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中医学とは、アンチエイジング医学だった!

コラム 不妊治療

中医学とは、アンチエイジング医学だった!

誠心堂コラム

2016.1.21

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中医学とは、アンチエイジング医学だった!



35歳から考える〝妊活〟で、今、漢方が注目されていることから〝中医学(中国伝統医学)〟という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「でも、中医学って何?西洋医学とはどこが違うの?」と思っている人も多いはず。ということで、今回はその中医学についてお話ししますね。

世界には〝伝統医学〟という長い歴史を経た医学がいくつもあります。有名なところでいえば、インドのアーユルヴェーダ、ギリシャのユナニ医学など。その中でも中医学は、2000年以上の長い歴史と経験に基づいた理論的な体系を整えている〝世界三大伝統医学〟のひとつなのです。

中医学は漢方薬だけではなく、鍼灸治療、推拿(すいな)や気功など、いろいろな治療法を備えています。つまり、「かゆいところに手が届く」治療法。これは伝統医学の中でも類を見ない特徴なのです。

では何故、こんなに中医学が今注目されているのでしょうか。

それは中医学が〝アンチエイジング医学〟だからなのです。中国の歴史といえば皇帝の歴史ともいえますが、国の安泰が続くには皇帝が健康で長生きして子孫が繁栄することが重要な課題です。そのために発達したのが中医学です。つまり中医学は皇帝のために、試行錯誤をくりかえしながら発展した〝宮廷医学〟。なんとも贅沢な医学ですから、アンチエイジングや子宝治療は得意分野ともいえます。

これで35歳からの妊活に、中医学が重要なポイントを占めている理由がご理解いただけたかと思います。

漢方薬や鍼灸治療なんて聞くと、中医学は民間療法のように思われがちですが、WHO(世界保健機構)でも認められているれっきとした医学なのです。すでにアメリカ、ヨーロッパでは積極的に取り入れられている治療法なのですよ。
とはいっても、一般の病院が行っている西洋医学と中医学、どちらが優れているということではありません。そもそも医学の成り立ちが異なりますし、病気へのアプローチも違いますからね。

西洋医学は解剖学や生理学といった、科学的に人の体を捉えるのが特徴。身体の細胞レベルまで細かく診て、検査データを重要視し、その結果をもとに治療します。だから、「検査に現れない異常は病気ではない」ということになります。急性疾患、検査でわかる疾患、外科手術などで、体に不要なものを取り除くなどが西洋医学の得意なことです。

一方、中医学は人の身体は全身が関連していると考えます。その病気がその部分だけの問題なのか、身体全体のバランスの乱れが原因なのか、さらに生まれ育った環境や季節までも含め、さまざまな視点から病気を追求していくのです。病院の検査では異常が現れない〝半健康〟についても、自己治癒力を高めることで改善できるという考えが基本です。

つまり病名じゃなくて、体質と症状を総合的に診て治療するのです。得意なのは、慢性疾患、半健康、虚弱体質、ホルモンの乱れ、免疫の異常、老化現象など、どれも西洋医学では原因がわからないようなものです。

西洋医学と中医学、両方の良いところ取りができるといいですね。

次回は、「長い歴史のなかで得た中医学。その理論とは?」





株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生

株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。

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