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超音波検査|不妊検査

コラム 不妊治療

超音波検査|不妊検査

不妊症の原因を見つけ、治療につなげるには、まず体の状態を把握することが不可欠です。そのために、初診から約1カ月をかけて、一般的な検査をします。

2015.10.8

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不妊症の原因を見つけ、治療につなげるには、まず体の状態を把握することが不可欠です。そのために、初診から約1カ月をかけて、一般的な検査をします。同じ血液検査でも目的が異なる場合もありますから、何のための検査なのかを理解しておくと、治療への理解も深まるでしょう。また、一般的な検査の後、必要があれば精密検査をする場合もあります。



英ウイメンズクリニック 塩谷 雅英先生



英ウイメンズクリニック 塩谷 雅英先生

島根医科大学卒業。卒業と同時に京都大学産婦人科に入局。体外受精チームに所属し、不妊治療の臨床の傍ら研究を継続する。1994年から神戸市立中央市民病院に勤務し、顕微授精による赤ちゃん誕生に貢献。2000年3月、英ウィメンズクリニックを開院。

≫ 英ウィメンズクリニック





 




 超音波検査


子宮や卵巣の内側の様子までわかる


超音波画像を見ながら子宮や卵巣を調べます。超音波検査にはプローベと呼ばれる器具を腟内に入れる経腟法と、お腹に当てる経腹法という方法があります。痛みはなく、初診以降もさまざまな時期に行う検査です。
超音波検査でわかるのは、子宮形態異常、子宮筋腫、子宮腺筋症、不妊と密接な関係があるチョコレート嚢胞などの卵巣腫瘍、卵巣にたくさんの小嚢胞がみられる多嚢胞性卵巣症候群などです。また、排卵の有無や排卵の時期を知るうえでも重要な検査です。自然周期では、通常、片側の卵巣に1個の卵胞が発育し、直径が21㎜前後になると破裂して排卵が起こります。破裂した卵胞は黄体へと変化します。これらの卵胞の発育、破裂、黄体への変化を、超音波検査によってつぶさに観察できるのです。


子宮内膜の厚さを知るにも重要な検査


卵胞の発育に同調して子宮内膜も発育、成熟します。月経直後の子宮内膜は薄い状態ですが、徐々に厚くなり、排卵時には
10㎜前後になります。画像では排卵前の子宮内膜は、白い3本の線に縁取られた黒い木の葉状に、排卵後は全体が白く見えます。子宮内膜の厚さや見え方から、排卵の時期を推定できます。排卵期になっても子宮内膜が厚くならない場合は、不妊の原因となります。超音波検査では、子宮内膜の厚さを確認することも重要です。


出典:Hanabusa with Jineko.net


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