少なくとも"○週間"は休むべき!?産後の休息期間はどのくらい?
コラム 妊娠・出産
産後直後の仕事はNG。
昔は、「産婦は産後1カ月に床上げ」と言われていました。
つまり、産後1カ月経つまでは、家事などは家族に手伝ってもらい、産婦さんは赤ちゃんのお世話をする以外は寝て休むことを推奨されていたのです。医学が発達した現在では、それほど長く休む必要はありませんが、やはり妊娠、出産を通して、女性の体は大きく変化しますので、産後すぐに今までどおり仕事もこなして家事もやって、という無理は禁物です。
出産後、安静にすべき3つの理由
[理由1:出産直後は骨盤グラグラ。]
たとえば、骨盤はいくつかの骨が組み合わさってできていますが、妊娠後期になると骨同士をくっつけている靭帯がゆるみ、骨盤の隙間から赤ちゃんが出てきやすいようになっています。妊娠後期から出産直後にかけて腰痛がひどくなるのは、この骨盤のゆるみが原因です。
出産直後は骨盤がグラグラとしているため、無理な力をかけると腰痛を悪化させる原因にもなってしまいます。
少なくとも産後1カ月は、特に、激しく体を動かすようなスポーツはできるだけ控えましょう。腰痛や恥骨痛があるうちは、体がまだ元通りになっていないというサインなのです。
[理由2:体を思うように動かせない!]
出産時には力いっぱいいきむため、全身筋肉痛のような状態にもなっていますし、産後は赤ちゃんのお世話で肩こりや腱鞘炎なども出てきたりして、思うように体が動かなくなってしまうことも多いです。
日常で疲れ切っている筋肉をさらに酷使すると、回復が遅くなってしまいます。
[理由3:一時的に貧血状態]
また、出産ではお母さんの血液が失われて、一時的に貧血状態になります。貧血の状態で今までどおりに動こうとすると、立ちくらみや気分不快が出てしまうことがありますので、ちょっとでもフラフラすると思ったら、なるべくゆっくりとした動きで行動しましょう。
お母さんがしっかり栄養と睡眠をとれれば、1カ月ほどで妊娠前と同じくらいまで血液の濃さが回復してきます。
少なくとも2週間、無理はしないで!
1カ月健診では赤ちゃんの健康状態を見てもらうとともに、産後のお母さんの心と体の健康状態もチェックしてもらえます。絶対に1カ月安静にしていなければならないわけではありませんが、産後少なくとも2週間、ふらつきや腰痛など何らかの症状があるときには、それらがある程度改善されるまで、無理はしないようにしましょう。
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