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伸びるおりもので排卵日がわかる?【排卵日のおりものの特徴】

コラム 不妊治療

伸びるおりもので排卵日がわかる?【排卵日のおりものの特徴】

ここ数年見かけなかった伸びるおりものが、久しぶりに(それも大量に)出ました。昨日まではいつもどおり白くベタベタしていたのに、今日のお昼は卵白状に変わっていました。その後トイレに行くとペーパーにつかなくなっています。

2017.1.25

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伸びるおりもので排卵日がわかる?【排卵日のおりものの特徴】


2017/1/25 中村 嘉宏(なかむらレディースクリニック 院長)







相談者:neginさん(主婦 / 37歳)


ここ数年見かけなかった伸びるおりものが、久しぶりに(それも大量に)出ました。昨日まではいつもどおり白くベタベタしていたのに、今日のお昼は卵白状に変わっていました。その後トイレに行くとペーパーにつかなくなっています。

「排卵日のおりものは2~3日続く」といろんなサイトで書かれていますが、私の場合は普段伸びるおりものがないため、本日を1日目として、排卵は少し後と考えて良いのか、今がピークで排卵はすでに終わった、または終わりかけていると考えて良いのかわかりません。

禁欲期間を持つためにこの3日は仲良ししていません。今夜で間に合うのかどうか…。病院で排卵チェックをされてらっしゃる方、伸びるおりものとエコーの排卵チェックで確認された日との関係などを教えていただけませんか?



 



そもそも、おりものとは何でしょうか?


頚管(けいかん)腺から出る頚管粘液やバルトリン腺などから分泌される粘液が入り混じって、外部に排出されたものを「おりもの」といいます。その中の成分のひとつである頸管粘液は、月経周期によって分泌量や状態が変化します。


排卵日のおりものの特徴を教えてください。


排卵前の頚管粘液は白っぽいクリーム色で量が少なく粘り気がありません。排卵期になると、エストロゲンの影響で卵の白身のような透明で粘り気のある状態に変化し量も増えます。卵白のようなおりものが排卵期の特徴です。頚管粘液がこの状態の時に精子は子宮に侵入できます。排卵後は、黄体ホルモンの影響で透明から白濁した色に変わっていきます。

基本的に排卵期のおりものは2〜3日続くことが多いですが、人によっては頸管粘液が頸管の中にとどまって外部に排出されないことがあります。タイミングが間に合う可能性は十分ありますので、機会はもっておくべきです。


頚管粘液の量と妊娠は関係していますか?


精子は頚管粘液を伝うようしにて子宮に侵入しますので、頚管粘液が少ない場合は、自然妊娠しにくくなる可能性があります。たとえば、円錐切除手術で頸管を切除した場合、頸管粘液が極端に少なくなり自然妊娠は難しくなります。このような場合は人工授精をおすすめします。


性交渉のタイミングについてアドバイスをお願いします。


性交渉のタイミングについては、卵白状のおりものを認識し始めてから2日に1回くらい機会をもつとタイミングが合わせやすくなります。排卵自体はエコーとホルモン検査でより正確に予測できます。





中村先生より まとめ


排卵期のおりもの(頸管粘液)は、一般的に2〜3日続きますが、人によっておりものとして分泌されないことも。エコーとホルモン検査でより正確な排卵日を予測し、タイミングを合わせることが、妊娠への一番の近道です。




 




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お話を伺った先生のご紹介






中村 嘉宏 先生(なかむらレディースクリニック)


大阪市立大学医学部卒業。

同大学院で山中伸弥教授(現CiRA所長)の指導で学位取得。大阪市立大学附属病院、住友病院、北摂総合病院産婦人科部長を経て、2013年より藤野婦人科クリニック勤務。2015年4月なかむらレディースクリニック開院。

なかむらレディースクリニック



 


 


 


 


 


 


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