妊娠中、便秘に悩む人は少なくありません。いきむと赤ちゃんが心配だし、薬は不安。なにかよい解消法はあるのでしょうか。看護師さんたちの意見を聞いてみましょう。
プレママからの相談:「便秘がひどくてつらいです」
現在20週です。妊娠前から便秘体質だったのですが最近本当に出なくなりました。食事に気をつけていますが、かなりひどいです。いきむとお腹の赤ちゃんによくない気がしますが、早産になったりしますか。市販の便秘薬は飲まない方がいいでしょうか。妊娠中でも飲める薬はありますか。(30代・女性)
いきむとお母さんにも赤ちゃんにも悪影響。薬は担当医に相談を。
いきむのはやはりよくないとの意見が寄せられました。薬を飲む時は担当医に相談しましょう。
妊娠中は大きくなった子宮の圧迫で腸の動きが悪くなったり、羊水や赤ちゃんの血液を作るため、お母さんが水分不足になったりで便秘になりやすいです。いきみは痔になるだけでなく、早産につながる可能性もあります。(産科・婦人科看護師)
妊娠4ヶ月頃まではホルモン変化の関係で便秘になりやすいです。流産を防ぐため増加する黄体ホルモンという女性ホルモンに大腸の活動を抑える働きがあるからです。(消化器科看護師)
薬は市販のものより主治医に相談して飲むようにしてください。妊娠前から飲んでいる薬も担当の産科医に相談してからに飲むようにしましょう。妊婦さんも服用できる緩下剤があります。内服に抵抗があるようなら座薬や浣腸もあります。(産科・婦人科看護師)
食生活をチェックして。快便につながる生活習慣も大切。
便秘の改善には、食生活の改善が効果的なようです。便意をガマンしないなど生活習慣も見直しましょう。
繊維質を多く含む根菜類、海藻類、キノコ類、果物、乳製品などをしっかり摂って。よく噛むことでお腹の動きもよくなります。逆に高脂肪のものや、洋菓子、チョコレートなど甘い物は消化が悪く、脂肪によって便秘の原因に。おやつにはサツマイモや果物がオススメです。(産科・婦人科看護師)
大腸で水分を奪われて固くなった便を水溶性食物繊維は適度に柔らかくします。ワカメなどの海藻類、納豆や大豆類、にんじん、大根、おくら、リンゴ、ミカンなどを摂りましょう。乳酸菌は腸内環境を整えてくれます。(消化器科看護師)
1日に2000mlを目安に水分はたっぷりとりましょう。タンポポ茶は便秘を解消し、授乳中もよいといわれています。(産科・婦人科看護師)
朝起きたらコップ1杯の水で腸を刺激して。スープや味噌汁でもいいです。(消化器科看護師)
ゴボウ茶は便秘解消だけでなく、利尿作用があり、むくみ解消にもなります。ただ人によっては子宮収縮作用が起こる場合があり、飲みすぎには注意が必要です。(産科・婦人科看護師)
下半身を冷やさないようにし、軽い運動やお腹のマッサージをして腸の動きをよくしましょう。(産科・婦人科看護師)
排便のタイミングを逃さないことが大切。ガマンはさらに便を固くします。便意がなくても決まった時間にトイレに行くようにしましょう。ストレスも便秘の原因。できるだけ規則正しい生活で気分転換をはかりましょう。体調が良ければウォーキングや半身浴も効果的です。(消化器科看護師)
食生活や生活習慣の見直しが効果的なようですね。できることから始めましょう。
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