HOME > 不妊治療 > 漢方・鍼灸 > 知っていますか?妊活で注目されている漢方のこと
HOME > 不妊治療 > 漢方・鍼灸 > 知っていますか?妊活で注目されている漢方のこと

知っていますか?妊活で注目されている漢方のこと

コラム 不妊治療

知っていますか?妊活で注目されている漢方のこと

誠心堂コラム

2015.12.21

あとで読む


 



知っていますか?
妊活で注目されている漢方のこと



テレビCMの影響でしょうか。最近、女性の体質改善に、“漢方が効果的”と思う人が増えています。その波は「妊活」にも来ているのです。
妊活が思うようにいかないと、「私って妊娠しづらい体質なのかな?」と落ち込んだことはありませんか?
そんな妊活中の女性が体質改善を考えた時「自然界の動物や植物からできている薬だから身体に優しそう」と、漢方での治療を考えるケースが増えています。
もちろんそこには、漢方が妊活でしっかり成果を出しているという実話やデータの話が、マスコミをはじめ、様々なところで話題になっていることも後押ししているようです。
さて、こんな話から「漢方ってすごい。試してみたい!」と思っているあなた。ちょっと待ってください。漢方ってすごく奥が深い薬なのです。せっかくですからこの機会に、漢方についてちょっとだけ勉強してみませんか?

まず、漢方といっても大きく2つに分かれます。それは日本の漢方(いわゆる和漢)と中医学(中国医学)の漢方。とはいっても、日本の漢方はもともと中国から伝わったものだし、どちらも原料は自然の生薬。でも、大きく違うのが、処方の決め方や証(その人の体質や病状)のとらえ方。これをまず踏まえておきましょう。

では、その違いについて詳しく説明しますね。
現在の日本の漢方の主流は、江戸時代に発達した古方派(こほうは)と言われるもの。これは難解な理論よりも経験・実践を重視します。つまり「こういう症状には、こういう処方をしなさい」という、その人の体質がどの処方と合致しているかを診るのです。

一方、中医学には陰陽五行説を基礎とした中医基礎理論が確立していて、それを元に患者さんの症状を診ます。つまり「症状を分析して、その人の体質を決め、それに合う漢方薬を組み合わせる」という流れなのです。体質を診る時は、「五臓六腑」「気(元気)・血・津液(水分)」などといった、中医学独特の判別法を用います。

それに中医学には「未病を治す」という、病気になる前に体調の悪いところを良くすることで、「病気を未然に防ぐ」という概念があります。
「半健康」という言葉をご存知ですか?「なんとなく体調がよくないけど検査をしても異常が見つからない」というような状態のことですが、その半健康にも中医学は効果を発揮します。

ちょっとわかりやすいところで洋服にたとえると、日本の漢方は既製服で、中医学の漢方はオーダーメイドという感じです。

日本でも中医学の漢方は一般化してきていますが、使用が認可されている生薬が約350種類ほど。しかし、中国には700種類以上の生薬があるのです。いかに中国では中医学がその歴史を脈々と受け継がれているかが分かりますよね。

次週は、「中医学とは、アンチエイジング医学だった!」です。





株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生

株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。

≫ 誠心堂薬局




 




<外部サイト>
店舗で相談してみる
http://www.seishin-do.co.jp/rd/




あとで読む

この記事に関連する記事

この記事に関連する投稿

女性のためのジネコ推薦商品

最新記事一覧

Page
top