小学生の子どもが、おねしょをすることはよくあることです。しかし頻繁にあるとママも心配になります。8歳の息子が夜尿症かもしれないと悩むママに、医師や看護師さんの答えとは?
ママからの相談:「8歳の息子のおねしょが治らないのは夜尿症でしょうか?治療は必要?」
8歳の息子がおねしょに悩んでいます。多いときは3,4日続き、しかも2週間位は続きます。その後1カ月程は落ち着いて、また何度か繰り返す感じです。長期の休みに入ったときや季節の変わり目に特に増えます。夜尿症でしょうか?その場合、治療は必要ですか。おねしょをしたこと自体は叱っていませんが、着替えを嫌がったりすることに対しては叱っています。対応が悪いのでしょうか。治療以外に親ができることがあれば知りたいです。(30代・女性)
おねしょは膀胱の大きさや夜の尿量に関係
おねしょは、夜間の尿の量が多すぎる、膀胱が小さい場合などに起こるようです。生活面の注意点も教えてくれました。
5~6歳以後の夜尿を夜尿症といいます。夜尿症の頻度は意外に高く、小学校低学年でも10%前後、高学年でも5%程度に認められるといわれていますので、8歳で症状があっても珍しくはありません。12歳を過ぎると改善することが多いようです。(内科医師)
ストレスでもおねしょをする子もいますが、身体の機能が原因のことがほとんどです。子どものおねしょは、夜間の尿量が多い場合と、膀胱が小さい場合の大きく2つに分けられます。(産婦人科看護師)
就寝中は抗利尿ホルモンが働き、尿量が減るのですが、ホルモンのバランスが崩れたり、抗利尿ホルモンの分泌が少なかったりすると、夜間の尿量を減らすことができません。また、膀胱が小さいと、尿をためておくことができずに、おねしょをしてしまいます。(産婦人科看護師)
抗利尿ホルモンは就寝中に分泌されるので、夜中に起こしてトイレに行かないでください。夕方からは水分を控えて、寝る前2時間位は水分をとらない、食事では塩分も控えましょう。寝る前にトイレに行かせ、夜間に身体が冷えないようにしましょう。規則正しい生活リズムを作り、よく眠れるように昼間はよく遊ばせてあげてください。(産婦人科看護師)
叱らずに見守って。あまり頻繁な場合は受診の検討も
自然に治る場合が多いようですが、頻繁な場合や、1回のおねしょの量が多いようなら、治療も考えましょう。
夜尿症の多くは様子を見ていれば治るので心配いりませんが、長い時間を要する場合もあります。もしお子さんが夜尿をしていることで自信を喪失し、心理面、社会面、生活面に様々な影響を与えているのであれば、病院で薬による治療を受けてもよいかもしれません。(内科医師)
叱るとさらに自信をなくしていく可能性があります。叱らないようにして見守ってあげて、続くようであれば病院を受診してみてください。(内科医師)
週の半分以上おねしょする場合、1回のおねしょの量が多い場合は、泌尿器科で問題がないか調べたほうがよいと思います。(産婦人科看護師)
おねしょをしても叱らず、長い目で見てあげてください。話をよく聞いて、お子さんが自分の気持ちを伝えられるように、お母さんはいつも味方だということを話してあげてください。(産婦人科看護師)
自然に治る場合がほとんどですが、頻繁な場合やお子さんがおねしょで自信を失っているようなら、受診も検討してみましょう。
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