母乳とミルク、その違いや、それぞれのメリット・デメリットは何?
コラム 子育て・教育
母乳とミルク、その違いや、それぞれのメリット・デメリットは何?
母乳育児が赤ちゃんによい、という話はよく聞きますが、同時に最近では粉ミルクも昔と比べてとてもよくなった、という話も聞きますよね。今回は母乳育児とミルク育児のメリット、デメリットについてお話ししたいと思います。
母乳のほうが栄養が高くてラク?母乳のメリットは?
まず、母乳育児のメリットは、
・赤ちゃんが非常に吸収しやすくなっている
・赤ちゃんの免疫機能に関係する物質が豊富に含まれている
などがあげられます。
特に、出産後数日間に出る母乳は初乳と呼ばれ、免疫グロブリンという物質が豊富に含まれ、赤ちゃんの身体を守ってくれる働きをします。ただ、母乳の赤ちゃんはビタミンKが足りなくなりやすいので、出血を防ぐためにシロップなどで投与します。
また、母乳育児は、母乳が豊富に出る人にとっては(出すぎるのも大変な場合がありますが)ミルクの調製や、哺乳瓶の消毒などもする必要がなく、また、外出先や夜間も比較的手軽に授乳できる、ということがあります。赤ちゃんとのスキンシップも取りやすいということもありますね。
母乳育児のデメリットは?
上記のメリットの一方で、
・お母さんがアルコールや薬を服用できない
・赤ちゃんにつきっきりで長時間誰かに見ていてもらうことが出来ない
・夜間もミルクに比べて頻繁に起きる場合がある
といった肉体的、精神的な負担の大きさもあります。職場復帰の予定がある方にとっては母乳育児はなかなか大変な面がありますね。
ミルク育児は人に預けやすい!
一方、ミルク育児は、働くお母さんにとっては保育園やご実家などに預けやすく手軽な面もある反面、以下のようなデメリットもあります。
・ミルクを作るお湯や哺乳瓶を持ち歩く必要がある
・哺乳瓶を清潔に保つ必要があり、赤ちゃんが感染症にかかる可能性が多少高くなる
・お母さんの子宮回復が遅れる可能性がある
ただ、お酒やコーヒー、薬を飲める、といった点は、長い妊婦生活を終えたお母さんにとっては、大きなストレスの軽減になりそうですね。
【医師からのアドバイス】
母乳へのこだわりが強い傾向にある昨今ですが、ご自身の状況や体調に合わせて、より適した方を選んでいただくといいと思います。また、初乳だけ母乳育児をし、途中からミルクに変更、といったやり方も考えられます。赤ちゃんもお母さんも体調管理に気を付けて、元気に生活していきたいですね。
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