二人目を希望なら４つとはいわず、もう少し（６つくらい）胚盤胞を作っておいたほうがいいですね。移植してみるとわかるのですが、移植のほうが採卵より断然難しいです。

採卵というのは調子がよければ（自然周期だったら）、毎週期とれるわけで、それを何回か繰り返せばすみます（費用もかかりますがそんなこともいってられません）。しかし移植となると話は別。体外の場合はけっこう流産率が高くて、着床してすぐに流れる化学流産だったり、たいのうがみえて流産、あとは着床して心拍確認までとれて流産で手術することがよくあります（私も何回も経験しています。）。

流産する週数にもよりますが、一度子宮へ着床し、妊娠ホルモンHcgがでると、その後すぐに採卵することはできません。Hcgホルモンが卵胞の成長を抑制するため、数ヶ月から半年子宮を休ませる必要があります。出産した後も同じで、断乳を早めにしないとプロクラチンというホルモンがでるのため排卵を抑制してしまい、生理がもどっても卵胞が育たないってことがあります。

ですからこれから移植して順調にいけば３７歳か３８歳で妊娠できますが、出産後に採卵できるとなると４０歳すぎてしまいますね。

40歳すぎて体外の妊娠成績はかなり厳しいと思ってください。卵の質は３８歳でずどーんと下降していくので、今のうち（３７歳のうちに）にたくさん卵をとっておいたほうがいいです。

私は３８歳と３９歳の時に採卵しそれぞれ４つずつ胚盤胞になりました。３９歳の時の卵はすべて着床するも全て流れてしまいました。グレードはよくてうまくいくだろうといわれていた胚盤胞でした。やはり年齢による卵の質の劣化だと思います。一方、３８歳の時の卵を戻し妊娠が継続しています。移植する年齢よりも、卵をとった時の年齢が重要です。話はとびますが、妊娠してから受けるクワトロ検査という血液を使用した胎児の染色体検査も、母体が妊娠した時の年齢ではなくて、採卵した時の年齢（卵の年齢）で確率を計算するんです。卵年齢ってすごく重要です。

よって２人目を考えているならば、３７歳の時に胚盤胞をもう少し作っておいたほうがいいですね。

2011.9.4 16:50 18

　こんにちは、私も高齢だったのでフレッシュな受精卵を移植しながら、あまった受精卵を凍結して卵貯金しました。
37歳で１回目の採卵で移植はせずに初期胚２個を凍結
　　　（２個を長期培養したものの胚盤胞にならず）
38歳で２回目の採卵で初期胚を１個移植して陰性
　　　（４個を長期培養したものの胚盤胞にならず）
38歳で３回目の採卵で初期胚を１個移植して陰性
　　　（４個を長期培養して４個が胚盤胞になり４個凍結）
その後、凍結胚盤胞を２回移植してやっと妊娠しました。通算、妊娠するまでに全部で４回移植〔初期胚（G２）→初期胚（G１）→胚盤胞（４AA）→胚盤胞（３BB）〕しました。

　１回目の初期胚２個（G２とG３）と３回目の胚盤胞２個（３BB２個）の計４個が凍結胚として残っています。子どもが１歳半くらい（できれば41歳中に出産できるように）に迎えに行く予定です。前に４回目の移植で妊娠したので、凍結胚も４回あれば何とかのぞみはあるかなとも思っています。
　そして、フルタイムで仕事しているので、２人目の治療で採卵から始めるのは時間的にかなり厳しいのと、41歳では私の卵巣機能では良い卵がとれる可能性は低いので、この凍結卵で妊娠できなければあきらめるつもりです。実際１人目の子ども育ててみると本当にかわいくて、「もし２人目できなかったら」と思うたび心臓がバクバクしますが、できなくてもきっぱりあきらめて夫と１人目の子どもとの３人生活を楽しみたいと思います。
　理想を言えば胚盤胞を10個くらい凍結できていたら安心できるのですが……、高齢だと１回に受精する数がどうしても少なくなってしまうので難しいです（私は胚盤胞を凍結するまでに、時間にすると１年くらい、費用にすると200万円くらいかかりました）。

2011.9.4 17:38 16