妊娠中の“合併症”に要注意
妊娠初期~中期に見られる、辛いつわりが終わり、安定期に入り、ほっとする妊婦さんは沢山いると思います。
しかし、安定期以降でも、妊娠中期から後期にかけて、妊婦さんにとってさまざまな合併症を、引き起こす危険性があり、中には命に関わるものもあります。その代表的なものが妊娠高血圧症候群、HELLP症候群、急性妊娠脂肪肝といった疾患です。
この3つには、関連性があり、命を守るためには、これら全てを早期に発見・治療することが重要なのです。
危険を引き起こす、3つの合併症
1:妊娠高血圧症候群
妊娠中期以降に発症しやすい病気です。高血圧、または高血圧に蛋白尿の症状を伴います。以前は「妊娠中毒症」と呼ばれていたものですが、「妊娠高血圧症候群」に改定されました。
2:HELLP症候群
妊娠後期以降に発症しやすい病気で、産後にも発症しやすいと言われています。溶血、肝機能障害、血小板減少を主とする症候群です。
3:急性妊娠脂肪肝
妊娠後期に突然発症し、急速な肝不全が起こり、母体・胎児ともに死亡する恐れのある、非常に危険性の高い病気です。この病気を発症した場合、以前は母児ともに死亡率が80%以上といわれるほど、とても恐ろし病気でした。
しかし、医学の発展に伴い、現在の医療においては、早期診断および早期治療を行えば、助かる病気です。
特に、高血圧症には注意が必要
このように、妊娠中にはさまざまな恐ろしい合併症が起こり得る危険性があります。特に、高血圧症という病気は、妊娠中だけではなく、一般的に知られている病気ですが、甘く見てはいけません。高血圧をほったらかしにしておくと、脳の血管が切れて、脳出血やクモ膜下出血を起こす危険性があるのです。
そのために妊娠中、脳出血での死亡率が高くなってしまうのです。
次の症状が出たら、すぐ病院へ
このような合併症は、未然に防ぐことができます。頭痛、めまい、吐き気、全身倦怠感、視野障害などの症状を自覚した場合は、早めに産婦人科を受診されてください。
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