妊娠に気づかず薬を内服!お腹の赤ちゃんに影響はないの?
コラム 妊娠・出産
まさか妊娠しているとは思わず、風邪薬などを飲んでしまうという可能性は誰にでもあるのではないでしょうか。妊娠に気づかず、市販の風邪薬を服用してしまったが赤ちゃんへの影響はないかという相談に、看護師さんたちが回答しています。
妊娠初期の風邪薬についての相談:「妊娠を知らずに飲んだ風邪薬。胎児への影響が心配」
妊娠しているとは知らなかった時期に、市販の風邪薬を何度か飲みました。説明書には妊娠中は内服しないようにと書いてあり、医師にそのことを聞いても「大丈夫でしょう」と言われただけでした。それでも本当に大丈夫なのか、生まれてくる子供に何らかの奇形が生じないかと段々心配になってきました。どの程度なら、飲んでも影響ないのでしょうか。(30代・女性)
一般的に販売されているものなら、用法用量を守っていれば大丈夫
薬局で販売されている一般的な風邪薬などは、妊娠中に飲んでもさほど影響がないものがほとんどのようです。
妊娠の4週から7週ごろまでが胎児の体の器官が形成される時期で、胎児の奇形をおこすかどうか?という意味では最も過敏な時期ではあります。この時期に妊娠に気付かずに薬を飲んでしまうことはよくあるのですが、多くの薬剤は特に心配はないと考えられています。(産科看護師)
妊娠初期の薬の服用で心配されるのは胎児の奇形や成長障害による流産ですが、特殊な疾患の薬を服用した場合に多くみられ、奇形のほとんどが受精卵に問題がある場合で、一般の薬の影響はほとんどないと言われています。心配なら、今後は主治医に処方してもらうとよいでしょう。(産科看護師)
薬局で簡単に買える風邪薬や頭痛薬といった市販薬の中には、胎児に奇形を起こす可能性がある薬はほぼ存在しないと思います。また、市販の目薬や貼り薬や塗り薬なども妊娠に気づかず使用しても、その部位に薬の作用が出るだけで胎児には影響がないものがほとんどです。(呼吸器科看護師)
今後は医師が処方した薬の服用を
市販薬のほとんどは赤ちゃんに影響がないものですが、今後は念のため医師に処方してもらった薬を服用した方が安心です。またこれからの時期、風邪や流行りの感染症などをもらわないよう、外出の際は注意をしてください。
風邪薬の内容にもよりますが、妊娠初期なら胎児もまだ小さく薬剤も移行しないので大丈夫でしょう。しかし、市販薬が妊娠のどの時期でも大丈夫というわけではないので、今後は内服しない方がよいと思います。薬剤の影響でなくても奇形が生まれることはあるので、胎児が成長してみないことには完全にはわかりません。(内科看護師)
これからの時期、風邪をひかない様にすることが大切です。帯状疱疹やおたふく風邪の経験はありますか。もしなければ、妊娠中におたふく風邪などにかかる方が胎児への影響は大きいので、注意して外出するようにしてください。(内科看護師)
用法用量を守り服用する分には、妊娠を知らずに薬を使っても胎児への影響はほぼないので心配いらないでしょう。しかし今後風邪などで薬が必要な時は、産科の主治医に相談して妊娠に影響のない薬を処方してもらうと安心です。(呼吸器科看護師)
妊娠中に、市販の風邪薬を服用してもほとんど問題ないようです。しかし念のため、今後は医師に処方してもらう方が安心ですね。
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