健康に生まれてきてほしいと願うあまり、五体満足かどうかを気にして不安になっているという相談が寄せられました。実際のところは生まれてみなければ分からないのかという質問に対し、看護師さんたちの答えとは。
プレママからの相談:「五体満足かどうか気になります」
五体満足かどうかは生まれてからでないと正確には分からないのでしょうか?エコーだととても元気に動いているし、手足の場所も分かるのですが、ちゃんと指が5本あるかなど細部までは生まれるまでは分からないのでしょうか?また、心臓疾患や他にどこか悪いところがある場合もお腹にいる時は分からないですか?お腹にいるときは胎動だけで元気かどうか分からないため、たまに不安になって色々考えてしまいます。(20代・女性)
検査で分かるものと分からないものがあります
羊水や血液の検査、エコー検査などで発見し対処できる病気もありますが、どんな検査も完全に確実というわけではないうえ、出産時のトラブルで障害を起こすケースもあるため、100%分かるのはやはり生まれてからということになるようです。
赤ちゃんを元気に出産するまで不安な気持ちを持った妊婦さんは多いものです。ダウン症候群などは羊水検査や血液検査で分かります。また胎児の指の数や胎児水頭症といった病気はエコー検査で判明します。水頭症は妊婦エコー検査で早期に発見できれば治療もできるので、予後も変わってきます。(看護師)
先天的な奇形などはエコー検査で分かりますが、出産時に何らかのトラブルがあり脳に障害を起こすなど可能性はあります。心臓の奇形で比較的多いのが心室中隔欠損症ですが、自然に閉じることもありますし、閉じないときは手術療法を行います。(看護師)
100%五体満足かどうかは、実際に生まれてみなければ分からないものです。エコーでももちろん腕や足、それぞれの指がきちんとあるかどうかなどはある程度分かりますが、あまり細かいところまではわかりません。先天性異常などの検査もありますが、それさえ受ければすべての身体的特徴の異常や欠損がわかるというものでもないのです。心臓疾患であれば妊娠中でもわかることがあるようですが、それも確実なものではありません。(看護師)
考えすぎるよりもしっかりと体調管理でリスク回避を
現時点では考えても仕方がないのが現実。それよりも、体調管理や必要な検査をきちんと受け、担当医と協力してトラブルの予防や早期発見につなげましょう。
近年では医学も進歩しているので、異常があってもそれなりに対応できるようになりました。出産時のトラブルを防ぐためにもお母さんが体調管理をしっかり行って、妊婦健診も定期的に受けるようにして下さい。胎児奇形が見つかった時は医師から説明があるはずです。たとえ奇形があって生まれてきても尊い命に変わりはありません。(看護師)
こればかりは考えてもどうしようもないので、もしどうしても徹底的に調べたいのであればかかりつけの病院の医師に相談して、どこまでの検査を受けることができるのか相談された方がよいでしょう。(看護師)
検査によって胎児の病気や異常を発見できる場合もありますが、すべて確実にわかるわけではなく、五体満足かどうかはっきりわかるのはやはり生まれてきてからということになります。今は考えすぎず、体調管理をしっかり行ってトラブル予防に努めましょう。
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