「妊娠したかも」と思っていろいろ調べてみると、「着床出血が起こることがある」という記述を見かけることが多いと思います。着床出血って、一体何なのでしょうか?
「着床出血」とは一体...?
着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床した際に起こる微量の出血のことです。つまり、妊娠した直後の出血をさし、受精卵の着床過程での生理的な現象ともいえます。色は茶色や薄いピンク色、薄い赤色などさまざまです。
しかし出血がない人がほとんどで、着床出血がある人は全体の2%といわれています。
下記のような特徴があります。
・次の生理予定日1週間前から予定日前後に出血する
・出血の量は生理のときに比べると、極めて少ない
・期間は、2~3日から1週間続くことがある
検査は着床出血から2週間後に
「着床出血があったから妊娠してるはず!」と思い、フライングで検査しないようにしましょう。
前回の生理から3週間しか経っていないので、まだ妊娠時特有のホルモン「hCG」が検査できる基準値に達するほど体内で分泌されていません。そのため、たとえ妊娠していたとしても、正しい判定結果が出ないのです。
着床出血があったら、その2週間後に妊娠検査薬を試すようにしましょう。
その出血、もしかしたら「異所性妊娠」かも?
妊娠初期の出血では、「異所性妊娠(子宮外妊娠)」の可能性も考えられます。
異所性妊娠とは、受精卵が子宮外(多くは卵管)に着床してしまい、そこで成長を始めてしまうことです。妊娠初期に、性器出血+下腹部痛という症状で現れることが多いといわれています。
着床による生理的出血なのか、それとも、異所性妊娠によるものなのか...。生理予定日前の少量の出血だけで判断するのは難しいので、妊娠検査薬で「陽性」が出たらすぐに産婦人科を受診しましょう。
オススメ記事
≪セックス中の“痛み”・“出血”は病気が原因?≫
≪生理以外の出血には、さまざまな原因が!≫
≪出産の基礎知識!気になる【会陰切開】ってどういうもの?≫
≪男性も高齢だとリスクあり?!子づくりは何歳まで可能?≫
≪日本は子育てしにくいの?日本と海外の子育て事情≫