妊娠中、お腹にいる赤ちゃんに話しかけるお父さん、お母さんは多いですよね。この声は、赤ちゃんにどれくらい聞こえているのでしょうか?また、お腹の赤ちゃんに話しかけることで何かメリットがあるのでしょうか?今回は、お腹の赤ちゃんに対する話しかけについて、医師に話しを伺いました。
赤ちゃんの「耳の形成」と「聴力の発達」について
赤ちゃんはお母さんの子宮の中で日々成長していきます。それとともに、赤ちゃんの身体の器官も少しずつ形成され、発達していきます。
耳が形成され音が聞こえるようになるのは、だいたい20週頃だと知られています。
この時期は、お母さんが胎動を感じるようになる時期でもあり、赤ちゃんがお母さんの血流の音や鼓動を聴くようになる時期ともいわれています。
なんとなく神秘的な感じがしませんか?
赤ちゃんが外部の音を聞くのはいつ?
のちに、聴力が発達し28週くらいになると、お母さんの体の外の音、例えば他の人の話し声や、お母さんの聞いているテレビの音や音楽なども聞こえるようになってくるそうです。
妊娠40週頃が出産予定日とされていますから、生まれるおよそ3ヵ月も前から、お父さんお母さんの声や、まわりの音が聞こえていることになりますね。
話しかけのメリット
お腹の赤ちゃんに話しかけをすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
1.赤ちゃんの脳へ刺激
胎児期は脳が形成される重要な時期です。この時期に、外からポジティブな刺激を与える方法のひとつが話しかけであるといわれています。
2.お母さんの心身の安定
話しかけで赤ちゃんの存在をより身近に感じることで、お母さん自身の情緒が安定し、安産の確率が高くなるといわれています。
3.親子の絆を育む
お母さんと赤ちゃんが生まれる前から絆をはぐくむために、話しかけることがとても効果的であるともいわれています。
より効果的な話しかけの方法は?
このようにメリットいっぱいの話しかけ、どのように行うのが効果的なのでしょうか。
話しかけの方法については、特に難しいことはなく、お母さん自身が明るい気持ちになれるときに、できるだけ毎日行うことが効果的だといわれています。
小さな子どもに話しかける気持ちで、ゆっくり、はっきりと区切って話すとよいでしょう。
ただ、毎日のことですので、お母さん自身の体調がすぐれないことや忙しいこともあると思います。プレッシャーにならないようにしましょう。
たとえば、
・朝起きるとき「おはよう」夜寝るときに「おやすみ」
・きれいなものを見たとき
・おいしいものを食べたとき
など、気持ちを共有したいタイミングに話しかけをする、ということでもいいですね。
医師からのアドバイス
妊娠は、自分の体内に別の生命が宿るという、とても神秘的な体験です。自分の一部であるような、ないような…お腹の赤ちゃんとの生活をエンジョイしてくださいね!
(監修:Doctors Me 医師)
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