生後間もない赤ちゃんが授乳やミルクの後に、吐き戻してしまうことがあります。予防にはゲップをさせるとよいといわれていますが、それでも繰り返す場合も…。ママからの相談に産婦人科の看護師さんたちのアドバイスは?
ママからの相談:「ミルクを飲むたびに吐き、体重もあまり増えず心配です」
生後4週目を過ぎた頃から、少しずつミルクを吐く回数が増えました。今ではミルクを飲むたびに吐き戻しています。そのせいか体重があまり増えません。飲んだ後に必ずゲップはさせているのですが、それでも吐きます。縦に抱っこしている間だけは吐かないので、なるべく長く抱っこしていますが、寝付いたなと思って布団の上に置くと、コポっと吐きます。ゲップのさせ方が悪いのでしょうか。それとも他に原因が考えられますか。(20代・女性)
吐き戻しは乳児の胃の形が原因。成長とともに減っていく
生後間もない赤ちゃんは、ミルクと一緒に空気を飲み込んでしまうことから、特に吐き戻しが多いそうです。
乳児は大人と違って胃の形が縦型です。ゲップが出ても、ミルクが逆流することがあり、吐き戻すことがよく見られます。特に産まれてまもない赤ちゃんは、おっぱいやミルクと一緒に空気も飲み込みますので、ゲップが出ても完全に空気が抜けていないことがあり、嘔吐しやすい傾向にあります。(産婦人科看護師)
吐き戻しをしてしまうお子さんはいます。大人と比べて身体のつくりが違うことが吐いてしまう原因ですが、成長とともに頻度は減っていきます。(循環器内科看護師)
吐いてしまうのは、ミルクと一緒に空気も飲み込んでしまうからです。お腹にたまっているのがゲップとして出ます。ゲップのさせ方が悪いということもないように感じます。(循環器内科看護師)
1回分のミルクの量を減らしてみて
お子さんの胃の容量に比べて、1回分のミルクの量が多いことも考えられますから、調整してみましょう。
1回のミルクの量が多いのかもしれません。1回量を少なめにしてみましょう。母乳の場合は量の把握がしにくいですが、出すぎているかもしれませんから、授乳の前に少しおっぱいを絞って圧抜きをしてから授乳してください。(産婦人科看護師)
ミルクをあげる時間を測って、20分で吐くなら、19分、18分と分刻みで調整してください。授乳後はゲップが出てもしばらく縦抱っこしたり、クッションなどを使って、頭を高くしたり、右側を下にした横向きで寝かせましょう。(産婦人科看護師)
ミルクの1回量を減らしてみましょう。飲む量が少なければ吸い込んでしまう空気も少なくなりますので、試してみてください。あとは空気を吸い込まないような角度で、哺乳瓶の乳首をくわえさせるよう工夫してみましょう。(循環器内科看護師)
体重が増えないことは心配です。毎日測る必要はありませんが、1日30gずつ増えると理想といわれています。おしっこが1日6回以上出ていれば問題ありませんが、5回以下であれば(ミルクが)少し足りていないのかもしれません。(循環器内科看護師)
体重減少がある場合や噴水のように勢いよく吐く場合は、病院を受診したほうがいいでしょう。(産婦人科看護師)
乳児は胃の形が未熟なことから、吐き戻しが起こりますが、成長とともに減っていきます。1回分のミルクの量を調整することも試してみましょう。体重減少がある場合は受診も検討しましょう。
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