生活環境やストレスが原因とされる低体温。これは、体の働きを悪くするだけでなく、妊娠に必要なホルモンなどを運ぶ血流も滞らせてしまいます。冷えた体を温めるために、運動や生活改善だけでなく、古くから漢方薬などとしても親しまれているよもぎの力で、効率よくしっかり温めましょう。
体の不調を引き起こす現代人の低体温
季節を問わず、エアコンで快適に温度管理された生活環境、運動不足やバランスを欠いた食事、過度のストレスなどが原因といわれている、現代人の低体温。低体温そのものは病気ではありませんが、血行不良による基礎代謝や免疫力の低下は、さまざまな疾病を引き起こす要因となります。
特に女性にとって低体温は、不妊症をはじめ、子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科系の疾患に結びつくケースもあるので、血行不良や冷えを改善する普段のケアはとても大切になってきます。これからの気温が下がる季節は、特に注意が必要。そこで、詳しいお話をジネコでおなじみの内田クリニックの内田先生にお聞きしました。
血行不良につながる低体温は妊娠にも悪影響
内田クリニック
内田 昭弘 先生
島根医科大学医学部卒業。同大学の体外受精チームの一員として、1987年島根県での体外受精による初めての赤ちゃん誕生に携わる。1997年に内田クリニック開業。地域の産婦人科医と連携を取り、専門性の高い不妊治療に積極的に取り組む。
「血流という観点から、低体温というのは妊娠にはよくない状態ですね。なぜなら、女性は排卵後に黄体ホルモンが多く分泌されて、その働きによって体温が上昇し、高温期が形成されます。そのホルモンがどこでつくられるのかというと、卵巣です。
卵巣でつくられたホルモンが体中を巡ることで体温が上昇するので、血流が悪いと、せっかくつくられたホルモンもいい具合に体中を巡っていかないのです」
ホルモンを運ぶのに欠かせない重要な血流の働き
一般的に、健康な人の平熱は、36.6~37.2度の間といわれています。妊娠を望む女性にとって、特にホルモン治療などで不妊治療をしている女性にとっては、体温が低い状態がどのような悪影響を及ぼすのでしょうか。
「血液の流れが滞るというのは、必要なものが届かず、余分なものが出ていかない状態。結局、卵巣に働きかける間脳、脳下垂体系のホルモンも、血流を通じて卵巣に届くわけです。
さらにホルモンだけでなく、不妊治療で使用する内服薬や注射薬も、血液を介して卵巣や子宮に届きますので、血流の状態が悪い冷え性タイプの人は、もしかしたら薬剤がうまく届いていないということも考えられます。ですから血流の改善は、不妊治療においても大切ですね。血流をよくすることで低体温の改善につながることは大いにあるでしょう。当院では、冷えの強い傾向の方には、体質改善が期待できる漢方薬やビタミン剤を処方しています」
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"よもぎ温座パット"体験者の声を聞きました!
内側から温まるのを実感もっと早く出会いたかった!
つきさん 顕微授精の後、現在妊娠中。
初めての顕微授精を控えて、とにかく体を冷やしてはいけないと思った時期に使用してみました。それまでも腹巻きや腰に温湿布を貼ったりしていましたが、よもぎ温座パットは比べものにならないほど効果がわかりました。
最初に使用したのは生理前の黄体期で、使用前は腰が痛かったのですが、温まって血流がよくなるせいか、使用してすぐに痛みが緩和していくのを実感しました。﹁朝に着けて持続時間5時間﹂と書いてありましたが、使い終わった後も一日体がぽかぽかと温まっていました。屋外への外出時や、冷えを感じる時、そして受精卵移植後などにも使いました。
冷え性のせいかトイレも近いのですが、よもぎ温座パットを着けるとトイレの回数も減りました。よもぎの香りも気にならないし、体の内側から温まるのを実感しました。もっと早くに出会っておきたかったですね。
じんわりした温かさが心地よくよもぎの香りも◎
odeonさん 2人目不妊を乗り越え、現在妊娠中。
普段から、なんとなく手足の冷えを感じていたので、自分では知らないうちに体の内側が冷えているのかなと思い、よもぎ温座パットを使用してみました。
見た目はナプキンとほぼ一緒、羽根付きで使いやすかったです!装着して数分で、じんわりじんわりと温かいものが。低温のカイロをお尻の下に敷いているような気分でした。今まで、こんなふうに温めるという発想がなかったので、この初めてのじんわり感がなんともいえない心地よさ。湯たんぽで足を温めるような感覚とは違って、まさに﹁子宮から温まる﹂という言葉がぴったりだと思いました。下腹部があったかくて、パソコン仕事もはかどって助かりました♪
よもぎの香りも“効きそう”という感じで、よもぎの和菓子が大好きな私はまったく抵抗ありませんでした。継続して使用すれば、体質改善になりそうです。