子供の成長にともない、何かあったときに受診する病院として小児科がいいのか他科がいいのか迷うことが多くなります。医療・ヘルスケアの専門家に悩みを相談できる「なるカラ」にも、幼稚園に通う子供の花粉症の診療科に悩むママから相談が寄せられていました。
ママからの相談:「子供の花粉症は小児科と耳鼻科、どちらがよいのでしょうか?」
幼稚園に通う息子がいます。最近目が赤くなってかゆいと言い出し、さらにはしょっちゅうくしゃみをして鼻水も出るようです。私自身花粉症で症状がそっくりなので、息子も花粉症なのではないかと思います。こういうときは小児科につれていったほうがよいのでしょうか?それとも私と一緒に耳鼻科で大丈夫なのでしょうか?
花粉症の症状が出ているようなら耳鼻科へ!
子供だから小児科?それとも花粉症だから耳鼻科?と悩むママに耳鼻咽喉科の看護師さんから「子供もママと一緒に耳鼻科で大丈夫です」と言っています。
過去に小児科病棟・小児科外来・手術室に勤務した経験があります。小児科では問診、触診、内服などの薬の処方はしますが、鼻の中の状態を診ても肉眼でみるのみで、内視鏡や鼻洗浄などは行わないケースが多いです。例えばくしゃみや鼻水、頭痛、高熱など症状がたくさんある場合は、ウイルスによるものかもしれませんので小児科でもよいと思いますが、お母様と同じ花粉症の症状であれば、耳鼻科に行かれるのをオススメします。(小児科・耳鼻咽喉科看護師)
過去、子供さんでも鼻炎がひどい方などは、小児科から紹介で耳鼻科受診を定期的にされている人もいました。また、子供さんでも鼻や耳の手術を受けられている人は、はじめ小児科に相談したが、専門的な知識がそろう耳鼻科に紹介され、手術の運びになっていたこともありました。(小児科・耳鼻咽喉科看護師)
耳鼻科、眼科、皮膚科などの病気は、専門の先生にみてもらうほうがよいです。小児科医は一般的なことを広い範囲で診察することができますが、耳鼻科等でよく見る機械類の設備が整っていないため、詳しく検査することが耳鼻科等に比べて難しくなります。(看護師)
点鼻薬はちょっとむずかしいけど効果大!
花粉症の症状の場合、耳鼻科では内服薬と点鼻薬を処方されることが多いです。点鼻薬について耳鼻咽喉科の看護師さんから「点鼻薬は鼻づまりによく効きます」とアドバイスがありました。
耳鼻科では症状を抑える内服薬と小児用の点鼻薬を処方します。子供が点鼻薬を使うのはむずかしいかもしれませんが、鼻づまりには内服薬よりも点鼻薬のほうが効きます。内服薬とあわせてがんばって使ってみてください。(耳鼻咽喉科看護師)
鼻水が出たときにうまくかむことのできない子供は多いです。片方ずつ静かにかむように教えてあげてください。(耳鼻咽喉科看護師)
「子供だからなんでも小児科…」というわけではない理由が看護師さんの説明でよくわかりました。子供の症状にあった診療科にかかって、早く元気になるとよいですね。
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