《産んだ後も痛い!?》出産後に起こりやすい、3大トラブルを解説!
コラム 妊娠・出産
《産んだ後も痛い!?》出産後に起こりやすい、3大トラブルを解説!
つらい妊婦生活が終わってようやく出産、重たかった身体も軽くなり、ほっとひと安心…と思っていたら、産後すぐからさまざまな身体のトラブルが現れる場合があります。
今回は出産後に起こる様々な症状のうち、いくつかの症状をピックアップして、その原因や対処法を医師に解説していただきました。
1. 出産したのにお腹が痛む!後陣痛
出産時のお腹の痛みを陣痛というのは皆さんご存じだと思います。
しかし、出産の痛みはこれだけでは終わらないのです。実は、後陣痛(こうじんつう)というのが、出産の後に残っています。
陣痛は出産のために子宮が収縮し、胎児が産道を通過する時の痛みです。 しかし、出産後も子宮はしばらくの間収縮した状態にあります。
これは、
・産後に残った胎盤を排出するため
・剥がれた胎盤からの出血を抑えるため
の反応です。
これも、陣痛同様に痛みを伴うため、後陣痛と呼ばれます。これを防ぐことは出来ません。
ただし、痛みは数時間~数日のうちに収まることが多く、陣痛に比べて痛みはマイルドですので、それほど苦しむことなく終わる人がほとんどではあります。特に対処は必要ない症状です。
2. おっぱいが張って痛い!
出産直前から、乳汁の分泌が始まります。
乳汁は、乳房にある乳腺で、血液から作られます。乳腺は出産していないときにも存在していますが、産褥期には顕著に発達し、そこでどんどんと乳汁が分泌されます。
産後におっぱいが張るというのは、主に2つの原因があります。
・乳腺が増殖することによる張り
同じスペースに、より多くの細胞が集まるため圧力が高まって張った様な感じになるわけです。
・乳汁がたまることによる張り
乳汁がたまると余計に張った感じが酷くなり、痛みを伴います。 乳児は成長に従ってしっかりと母乳を飲むようになりますが、出生直後はそれほどの沢山の量を飲むわけではなく、どうしても乳房にたまりがちになります。そのため、タンクが一杯の状態となり、張って痛むのです。
これは、ひたすら授乳をしてタンクを空にすることで、症状回避されます。
しかし、場合によっては、乳腺炎を起こすことがあり、そのときの痛みはまた別です。
乳腺炎は、乳汁がたまり、そこに炎症を起こすことで、痛みを伴う症状で、軽度の場合には、搾乳をしっかりするだけで解決しますが、感染を伴う場合には、抗生剤の投与が必要になることもありますので、痛みが強い場合には、早めに産科を受診して下さい。
乳房マッサージとしっかりしたり、搾乳をしたりすることで、症状が緩和することが多いように思います。
3. 産後の発熱!
出産直後に発熱する方は多いのですが、発熱といっても37度までで38度を超えることが少ないようで、これを産褥熱(さんじょくねつ)と呼びます。
出産は体の状態がダイナミックに変化し、さまざまなホルモンが出ます。そのほとんどは、交感神経を活性化させ、体を戦いモードにするホルモンです。したがって、それに合わせて体温も上がるのです。
これは自然によくなりますので、数日は様子を見ていただければと思います。また、産後の痛みに対して痛み止めを飲んでいる場合、それにカバーされて、発熱が分からないこともあります。
【医師からのアドバイス】
妊娠中、産後と女性の身体は大きな変化がつきものですが、正しい知識を持って乗り切りたいですね。もちろん、つらいときは医師に相談してください。
(監修:Doctors Me医師)
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