HOME > 妊娠・出産 > その他 > 妊娠中にレバーを食べると、胎児によくないのは本当?
HOME > 妊娠・出産 > その他 > 妊娠中にレバーを食べると、胎児によくないのは本当?

妊娠中にレバーを食べると、胎児によくないのは本当?

コラム 妊娠・出産

妊娠中にレバーを食べると、胎児によくないのは本当?

webマガジン

2015.9.17

あとで読む



鉄分を多く含む食品としてレバーは代表的なものです。赤ちゃんに栄養を送るために貧血になりやすい妊娠中は、食べるようにすすめられる機会も多いと思います。しかし、一方で過剰な摂取はよくないという情報も。正反対の情報に戸惑う妊婦さんからの相談に産婦人科の看護師さんの答えは?


 


妊娠中の食事についての質問:「レバーを積極的に食べると、胎児に悪影響があるのは本当?」



現在、妊娠6カ月です。「妊娠中にはレバーを食べるべき」と経産婦の親戚にいわれ、妊娠初期に貧血気味だったこともあり積極的に食べていました。その後インターネットで「レバーに大量に含まれる動物性ビタミンAの過剰摂取は、胎児に悪影響を及ぼす」と知り、食べるのをやめました。しかし、先日参加した病院の母親学級では、レバーは積極的に食べるべきといわれて戸惑っています。今も貧血気味なので問題なければ食べたいです。(30代・女性)



週2~3回程度、量を考えて食べる程度なら問題ない


妊娠初期にレバーを大量に摂りすぎると、胎児への先天性障害のリスクを高めてしまうことは本当のようです。しかし、安定期に入れば心配ないということでした。



貧血予防にレバーというのはよく聞く話ですが、妊婦がレバーを摂りすぎると、含まれるビタミンAの過剰摂取によって、胎児への先天性障害のリスクが高まります。特に、妊娠初期には、注意するようにと、厚生労働省からもいわれています。(産婦人科看護師)




しかし、摂りすぎというのは、毎日、何週間もレバーを食べ続けた場合とみられ、週に2~3回程度レバーを食べたとしても、摂りすぎとはいえないでしょう。一日に食べてもよい量としては鶏レバーなら40gほどといわれています。また、妊娠後期に入れば気にしなくても問題ありません。(産婦人科看護師)



乳製品や海草類からも鉄分は摂れる


鉄分を豊富に含む食品はレバーだけではありません。身体によいからと特定の食品だけを摂りすぎずに、バランスのよい食生活を心がけましょう。



気になるようなら、レバーではなく、乳製品や海藻類から鉄分を摂るようにしてはいかがでしょうか。鉄分は吸収されにくいので、ビタミンを含む野菜や果物と一緒に摂ると効果的です。野菜などに含まれるビタミンA(βーカロテン)は、必要な分だけ吸収されますから、過剰摂取の心配はありません。(産婦人科看護師)




何でも身体にいいから摂りすぎるというのでは栄養が偏る方が問題です。何でもバランスよく摂取するようにしてください。(産婦人科看護師)



妊娠初期にレバーを大量に食べすぎると、胎児への先天性障害のリスクを高めますが、週2~3回食べる程度なら心配はないようです。鉄分は海草類や乳製品からも摂取できますから、取り入れてみましょう。






あとで読む

この記事に関連する記事

この記事に関連する投稿

女性のためのジネコ推薦商品

最新記事一覧

Page
top