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《医師が解説》赤ちゃんの「でべそ」放置していて大丈夫?

コラム 子育て・教育

《医師が解説》赤ちゃんの「でべそ」放置していて大丈夫?

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2016.10.24

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どことなくユーモラスでかわいらしいイメージのある「でべそ」ですが、このままでもよいものかと、親としては心配になってしまう方もいらっしゃるでしょう。
今回は赤ちゃんの「でべそ」について、医師に話を聞いてみました。


でべそって、どんなもの?


おへそがポコッと飛び出たいわゆる「でべそ」の子どものほとんどが、2歳以下の小さい子どもです。
9割は特に処置をせずに治り、痛みなど生活上の不都合もないことがほとんどです。
でべそは、主に2種類に分けられます。

1. 臍(さい)ヘルニア
最も一般的で、全体の2割くらいの赤ちゃんにみられるものです。
お母さんと赤ちゃんをつなげて、栄養の受け渡しをしていた臍帯が出産時に切り離された後、おへその穴がすぐに完全にはふさがらず、飛び出した状態になっています。

・泣いたときなど、腹圧がかかったときにおへそが膨らむ
・仰向けでおへそを押すと、ひっこんだままである

といった特徴があれば、臍ヘルニアの可能性が高いでしょう。

2. 臍突出症(さいとっしゅつしょう)
へその緒がつながっていた穴は閉じているけれど、ふくらみだけが残っている状態です。
真ん中だけが膨らんで、周囲は環状に引っ込んでいたり、おへその穴に周囲の皮膚がたるんだようになっているものなどがあります。


でべその原因って?


でべそは生まれつきのものであることが多く、例えば出産時の処置や妊娠中の何らかが原因で「でべそになりやすくなる」ということはありません。

でべそのできる完全なメカニズムについてはまだ解明されていないところもありますが、へその緒の切り方、あるいは迷信でいわれる「泣かせすぎ」などが原因ではない、ということはわかっています。

それだけに効果的な予防の方法がないのが現状です。
でべそ自体、通常は痛みもなければ、違和感などもないため、外見が気になるなどの問題を除けば、2歳以下の小さな子どもの場合、あまり気にする必要はないでしょう。


「でべそ」の対応と治療(〜2才)


でべそは先述のように2歳までに自然に治る症例が多くを占めるので、
・そのままの経過観察する
・おへそを清潔な綿で圧迫する圧迫療法で経過を見る
といったことが対処法になります。


「でべそ」の対応と治療(2才以降)


2才の誕生日を迎えても、まだおへそのふくらみが残っているようであれば、手術で対応することを考えてもよいでしょう。

1. 臍ヘルニアが原因の場合:
病気として健康保険が適応になり、主に小児外科などで手術が行われます。

2. 臍突出症が原因の場合:
健康保険は適応にならず自費診療となります。美容外科などで行われる場合があるようです。
この場合、料金や手術内容なども医療機関によって異なってきますので、しっかり治療内容を確認し、比較したうえで決断する必要があります。


医師からのアドバイス


赤ちゃんのでべその多くが、自然に治るもの。
万が一手術になったとしても、危険を伴う大変な手術ということではありませんので、赤ちゃん時代のかわいらしいシンボルとして愛でつつ、自然に治るのを期待して2年間待つことをオススメします。

(監修:Doctors Me 医師)





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