、スタッフ全員国家資格を持つ女性鍼灸師です。 安心してご相談下さい。 女性専門の治療院だからこそ出来ることを誠心誠意させて頂きます。 さくら治療室は今年も、一人でも多くの方に健康になって頂けるよう スタッフ一同一生懸命治療に努力してまいります。
※※女性専門、女性の症状専門一筋に今年で満18年です。
※※ 幼少期から老年期までの、女性の各年代の体調トラブルをサポートさせて頂きます。
診療科
婦人科
不妊治療
基本診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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10:00~20:00 | ○ | ○ | ||||||
10:00~18:30 | ○ | ○ | ○ | △ |
休診日
毎週月曜日、△第2・4日曜日
住所・連絡先
岡山県倉敷市鶴形1-2-20
TEL: 086-423-1154
治療コースとリラクゼーションコース
治療コースとリラクゼーションコースの両方を行っています。
女性の症状は、疾病の体とそうでない体との境界がとても難しくリラクゼーションのみでも、治療のみでも対応が難しいため、治療とリラクゼーションを組合わせ一人でも多くの方の症状に合った治療・施術ができるように取組んでおります。個々に合った、その方専用の治療コースを考えていきます。 症状は様々、患者様の環境や特長も様々なので、こちらの規格に患者様の症状をはめ込むのではなく、その方の症状環境に合った専用の治療コースを考えていきます。
不妊治療コース
妊娠しやすい身体作りのお手伝いをさせて頂きます。東洋医学を中心に、妊娠しやすい身体つくりのお手伝いを致します。
★ピックアップ障害の予防をすすめています!
★病院での不妊治療のスケジュールに合わせて、骨盤内臓の環境を整えて、少しでも妊娠の確率があがるよう、病院との連携治療を行っています。 例えば・・タイミング療法や、人工授精の排卵前に、骨盤の傾きを優しく整え、子宮と卵巣の位置関係を整える、卵子の取りこぼしを防ぐサポートをさせて頂き、その後病院で人工授精等を受けて頂くなど。
マタニティー鍼灸
妊娠中から産後までの、体調管理のサポートをさせて頂きます。 特に、産後の体調不良は、侮っていると今後の健康を左右しかねません。 早めのケアをおすすめします。
★自律神経・慢性疲労・月経痛・更年期症状などレディースケア専門の 治療院です。
★腰痛・肩こり・首痛・顔の浮腫み・下肢の浮腫み・骨盤矯正などのトラブルもご相談下さい。
原 徳子 院長プロフィール
原 徳子 院長略歴
不妊治療やレディースケアなど、治療といいながら、その治療に対する精神的ストレスが多いのも事実で、その為に不妊治療を断念した、
というお話しをよく聞きます。不妊治療は、心穏やかな温もりに満ちた、幸せなひと時であってほしいと願っています。
「未病を治すとは」、病気になる前に病気を治す=病気になりにくい体にすることですが、実際には病気と病気でない身体との境目は
とても分かりにくいもので、病気でない時期にいかにケアするかで、病気になるか健康をとり戻すかが決まってきます。
その、病気でない時期に少しでも多くの方を健康に導く事のできる鍼灸師やセラピストを育ていく事も私の使命の一つと考えています。
このクリニックに関連する監修記事、取材内容、ユーザー様からの質問と回答など、ジネコが企画した様々なコンテンツの一覧です。
記事一覧
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子宮内膜症は正しい知識と骨盤の歪みの調整で改善する
子宮内膜症は正しい知識と骨盤の歪みの調整で改善する子宮内膜症にかかる女性は10人に1人といわれていますが、その数は増えているという印象があります。子宮内膜症は月経のある20~30代にもっとも多く起こる疾患で、不妊の原因にもなります。 これだけ増えている、子宮内膜症ですが、正しい知識を持っている女性は少ないのが現状のようです。 そもそも子宮内膜症はどうして起こるのでしょうか。 子宮内膜とは子宮の内側を覆っている膜で、女性ホルモンの周期によって月一回脱落します。これが月経となります。脱落した子宮内膜は月経血として排出されます。しかし内膜症は、何らかの原因により子宮内膜組織が子宮以外の骨盤腔内で増殖し脱落し出血をくり返すのです。これが、子宮内膜症です。 つまり骨盤が歪むと、骨盤内蔵器(女性の場合、卵巣、卵管、子宮、腟など)の血行が阻害され、機能低下が現れたり骨盤内蔵器が圧迫されたり、ねじれたりします。 こうして機能低下が起こり、脳からのホルモン分泌の指令をうまく受けとれなくなったり、ねじれることで不要となった子宮内膜をうまく排出できず腹腔内に逆流すると、子宮内膜症になるのです。このような状態ですから、子宮内膜症が不妊につながるのも当然のことといえば当然なのです。 当院で骨盤の歪みを矯正することで血行を促進させ、骨盤内蔵器を元の位置に戻すことで子宮内膜症を改善すれば、重い生理痛も消え、不妊の原因を取り除きます。 骨盤の歪みを調整しながら鍼もうちますから、相乗効果で全身の血行がよくなり、体がポカポカしてくることをまず、実感してみてください。 院長 原 徳子 先生 女性特有の症状を専門にした治療を長年行っています。婦人科・マタニティ・不妊・ストレスなど、メンタル面のカウンセリングも同時に進めながら、心と体の両面をサポートしています。 ≫ さくら治療室
2018.4.7
コラム 不妊治療
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ピックアップ障害に効果を発揮する 骨盤矯正の「子宝整体」
ピックアップ障害に効果を発揮する 骨盤矯正の「子宝整体」「ピックアップ障害」という名前は妊活している方なら知っているでしょうが、そうでない女性にはあまり耳にしたことがないのではないでしょうか。 ピックアップ障害とは、卵巣から排卵された卵子を卵管に上手く取り込めない状態を指します。つまり、ピックアップ障害であると、卵子が精子と出会う可能性が大きく低下するということです。 質のいい卵子を排卵できていても、受精できないのであれば、妊娠は望めないということです。もちろん、子宮外妊娠となってしまうリスクもあります。 1999年の開業以来、女性専門の治療室として多くの患者さんを診てきましたが、ピックアップ障害の方には特徴的な歪みがあると、臨床経験から思っています。 子宮と卵巣の位置がずれていると、不妊でタイミング法、人工授精などさまざまな治療を受けていても妊娠には結びつかないことが多いようです。 当院で骨盤の歪みを調整する「子宝整体」と病院治療を組み合わせることで、妊娠の可能性はグーンとアップできるのです。 生理から排卵の間や人工授精の前などに骨盤の歪みを調整し、ホルモンバランスを整える鍼も行うと、生理痛が軽くなるのはもちろん、生理痛がなくなる人もいます。生理不順も改善されます。 とはいっても、いくら「子宝整体」を行っても、日常生活で骨盤を歪ませるクセに気をつけなければ、元も子もないのです。一番多いのが足を組むクセです。足を組み続けていると、足の左右のバランスが悪くなり、結果、骨盤が徐々に歪んでしまうのです。クセというくらいですから無意識に行っていますから、足がどうなっているか意識的に気をつけてクセを直していきましょう。 院長 原 徳子 先生 女性特有の症状を専門にした治療を長年行っています。婦人科・マタニティ・不妊・ストレスなど、メンタル面のカウンセリングも同時に進めながら、心と体の両面をサポートしています。 ≫ さくら治療室
2018.3.30
コラム 不妊治療
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体質改善アドバイス
JINEKO事務局さん(14歳)アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。 【コンさん(41歳)】 気になる症状から体質改善のアドバイスをお願いします。 気になる主な症状 ・周期が不安定で早まったり遅れたりする ・低温期から高温期への移行に時間がかかる(階段式の上昇) ・月経血の量が少なく期間が短い ・子宮筋腫、内膜症、卵巣膿腫、子宮ポリープ、卵管癒着などがある ・不眠で夢をよく見る ・子宮内膜が硬くて薄い ・月経がくるたびにがっかりする 原 徳子 先生 (女性専門治療院 さくら治療室) 私は十数年岡山在住の師匠に指示し、修行の時代に大勢の患者様と出会い、お話しを聞くうち、女性が本当に心から自分の身体の状態を相談できる、女性特有の症状に詳しい女性専門の治療院が少ない事が分かり、それが女性専科さくらを立ち上げるきっかけとなりました。 不妊治療やレディースケアなど、治療といいながら、その治療に対する精神的ストレスが多いのも事実で、その為に不妊治療を断念した、 というお話しをよく聞きます。不妊治療は、心穏やかな温もりに満ちた、幸せなひと時であってほしいと願っています。 「未病を治すとは」、病気になる前に病気を治す=病気になりにくい体にすることですが、実際には病気と病気でない身体との境目は とても分かりにくいもので、病気でない時期にいかにケアするかで、病気になるか健康をとり戻すかが決まってきます。 その、病気でない時期に少しでも多くの方を健康に導く事のできる鍼灸師やセラピストを育ていく事も私の使命の一つと考えています。 ≫ 女性専門治療院 さくら治療室腎の機能が低下すると、妊娠を含めた生殖機能が低下して「滑かつたい胎」となり、不育症・習慣性流産がおこりやすくなります。 卵胞を作る機能も低下して、良い卵ができにくくなったり、排卵困難にもなります。 コンさんの基礎体温の様子からも、プロラクチン高値や排卵困難が疑われます。 また、月経血が少ない、子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣膿腫などがあるのは瘀血(おけつ)の症状と考えます。 瘀血は血がとどこおり、スムーズに循環しないため子宮や卵巣を養えない状態を作ります。 体の冷えも瘀血状態を作り、子宮を冷やしたり血液循環を悪くします。 ですから体を冷やさないよう心がけ、ストレスの少ない環境で過ごしましょう。 体の中、つまり内臓を冷やさないことも大切です。 ヨーグルト・アイスクリーム・野菜サラダ・ビール・野菜ジュースなど陰性食品は過剰に摂取すると体の中を冷やします。 加熱できるものは温めて、飲み物は最低でも体温程度の温かさに。 自然界では、産んだ卵を温めずに放っておくと孵化しません。 ですからお母さん鳥は優しく一生懸命卵を温めます。 人間も冷えた身体は、よい卵子ができにくくなります。 また、病は気からといますが、ストレスは万病の元と言います。 月経が来るたびに落ち込んだり、心無い言葉に傷ついたりされていることとお察ししますが、かけがえのないすばらしい時間を過ごしているのですから、どうかこの時期を幸せな気持ちで過ごしていただけたらと思います。 笑顔は脳内環境を整えて、ホルモンバランスを整えると言いますから笑顔で過ごしましょう。 痛みの少ない鍼治療は腎を補い生殖機能を養い、子宮・卵巣と脳とのバランスをとることが可能です。 セルフ灸も子宮・卵巣を養生してくれます。いくつかツボを紹介します。 太谿(たいけい)内踵の後で、踵の一番とがった部分とアキレス腱との間の凹んだところ。 太衝(たいしょう)足の甲の1指と2指の間をなぞり、甲骨に突き当たる手前の凹んだところ。 熱くなる手前で取り、温まる程度に両足行います。 慣れくると下腹部や下肢が気持ちよく温まるのがわかるようになります。 ただ、低温やけどにはご注意を。
2014.5.14
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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不妊の原因を東洋医学ではどのように解釈するのですか?
JINEKO事務局さん(13歳)アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。 【シュガーさん(30歳)】 不妊の原因を東洋医学ではどのように解釈するのですか? 主な症状 ・高温期に体温が高低くなる日が多く不安定 ・体温が全体的に低い ・月経が遅れがち ・月経血の量が少ない ・レバー状の塊や、粘膜のような塊が混じる ・月経がくるたびにがっかりする ・月経前はイライラしやすく、怒りっぽい。落ち込みやすい ・足のむくみがひどい 原 徳子 先生 (女性専門治療院 さくら治療室) 私は十数年岡山在住の師匠に指示し、修行の時代に大勢の患者様と出会い、お話しを聞くうち、女性が本当に心から自分の身体の状態を相談できる、女性特有の症状に詳しい女性専門の治療院が少ない事が分かり、それが女性専科さくらを立ち上げるきっかけとなりました。 不妊治療やレディースケアなど、治療といいながら、その治療に対する精神的ストレスが多いのも事実で、その為に不妊治療を断念した、 というお話しをよく聞きます。不妊治療は、心穏やかな温もりに満ちた、幸せなひと時であってほしいと願っています。 「未病を治すとは」、病気になる前に病気を治す=病気になりにくい体にすることですが、実際には病気と病気でない身体との境目は とても分かりにくいもので、病気でない時期にいかにケアするかで、病気になるか健康をとり戻すかが決まってきます。 その、病気でない時期に少しでも多くの方を健康に導く事のできる鍼灸師やセラピストを育ていく事も私の使命の一つと考えています。 ≫ 女性専門治療院 さくら治療室鍼灸師の立場からお答えさせて頂きます ○シュガーさんの症状からは、「腎虚」による不妊ではないかと考えられます。 「腎」は骨や脳、耳、生殖能力、髪、排泄能力などを司っている(維持やコントロール)為,腎虚になりますと、それらに何らかの影響が出てきます。 「腎虚」はさらに、体を温めたり、機能させたりするエネルギーの大元である「腎陽」と、体をうるおわせ、栄養する「腎陰」の2つに分けられます。 ○シュガーさんの症状からは、「腎陽虚」ではないかと 思います。 腎の活動エネルギーが不足した状態で、主に寒気の症状が出てきます。 手足が冷える、夜間尿、浮腫、腰がだるい、痛む、足に力が入らない、生殖器系の方に症状が出ると精力減退(男性はインポテンツ、女性は不妊症) ○ご質問の、不妊の原因と東洋医学の関係ですが 生理は衝脈・任脈という経絡によって営まれのですが、この二脉をコントロールする司るのが腎なのです。衝脈は卵巣機能・任脈は子宮内膜に作用すると考えられています。ですので、「腎陽虚」により、衝脈や任脈に影響があり、内分泌機能の低下や、下垂体機能、甲状腺機能などに影響があり、不妊の原因になるのではと考えられています。 アドバイス・・・下腹部や臍周囲を温めましょう。衝脈・任脈が養われます 仙骨(尾骨をつくる逆三角形の骨)を温めましょう。副交感神経を助けます 足首を温めましょう。妊娠に関係する経絡が集中しています。 腎陽虚を補う食べ物は体を温め、活動を活発にします。 羊肉、鹿肉、ドジョウ、ニラ、クルミ、蓮の実、ギンナン、附子、シナモン、山椒、ウイキョウ、 黒豆、ゴマ、冬虫夏草、ナタマメ
2013.12.20
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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不妊治療と鍼灸治療を併用していますが、日常生活で気をつけたらいいことは何ですか?
相談者 penginさん(38歳)■ 不妊治療をはじめて2年になり、体外受精にステップアップして4か月目です。今まで二度体外受精に挑戦し、1回目は移植後途中で分割がストップし、2回目は移植前に成長が止まってしまいました。先月から鍼灸院にも通っていますが、直後はポカポカしていてもすぐに腰から足にかけて冷えてしまいます。辛いものは苦手ですが、香味野菜は好きなので意識的に摂っています。 鍼で腎気を補って瘀血を改善させ、お灸で骨盤や内臓を温めてホルモンのバランスを調整する 20代の若い時期に、子宮内膜症になりかけて、8年間もピルを服用されていたことがとても気になります。というのも、ピルの長期間服用は腎虚傾向になりやすいからです。 過度のストレスは卵胞ホルモン、黄体放出ホルモンをアンバランスにする 腎虚になると、結果的に血流が悪くなり瘀血になります。Penginさんも腎虚からくる瘀血になっていると思います。瘀血になると、代謝異常や月経困難、湿疹など皮膚への影響もおきやすく、血圧異常や肥満傾向にもなります。また、腎の陽気を損なうので、下半身がとくに冷えやすくなります。腎は生殖機能をつかさどっているので、子宮・卵巣などへの影響も少なくないのです。間脳にある、視床下部は情動行動中枢で、ストレスの影響を受けやすい。また、体温調節中枢・下垂体ホルモン調節中枢でもあるので、過度のストレスは卵胞ホルモン・黄体放出ホルモンにアンバランスをおこすことがあります。趣味を見つけたり、気分転換をするなどして、できるだけストレスをためない生活を心がけましょう。 不妊治療のすべての過程が、幸せな気持ちで行えるような心構えが大切 辛いものは苦手とのことですが、適量の辛味は腎を助けます。また、肺や大腸にも効能があり、ストレスを発散し、体を温めてくれます。らっきょう、しそ、たまねぎなどを使ってみてはいかがでしょうか。鍼で腎気を補うことで瘀血を改善させ、お灸で骨盤や内臓を温めていくことでホルモンのバランスを調整していくことをおすすめします。鍼灸を続けることで、良い卵子ができるようになり、栄養に満ちたフカフカの子宮内膜に改善し、受精卵をしっかり着床することができるようになります。ただ、受精卵を着床させるために最も大切なことは、不妊治療が機械的な作業になるのではなく、プロセスをふくめて、すべての過程が幸せな気持ちで行えること、幸せな時間であることが、より効果をあげ てくれると思います。イライラやストレスがあると、せっかくの不妊治療、鍼灸治療も効果が半減されてしまいますから。 原 徳子 先生 女性特有の症状を専門にした治療を長年行っています。婦人科・マタニティ・不妊・ストレスなど、メンタル面のカウンセリングも同時に進めながら、心と体の両面をサポートしています。 相談者 penginさん(38歳)■ 不妊治療をはじめて2年になり、体外受精にステップアップして4か月目です。今まで二度体外受精に挑戦し、1回目は移植後途中で分割がストップし、2回目は移植前に成長が止まってしまいました。先月から鍼灸院にも通っていますが、直後はポカポカしていてもすぐに腰から足にかけて冷えてしまいます。辛いものは苦手ですが、香味野菜は好きなので意識的に摂っています。 鍼で腎気を補って瘀血を改善させ、お灸で骨盤や内臓を温めてホルモンのバランスを調整する 20代の若い時期に、子宮内膜症になりかけて、8年間もピルを服用されていたことがとても気になります。というのも、ピルの長期間服用は腎虚傾向になりやすいからです。 過度のストレスは卵胞ホルモン、黄体放出ホルモンをアンバランスにする 腎虚になると、結果的に血流が悪くなり瘀血になります。Penginさんも腎虚からくる瘀血になっていると思います。瘀血になると、代謝異常や月経困難、湿疹など皮膚への影響もおきやすく、血圧異常や肥満傾向にもなります。また、腎の陽気を損なうので、下半身がとくに冷えやすくなります。腎は生殖機能をつかさどっているので、子宮・卵巣などへの影響も少なくないのです。間脳にある、視床下部は情動行動中枢で、ストレスの影響を受けやすい。また、体温調節中枢・下垂体ホルモン調節中枢でもあるので、過度のストレスは卵胞ホルモン・黄体放出ホルモンにアンバランスをおこすことがあります。趣味を見つけたり、気分転換をするなどして、できるだけストレスをためない生活を心がけましょう。 不妊治療のすべての過程が、幸せな気持ちで行えるような心構えが大切 辛いものは苦手とのことですが、適量の辛味は腎を助けます。また、肺や大腸にも効能があり、ストレスを発散し、体を温めてくれます。らっきょう、しそ、たまねぎなどを使ってみてはいかがでしょうか。鍼で腎気を補うことで瘀血を改善させ、お灸で骨盤や内臓を温めていくことでホルモンのバランスを調整していくことをおすすめします。鍼灸を続けることで、良い卵子ができるようになり、栄養に満ちたフカフカの子宮内膜に改善し、受精卵をしっかり着床することができるようになります。ただ、受精卵を着床させるために最も大切なことは、不妊治療が機械的な作業になるのではなく、プロセスをふくめて、すべての過程が幸せな気持ちで行えること、幸せな時間であることが、より効果をあげ てくれると思います。イライラやストレスがあると、せっかくの不妊治療、鍼灸治療も効果が半減されてしまいますから。 原 徳子 先生 女性特有の症状を専門にした治療を長年行っています。婦人科・マタニティ・不妊・ストレスなど、メンタル面のカウンセリングも同時に進めながら、心と体の両面をサポートしています。
2013.6.26
コラム 不妊治療
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子宮内膜増殖症と妊娠希望
えりさんさん(40歳)はじめまして。 現在子宮内膜増殖症(複雑型異型細胞)で、ヒスロンない服をしています。 このヒスロンで症状が落ち着けば、また不妊治療へ戻る予定となっています。 (ヒスロンを飲んで3カ月で、異型細胞は消えたようです) お聞きしたいのは、私のように子宮内膜増殖症の治療をしつつ、妊娠に向けて何か体質改善などで漢方や鍼灸をすることは効果はありますか? もちろん、今は子宮内膜増殖症をしっかりと治すことが先決であることは重々分かっているのですが、その先にあると信じている不妊治療で役立つ事をしたい気持ちでいっぱいです。 原 徳子 先生 (女性専門治療院 さくら治療室) 私は十数年岡山在住の師匠に指示し、修行の時代に大勢の患者様と出会い、お話しを聞くうち、女性が本当に心から自分の身体の状態を相談できる、女性特有の症状に詳しい女性専門の治療院が少ない事が分かり、それが女性専科さくらを立ち上げるきっかけとなりました。 不妊治療やレディースケアなど、治療といいながら、その治療に対する精神的ストレスが多いのも事実で、その為に不妊治療を断念した、 というお話しをよく聞きます。不妊治療は、心穏やかな温もりに満ちた、幸せなひと時であってほしいと願っています。 「未病を治すとは」、病気になる前に病気を治す=病気になりにくい体にすることですが、実際には病気と病気でない身体との境目は とても分かりにくいもので、病気でない時期にいかにケアするかで、病気になるか健康をとり戻すかが決まってきます。 その、病気でない時期に少しでも多くの方を健康に導く事のできる鍼灸師やセラピストを育ていく事も私の使命の一つと考えています。 ≫ 女性専門治療院 さくら治療室えり様 元々月経過多で、排卵もなくクロミドを使っていたとの事。 クロミドは卵胞刺激ホルモンや、黄体形成ホルモンを促進して、卵子を成熟させる作用がありますが、長期使用で抗エストロゲン作用によって、子宮内膜が薄くなるなど、妊娠の確率を下げる作用が出てくるとも言われています。 子宮内膜増殖症(複雑型異型細胞)の治療も、内膜の増殖を抑える治療になりますので、治療後の妊娠を希望される場合、子宮内膜増殖症の治療と並行して、身体全体のバランスを保つ鍼灸治療をして、いつでも不妊治療に専念できる身体にしていかれる事をおすすめします。 今までや、現在のお体の状態から、腎虚からの瘀血と思われます。冷え、疲れ、生活習慣の乱れ、肥満なども瘀血の原因になります。 鍼灸で、瘀血を治療して、いつでも不妊治療にギアチェンジできる身体作りをおすすめします。 しょうが、にんにく、タマネギ、青魚などを温かくして食べる。 野菜を温かくして食べる。 同じ姿勢を続けない、適度な運動なども、瘀血改善につながります。 でも1番は、「心穏やかに」です。
2013.5.12
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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体質改善のアドバイス希望
penginさん(38歳)体質改善のアドバイス希望 不妊治療を始めて2年、体外受精にステップアップして 4ヶ月目になります。 今までに2度体外受精に挑戦し、1回目は移植後途中で 分割がストップ、2回目は移植前に成長が止まってしまいました。 先月から鍼灸院にも通い始めましたが、通院直後はお腹周りも柔らかくポカポカしているのですが、すぐに腰から足にかけて冷えてしまいます。 暑がりで汗をかいたままにしておくと発疹が出来やすい為、普段は割と薄着の事が多いですが、冷房対策にと 腹巻を巻き、仕事中は膝掛けも使っています。 辛いものは苦手ですが、香味野菜は好きなのでネギや生姜などは普段の食事でも摂取を心がけています。 年齢に比べると卵巣年齢が高く(46歳と言われました) 排卵の際も超音波で確認できる卵胞は多くて4個、先月は1個しかありませんでした。 主人の側には検査しても原因は見当たらないそうです。 10年前と比べて10㎏以上太ってしまったし、通勤も1時間以上かかるので、ストレスも関係あるのかも、と思っています。 アドバイスを宜しくお願いします。 原 徳子 先生 (女性専門治療院 さくら治療室) 私は十数年岡山在住の師匠に指示し、修行の時代に大勢の患者様と出会い、お話しを聞くうち、女性が本当に心から自分の身体の状態を相談できる、女性特有の症状に詳しい女性専門の治療院が少ない事が分かり、それが女性専科さくらを立ち上げるきっかけとなりました。 不妊治療やレディースケアなど、治療といいながら、その治療に対する精神的ストレスが多いのも事実で、その為に不妊治療を断念した、 というお話しをよく聞きます。不妊治療は、心穏やかな温もりに満ちた、幸せなひと時であってほしいと願っています。 「未病を治すとは」、病気になる前に病気を治す=病気になりにくい体にすることですが、実際には病気と病気でない身体との境目は とても分かりにくいもので、病気でない時期にいかにケアするかで、病気になるか健康をとり戻すかが決まってきます。 その、病気でない時期に少しでも多くの方を健康に導く事のできる鍼灸師やセラピストを育ていく事も私の使命の一つと考えています。 ≫ 女性専門治療院 さくら治療室20代の若い時期に、子宮内膜症になりかけて、8年間もピルを服用されていたことがとても気になります。 というのも、ピルの長期間服用は腎虚傾向になりやすいからです。 腎虚になると、結果的に血流が悪くなり淤血になります。 Pengin さんも腎虚からくる瘀血になっていると思います。 淤血になると、代謝異常や月経困難、湿疹など皮膚への影響もおきやすく、血圧異常や肥満傾向にもなります。 また、腎の陽気を損なうので、下半身がとくに冷えやすくなります。 腎は生殖機能をつかさどっているので、子宮・卵巣などへの影響も少なくないのです。 間脳にある、視床下部は情動行動中枢で、ストレスの影響を受けやすい。 また、体温調節中枢・下垂体ホルモン調節中枢でもあるので、過度のストレスは卵胞ホルモン・黄体放出ホルモンにアンバランスをおこすことがあります。 趣味を見つけたり、気分転換をするなどして、できるだけストレスをためない生活を心がけましょう。 辛いものは苦手とのことですが、適量の辛味は腎を助けます。また、肺や大腸にも効能があり、ストレスを発散し、体を温めてくれます。 らっきょう、しそ、たまねぎなどを使ってみてはいかがでしょうか。 鍼で腎気を補うことで淤血を改善させ、お灸で骨盤や内臓を温めていくことでホルモンのバランスを調整していくことをおすすめします。 鍼灸を続けることで、良い卵子ができるようになり、栄養に満ちたフカフカの子宮内膜に改善し、受精卵をしっかり着床することができるようにな ります。 ただ、受精卵を着床させるために最も大切なことは、不妊治療が機械的な作業になるのではなく、プロセスをふくめて、すべての過程が幸せな気持ちで行えること、幸せな時間であることが、より効果をあげてくれると思います。 イライラやストレスがあると、せっかくの不妊治療、鍼灸治療も効果が半減されてしまいますから。
2012.9.28
専門医Q&A 漢方・鍼灸