最近、テレビなどでもよく耳にする女性特有の病気。
検査を受けたほうがいいのかな?どんな検査をするのかな?と不安に思っている方も多いのでは?
そこで人間ドック・検診の予約サイト「MRSO」(マーソ)の記事から、病気の種類や検査についてご紹介します。
ホルモンバランスの乱れから身体が変化する時期
40代は女性の体にとって大きな転換期と言える。女性ホルモンの分泌量が年齢とともに大きく減少する時期なので、ホルモンバランスの乱れが要因となって様々な体調不良を訴える人は少なくない。代表的な症状は更年期障害であるが、ホルモンバランスは女性特有のがんの発症にも深く関わっているので注意が必要だ。
40代でピークを迎える乳がん、子宮がん
多くのがんの発症数は加齢とともに増加する傾向にあるが、乳がんと子宮がんは40代でピークを迎える。日本人間ドック学会の全国集計(2014年)によれば、人間ドックで発見された乳がん患者の内で40代が占める割合は33.5%、子宮がんに関しては40.7%となっている。
乳がんは日本人女性の約16人に1人が発症すると言われている。女性ホルモンの一種であるエストロゲンの作用が要因のひとつと考えられており、長年にわたってエストロゲンを分泌してきた40~50代で発症するケースが多い。また遺伝的要素も強い傾向にあるので、近親者に乳がんの経験がある場合も要注意である。
乳がんの代表的な検査方法には乳腺エコー(超音波検査)とマンモグラフィー(X線検査)がある。乳腺エコーは触診では分からない小さなしこりを見つけるのに有効な手段である。一方、マンモグラフィーは乳がんの初期症状のひとつである微細な石灰化組織を見つけることができる。10代や20代に比べ、乳腺が減ってきている40代はマンモグラフィーの検査結果の精度が上がる傾向があるので受けておきたい。早期発見の観点から言えば両者を受診するのが望ましい。発症率の最も高まる年代なので少なくとも年に一度の受診が推奨されている。
40代から急増する子宮体がん
比較的若年層から発症する子宮頸がんに加えて、40代以降に急増するのが子宮体がんである。子宮体がんは子宮内膜に発生するがんで、その発生メカニズムにはエストロゲンが関与していると考えられている。月経不順などの症状がある人、また妊娠・出産経験が無い人はホルモンバランスが崩れて子宮体がんを発症しやすい傾向にある。
子宮がんの検査方法としては子宮頸部や子宮内膜の細胞を調べる細胞診や経腟エコー(超音波)検査がある。経腟エコーでは子宮がんばかりでなく子宮筋腫、卵巣がん、卵巣のう腫などの早期発見も可能なので女性特有の疾患を見つけるのに有効な手段である。
40代は、がんばかりでなく様々な生活習慣病リスクも高まる年代である。生活習慣病の多くは心疾患や脳血管疾患など重大な病気の引き金となる。身体に変化の起こりやすい年代なので、女性の健康リスクを一度で調べることができるレディースドックなどを利用して自身の健康状態を定期的に確認してみてはいかがであろうか。
コンテンツ提供元:人間ドックの予約ならMRSO(マーソ)