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産後ママの骨盤と抱っこ紐のより良い関係を考える、不安定な産後ママの骨盤にやさしい抱っこひもとは?

産後ママの骨盤と抱っこ紐のより良い関係を考える、不安定な産後ママの骨盤にやさしい抱っこひもとは?

産後ママの骨盤と抱っこ紐のより良い関係を考える、不安定な産後ママの骨盤にやさしい抱っこひもとは?

2017.4.21

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抱っこ紐を正しく負担なく使うには、周囲のサポートも必要
産後の抱っこひも使用にとっても大事なのは、”腰への締め付け“です。


近年、さまざまなタイプのものが販売されている「抱っこ紐」。産後ママの不安定な骨盤にも優しい抱っこ紐はどんなもの? また正しい使い方とは? 抱っこ紐メーカーとして80年以上の歴史を持つラッキー工業の社長・樋口博之氏ともに、おおのレディースクリニックの助産師として豊富な経験を持つ副師長の大西雅乃さんにお話を伺いました。





大西雅乃氏 プロフィール
おおのレディースクリニック助産師/副師長。助産師歴は16年。プライベートでは小学3年生と小学2年生、ふたりのお子さんのお母さん。




 





樋口氏:最近はいろんな種類の抱っこ紐が出てきて、一番最近のものは腰ベルトが付いていて、昔は肩だけで支えていたのが腰にも重みを分散できて楽だよっていうコンセプトのものですね。ただ、その腰ベルトはウエストあたりを締めるので、それがすごく気になっていまして。産前産後のお母さんの骨盤について気をつけるポイントを教えていただけませんか?


大西氏:当院では使い捨ての骨盤ベルトをお産セットの中に入れていて、産後すぐにスタッフが骨盤ベルトを締めていきます。初めて歩く時も必ず締めたままで、トイレでは座った段階で一旦緩めて、終わったらまた締めていただくようにしています。退院指導の時には、骨盤ベルトの締め方とかウエストニッパーなどの禁忌なところをお話して、骨盤底筋群の体操も指導していますね。昔はウエストニッパーでギュッと締めるというのが主流でしたけれど、最近は見直されています。お産の時に出るホルモンによって骨盤は必ず開きますが、普段は洗面器型の骨盤が、上をギュッと締めてしまうと寸胴になって骨盤全体が緩んでしまうと言われています。つまり、腰ベルトタイプ抱っこひもメーカーがおススメしている“腰骨の上で腰ベルトを締める”ことは、骨盤のしまりを悪くしてしまう可能性が高いです。その結果、緩んだ骨盤の中に内蔵や子宮が下に下がってきて、尿漏れを起こしたりするんです。なので、恥骨の上を通るように大臀筋のところにベルトの下のあたりがいくように、と指導させてもらっています。



樋口氏:生後3ヶ月位までは、腰ベルトの付いていないタイプの抱っこ紐の方が良いということですね。今まで抱っこ紐は移動する道具で終わっていましたが、本来はお母さんの体調を整えたりバランスを取る道具だったり、子どもの成長を促すためのものなんですよね。街で見かける半数位の人が使い方を間違えているんですよ。使う目的とか体調とか、身体が器用か不器用かによっても合うものが変わってくるんですよね。正しい選び方や使い方を伝えたり、おんぶ紐のメリットなども知ってもらう場所が欲しいですね。


大西氏:助産師の立場から言うと、骨盤や子宮が元の位置に戻る2ヶ月位までは、抱っこや重いものを持ち上げたり、腹圧がかかるものは極力避けてもらいたいというのが本音で。一番良いのは、パパや周りの人に抱っこしてもらうことですね。当院では「パパママ教室」はもちろん、お祖母ちゃんやお祖父ちゃんにも参加してもらう「ママと家族のサポート教室」というのも月に1回ずつ行っているんです。でも、どうしてもママ一人で外出するために抱っこひもを使わざるを得ないのもしかたがないのですけどね・・



樋口氏:僕はまさにそれをやりたくて、本当に理想的なのは、産前で抱っこ紐のだいたいの知識を知ってもらって、産後の体調や子どもの大きい小さいに合わせてあとでゆっくり選んでもらう、ということ。お父さんやお祖父ちゃんお祖母ちゃんと一緒に勉強して用意してもらうのが一番理想かなと。


大西氏:確かに、教室でそういったことも指導できると良いと思いますね。




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子育て中のパパ・ママ、おじいちゃんおばあちゃん、そしてもちろん主役である赤ちゃん、みんなに幸せになってもらいたいという願いから、保育士をはじめ育児の専門家ととともに、すぐに役立つ子育てコラムを12回シリーズでお届けします。

次回は「あなたが今使っている『抱っこひも』。ちゃんと使えていますか?」です。お楽しみに!

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