多くの妊婦さんが経験するつわり。症状は人それぞれですが、ひどい場合は飲み物を口にしただけで吐いてしまうことも。吐きつわりがひどく悩む妊婦さんに、辛いつわりの時期を乗り切る方法を看護師さんたちが教えてくれました。
妊婦さんからつわりの相談:「ひどい吐きつわり。少しでも抑えるにはどうすれば?」
現在妊娠8週目ですが、つわりが日に日にひどくなり1日に何度も吐いてしまいます。医師からは「食べられる物を食べて、後は治まるのを待つしかない」と言われましたが、食べてもほとんど吐いてしまうので胎児に影響がないか心配です。何かよい対策があれば教えてください。あまりにも吐くようなら、次回の診察を待たずに何か処置をしてもらえるものなのでしょうか。(30代・女性)
無理をせずストレスを溜めないように
つわりの時期は「無理にでも食べないと。家事をしないと」など頑張りすぎると、ストレスで更に症状を悪化させてしまいます。妊娠初期はあまり食べられなくても胎児に影響はないので、無理をせずリラックスして過ごしましょう。
つわりの原因は、妊娠のため自律神経のバランスが崩れたり、身体が胎盤を異物と勘違いしてアレルギー反応を起こすこと、またストレスによることもあります。辛い時は無理せず休むようにしてください。(産科看護師)
食事が摂れなくても、妊娠初期の赤ちゃんはママに蓄えられた栄養で育つので心配いりません。今は食べられるものを食べられる時に召し上がってください。(産科看護師)
精神的なストレスもつわりに大きく影響します。好きな音楽を聞いたりして、ストレスをためないようにしましょう。(消化器科看護師)
つわりの時は、脱水症状に注意!
吐いてばかりで水分も摂れない場合、脱水症状を起こしてしまうことも。食事は小分けにして少量ずつ摂り、脱水の症状が見られた場合はすぐに病院を受診しましょう。
1日中吐いて水分が摂れない、トイレに行く回数が減り尿量も少ない、1週間で体重が3kg以上減る、目眩やふらつきなどの症状がある場合は脱水の可能性があるので、病院を受診してください。点滴で栄養を補給し、症状によっては吐き気止めの点滴をすることもあります。(消化器科看護師)
栄養補正の点滴は身体に悪いものではないので、辛い時は我慢せず受診してください。その際、嘔吐や尿の回数、体重の変化など簡単にメモしておくと便利です。(看護師)
水分は少しずつ口に含むようにして飲み、またレモン水を凍らせたものを口に含むと、口がさっぱりして水分補給にもなります。(産科看護師)
食事は小分けして少しずつ食べ、ビスケットなど手軽につまめるものを用意しておきましょう。炊き立てのご飯やおかずの臭いは吐き気をもよおすので冷めてから食べ、お酢や生姜などを料理に使うとさっぱりと食べやすいです。(産科看護師)
空腹だと症状が強くなるので、ゼリーなどさっぱりしたものをこまめに口にし、食事が通らない時は飴もオススメです。生姜は吐き気止めの効果があるので飲み物に入れるのもよいです。嘔気を感じたら、深呼吸を行うとリフレッシュ効果があります。(消化器科看護師)
ストレスは吐き気を強くするので、あまり無理をしないことが大切です。食べられるものを食べこまめに水分補給をして、それでも症状が悪化する場合は次回の健診を待たずに病院を受診するとよいでしょう。
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