冷え性を改善して血流をよくすれば不快な症状も改善される
鍼灸院を始めて35年になりますが、冷え性は体質改善することが解消法であるのは、以前から大きく変わりはありません。現代医学では冷えに対する治療法がほとんど見当たりませんが、東洋医学の鍼灸治療と日常生活をちょっと見直すことによって、冷え性がかなり改善する方が多く見られます。とくに、妊活中の方が冷え性を改善されたことから妊娠につながっていくケースもあります。
冷え性といっても原因はさまざまあるため、いろいろな角度から検証していく必要があります。まず、冷える部位がおなか、腰、臀部なのか、手足など末端なのか? 次に、おなかが固くなっているのかふにゃふにゃに柔らかいのか? そして、疲れやすい、便秘や下痢をしやすい、肩こりがある、生理痛がある、食欲不振といった症状はないか?
実は冷えが体の不快な症状を引き起こしている場合があるのです。ですから、どのような症状があるかで冷えの原因がわかり、そこからその方の体質もわかり、治療方針が決まっていくのです。
たとえば、胃腸系の働きが弱い方は、脾や胃の働きが悪くて栄養が摂れないから、血虚になっていることが多いのです。こうなると自律神経の働きも変わってきます。このような状態では、子宮や卵巣への血液が滞り、不妊の原因になってしまいます。このようなケースには、鍼灸で脾や胃の働きを活発にしたり、子宮や卵巣に温かい血液が流れるようにします。併せて自律神経の改善も行います。
血液の循環をよくすることで、胃・脾・肝・腎といった腹部臓器が活性化します。このことによって不妊の改善も期待できるのです。
鍼灸治療に併せて行ってほしいのが日常生活の改善です。夏場にエアコンをかけっぱなしにしたり、温度を下げすぎた部屋に長時間いると、体の表面から冷えてきます。また、冷えた室内と暑い屋外を出たり入ったりしていると、自律神経の乱れにもつながります。自律神経が乱れると体温調節がうまくいかない、体がだるい、疲れがとれない、イライラする、よく眠れないなどの症状が出ます。
また、体の冷えは血行を悪くします。夏場の薄着、アイスや冷たいジュース、ビールの摂りすぎは体全体を冷やしてしまいます。
現代生活は体が冷えやすい環境と言えます。日常生活を見直して、食事のバランスを工夫する、体を温めるなど、体を冷やさない、ストレスを解消するなど、自助努力も大切です。
また、当院では自宅で温灸を使って体を温めることを推奨しています。とくに足には婦人科の大切なツボがあるので、妊活の方には積極的に温灸の指導も行っています。
たくみ堂 河村 拓躬先生
不妊の原因となっている体質を改善する為に、たくみ堂のはり治療は次ぎのような方法を用いて、施術しております。 使用するはりは、極細を用いて、心地良い刺激、そしてすべて使い捨てはりです。
・卵巣機能回復処置法
卵巣の機能を活性化して質のよい卵ができるようにする。
・免疫機能強化処置法
自覚症状のほとんどない、慢性扁桃炎の二次的炎症により、妊娠にとって大切な子宮や、卵巣で生じている障害を改善する。
・血流促進処置法
腹部の瘀血(おけつ)改善と、骨盤部内、及び全身の血流を改善する。
・内分泌系調整処置法
各種のホルモンが、バランス良く分泌されるように調整する。
・自律神経調整処置法
交感神経と、副交感神経の働きを調整する。
以上の処置法を中心としてその他、粘膜消炎処置法、筋緊張緩和処置法(コリをほぐす)等、その人の体質に合わせた処置法を用いて、体質改善をいたします。
<外部サイト>
店舗で相談してみる
→ たくみ堂 http://www.takumidou.com/