陣痛で辛い時、隣りでマッサージをしてもらいながら痛みを乗り切る方法もありますが、付き添いの人がいない場合はどうすればよいでしょうか。看護師さん達が解決法を提案しています。
32歳女性からの質問:「陣痛を1人で乗り切る方法」
間もなく2人目を出産します。1人目の時は子宮口8センチ過ぎくらいに痛みが頂点に達し、耐えられない時は母に腰やお尻のあたりをマッサージしてもらいどうにか陣痛を乗り切りました。今回母は上の子の面倒のため付き添いはなし、里帰り出産のため主人は立ちあえず、私は1人っ子なので頼れる兄弟もいません。自分の力で陣痛を乗り切る方法はありませんか。マッサージやバランスボール、何でも良いので教えてください。(32歳・女性)
痛みを和らげる体勢や呼吸法を取り入れて
陣痛がきたら腰の負担を軽くして、痛みを感じにくい体勢を試してください。深呼吸をして気持ちを落ち着かせることも大事です。
少しでも楽に分娩できるよう、日頃から足腰の運動を行ってください。経産婦の方は産道が開きやすくなっているため、陣痛が始まると分娩までの時間は短いかもしれません。陣痛が始まったら、赤ちゃんと頑張る気持ちで、リラックスして取り組んでください。ゆっくり深呼吸をして、横になったり、座ったり、ご自身の楽な姿勢をみつけましょう。(産科・婦人科看護師)
あぐらで座ったり、四つん這いになったり、ベッドの頭だけを40度程あげて座ると、腰の負担が軽減します。腰にタオルやクッションをあてるのも効果があると思います。また市販のマッサージ器具を利用し、手の届きにくいところをマッサージしてください。家族が付き添えないなら、助産師や看護師にお願いしてもいいでしょう。分娩を楽にするための呼吸法を取り入れているところもありますから、主治医に相談してみてください。(産科・婦人科看護師)
陣痛が楽になる5つの方法
下記の5つの方法も陣痛を和らげるのに効くようです。1人では難しい場合は、助産師さんに手伝いを頼みましょう。
陣痛を少しでも楽にする方法は、
1.できるだけリラックスするよう心がける:
お産に対して恐怖心を持っている人は痛みが強く、肯定的に考えている人は身体の力が抜けているために子宮口が開きやすいそうです。できるだけリラックスするように心がけましょう。
2.カイロを利用する:
お腹や腰や会陰部に服の上から貼ります。温かさで筋肉の緊張がとれ、意外に効果があるそうです。
3.マッサージを行う:
陣痛の合間の痛みがない時ご自分で腰や腸骨を押してみましょう。また助産師さんに陣痛が和らぐマッサージの仕方を教えてもらい、辛い時には助産師さんにしてもらったり、ご自分でなさるのも良い方法です。
4.痛みが和らぐ体勢を見つける:
横向きで丸まると痛みが和らぐこともあります。この姿勢を痛みがある時にやってみましょう。
5.テニスボールを活用する:
テニスボールは仰向けで背中や腰の下に入れると、その部分を自分の好みの圧力でマッサージできます。子宮口が開いていない状態でも赤ちゃんが下がってくるといきみたくなりますが、これを抑えるためにも使えます。テニスボールを床などの固い所に置き、肛門がテニスボールに当たるように座ることで随分良くなります。(一般内科看護師)
深く呼吸をしたり、痛みが和らぐ体勢を見つけるなど、自分に合った方法をいろいろ試してみましょう。
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