妊娠中に限らずストレスは身体によくないのですが、妊婦さんが過度のストレスを抱えていると、生まれてくる子どもが喘息やアトピーになりやすいというのは本当でしょうか。妊娠中のストレスはどのような影響を与えるのか、看護師さんたちに聞いてみました。
プレママからの相談:「妊娠中のストレスが原因で、子どもが喘息やアトピーになる?」
義父母と同居中で、毎日ストレスがたまっています。出産までずっとストレスにさらされる生活が続きますが、諸事情により別居は難しい状態です。リラックスしようと音楽を聞いたり本を読んだりと努力していますが、どうしても日々イライラが収まらず困っています。ストレスが多いと、生まれてきた子どもが喘息やアトピーになりやすいと聞きましたが本当でしょうか。ストレスのせいで、胎児に影響があったらと思うと心配です。(30代・女性)
低体重や流産、脳の発育に影響することも
ストレスは血管を収縮させて胎児への血流が悪くなるため、流産や発育不全などが起こる可能性があります。また、分泌されるホルモンにより脳の発達にも影響を及ぼし、子どもが情緒不安定やADHDなどになることもあるようです。
ストレスにより血管が収縮し血行が悪くなることで、赤ちゃんの低体重や発育不全を招く場合もあります。一時的なものなら影響ないですが、慢性化したストレスは副腎皮質ホルモンの分泌を盛んにし、胎児の脳の発達に悪影響を与えるといわれていますし、おっしゃるように生まれた子が喘息やアトピーを発症しやすいという報告もあります。(産科看護師)
妊娠中にストレスが多いと、母体や胎児への影響があるという報告は、たしかにあります。ストレスを感じると血管が収縮するため、胎児に十分に血液が行き渡らず発育不全となり、早産や流産や低体重児などのリスクが高くなりますし、他にも喘息やアトピーになりやすいという報告もあります。(消化器科看護師)
母体がストレスを感じると、身体を守るための反応としてコルチゾールというホルモンが分泌されます。このコルチゾールが大量に分泌され胎児もその影響を受けると、情緒不安やADHDなどになる可能性が高くなってしまいます。(消化器科看護師)
妊娠中は、ただでさえ情緒不安定になりやすい
妊娠中はちょっとしたことでイライラしたり、情緒不安定になりやすいものです。好きなことで気分転換してご主人にもよく話を聞いてもらい、できるだけ気持ちを楽に持ってください。
妊娠中は些細なことでも神経質になり、うつ傾向や精神的に不安定になる方が多いです。同居で難しいと思いますが、なるべくストレスをためないように義父母とは距離を置き、イライラするときは散歩や買い物に出かけて気分転換してください。短時間でよいので好きなことに没頭したり、リラックスできる自分だけの時間を持ちましょう。(産科看護師)
ママと赤ちゃんはつながっていますので、できればストレスを感じない環境で過ごしたいですね。旦那様は何といっていますか?ストレスの影響を伝え、旦那様と今後についてよく話し合ってみてください。(消化器科看護師)
妊娠中のストレスは、生まれてくる赤ちゃんに様々な悪影響を与える可能性があります。難しい環境かもしれませんが、気持ちを切り替えてできるだけリラックスした生活を送るようにしてください。
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