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基礎体温は体からの重要なメッセージを発信している

コラム 不妊治療

基礎体温は体からの重要なメッセージを発信している

小島薬局漢方堂 

2016.12.12

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基礎体温は体からの重要なメッセージを発信している



最近、病院ではエコーなどの発達から、不妊治療に基礎体温を重視しなくなっているようですが、私が妊活の相談を受けたとき、まずおすすめするのが基礎体温表をつけることです。東洋医学での不妊の診断は、「生理、おりものの状態」「基礎体温」「問診」の3つをみるのです。
そのなかの基礎体温を今回はクローズアップしてみましょう。
なぜ、基礎体温が重要かというと、基礎体温から2つのことを知ることができるからです。まずひとつは、高温期の長さから排卵の状態をみることができる。次に基礎体温の波形からその人の体質をみることができて、漢方薬を選ぶときの参考になるのです。
基礎体温をつければ、妊娠するために必要なホルモンの分泌や卵胞の成熟、排卵日などに気づくことができ、妊娠できる身体づくりの取り組みポイントもわかりやすくなります。どのような漢方薬を服用すればいいのか、日常生活で気をつけることなど、具体的な対策が考えられます。赤ちゃんが授かりにくい理由もわかるようになります。つまり、基礎体温をつけることで、体からの重要なメッセージが解読できるのです。
基礎体温をつけることがストレスになるという方もいますが、最低でも3周期はつけてもらうと診断の参考になることを理解してもらい、協力してもらうようにしています。
通常、生理周期は28日とされ、それよりも短いか長いかで排卵が遅いか早いかも決まります。排卵が早い方は、代謝が高く、熱がこもり、水分が不足している状態です。逆に遅い方は、代謝が悪い、血流が悪い状態です。
このように生理周期の長短によって、服用する漢方薬は違ってきます。より正しい漢方薬を選ぶために基礎体温は欠かせないのです。
また、基礎体温の波形は、年齢、不妊治療(卵巣の刺激)によって変わるので、元々の状態を加味しておくことも大切です。そのためには、目が覚めたらすぐにベッドの中で基礎体温を計ることです。
 さらに高温期、低温期がガタガタな方は自律神経が弱っている、ストレスをためている、胸が張るといった症状があることが少なくありません。このような方にはカウンセリングや肝の気の巡りをよくする〝疎肝薬〟などを服用すると、症状が和らぎます。


※基礎体温のタイプなどさらに詳しいことは当店のホームページをごらんください
http://kanpodou.com/modules/cure/?content_id=20





小島薬局漢方堂 小島 晃先生

1990年東京薬科大学。3年間大手製薬会社で東京の大学病院を担当し、西洋医学の医療現場を学ぶ。高度に細分化された西洋医学の治療に疑問を感じ始めているとき、人間全体を見る中医学を知る。
東京・高円寺(現在は中野に移転)にあるイスクラ中医薬研修塾で1年間学び、1994年より小島薬局本店で漢方相談に従事する。




 




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