切迫流産のときは、薬を飲んで安静にしているのが一番のようですが、薬の副作用で体調に変化があったら、いったいどうすればよいのでしょうか。
ママからの相談:「切迫流産の薬について」
妊娠19週です。産婦人科で切迫流産と診断されました。流産と聞いて不安になりましたが、安静にしていれば大丈夫とのこと。とりあえず安静にして、1日3回、指示された薬を飲んでいますが、この薬を飲むようになってから動悸がひどくなりました。このまま飲み続けて赤ちゃんに影響はないのでしょうか?(20代・女性)
切迫流産と薬の副作用
そもそも、切迫流産とは医学的にどんな状態のことをいうのでしょうか。また、切迫流産のときに処方される薬の副作用を、プレママはどうとらえたらよいのでしょうか。
切迫流産は、流産といっても流産することを指すのではなく、医学的に妊娠22週未満で出血や痛みの症状を伴い、流産しかかっている危険な状態のことをいいます。きちんと薬を内服して安静にしておくことが大切です。(内科医師)
流産防止の薬は胎児には影響ありません。副作用に動悸が起こることはよくあることですが、体に負担をかけてはいけません。副作用が強いようでしたら、医師に相談して用量を減らすか、他の薬に変更してもらってください。(産科・婦人科看護師)
処方されたお薬は、子宮の収縮(お腹の痛みや張り)を抑える作用があり、よく動悸、頭痛、めまい、顔のほてり、吐き気などの副作用が出ます。胎児への影響はほとんどないので、内服を続けて構いませんが、あまりに動悸がつらい場合は、医師に相談してください。(内科医師)
切迫流産時は、安静にしておくことが一番
強い副作用でなければ薬の服用は問題ないようですが、「安静に」というのがピンとこない方もいるのではないでしょうか。安静にすることとはどういうことか、専門家に聞いてみましょう。
医師から具体的な行動制限の指示はあったでしょうか。普段の生活では動かざるを得ないことも多いと思いますが、基本的に、「安静」とはトイレ以外の行動を控えることです。(産科・婦人科看護師)
長時間同じ姿勢でいたり、立ち続ける、重いものを持つ、強いストレスを感じる環境にいる、体を冷やす、性交をするなどは子宮収縮の原因になります。なによりも安静第一です。(内科医師)
安静にしてお腹の張りが治まるようでしたら心配ありません。ただし、30分以上、安静にしても治まらないときや痛みに変わる場合、出血した場合は、すぐに病院に連絡してください。(産科・婦人科看護師)
切迫流産のときは、お薬をきちんと服用することと、安静にしていることが大切。身体に無理のないように、なるべく動かずにじっとして過ごすのがよいようです。
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