中国漢方薬寿堂 ジネコ取材済
中国漢方薬寿堂
神奈川県横浜市中区花咲町1-49
中国漢方薬寿堂[やくじゅどう]は、中国漢方(中医学)の知識と長年の薬局経験を活かし、健康に関することでまず最初にご相談頂ける「健康のホットステーション」でありたいと心掛けています。
不妊症で悩む女性の状態を的確に捉え、妊娠しやすくなるようアドバイスできる、本当に素晴らしい考え方「不妊症周期療法」を取り入れています。
お蔭様で、今まで多くのお客様の相談に応じ感謝のおことばを頂戴して参りました。
「お客様が自然妊娠、出産できるようベストをつくす。」このことを常に私は意識しています。
かかりつけのお医者さんの検査や診察の結果を、薬剤師としての立場でよく理解し、お客様を励まし、自然妊娠、出産できるようカウンセリングすることが、私に与えられた役割であると考えています。
中国漢方(中医学)や周期療法の知恵と経験は、お客様の健康とお幸せをまず第一に考えることで活きてくるものなのです。
診療科
基本診療時間
休診日
日曜、月曜、祝日
住所・連絡先
神奈川県横浜市中区花咲町1-49
TEL: 045-231-2993
FAX: 045-231-2993
譚定長 薬剤師・鍼灸師プロフィール
譚定長 薬剤師・鍼灸師略歴
お腹を切ることなく、警友病院の甘先生にしていただいた内視鏡による手術のおかげで、術後の回復はよかったのですが、手術を受けるまでに二、三の病院で誤診され、体をこわしていた妻は、本来の体調にはほど遠い状態になっていました。
そこで故郷の中国浙江省杭州の名医、何少山先生の診察を受けに行き、それから二年間、先生の指示通りの漢方薬を服用して体の回復に努めました。そのおかげで現在健康な三人の子供に恵まれました。
そして25年ほど前に私は北京同仁堂病院主任、叢法滋先生の不妊治療を勉強する機会があり、その中で、中国医学と西洋医学をドッキングした中西医合作による最も新しい不妊治療法、周期療法を学ぶことができました。それ以来、月経周期の変化に応じて、薬の服用を変えて体を整えるこの方法を実践してきました。
私が新聞などに連載しているコーナーで、周期療法をご紹介して15年ほど経過しましたが、読者の中で沢山の方々が妊娠、出産され、お役に立てたことを本当にうれしく思っております。
このクリニックに関連する監修記事、取材内容、ユーザー様からの質問と回答など、ジネコが企画した様々なコンテンツの一覧です。
記事一覧
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極端な痩せ型なので妊娠しても無事に体内で赤ちゃんが成長できるのか不安
相談者 ミルキー さん(36歳) 極端な痩せ型でBMI が16.5 ほどです。遺伝的に太れない体質だと思います。月経もほとんど経血がなく、先月は4 日間微量な量がでて終わりました。もともと月経の期間が短く、経血の量も少ないのですが、30 代になりそれが進んでいます。月経は順調にきます。このような貯えのない体で妊娠しても、無事に赤ちゃんが体内で成長することができるのか不安です。○ 初経11歳○ 月経周期30日○ 持続期間 2日~4日○ 経血の量 少ない○ 腰痛 たまにある 同じような体型の母親から生まれたのだから健康な体になれば妊娠、出産もできる 妊娠は健康な女性と男性があって成り立つものです。当店にいらっしゃる女性の方々は年齢もさまざまですし、体型もいろいろです。痩せ型の方も太っている方もいます。全員が標準的な体型をしているわけではありません。月経周期が30日前後で排卵し、卵管に問題がなく、男性側にも問題がなければ、月経周期の変化に合わせて月経期・低温期・排卵期・高温期と薬を飲み分け、体調を整えてから妊娠を目指すことをおすすめしています。 1日3回の食事がつらいなら食事の回数を増やし1回の食事量を少なくして胃腸の処理量を減らす 胃腸が弱くて太れない、疲れやすい傾向も、この中で考えていけば同時進行で改善できることだと思います。ミルキーさんは、同じような体型をしているお母さんから生まれてきているのですから、元気な卵巣と温かい子宮を用意し、胃腸も丈夫にして少しでも健康な体に近づけば妊娠、出産と進むことができると思います。太れない体質は漢方でいう脾胃の虚です。胃腸が弱く消化吸収力が弱いということです。胃腸を元気にする人参や黄耆を配合した補中益気湯、六君子湯などの漢方薬が有効です。また、薬の服用と同時に食事の摂り方を考えるといいと思います。1日3回の食事がつらいなら、食事の回数を増やして1回の食事量を少なくし、一度の胃腸の処理量を減らします。よく噛むことも消化吸収を助けます。食事量を増やせば太れると思いがちですが、食べ過ぎは胃腸に負担がかかり、胃腸が疲れ逆効果になります。 胃腸の働きが弱い人は温かい食事温かい飲み物を摂るように心がける また、胃腸の働きが弱いので冷たい飲み物や生物、冷蔵庫で長時間冷やした物は控えてください。なるべく温かい食事、温かい飲み物を摂りましょう。この季節、いろいろ具材を入れて食べられる鍋料理がおすすめです。例えば、鶏の手羽先、鶏レバー、豆腐、ネギ、きのこ類、緑野菜などを入れた鍋は、コラーゲン、タンパク質、鉄、葉酸など、体に良い栄養素が摂れます。これに魚やカキを加えるとさらにいいですね。飲み物は温かいお茶やコーヒーなど好みのものを飲んでください。カフェインが多いお茶は良くないと思っている方がいますが、世界で人口の多い民族は皆、お茶やコーヒーなどを飲んでいます。寒い毎日が続きますから、風邪をひかないように気をつけてください。 譚 定長先生 1949年生まれ。薬剤師、鍼灸師。1988年9月に北京同仁堂医院中医科主任の叢法滋先生が来日した際、中国医学と西洋医学の考えを融合した新しい不妊治療法である周期療法を学ぶ。以来今日まで約25年間の実績を持ち、日本における周期療法の先駆者といえる。 相談者 ミルキー さん(36歳) 極端な痩せ型でBMI が16.5 ほどです。遺伝的に太れない体質だと思います。月経もほとんど経血がなく、先月は4 日間微量な量がでて終わりました。もともと月経の期間が短く、経血の量も少ないのですが、30 代になりそれが進んでいます。月経は順調にきます。このような貯えのない体で妊娠しても、無事に赤ちゃんが体内で成長することができるのか不安です。○ 初経11歳○ 月経周期30日○ 持続期間 2日~4日○ 経血の量 少ない○ 腰痛 たまにある 同じような体型の母親から生まれたのだから健康な体になれば妊娠、出産もできる 妊娠は健康な女性と男性があって成り立つものです。当店にいらっしゃる女性の方々は年齢もさまざまですし、体型もいろいろです。痩せ型の方も太っている方もいます。全員が標準的な体型をしているわけではありません。月経周期が30日前後で排卵し、卵管に問題がなく、男性側にも問題がなければ、月経周期の変化に合わせて月経期・低温期・排卵期・高温期と薬を飲み分け、体調を整えてから妊娠を目指すことをおすすめしています。 1日3回の食事がつらいなら食事の回数を増やし1回の食事量を少なくして胃腸の処理量を減らす 胃腸が弱くて太れない、疲れやすい傾向も、この中で考えていけば同時進行で改善できることだと思います。ミルキーさんは、同じような体型をしているお母さんから生まれてきているのですから、元気な卵巣と温かい子宮を用意し、胃腸も丈夫にして少しでも健康な体に近づけば妊娠、出産と進むことができると思います。太れない体質は漢方でいう脾胃の虚です。胃腸が弱く消化吸収力が弱いということです。胃腸を元気にする人参や黄耆を配合した補中益気湯、六君子湯などの漢方薬が有効です。また、薬の服用と同時に食事の摂り方を考えるといいと思います。1日3回の食事がつらいなら、食事の回数を増やして1回の食事量を少なくし、一度の胃腸の処理量を減らします。よく噛むことも消化吸収を助けます。食事量を増やせば太れると思いがちですが、食べ過ぎは胃腸に負担がかかり、胃腸が疲れ逆効果になります。 胃腸の働きが弱い人は温かい食事温かい飲み物を摂るように心がける また、胃腸の働きが弱いので冷たい飲み物や生物、冷蔵庫で長時間冷やした物は控えてください。なるべく温かい食事、温かい飲み物を摂りましょう。この季節、いろいろ具材を入れて食べられる鍋料理がおすすめです。例えば、鶏の手羽先、鶏レバー、豆腐、ネギ、きのこ類、緑野菜などを入れた鍋は、コラーゲン、タンパク質、鉄、葉酸など、体に良い栄養素が摂れます。これに魚やカキを加えるとさらにいいですね。飲み物は温かいお茶やコーヒーなど好みのものを飲んでください。カフェインが多いお茶は良くないと思っている方がいますが、世界で人口の多い民族は皆、お茶やコーヒーなどを飲んでいます。寒い毎日が続きますから、風邪をひかないように気をつけてください。 譚 定長先生 1949年生まれ。薬剤師、鍼灸師。1988年9月に北京同仁堂医院中医科主任の叢法滋先生が来日した際、中国医学と西洋医学の考えを融合した新しい不妊治療法である周期療法を学ぶ。以来今日まで約25年間の実績を持ち、日本における周期療法の先駆者といえる。
2015.4.15
コラム 不妊治療
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カウフマン療法を受けているのに喫煙しパートナーとけんかも多く頭痛や吐き気、胃痛がある
相談者 にこ さん(36歳) 【不妊の原因:月経不順・無月経・FSHが高い】 ○なんだか疲れやすい ○胃腸が弱い ○月経が乱れやすい ○ため息をよくつく ○イライラをため込みやすい ○気分によって食欲にムラがある ○めまいや立ちくらみがよくある ○目がかすんだり疲れる ○肩こりや頭痛が慢性的にある ○レバーのような経血の塊がでる ○太りやすい ○体が重く、いつもだるい ○むくみやすい 妊娠の第一歩は健康な心と体の準備から始め助け合い毎日楽しく仲良く暮らすことが大切 当店にいらっしゃる方にもカウフマン療法をされる方もいらっしゃいます。私は周期療法の低温期、高温期、月経期を併用して、卵巣の回復に努めています。 妊娠の第一歩は、お二人の健康な心と体の準備から始まります。パートナーとけんかが多いことは大変よくないですね。ストレスが多く、いつもイライラしている状態は、自律神経とホルモン分泌の中枢である視床下部にマイナスの刺激になります。その影響で月経周期が乱れたり、ときには無排卵、無月経になることもあります。 また、精神面でも、さまざまな不定愁訴を生む原因にもなります。お互いに助け合い、楽しい気持ちで毎日仲良く暮らさないと、赤ちゃんを運んでくるコウノトリは飛んできてはくれないと思いますが、いかがでしょうか。 赤身の肉や魚を摂り血液をつねに増やし冷たい飲みものを避けるように心がける にこさんの現在のコンディションは、中医学では「肝気鬱血」、「賢虚」、「瘀血」、「痰湿」といった状況です。補助医療法として、食事やカイロの活用をおすすめします。 女性は「血けつ」と「精せい」が関連しますので、まずは血液をつねに増やしましょう。牛肉などの赤身の肉やカツオ、マグロなどの赤身の魚、ほうれん草、ブロッコリー、小松菜などの緑色野菜、牛、豚、トリなどのレバー類、コラーゲンの多いスープなどを摂るよう心がけてください。寒い季節に、いろいろな食材が入る鍋物は、栄養たっぷりでおすすめです。 冷たい飲みものは避けてください。とくに寒い冬は、水を入れたものやアイスクリームは体を不健康にします。暖かいお茶なら、緑茶、紅茶、ウーロン茶、コーヒーなど何でもいいです。カフェインが入っているお茶も飲んでください。 実はカフェイン入りのお茶を愛飲している中国、インド、アメリカ、バングラデシュなどの国では、子どもがたくさん生まれています。ただし、どこの国も氷の入った冷たいお茶は飲んでいません。 寒い季節はカイロをツボに貼って温めると良い。仙骨の上、へそ下、両足の内くるぶしがおすすめ もうひとつ、寒い季節に大変有効なのが「特とっこうけつ効穴」にカイロを使用することです。中国林州市の病院で鍼灸の仕事をしていた私の妻のアドバイスを元におすすめするツボは、仙骨の上、へそ下、両足の内くるぶしの上です。低温ヤケドをしないように気をつけて、肌着や靴下の上からカイロを貼って、この場所を温めてください。 譚 定長先生 1949年生まれ。薬剤師、鍼灸師。1988年9月に北京同仁堂医院中医科主任の叢法滋先生が来日した際、中国医学と西洋医学の考えを融合した新しい不妊治療法である周期療法を学ぶ。以来今日まで約25年間の実績を持ち、日本における周期療法の先駆者といえる。 相談者 にこ さん(36歳) 【不妊の原因:月経不順・無月経・FSHが高い】 ○なんだか疲れやすい ○胃腸が弱い ○月経が乱れやすい ○ため息をよくつく ○イライラをため込みやすい ○気分によって食欲にムラがある ○めまいや立ちくらみがよくある ○目がかすんだり疲れる ○肩こりや頭痛が慢性的にある ○レバーのような経血の塊がでる ○太りやすい ○体が重く、いつもだるい ○むくみやすい 妊娠の第一歩は健康な心と体の準備から始め助け合い毎日楽しく仲良く暮らすことが大切 当店にいらっしゃる方にもカウフマン療法をされる方もいらっしゃいます。私は周期療法の低温期、高温期、月経期を併用して、卵巣の回復に努めています。 妊娠の第一歩は、お二人の健康な心と体の準備から始まります。パートナーとけんかが多いことは大変よくないですね。ストレスが多く、いつもイライラしている状態は、自律神経とホルモン分泌の中枢である視床下部にマイナスの刺激になります。その影響で月経周期が乱れたり、ときには無排卵、無月経になることもあります。 また、精神面でも、さまざまな不定愁訴を生む原因にもなります。お互いに助け合い、楽しい気持ちで毎日仲良く暮らさないと、赤ちゃんを運んでくるコウノトリは飛んできてはくれないと思いますが、いかがでしょうか。 赤身の肉や魚を摂り血液をつねに増やし冷たい飲みものを避けるように心がける にこさんの現在のコンディションは、中医学では「肝気鬱血」、「賢虚」、「瘀血」、「痰湿」といった状況です。補助医療法として、食事やカイロの活用をおすすめします。 女性は「血けつ」と「精せい」が関連しますので、まずは血液をつねに増やしましょう。牛肉などの赤身の肉やカツオ、マグロなどの赤身の魚、ほうれん草、ブロッコリー、小松菜などの緑色野菜、牛、豚、トリなどのレバー類、コラーゲンの多いスープなどを摂るよう心がけてください。寒い季節に、いろいろな食材が入る鍋物は、栄養たっぷりでおすすめです。 冷たい飲みものは避けてください。とくに寒い冬は、水を入れたものやアイスクリームは体を不健康にします。暖かいお茶なら、緑茶、紅茶、ウーロン茶、コーヒーなど何でもいいです。カフェインが入っているお茶も飲んでください。 実はカフェイン入りのお茶を愛飲している中国、インド、アメリカ、バングラデシュなどの国では、子どもがたくさん生まれています。ただし、どこの国も氷の入った冷たいお茶は飲んでいません。 寒い季節はカイロをツボに貼って温めると良い。仙骨の上、へそ下、両足の内くるぶしがおすすめ もうひとつ、寒い季節に大変有効なのが「特とっこうけつ効穴」にカイロを使用することです。中国林州市の病院で鍼灸の仕事をしていた私の妻のアドバイスを元におすすめするツボは、仙骨の上、へそ下、両足の内くるぶしの上です。低温ヤケドをしないように気をつけて、肌着や靴下の上からカイロを貼って、この場所を温めてください。 譚 定長先生 1949年生まれ。薬剤師、鍼灸師。1988年9月に北京同仁堂医院中医科主任の叢法滋先生が来日した際、中国医学と西洋医学の考えを融合した新しい不妊治療法である周期療法を学ぶ。以来今日まで約25年間の実績を持ち、日本における周期療法の先駆者といえる。
2015.1.29
コラム 妊活
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妊娠してもいいかどうか不安
JINEKO事務局さん(13歳)ドクターQ&Aにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが漢方の先生に聞いてきました。 【ミルキーさん(36歳)】 極端な痩せ型でBMIが16.5ほどです。 高校生くらいからずっと同じ体重で、親が同じような体型ですので、遺伝的なものが強いと思っています。 太る努力は何度もしましたが、太りません。 先日、体調不良から食欲不振になり1週間ほど食事量が減ってしまった時に褥瘡ができかけてしまったほどです。 このような貯えのない体で妊娠して無事に赤ちゃんが成長するものなのか、不安でたまらないので、自分はもう赤ちゃんをあきらめるべきではと思っています。 最近は傷の治りも悪く、小さな白いイボのようなもの(脂漏性角化症でしょうか)も出てきており、自分の皮膚形成すらきちんとできなくなってきていることに気付き、老化をひしひしと感じています。 また、先月の生理はほとんど経血がなく、チョロチョロと4日間微量な量が出続けて終わりました。1日もしっかりした量は出ませんでした。以前より短い方ですが、30代になりより短くなり、先月より前も2日程は出て、あとはとても少ない量で終わってしまいます。 生理は順調にきます。 妊娠してもきちんと体内で成長することができるのか、教えて頂きたいです。 譚定長 先生 (中国漢方薬寿堂) 私は漢方の勉強を始めて四十数年になります。いろいろな病気について勉強してきましたが、不妊症について勉強したきっかけは28年ほど前、結婚して間もなく、私の妻が子宮外妊娠をわずらい体調をくずしたことがあったからです。 お腹を切ることなく、警友病院の甘先生にしていただいた内視鏡による手術のおかげで、術後の回復はよかったのですが、手術を受けるまでに二、三の病院で誤診され、体をこわしていた妻は、本来の体調にはほど遠い状態になっていました。 そこで故郷の中国浙江省杭州の名医、何少山先生の診察を受けに行き、それから二年間、先生の指示通りの漢方薬を服用して体の回復に努めました。そのおかげで現在健康な三人の子供に恵まれました。 そして25年ほど前に私は北京同仁堂病院主任、叢法滋先生の不妊治療を勉強する機会があり、その中で、中国医学と西洋医学をドッキングした中西医合作による最も新しい不妊治療法、周期療法を学ぶことができました。それ以来、月経周期の変化に応じて、薬の服用を変えて体を整えるこの方法を実践してきました。 私が新聞などに連載しているコーナーで、周期療法をご紹介して15年ほど経過しましたが、読者の中で沢山の方々が妊娠、出産され、お役に立てたことを本当にうれしく思っております。 ≫ 中国漢方薬寿堂妊娠は健康な女性と男性があって成り立つものです。 当店にいらっしゃる女性の方々は年齢もさまざまですし、体型もいろいろです。痩せ型の方も太っている方もいます。 全員が標準的な体型をしているわけではありません。 月経周期が30日前後で排卵し、卵管に問題がなく、男性側にも問題がなければ、月経周期の変化に合わせて月経期・低温期・排卵期・高温期と薬を飲み分け、体調を整えてから妊娠を目指すことをおすすめしています。 胃腸が弱くて太れない、疲れやすい傾向も、この中で考えていけば同時進行で改善できることだと思います。 ミルキーさんは、同じような体型をしているお母さんから生まれてきているのですから、元気な卵巣と温かい子宮を用意し、胃腸も丈夫にして少しでも健康な体に近づけば妊娠、出産と進むことができると思います。 太れない体質は漢方でいう脾胃の虚です。 胃腸が弱く消化吸収力が弱いということです。胃腸を元気にする人参や黄耆を配合した補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、六君子湯(りっくんしとう)などの漢方薬が有効です。 また、薬の服用と同時に食事の摂り方を考えるといいと思います。1日3回の食事がつらいなら、食事の回数を増やして1回の食事量を少なくし、一度の胃腸の処理量を減らします。よく噛むことも消化吸収を助けます。 食事量を増やせば太れると思いがちですが、食べ過ぎは胃腸に負担がかかり、胃腸が疲れ逆効果になります。 また、胃腸の働きが弱いので冷たい飲み物や生物、冷蔵庫で長時間冷やした物は控えて下さい。なるべく温かい食事、温かい飲み物を摂りましょう。 この季節、いろいろ具材を入れて食べられる鍋料理がおすすめです。例えば、鶏の手羽先、鶏レバー、豆腐、ネギ、きのこ類、緑野菜などを入れた鍋は、コラーゲン、タンパク質、鉄、葉酸など、体に良い栄養素が摂れます。 これに魚やカキを加えるとさらにいいですね。 飲み物は温かいお茶やコーヒーなど好みのものを飲んでください。 カフェインが多いお茶は良くないと思っている方がいますが、世界で人口の多い民族は皆、お茶やコーヒーなどを飲んでいます。 寒い毎日が続きますから、風邪をひかないように気をつけてください。
2013.12.20
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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不妊症とアトピーについて
もかさん(31歳)はじめまして。よろしくお願い致します。 子供を望んで8年たちます。体外受精を3回し、卵のグレードもいいのに着床しませんでした。 今まで着床したことがありません。 とある人にアトピーの女性は子供ができにくいと言われました。着床しずらいと…。 私は幼少の頃からアトピーがあり、皮膚科で薬を処方してもらってましたが、大人になりだいぶマシになりました。 たまにお薬にお世話になる程度です。 関係あるのでしょうか? 現在婦人科で処方されてる当帰芍薬散を毎食前に飲んでます。 アトピーも不妊にも飲むといい漢方とかありますでしょうか? これから治療休憩時期にはいります。 少しでも身体の状態を良くしたいです。 よろしくお願い致します。 譚定長 先生 (中国漢方薬寿堂) 私は漢方の勉強を始めて四十数年になります。いろいろな病気について勉強してきましたが、不妊症について勉強したきっかけは28年ほど前、結婚して間もなく、私の妻が子宮外妊娠をわずらい体調をくずしたことがあったからです。 お腹を切ることなく、警友病院の甘先生にしていただいた内視鏡による手術のおかげで、術後の回復はよかったのですが、手術を受けるまでに二、三の病院で誤診され、体をこわしていた妻は、本来の体調にはほど遠い状態になっていました。 そこで故郷の中国浙江省杭州の名医、何少山先生の診察を受けに行き、それから二年間、先生の指示通りの漢方薬を服用して体の回復に努めました。そのおかげで現在健康な三人の子供に恵まれました。 そして25年ほど前に私は北京同仁堂病院主任、叢法滋先生の不妊治療を勉強する機会があり、その中で、中国医学と西洋医学をドッキングした中西医合作による最も新しい不妊治療法、周期療法を学ぶことができました。それ以来、月経周期の変化に応じて、薬の服用を変えて体を整えるこの方法を実践してきました。 私が新聞などに連載しているコーナーで、周期療法をご紹介して15年ほど経過しましたが、読者の中で沢山の方々が妊娠、出産され、お役に立てたことを本当にうれしく思っております。 ≫ 中国漢方薬寿堂不妊症とアトピーは直接的に関係ありません。 当店では、周期療法のお薬にアトピーの薬を加えて対処しています。 内膜症であれば骨盤内・子宮内・卵巣内がうっ血しやすく、冷たい子宮なので卵が着床しづらく継続もしづらい環境です。 このことも考慮してお薬を考えると良いと思います。 AMHが低いのであまり卵巣を刺激せず、自然排卵が可能ならば自然妊娠を考えると良いと思います。 主は不妊、アトピーは第二と考えて対処しましょう。 ちなみに当店ではこのような場合、当帰芍薬散はまったく使用しません。
2013.5.21
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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子宮内膜増殖症と妊娠希望
えりさんさん(40歳)はじめまして。 現在子宮内膜増殖症(複雑型異型細胞)で、ヒスロンない服をしています。 このヒスロンで症状が落ち着けば、また不妊治療へ戻る予定となっています。 (ヒスロンを飲んで3カ月で、異型細胞は消えたようです) お聞きしたいのは、私のように子宮内膜増殖症の治療をしつつ、妊娠に向けて何か体質改善などで漢方や鍼灸をすることは効果はありますか? もちろん、今は子宮内膜増殖症をしっかりと治すことが先決であることは重々分かっているのですが、その先にあると信じている不妊治療で役立つ事をしたい気持ちでいっぱいです。 譚定長 先生 (中国漢方薬寿堂) 私は漢方の勉強を始めて四十数年になります。いろいろな病気について勉強してきましたが、不妊症について勉強したきっかけは28年ほど前、結婚して間もなく、私の妻が子宮外妊娠をわずらい体調をくずしたことがあったからです。 お腹を切ることなく、警友病院の甘先生にしていただいた内視鏡による手術のおかげで、術後の回復はよかったのですが、手術を受けるまでに二、三の病院で誤診され、体をこわしていた妻は、本来の体調にはほど遠い状態になっていました。 そこで故郷の中国浙江省杭州の名医、何少山先生の診察を受けに行き、それから二年間、先生の指示通りの漢方薬を服用して体の回復に努めました。そのおかげで現在健康な三人の子供に恵まれました。 そして25年ほど前に私は北京同仁堂病院主任、叢法滋先生の不妊治療を勉強する機会があり、その中で、中国医学と西洋医学をドッキングした中西医合作による最も新しい不妊治療法、周期療法を学ぶことができました。それ以来、月経周期の変化に応じて、薬の服用を変えて体を整えるこの方法を実践してきました。 私が新聞などに連載しているコーナーで、周期療法をご紹介して15年ほど経過しましたが、読者の中で沢山の方々が妊娠、出産され、お役に立てたことを本当にうれしく思っております。 ≫ 中国漢方薬寿堂当店では、ヒスロン(ピル)で無排卵の時は内膜症の漢方薬を一緒に併用します。 もしヒスロンの治療が終わったら、クロミドを併用して周期療法(内膜症を考慮した内容のもの)で妊娠を目指すと良いでしょう。 また、治療と同時に夕食を軽くするなど、体重のことも考えて頂きたいと思います。 極端なダイエットは考えなくても、体重は110kgであれば当然減量していく必要はあります。
2013.5.12
専門医Q&A 漢方・鍼灸