夫婦の身長差によっては帝王切開になる可能性が高まるそうです。相談者さんご夫婦の身長差は30cm以上あり、心配されていますが、看護師さん達のアドバイスはどうでしょうか。
分娩についての相談:「身長差が大きいと帝王切開になりますか」
妊娠週数7週目の妊婦です。私は身長が150cm、彼は180cm以上ありますが、つい先日耳に挟んだ「身長差がありすぎると帝王切開のリスクが高まる」という噂が耳を離れません。仕事の関係上お腹は切りたくないのですが、このまま子どもが大きくなると帝王切開になりますか。何かの方法で帝王切開を避けることは可能でしょうか。(23歳・女性)
帝王切開になりやすいケース
以下のようなケースは帝王切開になる可能性がありますが、100%ではありません。
帝王切開の対象になるのは、胎盤早期剥離、破水したのに陣痛が起こらないなどの緊急時、前置胎盤、胎児の大きさに対して骨盤が狭い、多胎児の場合など、事前に自然分娩が困難と判断された場合に行われます。(産科・婦人科看護師)
身長差のあるカップルは帝王切開が多いといわれるのは事実です。しかし背が低いから100%帝王切開という事はなく、お母さんの骨盤を赤ちゃんの頭が通るのならば、自然分娩で問題ありません。しかし身長の低い方は骨盤も狭いことが多く、赤ちゃんの頭のサイズが普通であっても通過しんくいため、背の高い人より帝王切開になる可能性は高くなります。(一般内科看護師)
一般的に帝王切開の可能性が高くなるのは「母親の身長が150cm以下」または「女性が145cm以下で旦那さんとの身長差が20cm以上」の場合です。これは母親の骨盤が狭いのに、赤ちゃんが父親に似て大きい場合は骨盤を通ることが難しくなるためです。(一般内科看護師)
帝王切開を避けることは可能か
赤ちゃんが骨盤を通りやすいよう、母親の体重管理が重要になってきます。
女性の身長が低く夫婦の身長差が20cm以上ある場合は旦那さんに似ると赤ちゃんの身体も頭も大きくなりがちですが、その大きな頭が狭い骨盤を通れなくなる可能性が高まります。帝王切開をできるだけ避けるには赤ちゃんが大きくなりすぎないことが重要で、適度な運動を行い、食事に気をつけ、お母様の体重も増え過ぎないようにすることです。(一般内科看護師)
身長差があるから帝王切開になるのではなく、お母さんが低身長の場合、骨盤が狭いことが多く、ご主人の遺伝子をもって赤ちゃんが大きく育てば、自然分娩が難しくなるということです。赤ちゃんが大きくなりすぎなければ自然分娩も可能で、今後の妊娠の経過によります。赤ちゃんの経過をみながら、体重を増やしすぎないよう、栄養のバランスや運動を心がけるようにしてください。(産科・婦人科看護師)
帝王切開を避けるには、妊娠中の体重コントロールが最も大切です。2歳までの子供の体型は遺伝によるものが殆どで、父親に似ると大きな赤ちゃんになります。しかし体重をしっかり管理することで、赤ちゃんが大きくなり過ぎるのを防ぐことが可能です。(一般内科看護師)
夫婦間の身長差が大きくても必ず帝王切開になるとは限らず、妊娠中の適切な体重管理で赤ちゃんが大きくなりすぎることを防ぐことで、自然分娩ができることもあるようです。
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