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血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を

コラム 不妊治療

血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を

誠心堂コラム

2016.7.14

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血液を体全体に分布させる「誠心堂式 三焦調整法」で子宮・卵巣の機能回復を



妊活で相談にきた方に腎の働きはもちろんですが、肝の働きも重要なことは前回お話ししたとおりです。体の血液量は決まっていますから、不足している部位があるからといって血液を増やすことはできません。だからこそ血液が偏ることなく体全体に分布させることが大切なんです。
そこで私たちがやるのが「誠心堂式 三焦調整法」です。
「三焦」とは、頭からみぞおちまでの「上焦(じょうしょう)」、みぞおちからへそまでの「中焦(ちゅうしょう)」、へそから足先の「下焦(げしょう)」、の3つのことです。どの部位も血液が不足してはならないのですが、不妊の方は子宮のある「下焦」に血液が不足しているケースが多いのです。また、第二の心臓といわれるふくらはぎの動きが悪くなることで、子宮に戻る血液の循環が滞りがちです。
「誠心堂式 三焦調整法」とは、上焦、中焦、下焦にある経穴(ツボ)を調整することで、血液の偏りや滞りをなくし、体全体に血液を分布させる方法です。よく用いる経穴には、「四神聡(ししんそう)」、「内関(ないかん)」、「関元(かんげん)」、「三陰交(さんいんこう)」、「太衝(たいしょう)」などがあります。
現代では無意識にストレス、夜更かし、PCやスマートフォンなどでブルーライトを長時間浴びているといった、交感神経を緊張させる刺激が多く、血液が頭部に集中している方が多いのです。
全身の血液量は一定ですから、血液が頭部に集まると、子宮・卵巣・精巣への血流が相対的に減ってしまいます。これでは機能が充分に力を発揮できなくなる恐れがありますので、妊活をしているなら、少しでも持っている機能を回復させる必要があるのです。この治療法の導入することで、今まで卵が育たなかった40代の女性でも効果がでるようになってきました。
妊活で治療を受ける前に、自分の体は血液の偏りがないか、一度相談してみてはどうですか?とくに冷えを自覚している方は三焦のどこかに血液の偏りがあるのかもしれませんよ。






株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生

株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。

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