生まれる前はみんな女性!?性別は【受精】の段階で決定するらしい!
コラム 妊娠・出産
受精の段階で性別が決定!途中で変わることはない。
胎児の性別は受精の段階で決まっています。
排卵時に卵巣から出た卵子が卵管を通るとき、どの精子と結びつくかが性別の分かれ目です。1回に射精される約2億の精子のうち、直径1mmの卵管を最初にくぐり抜けたものが卵子と結ばれ、性別が決まります。途中から性別が変わることはありません。
受精する精子の染色体が男児の要素(Y染色体)を持っているか、女児の要素(X染色体)を持っているかで、性別が決まるのです。人間には23対の染色体があり、そのうち性別を決めるのは1対の性染色体。これが「XX」であれば女性、「XY」であれば男性になります。
もともとはみんな女性だった?
人間はY染色体が存在しなければ基本的には女性へと変化するように作られているので、胎児が発育する過程で、ごく初期には同じ構造「女性型の性器」からスタートします。そして妊娠9週頃、男女の差が生じ、11週頃からその区別が確実になるのです。
発生の過程でY染色体が存在しない女性の場合はそのまま外性器が発育していくいっぽうで、男児の場合は発生の途中からY染色体の影響で精巣が作られ、男性ホルモンが増加。それにより、もとは女性の構造であった性器が男性型へと変化してゆきます。
小陰唇、膣入口部がくっついて膣が閉鎖し、女性のクリトリスや外尿道口の部分が伸びてきて、陰茎になるのです。陰嚢内の睾丸は胎児のお腹の中で作られ、だんだんと下降してきて陰嚢内におさまるようになります。そして胎児の脳もそれぞれの性別に少しずつ分化していくのです。
男性ホルモンの影響で女性でも男性型の性器が作られる場合が……
ただまれに、男性ホルモンの影響が強いと女性でも男性型の外性器へと変化することもあります。 それがいわゆる「副腎性器症候群」という病気です。
いっぽう、男性であっても男性ホルモンがうまく作用しないと「精巣性女性化症候群」というように外見上女性にみえる場合もあります。
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