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コラム   >   不妊治療の広場   >   その他   >   運動で血流を良くする

運動で血流を良くする

体を動かして冷えを解消。それが妊娠への近道にも

吉田 仁秋 先生(仙台ARTクリニック)

寒くなるこれからの時期、気になるのが体の「冷え」。妊娠にとって冷えは良くないといわれますが、どんな関係があるのでしょうか。また、冷え性を解消したり、予防するための対策法は? 仙台ARTクリニックの吉田仁秋先生に詳しいお話を伺いました。

血流が悪いと子宮内膜が薄くなったり、卵胞が育ちにくくなることも

冷え性というと東洋医学的なもののようにとらえられていますが、西洋医学でも同じような概念があります。体が冷えるのは血流がうまくいっていない、つまり血流障害を起こしていることが考えられ、それにより病気を引き起こすことも。内科や整形外科の分野では血流障害と病気との関係性を注意してみていますが、不妊との関連については実はまだよく調べられていません。

しかし実際には、間接的かもしれませんが、妊娠にも影響はあると思います。全身の血流が悪くなれば当然、子宮や卵巣の血流も悪くなってしまいます。子宮への血液の流れが滞れば毛細血管がたくさんできないので内膜が薄くなり、受精卵にとってふかふかのベッドができないのです。卵巣の場合だと栄養やホルモンを十分に運べなくなって卵胞が育ちにくくなったり、排卵が遅れてしまうことも考えられます。

 

おすすめは汗をかいて体を温めること。
ウォーキングなら手軽にできます

超音波で子宮や卵巣の血流を調べて悪いと診断された方や冷えの症状が強いと訴える方には、アスピリンなどの抗血栓薬やビタミンEを処方したり、体質を改善するために漢方薬などをおすすめすることがあります。

お薬のほか、鍼灸や低周波レーザー治療なども有効だと思いますが、もっともおすすめしたいのは運動です。汗をかいて体を温めることを習慣にすれば、血流が良い状態を維持できるのではないかと思いますね。どなたでも手軽にできるのはウォーキングで、歩くだけで全身運動をすることができます。

ほかに当院でもご希望する患者さんに実施しているヨガやフィットネスもおすすめですね。特にヨガは体の緊張状態を緩めたり、普段使わない筋肉を刺激することで、基礎代謝のアップ、血液やリンパの循環、冷え性の解消など、妊活にとってたくさんのいいことをもたらしてくれます。ストレスがあると血管が収縮して、それが冷えの原因になることもあるので、体を動かして気持ちをゆったり解放することも大切でしょう。  自分に合った運動や対処法を見つけて、上手に血行障害や冷えを解消し、妊娠しやすい体をつくっていただきたいですね。

 

Doctor’s Advice

厚着や暖房で解消するのではなく、運動で体の中から温めましょう

●ウォーキングなら手軽に全身運動ができる
●運動によるストレス解消も血流改善に効果大!
●運動が苦手な人はぬるめのお湯にじっくり入浴でもOK

生活スタイルや冷えの状態によって自分に合う方法を探して改善を

 

 


[無料]気軽にご相談ください

 

お話を伺った先生のご紹介

吉田 仁秋 先生(仙台ARTクリニック)

獨協医科大学卒業。東北大学医学部産婦人科学教室入局、不妊・体外受精チーム研究室へ。米国マイアミ大学留学後、竹田綜合病院産婦人科部長、東北公済病院医長を経て、吉田レディースクリニックを開設。2016年1月に「仙台ARTクリニック」として移転・リニューアルオープン。2017年9月30日~10月1日に仙台で行われた第20回日本IVF学会学術集会でホスト役を務めた吉田先生。国内外から多くの不妊医療従事者が参加し、PGSやがん生殖医療など注目の不妊医療について発表が行われました。

≫ 仙台ARTクリニック

 

 

出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.36 2017 Winter
≫ 掲載記事一覧はこちら

 


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